広告トラフィック品質管理チーム

最近、オンライン広告への不正クリック(無効なクリック)を助長するようなサービスをご覧になった方も多いのではないでしょうか。AdWords の広告主様の中には、支払っている広告費の大部分をこのような不正クリックが占めているのではないか、と気がかりな方がいらっしゃるかもしれません。しかし、そのようなことはございませんのでご安心ください。

Google では、価値がほとんど認められず、広告主様への課金対象とならないクリックのことを「無効なクリック」と呼んでいます。「不正クリック」という言葉を使わないのは、クリックの意図や、それが故意なのか単なる事故なのかを判断することが難しいからです。例えば、広告をクリックした人の中に、マウスを使う時に癖でダブルクリックをしてしまう人がいるかもしれません。2 回目のクリックは不正ではありませんが、無効なクリックと見なされます。AdWords では、その意図にかかわらず、このような無効なクリックに対して広告主様に課金することはありません。

本日は、Google がこの「無効なクリック」について、皆様に知っておいて頂きたいことをいくつかご紹介します。

無効なクリックに対するお支払いは発生しません
今回ご紹介する中で最も重要なことは、無効なクリックに対してのお支払いは発生しないということです。無効なクリックの大半は広告主様のアカウントに表示されず、これらのクリックに対する請求は行われません。Google では積極的に無効なクリックを検出、除外し、広告主様の目にするレポートに記録されないようにしています。ごくまれに広告主様が、検出されなかった不正クリックの影響を受けてしまうケースもありますが、事後調査により無効なクリックに対する請求が行われたと判明した場合は、該当のクリックを無効とし、広告主様に払い戻し (相当額のクレジットを発行) を行います。既に AdWords をご利用いただいている広告主様は、AdWords のアカウントにログインして除外された無効なクリックの数をご確認いただけます。確認の方法については こちら をご覧ください。

無効なクリックを積極的に検出する Google の技術は業界トップクラスです
Google は不正クリック対策を重要な課題と捉えています。不正クリック対策を効果的に行うためには、多くの研究と技術開発が必要となります。Google は、自社の不正クリック対策への投資水準とツールの効果が業界をリードするレベルであると自負しています。AdWords においては、リアルタイム フィルタリング、オフライン解析、無効な疑いのあるクリックを検出した際の担当チームによるアカウント調査の 3 段階からなるシステムで無効なクリックの検出を行っています。

自動検出されない無効なクリックは全体の 0.02 % 未満です
無効なクリックは、スパムメールに似ています。Web 上に存在するスパムの絶対量は増減しますが、各個人にとって問題になるのは受信トレイの中に入ってきてしまうスパムメールだけです。無効なクリックも同様で、広告主様にとって問題となるのは、無効として自動検出されないクリックです。しかし、その数はごくわずかで、全体の 0.02 % 未満です。言い換えると、AdWords の広告が 1 万回クリックされた場合に、そのうち不正クリックの可能性があるとして事後判明するケースは 2 回未満です。また、繰り返しになりますが、これらは広告主様に課金されることはありません。

不正クリックの問題はますます拡大しているのではないですか?
どんな情報についても言えることですが、情報源について考えていただく必要があります。一般的に、問題を過剰に誇張しているのは、それによって利益を得る者です。確かに、スパムメールと同様、無効なクリックは完全には解決されていない問題です。しかし Google では、この広告システムが抱える問題に取り組むエンジニア チームを擁し、引き続き新たな技術開発や投資を行うことで業界の一歩先を行きます。Google は、無効なクリックから広告主様を守ることが、長い目で見れば Google とインターネット広告業界にとって有益であると考えています。

無効なクリックと Google AdWords に関してさらに詳しい情報は、AdWords ヘルプ センター をご覧ください。

水谷 嘉仁 シニア プロダクト スペシャリスト & 安藤 直人 ソーシャル スペシャリスト

一般にクチコミの効果が高いことは、皆さんもよくご存知のことかと思います。例えば何か決めなければならないケースがある場合、信頼する誰かにアドバイスを求めることが多々あるかと思います。

一方でウェブ上の私たちのクチコミはどうでしょうか?カフェや電話で聞くように、オンライン上で、友人や同僚に簡単にアドバイスを求めることは可能でしょうか?

