Lisa Shieh プロダクトマーケティングマネージャー

Google ディスプレイ ネットワークでは、広告対象の商品やサービスに関連するウェブコンテンツを広告掲載のターゲットにすることができます。

この方法はコンテンツ ターゲットと呼ばれており、広告に直接関連するコンテンツを閲覧するユーザーに対して広告を表示できるため、多くの広告主様にご利用いただいています。具体的なターゲット方法として、これまでは商品やサービスに関連するウェブサイトに広告が掲載されるよう複数の「キーワード」を組み合わせる必要がありましたが、今週からは新たに「トピック」を指定して Google ディスプレイ ネットワーク上のページに広告を表示できるようになりました。

この方法を利用すると、1,750 種類以上のトピックやサブトピックから最適なものを選択でき、提供している商品やサービスに関連するコンテンツに興味を持っているユーザーにいち早くアピールできます。

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トピックとキーワードの違い
トピックを利用すると、幅広いコンテンツをターゲットにすることができます。このため、多くのユーザーにすばやく、しかも簡単にアプローチでき、認知度を高めたり売上を伸ばしたりするのに適しています。

各ページのトピックは、ページ上の語句をすべて調べたうえで総合的に判断されます。このため、ページと広告との関連性が個々のキーワードに左右されにくくなります。逆に、キーワードによるコンテンツ ターゲットでは、ご自身で個々のキーワードを組み合わせて広告グループのテーマを形成するため、ディスプレイ ネットワーク上で一段と的を絞ったページを広告のターゲットにすることができます。

このように、異なった特徴を持つ 2 つのターゲット方法ですが、実はこの 2 つを組み合わせて Google ディスプレイ ネットワーク上のユーザーに効果的にアプローチすることもできます。それでは、これらを組み合わせた活用方法を見てみましょう。

ここではデジタル カメラの販売を例に、キーワードとトピックを併用して、認知度を高めたり売上を伸ばしたりといった複数のキャンペーン目標を達成する方法をご紹介します。
  1. サブトピック「ニュース、出来事 >> テクノロジー関連のニュース」をターゲットに設定した広告グループでディスプレイ広告を作成し、テクノロジーに関心のあるユーザーに対して対象のカメラの認知度を高めます。
  2. 次に、サブトピック「写真、ビデオ >> カメラ」をターゲットに設定し、動画などのディスプレイ広告やリッチメディア広告のフォーマットを使用して、カメラに関心のあるユーザーに商品の機能やメリットを理解してもらいます。
  3. 最後に、キーワード用の広告グループを別途作成し、宣伝対象のブランドやモデルに合わせたキーワードを作成します。その後、カメラに対する特典や割引があるテキスト広告やディスプレイ広告を掲載し、対象カメラのブランドやモデルのレビューを読んでいるユーザーに購入を促します。
以上、キーワードとトピックを併用することで、1. 認知度を高め、2. 購入の際の検討対象となり、3. さらに購入を促すという一連の流れをご紹介しましたが、これは活用方法のほんの一例です。また、トピックやサブトピックを除外して、ターゲットを絞り込むこともできます。

トピックによるコンテンツ ターゲットでは、ディスプレイ ネットワークでの他のターゲット方法と同様、テキスト、ディスプレイ、動画、リッチメディアといったあらゆる広告フォーマットを利用できます。また、クリック単価(CPC)、インプレッション単価(CPM)、コンバージョン単価(CPA)といったあらゆる単価設定オプションもサポートしています。URL レベルのレポートや、コンバージョン オプティマイザーなどの他のツールも引き続きご活用いただけます。


このターゲット設定オプションがご自身に適したものかどうかご不明の場合は、こちらのトピックターゲットに関するヒントをご覧ください。さらに、機能に関する詳細についてはこちらのヘルプセンターの記事をご覧ください。

安田 政弘 & 水谷 嘉仁 Google AdWords チーム

表示 URL を設定する際、表示可能な文字数を超えるような長い URL の場合でも指定いただけるようになりました。

テキスト広告の場合には、これまで半角 35 文字を超える表示 URL を指定することができませんでしたが、現在では設定いただけます。また、モバイルテキスト広告でも、これまでの半角 20 文字までという制限を超えて指定することが可能です。

