Posted by Surojit Chatterjee, Director, Product Management, Mobile Search Ads

ユーザーは日々数え切れないほどスマートフォンを取り出し、知りたいこと、やりたいこと、買いたいものなどを探しています。そして、そうした Micro-Moments(英語記事) のためにアプリが利用される機会は増えています。今この瞬間にも、ランナーはマラソントレーニングに向けて「ランニング」アプリを、観光客は地元の人気店を見つけるために「レストラン」アプリを、出張を控えたビジネスマンは長距離の移動時間を潰すための「おすすめゲーム」を探しているかもしれません。実際に、Google Play ストアからのアプリインストールにおいて、検索結果経由のインストールが最も大きな割合を占めていることがわかっています。

Google ではそうした背景を踏まえ、ユーザーのアプリ発見を助ける「Google Play ストア内検索広告」を開始することになりました。デベロッパーの皆様に向けてはさらに、より簡単に管理できるキャンペーンの導入が予定されているほか、計測機能の利便性も向上しています。


Google Play ストア内検索広告が始まります


AdWords で「モバイルアプリのインストール」キャンペーンをご利用いただいているすべてのデベロッパーは、これより Google Play ストア上に検索広告を掲載できるようになります。



Google Play では世界 190 カ国 10 億人以上の Android ユーザーにリーチすることができます。その広範なリーチを生かした Google Play ストア内検索広告は、ユーザーとアプリとの新たな接点であり、デベロッパーのアプリ認知度向上をサポートします。

Booking.com や Nordeus といった企業は、既に Google Play ストアを新たなアプリプロモーションの場として活用し始めています。



Nordeus の CMO を務める Tomislav Mihajlović 氏は、「質の高いユーザーにリーチしたい当社にとって、検索はアプリ プロモーション戦略の要でした。Google Play ストア内検索広告の登場によって、新しいアプリを今まさに探しているユーザーへのリーチ機会が拡大しました。当社では既に、ゲーム『Top Eleven』の検索経由でのインストール数増加を確認できています。」と話しています。


Android 端末におけるコンバージョン トラッキングの利便性向上


Google では、アプリ プロモーションの機会拡大にあわせ、広告ネットワーク全体でシームレスに動作しつつ、どのような計測ソリューションとも連携できるコンバージョン トラッキング ツールの提供にも取り組んでいます。

Android 向けコンバージョン トラッキングの新機能「アプリのインストール(初回起動)」 を選択すると、広告をクリックして Android アプリをインストールしたユーザーが初めてアプリを起動した回数を計測できます。

初回起動.png

初回起動の計測は、第三者計測ツールにおいても標準となりつつある、新たなトラッキング手法です。Google では、CyberZ(F.O.X)、Adways(PartyTrack)、Tune、AppsFlyer、Kochava、Adjust、Apsalar といったパートナーとの連携を通じて、AdWords 上のコンバージョン数と第三者計測ツール上のデータとの整合性を改善する取り組み、そしてこの新機能を検索、ディスプレイ、YouTube の Google ネットワーク全体に展開するための対応を進めています。


ユニバーサル アプリ キャンペーン 〜 より簡単に Google ネットワーク全体でアプリ インストール広告を展開


Google ネットワークでアプリ インストール広告を掲載できる場所は、Google Play、 Google 検索、YouTube、AdMob アプリ内広告ネットワーク、200 万を超す Google ディスプレイ ネットワークのサイトと多岐にわたります。

近々導入予定のユニバーサル アプリ キャンペーンを利用すると、こうした Google ネットワーク全体でのアプリ プロモーションがより簡単に行えるようになります。広告の文章、リーチしたいターゲット、予算、目標インストール単価を入力すれば、あとは Google に任せるだけです。

アプリのエコシステムが成長を続ける今、デベロッパーと、そのアプリを気に入って使ってくれるであろうユーザーとの橋渡しができるよう、Google ではサービス拡充に努めています。Google Play ストア内検索広告の開始から Android コンバージョン トラッキングの利便性向上、ユニバーサル アプリ キャンペーン導入に至るまで、Google の新しいツールがアプリ開発者コミュニティの更なる成功に寄与できれば幸いです。