そこで、Google で情報を探しているユーザーが、自分の信頼するユーザー同士が相互にお薦めできるように、3 月の英語版リリースを経て、このたび日本語の Google 検索結果でも +1 ボタンをリリースしました。+1 ボタンとは、Google アカウントでログインしたユーザーが、インターネット上で自分が気に入ったページを、友人や知り合いのユーザーとクリック 1 つで共有できる機能です。




ではここで、架空のユーザー、ブライアン(Brian) を例にとって説明しましょう。ブライアンは Google アカウントにログインした後、Google で検索を行い、読者の皆さんの広告、または Google の検索結果のうちどれかについて +1 ボタンをクリックしたとします。

そして次に、ブライアンの友人のマリーが Google アカウントにログインした上で、Google で検索を行い、さきほどの広告、または Google の検索結果にたどり着いた場合、以下のようにブライアンが +1 ボタンをクリックしていますという注記が表示され、マリーはブライアンのアドバイスにしたがって、どのページに訪れるかを決めました。

このように +1 機能は、インターネット上で自分が気に入ったページが、友人や知り合いのユーザーとクリック 1 つで共有されることで、広告主やサイト運営者の皆さまに、より信頼に基づいた質の高いトラフィックをお届けできる可能性があります。

なお、今回の機能追加によって AdWords をご利用の皆さまに、特別な対応をお願いすることはありませんのでご安心ください。+1 ボタンは AdWords の品質スコアに影響はなく、広告ランクとクリック単価は、これまでどおり AdWords の過去の掲載結果やクリック率などの情報に基づいて計算されます。

また、+1 ボタンは Google の検索結果ページに限らず、皆さまのホームページにも導入することが可能です。+1 ボタンをサイトに追加していただくことで、上でご説明したように良質なトラフィックを集まる可能性が高まります。ご自身で導入してみたいと思われる方は、ぜひ Google ウェブマスター セントラルの +1 ボタンツールからコードを生成してページに設定してください。(ボタンのサイズやスタイルも複数ご用意していますので、サイトのデザインに最も合うボタンを選んでいただくことが可能です。もちろん、当ブログも +1 ボタンを導入しています)

クリックして拡大

そして、Google の検索結果に表示される +1 ボタンがそれぞれのページに正しく反映されるための簡単な対策方法をウェブマスター セントラルのヘルプページでご案内しています。さらに、上級者向けのヒントなどは、Google Code サイトをご確認ください。


いかがでしたでしょうか?+1 と AdWords についてさらに詳しくお知りになりたい場合、こちらのヘルプページをご確認ください。

Jon Krafcik ディスプレイネットワーク プロダクトマネージャー

認知度の向上や売上の増加のどちらを目標とする場合でも、  宣伝する商品やサービスに関心のあるユーザーにリーチすることが不可欠です。Google ディスプレイ ネットワークのコンテンツ ターゲットでは、ターゲット ユーザーが関連するコンテンツを閲覧して関心を示すまさにそのタイミングで広告を表示できます。しかし、カメラのページを見ていたユーザーがニュース サイトやお気に入りのブログを閲覧する場合はどうでしょうか。カメラ会社のマーケティング担当者は、カメラに関心を示したユーザーに広告を表示したくても、カメラと関係のないサイトではコンテンツ ターゲットを使用できません。

Google では、2 年ほど前に Google ディスプレイ ネットワークでインタレスト カテゴリのベータ版の提供を開始しましたが、 この機能を徐々に拡大し、このたびすべての AdWords 広告主様にご利用いただけるようになりました。仕組みを簡単にご説明すると、システムでユーザーがアクセスしたページの種類を分析し、最後のアクセスからの経過時間とアクセス頻度を考慮して、そのユーザーのブラウザをインタレスト カテゴリに関連付けます。 このカテゴリを利用して、関連するコンテンツのサイトだけでなく、Google ディスプレイ ネットワークのあらゆる種類のサイトで、商品やサービスを購入する可能性の高いユーザーに広告を表示することができます。

エコツアーから携帯電話に至るまで 1,000 を超えるインタレスト カテゴリの中から、ビジネスに合ったカテゴリを探していただけます。そしてこれらのカテゴリに関心を持ち、ディスプレイ ネットワークに日々アクセスする 5 億を超えるユーザーを対象に、幅広く潜在顧客にリーチすることができます。費用はこれまでどおりオークション方式で決まるクリック単価やインプレッション単価でお支払いいただきます。インタレスト カテゴリのベータ版をご利用になった広告主様は、ブランド認知度を 40 % 向上させたり、売上あたりの広告費用を抑えつつコンバージョン数を 400 % 増やしたり、とさまざまな目標を達成しておられます。