もし表示 URL が、表示可能文字数を超過した場合には、短縮表示されるようになります。
たとえば、指定した表示 URL が「www.very-very-very-very-very-very-long-url.com」の場合、「very-very-very-very-very-very...com」のように表示されます。

注意事項
広告は AdWords の広告掲載のポリシーに準拠している必要がありますのでご注意ください。

ヒント
表示可能文字数を超えた場合、AdWords 管理画面では下記にような警告メッセージが表示されるので、簡単に表示可能文字数をチェックいただけます。こちらは警告メッセージですのでそのまま保存 することができ、その場合には表示 URL が短縮表示されることになります。

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また、短縮して表示されるのを防ぐため、表示 URL はなるべく表示可能文字数内に収めることをおすすめします。その為に、ホームページを表示 URL として使用するか、「http://」や「www」などを削除することもご検討ください。

Posted by 水谷 嘉仁 シニアプロダクトスペシャリスト

すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、AdWords で新しいキャンペーンを作成する際に、選択したターゲット地域に基づいて、複数のターゲット言語の候補が表示される場合があります。その理由をご理解いただく手助けとして、下記のとおり現在のターゲット言語の仕組みについてご説明します。

仕組み
特定の言語をターゲットとするキャンペーンでは、ユーザーの表示言語と一致しているかどうかを分析して、広告を表示しています。表示言語とは、ユーザーが Google 検索設定で表示言語として設定している言語です。たとえば、アメリカに住みスペイン語を話すユーザーが www.google.com で検索する場合、検索設定から表示言語の設定をスペイン語に変更できます。また、日本に住み英語を話すユーザーが www.google.co.jp で検索する場合は、表示言語を英語で表示することもできます。

現時点では、ユーザーの表示言語とターゲット言語が一致している場合にのみ、広告が表示されます。つまり、広告主様がターゲットに設定している言語でユーザーがキーワードを検索しても、そのユーザーの表示言語が別の言語である場合、広告が表示されないこともあります。

たとえば、アメリカでオートバイ(motorcycles)を販売する際に、「motorcycles」というキーワードを使用して英語のみをターゲット言語に設定すると、スペイン語の表示言語で「motorcycles」を検索するバイリンガルのユーザーには広告が表示されません。特にバイリンガルのユーザーが多い地域をターゲットにする場合には、複数の表示言語をターゲットに設定することで、可能な限り多くのユーザーに広告を表示できます。

新しい改善点
検索クエリ自体から検索の言語を判断するのは難しい場合があります。単語によっては、複数の言語に共通するものもあるためです。ただし、AdWords では、ギリシャ語、ヘブライ語、一部の日本語(主にひらがなやカタカナ)、韓国語、タイ語の 5 つについては、文字から特定できます。そこで 4 月下旬より、これら 5 つの言語のいずれかをターゲットに設定する場合は、ユーザーの表示言語に関係なく、そのターゲット言語でのすべての検索クエリに対して広告が表示できるようになります(この場合でもターゲット地域の設定は適用されます)。

たとえば、ギリシャ語をターゲットに設定するキャンペーンでキーワードが「λουλούδια」(ギリシャ語で「花」)である場合、ユーザーの表示言語が英語であっても、「λουλούδια」を検索するユーザーに対して広告が表示されます。同様に、日本語をターゲットに設定されたキャンペーンであれば、ユーザーの表示言語が日本語以外の設定であっても、主にひらがなやカタカナで検索したユーザーに対して広告が表示されることになります。


なお、トラフィック増加を図る多くの広告主様にとって、複数の表示言語をターゲットに設定することが最善の方法であることに変わりはありません。Google では今後も引き続き、ターゲット言語機能のさらなる改善に努めてまいりますので、どうぞご期待ください。

表示言語をターゲットに設定する方法の詳細については、こちらをご覧ください。

Posted by Lisa Shieh プロダクトマーケティングマネージャー

このたび AdWords の広告ローテーションに新たなオプションが加わり、コンバージョンを重視した広告表示が可能になりました。これまでのオプションは次の 2 つでした。
  • 最適化(クリック): クリック率の高い広告を表示します
  • ローテーション(オークション): すべての広告をより均等に表示します

