Posted by 鈴木雅之 プロダクトスペシャリスト

Google AdWords ではユーザーのどの検索クエリが広告クリックに至ったのかを確認できる検索クエ
リレポートを、2007 年より提供して参りました。リリースから今日まで、数多くのお客様にご利用いただいている本レポートですが、よりアカウント最適化に役立てることができるようにするため、このたび仕様を変更いたしました。

検索クエリレポートとは
  • 広告のクリックにつながった検索クエリとそのパフォーマンス(クリック率など)を確認できるレポートです。レポートは以下いずれかの方法で見ることができます。
* レポートタブ > レポートセンター > [検索クエリの掲載結果]を選択
新しい管理画面に切り替える > キーワードタブ > [検索キーワードを表示] をクリック

  • 検索回数の少ないものや個人情報に関わる場合、[検索キーワード] は「X 個の固有なクエリ」と表示され、X は実際に含まれているユニーククエリ数に置き換えられます。

今回は「X 個の固有なクエリ」となる部分のルールを見直し、より多くの実際の検索クエリが表示されるようになりました。そのため、以前と比べると「X 個の固有なクエリ」の行が減り、代わりに検索クエリが多く表示されるキャンペーンが増えてくるのではないかと思われます。

また、新しい管理画面で検索クエリレポートを作成した場合、画面上から直接そのクエリを広告グループに登録することも可能になりました。

お客様のキャンペーン内容とクエリを比較し、キャンペーンに沿ったクエリであればキーワードとして追加を、他方キャンペーンの主旨とは外れるクエリであれば除外キーワードとして登録するなどして、アカウント最適化のツールとしても活用いただければと思います。

新管理画面の検索クエリレポート経由でキーワード登録をするには、以下の手順で進めていきます。
  1. AdWords にログインし画面右上の [新しい管理画面 (ベータ版)] をクリック
  2. キーワードタブ に移動。検索クエリを見たいキーワードを選択し、[検索キーワードを表示] をクリック
  3. 作成されたレポートを画面上で確認
  4. 追加したいキーワード、もしくは除外設定したいキーワードにチェック
  5. キーワードとして追加したい場合は [キーワードとして追加] を、除外登録したい場合は [除外キーワードとして追加] をクリック
  6. マッチタイプおよび単価を設定して保存
クリックして拡大
クリックして拡大

* 検索クエリの横に [追加済み] というラベルがある場合、そのキーワードは既にアカウント内に存在することを表しています。

最後に、以前の検索クエリレポートは PC 向けの検索のみが対象でしたが、2009 年 4 月よりモバイル広告の検索も対象となりましたので、モバイル広告を展開中のお客様にもぜひお試しいただけると幸いです。



今後も最適化作業がスムーズに進められる機能の開発を進めていきますので、引き続き Google AdWords をよろしくお願いいたします。



Posted by 鈴木雅之 プロダクトスペシャリスト

3 月下旬にこちらの記事で紹介させていただきました Google AdWords の新しい管理画面。

この度、対象範囲を拡大しより多くの皆様が利用できるようになりました。
また、今後はこの新画面はログイン時の初期表示画面となりますのであわせてご連絡させていただきます。
同時にモバイル広告の閲覧、作成の対応も開始いたしました。

クリックして拡大
クリックして拡大
新管理画面についてご意見、ご感想がありましたら画面右上の「意見を送信」よりご連絡いただけると幸いです。


今後も順次対象アカウントを拡大していきますので、まだ対象外のお客様は恐れ入りますが今しばらくの間お待ちいただけると幸いです。

引き続き Google AdWords をよろしくお願いいたします。

2009年5月26日
Posted by オンラインビジネス ソリューション チーム


2009 年 6 月分の AdWords 広告セミナー開催情報 をお知らせいたします。

Google では AdWords の効果的な運用方法や操作方法などをご紹介するセミナーを定期的に開催しております。セミナーは東京 渋谷地区で開催される対面セミナーと、インターネット上で開催する オンライン ウェブセミナーがございます。


[1. AdWordsをこれから始める広告主様 向け] 

このセミナーでは、AdWords をご検討中の方を対象に、AdWords の概要、そして効率的なキーワード・広告テキストの設定などの運用方法もご説明します。

• AdWords 体感ウェブ セミナー [オンラインセミナー]
 - 2009 年6 月 3 日 (水) 11:00 - 12:15  [お申し込み]
 - 2009 年6 月 17 日 (水) 11:00 - 12:15  [お申し込み]