Posted by Jen Huang - AdWords 上級プロダクト マネージャー

同じものを探しているユーザーであっても、「レディース シューズ」と検索する人もいれば「女性用 靴」などと検索する人もいるでしょう。関連性の高いキーワードを登録しても、その商品やサービスを探すユーザーに常に広告を届けられるとは限りません。実際、Google で毎日行われている十数億件の検索のうち 15% は、かつて使われたことのない語句で行われています*。さらに、在庫の変動や、ウェブサイトの階層の深さによって、ユーザーが目的の情報を見つけられないこともあるでしょう。3 年前に動的検索広告(DSA)を導入したのは、こうした問題を解消するためでした。

今回、この動的検索広告の機能が向上しました。新しい機能は、全世界の広告主様にご利用いただけます。


動的検索広告とは


動的検索広告では、ユーザーの検索内容に応じて広告が表示されます。広告掲載のタイミングは、広告主様のウェブサイトのコンテンツに基づいて決まるため、キーワードは不要です。

広告主様のウェブサイトは、Google オーガニック検索のウェブクロール技術によってインデックスに登録されます。そして、サイトのコンテンツに関する語句で検索が行われると、広告の表示機会が生まれます。広告の見出しとランディング ページは、サイトで扱っている商品やサービス、そしてユーザーの検索内容に基づいて自動生成されます。

このように、動的検索広告は既存のキーワードでカバーされていない検索語句での広告掲載を可能にし、既存の AdWords キャンペーンを補完する役割を果たします。


ウェブサイトに応じた推奨カテゴリ


ウェブサイトで扱っている商品のうち、一部のみを広告掲載の対象としたい場合もあるでしょう。

今回の変更により、動的検索広告では、広告主様のウェブサイトの内容が自動的に分類され、「推奨カテゴリ」として提示されるようになりました。

広告主の皆様は、サイトで提供されている商品に合った「推奨カテゴリ」(たとえば「カーテン」など)の中から広告掲載に使用したいものを選び、ターゲットとして加えることができます。なお、広告が掲載されるのは、検索語句と関連性の高いランディング ページがサイト内に存在する場合のみです。


動的検索広告の推奨カテゴリ


また、「カーテン」といった大カテゴリだけでなく、「ブラインド カーテン」や「遮光カーテン」といったサブカテゴリを選ぶことも可能です。多数のカテゴリを選ぶことも、あるいはウェブサイト全体を広告掲載の対象とすることもできます。


広告のプレビューと推奨単価


広告がどのように掲載されるかを確認できるプレビュー ツールも追加されました。各推奨カテゴリの横にある吹き出しのアイコンにカーソルを合わせることと、広告が表示される検索語句の例、表示される広告文、そしてランディング ページが表示されます。また、カテゴリごとに推奨クリック単価も算出されます。この推奨値は、同様の検索語句をターゲットとする既存キーワードの掲載結果に基づいています。


活用事例


この新しい動的検索広告で、既に多くの広告主様が成功を収めています。

動的検索広告のベータ版テストには、アメリカのオンライン小売り大手 Hayneedle.com にもご参加いただきました。同社が新機能の推奨カテゴリを使用したところ、質の高いクリックが 5% 増加しました。


Vueling Airlines も推奨カテゴリを使用し、コンバージョン単価の 20% 減、コンバージョンに至ったクリック数の 10% 増に成功しています。推奨カテゴリを通じての効果的な入札単価が、キャンペーンの掲載結果向上につながりました。



今回の変更により、広告主の皆様にとって動的検索広告キャンペーンの作成プロセスが簡単になり、動的広告ターゲットの管理がより直感的なものとなれば幸いです。

動的検索広告の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。


*Google 内部データ

Posted by YouTube マーケティング マネージャー 井上貴子

国内で 2015 年上半期に話題になった YouTube の動画広告を 4 つのポイントに沿って紹介します。

*集計期間 2015 年 1 月 1 日〜 2015 年 6 月 10 日に投稿された動画の中から、動画の人気(自然に発生した再生回数)とプロモーション(広告から発生した再生回数)に加え、動画広告としての斬新さ、ユニークさなどを考慮して選出されました。多くの視聴回数を獲得している動画でも、海外を含む YouTube 動画広告出稿の有無、自然動画視聴の比率など、複数の要素によってリストに入らない可能性があります。なお、動画の再生回数は 2015 年 7 月時点の数値です。