そこに 3 つ目のオプションとして、コンバージョンが見込める広告を重点的に表示できるオプション、最適化(コンバージョン)が加わりました。

これまで Google では、広告グループ内で複数の広告をテストされることをおすすめしており、クリック率の最も高い広告を重点的に表示するオプションはそのうえで欠かせない機能でしたが、クリック率が最も高い広告のコンバージョン率が、必ずしも最も高いとは限らないことから、コンバージョンを重視するオプションのご要望が多く寄せられていました。そこで登場したのがこのオプションです。

新しい設定をご利用になるには、アカウントでコンバージョン トラッキングを有効にしていただく必要があります。このツールで収集されたデータに基づいて、コンバージョンの見込みが最も高い広告が特定されます。データが十分でない場合は、クリックの見込みが最も高い広告が表示されます。

コンバージョン トラッキングを有効にされましたら、キャンペーンの [設定] タブの [詳細設定] の [広告掲載: 広告のローテーション、フリークエンシー キャップ] セクションで [最適化(コンバージョン)] オプションをお選びいただけるようになります。このオプションを選択すると、Google と Google の検索およびディスプレイ ネットワークに掲載されるすべての広告に適用されます。

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成果をあげている広告を重視するこのオプションが、広告をテストし、広告目標達成に効果のある広告を特定するうえで皆さまのお役に立てばと思いますので、ぜひご活用いただければ幸いです。

なお、機能の詳細については、こちらのヘルプセンターをご覧ください。

Posted by 有馬誠 代表取締役

未曾有の大災害で列島全体が大きく揺れた過去数日ですが、皆さまのご無事を祈念いたしております。またこの度の震災により被害を受けた方々、ご関係者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

まず、現在のところ今回の大地震に関して AdWords システム上での異常は報告されておりません。アカウントの設定状況に応じて広告は配信されておりますのでご安心願います。

Google AdWords サポートは、現在通常通りの業務を行っており、今後とも皆様の AdWords 運用をしっかりとサポートさせていただく所存でございます。もし今回の震災に際しまして、広告運用に支障が生じている場合は、弊社サポートデスクまでお問い合わせください。

(お問い合わせには、AdWords アカウントにログインし、右上に表示されている「ヘルプ」リンクをクリックしてください。続いて、表示されたヘルプセンターの下部にある「Google に問い合わせる」をクリックしてください。万が一、広告主様ご本人での PC 操作が難しい場合、ご請求先情報等によりご本人様確認が可能な場合は、アカウントを弊社にて停止するお手続きが可能です。メール内に「停止希望」と明記の上、個別に特設窓口 adwords-emergency-jp2011@google.com までご連絡*ください。携帯のメールなどからも受け付け可能です。)

また、Google では、東日本大震災の発生をうけて、「Google 災害情報特設サイト」を設けました。災害にする情報、消息情報、ライフラインの状況及び義援金の受付などを行っています。(災害特設サイトURL: http://goo.gl/saigai)

Google 特設サイト提供情報例:

  • Google Person Finder (消息情報)」では、被災されたご家族やご友人の消息を調べていただけるほか、消息情報の提供を行うこともできます。
  • 避難所名簿共有サービス」では、避難所にいる方によって撮影された名簿写真を確認いただけます。
  • 地図による災害情報」では、Google Earth にて、最新の被災地の衛星写真を公開しています。
  • 最新のニュース」では、YouTube 上での TBS News i のライブストリーミングをはじめ、本災害に関する最新のニュースをお届けしています。

改めて広告主様、ご関係者様の安全とご無事を心よりお祈り申し上げます。

Google AdWords では、今後とも皆様のビジネスをしっかりとサポートしながら、被災者の方に有用な情報をお届けすべく、様々な方法を模索しております。皆様のご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。


※ 緊急用のメールアドレスは、災害時に AdWords アカウントにアクセスができない方のための専用窓口でございます。緊急度が高い方へのサポートを優先させるため、誠に恐れ入りますが、ご自身でログインが可能な方はご利用をお控えください。また、アカウントの「停止」以外のお手続きは致しかねますので予めご了承ください。

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追記)
2011年3月22日 12:00

Google AdWords サポートでは、震災発生後もほぼ平常どおりの対応を行ってまいりましたが、弊社の就業制限により、一部のサポートを停止、またお問い合わせに対する回答などをお待たせする場合がございます。