• AdWords 新規アカウント開設セミナー [弊社 渋谷オフィス]
 - 2009 年 6月 10 日 (水) 14:00 - 18:00 (受付開始 13:40~)  [お申し込み]
 - 2009 年6 月 24 日 (水) 14:00 - 18:00 (受付開始 13:40~)  [お申し込み]
                                                                                               (各回の内容は共通)

[2. AdWordsをすでにご利用中の広告主様 向け] 

このセミナーでは、Google AdWords を自社で運用される広告主様を対象として、より効果的な AdWords 広告運用のために、下記 3 種類のオンライン セミナーを開催いたします。

• AdWords 広告運用セミナー (品質スコアとアカウント構造 編)
 - 2009 年6月 3 日 (水) 11:00 - 12:00  [お申し込み]

• AdWords コンテンツ ターゲット広告活用 セミナー
 - 2009 年6月 10 日 (水) 11:00 - 12:00  [お申し込み]

• AdWords プレースメント ターゲット セミナー
 - 2009 年 6 月 17 日 (水) 11:00 - 12:00  [お申し込み]
(上記 3 回は全てオンラインセミナー)

なお、Google AdWords セミナー情報ページにて、いつでも最新の AdWords セミナー情報をご参照いただけますので、合わせてご利用ください。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

Posted by 江 建 オンラインビジネス ソリューション チーム

前回の投稿では、Google Analytics をご利用のAdWords アカウントと連携させる方法と、効果測定をするために必要な設定についてご紹介しました。

今回は、キーワードのパフォーマンスの確認方法についてご説明します。

各キーワードの費用対効果を確認するには、
  • 「トラフィック」レポートのAdWords 広告キャンペーンを選択(注 - AdWords と Google Analytics を連携している必要があります)
  • ディメンジョンを「キーワード」に設定
  • 表上部のタブを「クリック数」に切り替え、投資収益率の列を 2 回クリック

以上の操作で、下図のように、AdWords で登録している入札キーワードが、投資収益率で昇順にソートされますので、成果の低い順にキーワードを確認することができます。表示させるキーワード数を増やすには、セレクトメニュー「行を表示」を変更してください。

クリックして拡大

いかがでしょうか? ひょっとして投資収益率が -100% になるキーワードが出てきませんか?これらは、ユーザーからのクリックに対して広告費用が発生したにもかかわらず、成果が1件も得られず、収益に結びつかなかったキーワードを示します。

しかし、ここでのポイントは、AdWords 管理画面を開き、これらのキーワードを削除したり、入札単価を下げたりするアクションをすぐに取らない、ということです。なぜなら、アクションを取るための十分なデータを得られているか十分に検討する必要があるからです。

多くの場合、投資収益率が -100%のキーワードは、クリック数がほとんどありません。キーワードに投資しているコストが少ないならば、ユーザーからのクリックをもう少し待つことで、そのキーワードで成果が生まれる可能性は十分あります。

すなわち、短い期間のデータでは、本当の費用対効果を判断することができませんので、十分なデータの蓄積を待つ必要がある場合がございますのでご注意ください。

一般的に短期的なデータでキーワードの変更をすることは賢明ではありません。ユーザーの購買サイクルを考慮し、オンライン上でのビジネスの特性を理解することで、より賢明な判断ができます。

また、次のようなケースはどうでしょうか? AdWords 経由でウェブサイトを訪れたユーザーが、その時点では何も購入せず、後日、その商品がやはり気になり、再訪問したときに購入することは、インターネット上でのユーザーの購買行動として通常起こりうることかと思います。もし、短期間のレンジでキーワードの費用対効果を見て、キーワードを削除してしまったら、再訪問者の購入を逃すことになってしまいます。

したがって、費用対効果をチェックする際には、ぜひ統計データの期間をいろいろと変更してみてください。Google Analytics はいつでも統計データの期間設定を変更できるので、一週間、一ヶ月間、一年間など、対象期間を変えてみて、費用対効果がどのように変化するかチェックしてみましょう。