1. 視聴者間やウェブメディアでの共有を促進させる動画広告


再生回数が伸びる動画広告の多くは、YouTube での視聴にとどまらず、ソーシャルメディア、動画キュレーションサイトなどのウェブメディアで共有されることにより、話題性が高まります。この「視聴者による共有」を創出する上で大切なポイントとして、YouTube で支持されている「動画フォーマット」や、「キャスティング」、そしてより幅広い視聴者に受け入れられるための「言語にとらわれないコンテンツ作り」が挙げられます。

1.1 YouTube で人気の「動画フォーマット」
YouTube では、なかなか日常生活ではありえない斬新なチャレンジや、大人数で 1 つのテーマに挑戦する様子を撮影した「やってみた」という動画フォーマットが、視聴者の支持を得ています。また、音楽に合わせ自分が踊ったり、歌った様子を撮影する「歌ってみた」「踊ってみた」や、特定の商品・サービスを使用し感想を述べる「商品紹介」などが人気で、これらをうまく取り入れた動画が再生回数を伸ばしました。

1.2 話題性を作る「キャスティング」
人気のタレントやアーティストを起用したプロモーションはもちろんのこと、動物やペット、アニメ・ゲーム系に関連したタレント、キャラクターも、YouTube の視聴者から大きな支持を得ているカテゴリーのひとつです。また、動画のストーリーに関連性の高い出演者を起用するなど、キャスティングに工夫を凝らすと視聴者の興味を得られます。

1.3 言語にとらわれないコンテンツ作り
映像を見るだけでストーリーが理解できる演出や、ストーリーを理解するにあたって言語の障壁が低いコンテンツは、日本国内の視聴者に向けた動画であっても、海外で話題になる可能性を持っています。より幅広い視聴者間での話題性を獲得するにあたり、音楽、スポーツ、ペットを始めとしたカテゴリーや、映像の移り変わりだけでストーリーが語られている映像構成を意識することも重要です。海外で話題になった日本の動画は、国内でも再度注目される傾向があり、国内での視聴数の伸びにもつながります。


トヨタ自動車のスポーツカーブランド、TOYOTA G’s のプロモーションとして公開された「G's Baseball Party」 はこの 3 つの要素を取り入れ、総再生回数 840 万回を超える話題の動画広告となりました。「クルマって、スポーツだ」というスローガンを広告内で表現するため、九州市小倉市の街全体を野球場に一変させ、街中の人々が総勢で真剣に野球をプレイする姿は、まるで本物の野球の試合と同じような緊迫感、かつ迫力溢れる映像です。また、元巨人軍のクロマティーや、中学生時代に硬式野球のリトルシニアに所属をしていたアイドル・稲村亜美の動画出演もウェブで話題になりました。野球に関連性の高いキャスティングを意識した本格的な動画は海外でも話題になり、米国の MLB 公式サイトでも紹介されました。


NTTドコモの通信速度の速さを表現する「爆速」というコンセプトのもと、3 秒で餃子を調理する様子を撮影した「3秒クッキング 爆速餃子」は、日本のみならず海外からも多く視聴され、再生回数は 550 万回を超えました。「やってみた」の動画フォーマットが YouTube で多く視聴される要因のひとつとして、「結末を見てみたい」という視聴者の好奇心を掻き立てるテーマ設定が挙げられます。「3秒クッキング 爆速餃子」はこのポイントをうまく捉え、日常生活では経験できない、ユニークかつ壮大な実験に挑戦し、視聴者の興味を醸成しました。また日本語がわからなくても理解できるストーリー展開、映像構成により、日本国外からの視聴回数も大きく伸ばしました。


明治が実施した果汁グミの動画広告、「石原さとみの ぷにぷにダンス~がんばるわたしのためのワルツ~」は、視聴者からの動画投稿を促した点が特徴的なプロモーションです。インターネットでも話題の石原さとみを起用し、果汁グミのぷにぷにとした食感を表現した「ぷにぷにダンス」を踊り、同じダンスを踊ってみたいという視聴者の好奇心を掻き立てました。UGC コンテンツ(ユーザーが制作するコンテンツ)として拡散されやすいダンスを活用し、動画投稿という形で視聴者とのインタラクティブなコミュニケーションを実現しました。また、本編に加え、石原さとみの「ぷにぷにダンス」練習風景も YouTube で公開し、ウェブ上で断続的な話題を創出しています。