広告主、代理店の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。


追記)
2011年3月29日 12:00

Google AdWords サポートでは、震災発生前と同様に、ほぼ平常どおりの対応を行っております。大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

Posted by 中島弘樹 プロダクト スペシャリスト チーム

Android や iPhone などフル インターネット ブラウザ搭載の携帯端末からの検索は、グローバルでこの 1 年間に 4 倍に増え、モバイル広告市場は急成長を遂げています。今日はこうしたハイエンド携帯端末向けにキャンペーンを最適化する方法をご紹介します。デスクトップ向けキャンペーンとは別にモバイル専用キャンペーンを作成すると、モバイル広告の掲載結果が改善されることがわかっており、実際にデスクトップ向けとモバイル向けのキャンペーンを分けて広告を掲載されたある広告主様は、モバイル広告のクリック率が平均 11.5 % 向上しています。

デスクトップ向けとモバイル向けの広告を同じキャンペーンで管理する方法は、リーチを広げたい場合やモバイル広告を初めて掲載する場合によく使われています。しかし、一歩進んでモバイル広告の成果を最大限に高めるには、モバイル専用の AdWords キャンペーンを作成することが重要です。モバイル専用キャンペーンを使用すれば、掲載結果に直接影響する要素を細かく調整し、モバイル向けの広告戦略を最適化することができます。モバイル広告専用のキャンペーンを作成した後に、次の最適化のヒントをお試しになることをおすすめします。
  • モバイルに合わせた調整をする:モバイル専用のキャンペーンを作成することで、モバイル広告の掲載結果をより具体的に把握できるようになり、デスクトップ向けキャンペーンに影響を与えることなく入札単価やキーワード、広告を柔軟に調整できます。
  • モバイル広告の予算と入札単価を個別に設定する:検索結果ページに表示される広告はデスクトップでは最大 10 枠であるのに対し、モバイルでは 5 枠と競争率が高くなっています。このため、広告の競争力を高めて上位に掲載されるように、積極的に入札単価を引き上げることが重要です。 
  • モバイル向けに広告テキストを作成する:「電話でお見積もり」など、モバイル ユーザーの行動を促すフレーズを使用してモバイル専用の広告テキストを作成します。また、広告サイトリンクなどの機能を使用して、店舗検索ページなどモバイル向けコンテンツを広告のリンク先として表示します。
  • モバイル向けの機能を活用するClick-to-Call のようなモバイル向け広告機能や、外出先のユーザーに便利な地域ベースのサービスを活用します。

モバイル専用キャンペーンの作成方法
モバイル専用キャンペーンを作成するには、ハイエンド携帯端末のみをターゲットとした AdWords キャンペーンを作成して、パソコンをターゲットとしたキャンペーンとは切り分けます。これには、AdWords Editor を使用して、既存のキャンペーンとキーワードをモバイル専用キャンペーンにコピーすると簡単です。キャンペーン全体を複製することも可能ですし、モバイル広告で成果を上げているキーワードだけをコピーしてもよいでしょう。

AdWords Editor をお使いでない場合は、次の手順でモバイル専用キャンペーンを設定できます。
  1. AdWords にログインします。
  2. 既存のキャンペーンのキーワードをスプレッドシートまたはテキスト ファイルに抽出します。
  3. [キャンペーン] タブの [新しいキャンペーンを作成] をクリックします。
  4. キャンペーン設定の [ネットワークとデバイス] セクションまでスクロールし、[デバイス] の [自分で選択] をクリックして、[デスクトップとノート パソコン] のチェックボックスをオフにします。[フル インターネット ブラウザ搭載の iPhone などの携帯端末] が選択されていることを確認します。
  5. 抽出したキーワードを新しいモバイル専用キャンペーンの広告グループに貼り付けます。
  6. コピー元のキャンペーンの [デバイス] を [デスクトップとノート パソコン] のみに設定します。
  7. 共有広告設定オプション機能を使用すると、住所指定オプションや電話番号指定オプションなど、既存の広告設定オプションを新しいモバイル専用キャンペーンに簡単に適用できます。


いかがでしたでしょうか?これらのヒントがモバイル広告戦略の最適化のお役に立ちましたら幸いです。ぜひご活用ください。