インタレスト カテゴリの正式リリース後も引き続き最高レベルの管理性と透明性を提供できるよう努めてまいります。ユーザーは Ads Preferences Manager を使用してインタレスト カテゴリの表示や編集、インタレスト ベース広告のオプトアウトをいつでも行うことができます。 また、広告には Ads by Google ロゴのラベルを表示して、広告であることを明示し、表示される広告をユーザーが管理できるようにしています。

広告キャンペーンでインタレスト カテゴリをぜひご活用いただき、 関心の高いユーザーへのリーチ拡大、商品やサービスの認知度向上、売上の増加にお役立てください。 詳しくは、ヘルプセンター をご覧ください。

伊東 裕揮 プロダクトスペシャリスト

このたび複数のアカウント管理に役立つクライアント センターに「マルチリンク」という新機能が加わりました。

クライアント センターの構造を生かしたこの機能は、1 つの AdWords アカウントを最大 5 つのクライアント センターにリンクして管理できるというもので、従来の「管理画面と API」もしくは「API のみ」といったアクセス レベルの区別もなくリンクすることができるようになりました。これにより、広告代理店、SEM、AdWords API デベロッパー、サードパーティのプロバイダ、および広告主の皆さまによる、 AdWords アカウント運営のための共同作業がよりスムーズにおこなえるようになります。

この機能のご利用に関するよくある質問をご紹介します。

Q. クライアント センター アカウントと子アカウントをリンクするプロセスはどのように変わりますか?
A. リンクするプロセスはこれまでと同じです。唯一の違いは、[アカウントをリンク] ボタンをクリックしたときに、「管理画面と API」または「API のみ」といったアクセス レベルを指定するラジオボタンが表示されなくなることです。


Q. 1 つのアカウントを複数のクライアント センターにリンクした場合、アカウントの費用はどのクライアント センターに請求されますか?
A. AdWords アカウントを最大 5 つのクライアント センターにリンクできるようになりますが、予算は 各予算期間につき1 つしかアクティブにできません。これまでと同じように、各予算は 1 つのマネージャー管理発注(MDO)にしか関連付けることができず、各 MDO は 1 つのクライアント センターにしか関連付けることができません。このため、アカウントの費用は各予算期間についてそれぞれ 1 つのクライアント センターに対してのみ請求されます。


Q. 1 つのアカウントを複数のクライアント センターにリンクした場合、アカウント管理者への影響はありますか?
A. アカウントをリンクしたクライアント センターにアクセスできる方であれば、そのアカウントの設定を変更できます。


Q. 異なるクライアント センターの 2 人のユーザーがアカウントに対して競合する変更を行う可能性はありますか?
A. はい、あります。競合する変更が行われる可能性を減らすため、関係する全ユーザー間でアカウントの管理における役割や責任について事前に意思疎通を図ることをおすすめします。


マルチリンク機能に関するその他のよくある質問については、こちらの AdWords ヘルプセンターをご覧ください。

水谷 嘉仁 シニアプロダクトスペシャリスト

オンライン広告のメリットとして、キャンペーンのターゲット地域を特定の国、地域、都市などに設定できる点があります。たとえば、レンタカーの会社が大阪でレンタカーを探しているユーザーにアプローチする場合は、キャンペーンのターゲットを大阪に設定し、広告に大阪限定の割引情報を記載することができます。