YouTube 視聴者の嗜好性を的確に捉えた au WALLET の「「にゃにゃにゃにゃ食堂」 史上初!ネコ語ドラマ(ヒューにゃんドラマ)」も話題になりました。ペットやアニメコンテンツは、YouTube やウェブメディアで人気のカテゴリーのひとつです。本動画は 4 匹のネコの演劇に、現在活躍中の声優群の「ネコ語」の吹き替えをした短編シリーズドラマの一部です。YouTube で支持されているカテゴリーであるネコと声優という組み合わせは多くのウェブメディアで紹介されました。


2. 人気 YouTuber とのコラボレーション


企業が人気 YouTuber と制作した動画広告も再生回数を伸ばしました。広告主が広告動画の演出・企画を全て行うのではなく、クリエイターのコンテンツの特徴や感性に沿って制作された動画をクリエイター側のチャンネルに掲載し、商品・サービスのプロモーションを実施することで、YouTube 上に存在する多数のファンに効率良くリーチすることが可能です。


1 ヶ月の合計再生回数が YouTube で 1 億回*を超えることもあるはじめしゃちょーは、10 代から 20 代の若年層に人気の YouTube クリエイターです。資生堂は、シーブリーズ・ボディーシャンプーのプロモーションの一貫で、若年層へのリーチを拡大するため、はじめしゃちょーとコラボしました。はじめしゃちょーは「真夏の環境でも涼しくいられる方法」の中で、31 度まで温度を上げた自分の部屋で筋トレをしたり、熱いうどんを食べたりして必死に汗をかいた後、シーブリーズ・スーパークールボディーシャンプーを使って涼しくなるかを検証します。はじめしゃちょーらしさが溢れるこのコラボレーション動画の再生回数は 180 万回を超えました。


丸亀製麺は、種類が豊富なサイドメニューやトッピングをうどんと組み合わせて、顧客がメニューを自由に注文できることを若年層に伝えるため、YouTuber の木下ゆうかとコラボレーションしました。食べることが大好きで、大食い動画をメインに YouTube に投稿する木下ゆうかは、10 代後半から 30 代前半・男女の幅広い視聴者に支持されているクリエイターです。「【大食い】釜揚げうどん6人前&全種類【木下ゆうか】」では、木下ゆうかが 6 人前のうどんにはじまり、天ぷら、おいなりずし、コロッケ、ご飯と様々なサイドメニューを食しレポートします。木下ゆうかが持つ視聴者属性や「大食い」というコンテンツの特徴を活かし、丸亀製麺の「メニューの幅広さ」をターゲット層に伝えました。


3. タイムリーで話題にあがるイベントや季節性を活用したストーリー展開


年間のイベントや、季節性と共に変化する視聴者の興味や需要を捉えたストーリーの動画広告も多く公開されました。日本のみならず、海外でも視聴されている動画広告もあります。


新生活シーズン前の 3 月に公開された au の 「SYNC YELL 〜 上京した瞬間に、地元からのサプライズエール 〜」 では、上京する人と見送る人たちを繋ぐサプライズを動画で公開しました。期­待と不安のなか上京した瞬間に、ふるさとの家族や友達からのメッセージが大型ディスプレイに映し出され、あたたかい応援メッセージを伝えます。メッセージを受け取った人々の驚きと嬉しさが伝わるこのドキュメンタリー動画は、多くの視聴者の心を捉え、再生回数は 120 万回を超えました。


6 月の父の日に合わせて TOYOTA が公開した「Loving Eyes - Toyota Safety Sense」は、車を舞台に繰り広げられる父・娘の人生の軌道を、父の視点、娘の視点から描いたストーリーです。父の日という世界各国共通のイベントを軸に公開された動画は、日本だけでなく、アジア諸国や北米からも多く視聴されました。また、商品の直接的なプロモーションではなく、視聴者の共感を醸成するストーリー動画には、YouTube のコメント欄に、国内・国外含め数多くの視聴者からの反響が集まりました。