では、売り上げに貢献しているキーワードはどのように探せばよいでしょう?こちらはご想像のとおり、先ほどの「トラフィック」レポートのAdWords 広告キャンペーンで、並べ替えを降順にすれば簡単に確認できます。投資収益率の列をもう一回クリックすれば、昇順から降順変わります。

ここでの見方のポイントは、もっとも高い収益を上げているキーワードが、必ずしももっとも費用対効果がよいキーワードとはかぎらない、ということです。高い収益を上げていても、それと同じくらい投資をしているキーワードの場合、費用対効果は低くなります。


以上、お分かり頂けましたでしょうか?キーワードの精査をするための Google Analytics  レポートの活用方法として、下記の投稿も合わせてぜひご確認ください。

キーワード広告の最適化 ‐問題分析編‐


Posted by 鈴木雅之 プロダクトスペシャリスト

今年 1 月のローカルビジネス広告の変更についての記事で連絡させていただきましたインタラクションレポートですが、今回の Google AdWords システムの更新でリリースされましたので紹介させていただきます。

本レポートでは、ローカルビジネス広告の情報ウィンドウが開いた回数やリンクのクリック数など、ローカルビジネス広告でのユーザーの行動(インタラクション)をレポートセンターで確認できます。
インタラクションレポートでは以下 5 項目を確認できます。
  • 広告エリアをクリックしての情報ウィンドウの表示
  • 地図のポイントをクリックしての情報ウィンドウの表示
  • [ルートを検索] のクリック数
  • [ストリート ビュー] のクリック数(サービス提供エリアのみで表示されます)
  • 情報ウィンドウからのウェブサイトへのアクセス

ローカルビジネス広告のインタラクションレポートは以下手順で確認できます。
  1. AdWords 管理画面にログイン
  2. [レポート] タブで [レポート作成] をクリック
  3. [広告の掲載結果] を選び、広告のパターンで [ローカルビジネス広告] にチェック
  4. 詳細設定(オプション)の [表示項目を追加または削除] をクリックし、ローカルビジネス広告のインタラクション列 を確認
  5. この中でパフォーマンスを知りたい項目を選び、レポート作成を実行

クリックして拡大

これでローカルビジネス広告のインタラクションレポートを見ることができます。
表示回数、クリック回数など広告自身のパフォーマンスに加え、インタラクションの結果も参考にして、今後も引き続きローカルビジネス広告をご利用いただけると幸いです。

その他、ローカルビジネス広告についてはこちらを、インタラクションレポートについてはこちらのヘルプページもご参照ください。


Posted by Inside AdWords チーム

今週末 5/17(日)の午前2時 – 6時まで AdWords のシステムにログインすることができません。なお、設定済みの広告につきましては、上記メンテナンス中でも、通常通り配信を続けております。

通常 AdWords のシステムメンテナンスは、毎月の第2日曜日の同じ時間に行うことを予定しております。

皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

AdWords ブログの読者の皆さん、大変お待たせいたしました。連載の開始をお知らせした前回に続いて、Google Analytics 活用シリーズ第 2 回目の投稿になります。

当記事ではオンラインマーケティング 担当者様を対象にプロモーション活動の成果を見極めるために役立つ Analytics の活用方法をご紹介していきます。2 回目、3 回目までは主に AdWords を中心にした記事を投稿し、4 回目では AdWords 以外のプロモーション活動の分析に関する記事を投稿していく予定ですのでどうぞ最後までお付き合いをください。 


まずは、アカウントの連携からはじめましょう
AdWords アカウントと Analytics アカウントを連携することで、AdWords アカウントだけでは確認することのできない、広告の評価に役立つさまざまな指標をご覧いただけるようになります。(すでにアカウント間の連携が済んでいる場合は、次の 「ROI の確認方法」セクション をご覧ください)