2 月より新たに 17 か国で都市レベルのターゲット設定がご利用可能になりましたが、Google では引き続きターゲット地域をより正確で使いやすく柔軟なものにするよう努めております。このような改善の一環として、2011 年 7 月 8 日より AdWords のターゲット地域の設定機能をいくつか変更いたします。予定されている変更内容は次のとおりです。
  • 既存の地域の変更: 実際の地域区分が変更されたため、またはターゲット地域が重複しているため、日本、デンマーク、スペイン、オランダなどの国で一部のターゲット地域が削除されます。実際の地域区分が変更された例として、フィンランドでは 2010 年に 6 つの州が廃止されました。AdWords でこれらの州をターゲットにすることはできなくなりますが、都市は引き続きターゲットに設定できます。変更後、こちらのリストに記載されている地域は新しいキャンペーンに追加できなくなります。既存のキャンペーンでこれらの地域をターゲットに設定している場合は、リストに記載されている推奨地域に移行していただく必要があります。ご自身で行われない場合は自動的に移行されます。場合によっては移行先の地域が広範囲になることもありますので、リストを十分にご確認ください。
  • カスタム シェイプ(マルチポイント/多角形ターゲット)の終了: カスタム シェイプのターゲット設定は追加できなくなります。現在のキャンペーンの既存のカスタム シェイプは引き続き表示、削除することが可能で、2011 年末までご使用いただけます。その後、AdWords キャンペーンに設定されているカスタム シェイプのターゲット地域はすべて、使用可能な地域(付近の都市や、地図上の特定の地点を中心として指定した半径内など)に移行されます。カスタム シェイプのターゲット地域をご使用の場合は、代わりとなる地域に置き換えることをおすすめします。ご自身で行われない場合は 2011 年末に自動的に移行されます。
  • 「広告に住所を表示する」機能の削除: 現在、一部の国では、地図上の地点の周辺地域をターゲットとするキャンペーンで [広告に住所を表示する] チェックボックスをオンにすると、広告に住所を表示することができますが、このオプションは使用できなくなります。ビジネス拠点や電話番号を表示する場合は、住所指定オプションをご利用ください。

AdWords API を介してこれらの機能をご使用の場合は、AdWords API ブロク(英語) で変更の詳細をご覧ください。

以上の変更は 2011 年 7 月 8 日より開始されますので、お早めにキャンペーンのターゲット地域の設定を代わりの地域に変更することをおすすめします。

Lisa Shieh プロダクトマーケティングマネージャー

6 月 8 日に予定されている世界規模の IPv6 トライアル「World IPv6 Day」には、Google をはじめ、Facebook、Yahoo! などのウェブサイト運営事業者が参加を表明しています。

Google が運営する日本語のサービスでは、日本時間 6 月 8 日午前 9 時から 24 時間にわたって IPv6 への移行に向けた実験を実施いたしますが、Google が広告主様やサイト運営者様向けに提供しているサービス(AdWords、AdSense、DoubleClick など)もこの対象となりますので、あらかじめお知らせいたします。

この実験を通じて、インターネット接続に欠かせない IPv4 アドレスの在庫が枯渇している今日の課題に対して、次世代のインターネットプロトコルである IPv6 への移行により積極的に取り組んでいきたいと考えております。

なお、「World IPv6 Day」に向けてユーザーの皆さまに特別な準備をしていただく必要はごいません。Google で測定したデータによると、大半のインターネットユーザーの方には、問題なく通常通りサービスをお使いいただけるものと考えています。ただし、ごくまれに、使用しているネットワーク構成や機器の不具合により、接続に失敗したり速度が遅くなったりする場合がございます。

*自分の環境が IPv6 に対応しているか確認したい場合
Google では、ユーザーご自身のインターネット接続環境が IPv6 に対応しているかどうかを確認できるウェブサイトを準備しました。IPv6 に対応していない場合は、問題解決に役立つヒントが表示されますので、ご利用ください。

IPv6 について詳しくはこちらのサイト、World IPv6 Day についてはこちらのサイト(英語)をご覧ください。


追記)
2011年6月8日 0:30

Google が広告主様やサイト運営者様向けに提供しているサービス(AdWords、AdSense、DoubleClick など)は、準備の最終段階でテストの対象外となりましたので、あらかじめお知らせいたします。お詫びして訂正させていただきます。

水谷 嘉仁 シニアプロダクトスペシャリスト

AdWords キャンペーン エクスペリメント(ACE)を使用したいが、何をテストしてよいかわからないというご意見にお応えして、サンプルのテストをご紹介する 5 つのデモ動画を作成いたしました。

 以下の動画のオリジナルはいずれも英語版ですが、動画の下にある「インタラクティブなキャプション」ボタンで日本語訳を確認しながら視聴いただけます。

クリックして拡大
これらの動画では、まず キャンペーンをコントロール グループとテスト グループに分ける方法のほか、次の 4 種類のテストを行う方法をご覧いただけます。

これらの動画がお役に立ちましたら幸いです。最初のテストの設定方法についてはこちらのヘルプセンターで手順をご覧ください。