Posted by AdWords オンライン スペシャリスト 松田 隼


Google では、定期的にオンライン セミナーを開催しています。
今回は 9 月 3 日のセミナーについてご紹介します。

【次回セミナーのスケジュール】
9 月 3 日(木)14:00 ~ Google Merchant Center およびデータフィードについて(登録はこちら


■ Google Merchant Center およびデータフィードについて


9 月 3 日のオンライン セミナーでは、Merchant Center およびデータフィードをテーマとして取り上げます。

Google Merchant Center とは、ショップで扱っている商品データを管理するツールです。商品情報をまとめたデータフィードをこのツールにアップロードすることで、Google ショッピング広告や小売業向けの動的リマーケティングのご利用が可能となります。

今回のセミナーでは Google Merchant Center の概要、アカウントの開設方法、そしてデータフィードの概要や仕様、作成方法を紹介する予定です。

なお今回のセミナーは新たに Merchant Center アカウントを作成いただきたい方から、既にご運用中の広告主様まで、幅広い皆様にご活用頂ける内容となっております。 特に Google ショッピングや動的リマーケティングの活用をご検討いただいている皆様は是非ご参加ください。

以下詳細です。

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日時:9 月 3 日(木)午後 2 時
所要時間:60 分
テーマ: Google Merchant Center およびデータフィードについて

内容
1. Google Merchant Center とは
2. Google Merchant Center アカウントの開設
3. データフィードの作成
    a. データフィードの概要
    b. データフィードの仕様
    c. データフィードの登録・アップロード

参加方法:こちらのリンクよりお申し込みください。
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なお、このセミナーはどなたでも参加いただけますが、参加には事前登録が必要となります。事前登録いただいた方には、開催前日までにセミナー視聴ページのリンクをお送りいたします。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

Posted by 中村 全信 - ブランドソリューション エキスパート

前回は、生活者のそれぞれの明確な「意図」が生まれた瞬間、つまり Micro-Moments を捉えることがマーケターにとって必要不可欠であることを紹介しましたが、今回は、その Micro-Moments をどのようにつかみ、認知を獲得して検討を促すのか。そしてその効果をどのように測定すべきかを紹介します。


1. Micro-Moments を見極め最適な情報を最適なタイミングで届ける


a. リーチを獲得する


まずはじめに考えることは、認知の獲得です。Micro-Moments でのコミュニケーションはもちろん重要ですが、その前の段階でブランドに対する認知が高ければ、Micro-Moments でより選ばれやすくなることは言うまでもありません。そのためにも、認知度とともに、場合によっては好意度も同時に高める必要もあるでしょう。

次に考えることが、リーチのボリュームです。Micro-Moments は生活者ごとに、毎日無数に発生しています。いつ何時起こっているかわからない Micro-Moments を逃さずつかむためにも、圧倒的なリーチが必要になります。日本最大級のネットワークである Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)は日本のインターネット ユーザーの 91.2%*1 にリーチしており、同時多発的に発生している多様な Micro-Moments を大量に捉えることを可能にします。

そして、「(何かを)知りたい」「(どこかに)行きたい」「(何かを)買いたい」と思った瞬間にまずはじめに手に取るモバイルは、Micro-Moments をつかむ上でもっとも重要なデバイスと言えます。

さらに、常に持ち歩く身近なパーソナルデバイスだからこそ、まだ Micro-Moments が発生していない時点でブランドの認知を獲得し好意を形成することができます。例えばニュースの閲覧、メールの確認、動画の視聴といった何気ない日常の情報消費で、「このブランドについてもっと知りたい」といった明確な意図、つまり Micro-Moments を生み出すことも可能にします。

2015 年 7 月 時点での日本の YouTube のアクセスは約 70%*2 がスマートフォンを中心とした PC 以外からの視聴であり、動画視聴のメインデバイスはすでに PC からモバイルにシフトしています。さらに、YouTube モバイル(モバイルウェブ、アプリ含む)のトップページには、1 日に平均で約 16,000,000 *2 のユニーク ユーザーがアクセスしており、実に PC トップ ページの 5 倍に値します。

また、YouTube モバイル トップページの広告スペースを 1 日買い切ることができるモバイルビデオマストヘッドの 1 日当たりの平均的な動画再生は約 280,000 回です。これは自動再生ではなく、生活者が見たいという意図を持って動画をタップして再生した回数であり、まさに Micro-Moments を生み出すためのフォーマットでもあるのです。



b. コンテクスト(文脈)をとらえる


「壊れたヘアドライヤーの修理や買い替えを検討している美容に興味をもつ女性」「今夜のディナーのレシピを検討している母親」「夏休みの旅行先の選定中の車好きの男性」など、明確な「意図」を持った Micro-Moments にいる生活者には、それぞれ具体的なコンテクストが存在します。