アカウントの連携は AdWords の管理画面にございます、[レポート] タブの [Google Analytics] より、連携ウィザードに従っていただければ、簡単に設定することができます。Analytics のアカウントお持ちでない場合でも、ウィザードに従い新規アカウント作成と連携設定を同時におこなうことができます。詳細な手順につきましては下記をご覧ください。アカウントの連携についてのよくあるお問い合わせに関してはこちらのブログ記事をご覧ください。
  1. 次の URL で AdWords アカウントにログインします。https://adwords.google.co.jp
  2. [レポート] > [Google Analytics] をクリックします。
  3. Analytics アカウントをお持ちでない場合は、"無料のGoogle Analyticsアカウントを作成します。"をお選びいただき、[続行] ボタンをクリックしてアカウントをお申し込みください。
  4. 既にお持ちの Analytics アカウントにリンクする場合は、[Google Analytics アカウントを持っています。このAdWordsアカウントにリンクしてください。] を選択して [続行] ボタンをクリックします。
  5. [既存の Google Analytics アカウント] のプルダウン リストより、のリンク先の Analytics アカウント名を選択します。
  6. 自動タグ設定と費用データのインポートを無効にする場合を除き、このページのチェックボックスはオンのままにしてください。
  7. [アカウントをリンク] をクリックします。

新規にアカウント作成した場合、Google Analytics アカウントが発行するトラッキングコードを全ての解析対象ページに設置していただく必要がございます。トラッキングコード設置の詳細につきましてはこちらのヘルプページをご覧ください。


次に、ROI (投資収益率) の確認する方法をご紹介します
Google Analytics レポートの [トラフィック] セクションにございます、[AdWords 広告キャンペーン] レポートでは、キャンペーンごとのセッション数や訪問後のユーザーの行動をさまざまな指標でご確認いただけます。特定のキャンペーンをクリックしてデータを展開することで、広告グループ別、キーワード別にパフォーマンスを確認することもできます。

クリックして拡大
これらキーワード毎の ROI を確認するには、[クリック数] タブをクリックして [投資収益率] 行をご覧ください。ROI の観点から見て、注力すべきキーワードや、より質の高いトラフィックを確保するために必要な修正点などを明らかにすることができます。より具体的なデータの確認方法につきましては次回以降の投稿で解説させていただきます。


そして、オプション機能を活用して収益のトラッキングをしてみましょう。
Google Analytics の目標のコンバージョン トラッキングのオプション機能である「目標値」を有効にすると、各コンバージョンに金銭的価値を割り当てることができるので、投資に対する収益を画面上で確認することが可能になります。

EC サイトの場合は実売データを目標値に反映させることができますが、たとえば会員登録などが目的のサイトの場合でも、1 回の登録あたりの金銭価値を任意の金額で設定することができますので、B to B サイト、資料請求サイトなど EC  サイト以外でも AdWords の投資対効果を測定することができます。

なお、Google Analytics によるコンバージョンの測定方法につきましてはこちらの記事をご覧ください。目標値の設定方法につきましてはこちらのブログ記事をご覧ください。また、EC サイトの実売データを目標値に反映させる方法につきましてはこちらのヘルプページをご覧ください。


次回の投稿では、AdWords キャンペーンの分析と改善をテーマにした投稿を予定しているので、ご期待ください。

Posted by Google Analytics チーム

日本国内におけるスポーツ自転車のリユース市場で、オンライン展開を積極的に進め、自転車の買取・販売業者のパイオニアとして拡大を続ける「サイクルハンター」。同社の関東エリア統括マネージャーの鹿島英男氏と、東京支店店長の渡辺正幸氏のお二人に、インターネット広告の利用方法や、新しいビジネスチャンスを生み出すための Google Analytics を活用したアクセス解析方法についてお話を伺いました。


サイクルハンターのホームページ
クリックして拡大

「仕入れれば売れる」、ボトルネックは買取を増やすためのオンライン施策
サイクルハンターが Google Analytics を導入した経緯は、2006 年の自社サイトリニューアルがきっかけ。折りしも中古スポーツ自転車の需要は拡大。「仕入れれば売れる」という追い風の中、買取査定の申込みを増やすことが急務となり、サイトへの集客やコンテンツの改善、より詳細かつ正確なアクセス解析の必要に迫られたのです。

関東エリアを統括するマネージャーの鹿島氏は、次のように話します。

「実店舗だけでは、その周囲のお客様しかカバーできません。当初は、遠方のお客様とのコミュニケーションをとるためインターネットを利用し始めたのですが、徐々にサイトからのお問い合わせをしてくるお客様が増えてきました。そこで、サイトリニューアルをきっかけに本格的なアクセス解析に取り組みはじめました」