4. テレビ CM の有効活用


多くの企業が、通常のテレビ CM 用の素材に加えて長尺版を YouTube に掲載し、プロモーションのプラットフォームとして活用しています。なかでも、話題性の高いテレビ CM の効果は YouTube にも及びました。


2015 年 1 月から始まった au のテレビ CM「三太郎シリーズ」は、シリーズ開始以来、6 ヶ月間連続で銘柄別 CM 好感度ランキング首位を獲得**しています。テレビ CM の波及効果は YouTube にも及び、au が公開した「au学割「桃太郎の出生」篇」はテレビ CM 素材を起用した動画広告の中で最も多く再生されました。(計測期間 2015 年 1 月 1 日〜 2015 年 6 月 10 日)


コカ・コーラは、スプライトのプロモーションとして、テレビ CM の撮影の裏側を撮影したウェブ限定の動画を公開しました。テレビ CM では、スプラッシュスライダーと呼ばれる巨大なウォータースライダーを水しぶきをかき分けながら滑り落ちる人々の映像と共に、スプラッシュの爽快感を表現しています。一方で「WEBムービー「スプラッシュスライダーのすべて篇」では、テレビ CM ではカバーされていないスプラッシュスライダーの制作風景や、スプラッシュスライダーに挑戦するより多くの人々の様子を公開し、プロモーションに対する更なる理解や共感を醸成しています。動画の長さの制限がないという TrueView 広告の特徴を活かし、テレビ CM の素材をカスタマイズした動画広告です。

今回ご紹介したポイントやご紹介した事例を、今後の動画制作にお役立て下さい。


*出典: Google 内部データ
**出典: CM 総合研究所調べ
集計期間: 2015 年 1 月度~ 2015 年 6 月度(2014 年 12 月 20 日~ 2015 年 6 月 19 日)

Posted by 田島 弘教 - 新規顧客開発本部 企業戦略部 アカウントエグゼクティブ

山口県を中心に 3 店舗のアミューズメント施設を運営する株式会社マルギン。これまで折込チラシで店舗集客を行っていましたが、大阪地域への新規出店に際して、Google のオンライン広告を初めて利用しました。来店者に行ったアンケートからは、オンライン広告が折込チラシと同程度の集客効果を 1/10 の広告予算で実現していたことがわかりました。


折込チラシではリーチできない層への新店告知方法を模索


店舗集客には折込チラシを長年利用していた同社。若年層を中心に新聞購読率が低下していたため、大阪への新規出店時には、折込チラシを見ていない層にもオープン告知ができる方法を模索していました。同時に、これまで効果を測ることが困難だったチラシについて、会員アンケートによる効果検証を試みました。


ウェブ動画を中心としたオンライン広告を大阪市内で展開


店舗のオープンをわかりやすく伝えるために、タレントを起用した動画を作成し、新規出店エリアである大阪市内のユーザーに YouTube 広告を配信しました。

特に新聞の購読率が低い若年層に対しては、関連するサイトにイメージ広告を配信し、さらに検索キーワード(「●●+地域名」「●●+オープン」、など)に対しても広告を配信することで、新店オープンを幅広く告知しました。


従来の折込チラシと同程度の効果を 1/10 の予算で実現


オンライン広告はこれまで利用実績がなかったため、まずは折込チラシの 1/10 の予算におさえて実施しました。実際の来店者へアンケートを行ったところ、結果として約 1/3 の人がオンライン広告をきっかけに来店しており、チラシとほぼ変わらない集客実績につながっていることがわかりました。




「オンライン広告は、地域を限定し、かつ広告規制に対応しながら柔軟に広告を配信する手法として、私たちの業態にフィットすることがわかりました。特に動画広告は 1 表示あたりの費用が 1 円以下で、15 秒以上の再生でも 7 円程度と、折込チラシと比較して安い金額でターゲット層にオープン告知を行うことができました。今後も新規出店の際には積極的に活用していきたいと考えています。」(株式会社マルギン 朴 様)

* PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。

Posted by Pasha Nahass, Product Manager, Mobile Display Ads

スマートフォンやタブレットの大型化が進んでいますが、それでも指だけでは操作しづらいこともあります。スワイプしたつもりがタップ(クリック)になってしまったり、見るつもりのないリンクや広告をうっかりタップしてしまうこともあるでしょう。