同社ではサイトリニューアルと同時に AdWords もスタートさせました。

「以前は新聞や雑誌に広告を出稿していましたが、今は費用対効果の観点からインターネット広告がほとんど。本社は関西ですが、オンライン展開に注力するようになってから、実店舗のない北海道や沖縄といった方のお客様も増えています」(鹿島氏)

当時、有料のアクセス解析は価格面からなかなか手が出せず、無料かつ高機能な Google Analytics を見てすぐに導入を決めたそうです。サイトリニューアル後は、毎月の問い合わせ件数が約 30 件から約 250 件と、9 倍近く急増。PV も 3 ~ 4 倍に跳ね上がり、オンライン展開の第一歩として結果をだしました。


ユーザーのニーズを察知し、新しいビジネスチャンスへ
サイクルハンターが Google Analytics の機能の中で最も活用しているのは「参照元」、つまりユーザーが直前に閲覧していたサイト情報です。さらに、ユーザーの直帰率や平均ページビュー数、平均滞在時間などのデータを活用し、広告効率の改善も日々行っています。

「キーワードの効果測定にも注意しています。弊社はもともと完成車の買取がメインだったのですが、Google Analytics の解析で“パーツ買取”のキーワードでサイトにくる人の滞在時間が長いことに気付きました。

そこで、パーツ買取の需要があるのではと推測して、パーツ買取専用の申込みフォームをつくって顧客を取り込みました。Google Analytics のアクセス解析は、ビジネス上で新しいアイデアやヒントを与えてくれますね」(鹿島氏)

また、自社サイトのトップページにキャンペーン用のバナーを貼る際も、クリエイティブの違いによってユーザーの反応がどう変わるか、Google の「ウェブサイトオプティマイザー」を活用しています。

「実際に、キャンペーンのバナー位置を変えて比較したところ、無料査定の申込み数も落ちず、バナーもクリックされるというデータがすぐに出てきました。自分の感覚にとらわれず、数字で判断できるというのがすごく良かったですね。その他、地域ごとのアクセス数を見て出店計画の参考にもしています」(鹿島氏)


アクセス解析を活かし、企業の信頼性とブランド力を高める
同社がインターネット広告やマーケティングで気をつけている点は 2 つある、と鹿島氏は話します。

「弊社の事業は、スポーツ自転車かつ買取というニッチな市場です。今後も、ターゲットとなるユーザーにいかにきっちり広告を届け、自転車の買取を増やしていくか。また、どうやってこれから市場を広げていくか。この 2 点にフォーカスしたマーケティングをしていくことが大切だと思っています」

目的が違うなら、効果を測定する際の指標も異なります。例えば、“自転車買取”というキーワードでくるユーザーに対しては、コンバージョンがとれているか? 仮にとれていないとすればどこで離脱したのか? 原因の分析が重要になってきます。そして、市場の拡大という面では、固有ユーザーのリピート率や新規ユーザー率、滞在時間や直帰率を重視していると鹿島氏は語ります。

「今後の課題は、競合他社との差別化ですね。安定的な仕入先を確保するため、最近では大手自転車メーカーさんとやりとりをさせていただくようになりました。法人向けに事業を拡大していく際、会社の信頼度やブランド力が問われるわけなのですが、その時に力になったのがサイトでの販売実績ですね。今までに 4 千~ 5 千台販売し、お客様からも高い評価をいただいています」

実店舗中心の販売からオンラインにシフトすることで、店舗の運営にかかる固定費用を削減に成功。インターネットの即時性を活かした商品の平均回転率は約 5 日、買取査定の申込み件数も激増し、今では申込みの約 9 割がサイトからという数字が出ています。

「細かな部品も分解して点検し、“完全整備の自転車”を売る。これがどの会社にも負けない弊社のポリシーです」(渡辺氏)

お客様の満足度を高めることに、頑として手を抜かない姿勢を保ち続けるサイクルハンター。その企業力を支える裏側には、インターネット広告や Google Analytics のアクセス解析があったのです。

鹿島英男様
関東エリア統括マネージャー
株式会社サイクルハンター
「Google Analytics のアクセス解析は、新しいアイデアやヒントを与えてくれ、ビジネスにつながっています」

渡辺正幸様
東京支店店長
株式会社サイクルハンター
「自社サイトにどこからやってくるのかなどは、よく確認しています。口コミの元を探すと、新しい発見があります」