第三者による最近の調査では、各種広告ネットワークのモバイル広告において、意図しないクリックはクリック全体の 50% にも上ると推定されています。広告主様にとってこうした状況は、不自然なクリック率の上昇や広告費用の増加にもつながります。

Google では、ディスプレイ広告フォーマットの改善を重ねるとともに、クリックの質を最大限に高めるよう努めています。2012 年には、ユーザーが意図して広告をクリックしたのかどうかを確認するクリック確認機能をバナー広告で導入(英語記事)しました。その後も、なるべくユーザーの手を煩わせずに意図しないクリックを防げるよう、こうした取り組みをさらに進めてきました。

そして今回、新たな仕組みをいくつか導入することになりました。

  1. 広告画像の縁近くをクリック不可に: モバイル イメージ広告では、ユーザーが隣のコンテンツをクリックまたはスクロールしようとしたときに、画像の縁をうっかりクリックしてしまうケースが多いようです。そこで、画像の中央部分をクリックしないと、広告主様のウェブサイトやアプリが表示されないようにしました。
  2. アプリアイコンをクリック不可に: アプリ内インタースティシャル広告で、「広告を閉じる」ボタンと重なっているインストール広告のアプリアイコンはクリック不可となります。アプリをインストールしたいユーザーは、アプリのアイコンではなくインストール ボタンをクリックし、表示されたアプリストアのページでインストールを行うことになります。
  3. クリック可能になるまで少し時間を置く: 広告が画面に表示されてからクリック可能になるまでに、少し時間を置くようにしました。ユーザーが広告の内容を見る時間を確保することで、意図しないクリックの防止が期待できます。
モバイル イメージ広告の外縁はクリック不可
アプリ内インタースティシャル広告のアプリアイコンはクリック不可


広告主とユーザーの皆様にとってメリットの高い広告を


このたびの変更によってユーザーは、意図せず別のページを開いてしまうことなく、閲覧したいページに留まることができます。また広告主様にとっても、意図しないクリックによる費用が減り、コンバージョン率が向上するというメリットがあります。実際、今回の変更に伴うクリックの質の向上により、ディスプレイ広告の平均コンバージョン率は平均で 15% 上昇しています。

ディスプレイ キャンペーンや広告フォーマットの詳細については、ヘルプセンター Google のベスト プラクティス ガイドをご覧ください。また、アプリウェブサイトで導入している、クリックの質を高めるためのポリシーも併せてご覧ください。

Posted by Yuli Weng - ブランドソリューション エキスパート


Google では広告投資の効果を把握するため「ブランド効果測定」という機能を提供しています。2015 年 7 月現在は、TrueView 動画広告(YouTube)やディスプレイ広告(テキスト広告以外の Google ディスプレイ ネットワーク)の出稿期間中にその効果を測定することができます。

この「ブランド効果測定」の具体的な特徴は、下記の通りです。

  • 調査対象者は、広告接触者層と広告非接触者層(広告主が設定したターゲット ユーザーにキャンペーンとは無関係な別広告を表示)。バイアスを取り除き高い調査精度を実現
  • 広告掲載期間中に数値の確認が可能、運用中の広告キャンペーンの改善につなげることが可能 
  • トラッキング タグは不要
  • デスクトップ、モバイル*/タブレット 共に計測可能
  • 測定のための追加費用は不要

「ブランド効果測定」は、「ブランドリフト調査」(アンケートによる広告想起率、ブランド認知度調査)と、「サーチリフト測定」(オーガニック検索上昇率)の 2 種類があります。2014 年の提供開始からこれまでに日本で 570 件ご利用をいただいています。その中から、今回は、株式会社CHINTAI と株式会社ジェーシービーの事例をご紹介します。


* 2015 年 7 月現在、モバイル測定で可能なこと:
  • ブランドリフト調査: YouTube モバイルアプリのみ測定可能
  • サーチリフト測定:
    • TrueView 広告: YouTube アプリからの広告接触については、YouTube にログインしていたユーザーのみ測定が可能(モバイルブラウザからの広告接触では非ログインユーザーも測定可能)
    • ディスプレイ広告: モバイルブラウザで広告に接触したユーザーのみ測定が可能



株式会社 CHINTAI の「ブランド効果測定」活用事例


株式会社CHINTAI は、情報誌「CHINTAI」や、インターネット サイト「CHINTAI ネット」をはじめとする各メディアに、空室情報を掲載する広告事業を展開しています。これまでは TVCM や交通広告を中心にプロモーションを行ってきましたが、2014 年後半からは YouTube TrueView 動画広告を含め、インターネット メディアも活用したブランド構築に取り組んでいます。今回、ターゲットである男性若年層の認知度向上を目的に YouTube TrueView 動画広告を本格的に導入し、「ブランド効果測定」を利用しました。


測定結果


今回の調査では、デモグラフィック セグメントごとに認知度効果を計測しました。ターゲットである男性若年層(18-34 歳)に絞った計測結果では、「CHINTAI」のブランド認知度は +20% 上昇(広告接触者 v.s.広告非接触者での認知度の上昇率)しました(ブランドリフト調査)。そして、ブランド名での検索数は +156% も増加し、その他関連キーワードの検索数も増加しました(サーチリフト測定)。この結果より、本キャンペーンの目的であった男性若年層への認知向上に成功しただけでなく、検索数増加による興味/関心の向上にも効果を与える結果を確認できたのです(図 1 参照)。



(図 1) CHINTAI 「ブランド効果測定」の結果
ソース: ブランド効果測定
期間: 2015 年 1 月 4 日~2015 年 1 月 31 日
有意差検定(片側検定 有意水準 10%)の結果、有意差が認められた


株式会社ジェーシービーの「ブランド効果測定」活用事例


株式会社ジェーシービーは日本発唯一の国際クレジットカード ブランドとして、現在では海外加盟店約 2,000 万店、海外会員約 2,000 万人、190 の国と地域に事業を展開(2015 年 6 月時点)。中期経営計画では ASEAN 諸国を中心に海外会員数の飛躍的拡大を掲げています。海外の会員が訪日して、日本の加盟店で JCB カードを使う取引量も飛躍的に増加しています。今回、ターゲットであるアジア主要国(台湾・インドネシア・タイなど)の訪日旅客の認知度向上のため、YouTube TrueView 動画広告および Google ディスプレイ ネットワーク バナー広告を導入。ターゲット地域の中でも、旅行/金融系のアフィニティと購買意向の強いユーザーに絞り、潜在顧客へのリーチを強化しました。その効果測定のため「ブランド効果測定」を利用しました。


測定結果


ブランドリフト調査にて広告想起率とブランド認知度を計測した結果、広告を出稿した国のすべてで、広告主が設定したターゲット ユーザーについて広告想起率とブランド認知度の両方が大幅に上昇しました。とりわけインドネシアなどの新興国では高いリフトアップ効果が見られ、YouTube 動画広告が大きく貢献したことが確認できました(図 2 ジェーシービー「ブランドリフト調査」の結果参照)。



(図 2 )ジェーシービー「ブランド認知度測定」の結果
ソース: ブランド効果測定
期間: 2015 年 3 月 2 日〜 3 月 31 日
有意差検定(片側検定 有意水準 10%)の結果、有意差が認められた


*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。


株式会社CHINTAI
http://www.chintai.net/

情報誌「CHINTAI」、インターネット サイト「CHINTAI ネット」をはじめとする各メディアに、アパート・マンション・貸家などの空室情報を掲載する広告事業を展開


株式会社ジェーシービー
http://www.jcb.jp/

日本発唯一の国際クレジットカード ブランドとして、国内外で会員約 9,000 万人、加盟店約 2,900 万店、190 の国と地域に事業を展開(2015 年 6 月時点)


「Google 広告 ブランド効果測定」の概要
YouTube TrueView 動画、Google ディスプレイ ネットワーク広告出稿期間中にその効果を測定する調査です。
現在日本ではブランドリフト調査(アンケートによる広告想起率、ブランド認知度調査)と、サーチリフト(オーガニック検索上昇率)の 2 種類の方法で測定できます。詳細は弊社担当営業までお問い合わせ下さい(2015 年 7 月現在で「ブランド効果測定」は担当営業のいるお客様のみご利用可能です)。

本資料は、2015 年 7 月時点の情報をもとに構成しています。