そのコンテクストを的確に捉えることができるのが、Google のターゲティング テクノロジーです。オーディエンス(Who = 年齢性別、子供の有無、興味関心など)、コンテンツ(What = 閲覧サイトのトピック、ジャンル、コンテンツ言語、関連性の高いキーワードなど)、ロケーション(Where = 国や特定の地域など)、デリバリー(When/How = 特定の時間帯、1 日中、YouTube 動画の最初の視聴など)といったターゲティング機能とリマーケティングを組み合わせることで、ブランドにとって最適な Micro-Moments をとらえることを可能にします。



c. インパクトのあるメッセージを届ける


せっかくリーチを獲得し、コンテクストをとらえても、実際に見られていなければ広告の意味がありません。2014 年、Google は、ディスプレイ広告において、米国 MRC(Media Rating Council)と IAB(Interactive Advertising Bureau)の定める Viewability(50% 以上の広告が 1 秒以上表示)の基準に適合していないディスプレイ広告が 56.1% 存在し、平均的なパブリッシャーの Viewablity は 50.2% という報告をいたしました*3

そこで、以降、オークションで販売する PC とモバイル ウェブのすべてのインプレッション単価制(CPM)のディスプレイ広告は 100% Viewable 保証(vCPM)としています。これにより、広告が確実に閲覧されるフォーマットを提供しています。



また、生活者に自ら選んで広告を見ていただければ、より深いエンゲージメントを築くことが可能です。Google は選択視聴型の広告として、TrueView インストリーム広告とインディスプレイ広告を YouTube、Google ビデオ ネットワーク(GVN)、GDN で、ライトボックス広告を GDN で提供しています。例えばある TrueView インストリーム広告では、自動再生の強制視聴型の動画広告と比べてエンゲージメント率が 75% 上昇し、購入意向が 5 倍、関連キーワードの検索上昇率が 10 倍という結果を得ました。



それでは、Micro-Moments にいる生活者に対して、広告をスキップせず視聴したり、自ら選んで(クリックして)視聴していただくにはどのようなメッセージが最適なのでしょうか。その鍵は、生活者のインサイトです。Google では、YouTube の視聴傾向を分析し、視聴者が好む動画を「Hero」「Hub」「Help」の 3 タイプに分類しました。それぞれの頭文字をとって、「3H コンテンツ戦略」です。

Hero は、多くの人々が持つ人間の普遍的な欲求を刺激する動画です。多くの場合、ブランドの世界観を紹介するような感動的な動画がこれにあたり、認知や好意を獲得する上で大きな効果を発揮します。

Hub は、スポーツ、音楽、美容、料理などの、生活者ごとの興味関心やコンテクストに沿ってブランドを紹介するコンテンツです。まだブランドに興味のない生活者とブランドを結びつける役割を果たし、認知獲得はもちろん、比較検討段階でも効果を発揮します。

Help は生活者の具体化したニーズに対する的確な答えとなるようなコンテンツであり、多くのケースではノウハウやデモンストレーションがこれにあたります。特に、オンライン ショッピングで購入前の下調べに動画を利用する人が 42%、YouTube を利用して商品情報を探す人が 64%*4 というデータからも、Help が具体的な比較検討をしている生活者への決め手となっていることがわかります。このような生活者の具体的なインサイトやトレンドを把握するためには、ターゲット像を明確に定義することや、Google トレンドなどのツールを活用することをお薦めしています。




2. 認知を獲得し検討を促したかを測定する


これらの効果を具体的に測定するためのツールとして、「Google 広告 ブランド効果測定」*5 を紹介します。こちらのブログではブランドリフト調査のアンケートによる「広告想起率」「ブランド認知度」と、サーチリフト測定のオーガニックの「検索上昇率」を事例とともに紹介していますが、現在はブランドリフト調査に新たにアンケートによる「比較検討」「好意度」「購入意向」の 3 つの指標も加わり、より購買ファネルに即した効果を測定することが可能になりました。

例えば、認知獲得の広告では「認知度」や「好意度」を測定したり、検討を促すための広告であれば「検索上昇率」や「比較検討」、または「購入意向」を測定するなど、広告目的に合わせた測定方法をお選び頂けます。




3. Key Takeaways


以下、本稿をまとめます。



次回は「Micro-Moments を活かして顧客のコンバージョンを増やす」というテーマで、弊社パフォーマンスソリューション エキスパートの水谷から投稿します。


連載:「Google と考える Micro-Moments」- 他の記事はこちら


第 1 回: マーケターにとって見逃せない瞬間「Micro-Moments」とその活かし方
第 3 回: Micro-Moments を活かしてコンバージョンを増やす
第 4 回: Micro-Moments を活かしてリレーションシップを強化する




*1 Comscore 2015 年 4 月、PC Only
*2 Google Internal Data, 2015 年第 1 四半期
*3 Google and DoubleClick display advertising platforms data, October 2014. Detail : “The Importance of Being Seen: Viewability Insights for Digital Marketers and Publishers”
*4 Think with Google, 自動車、化粧品、スマートフォン購入検討者へのアンケート(米国)
*5 「Google 広告 ブランド効果測定」の概要
YouTube TrueView 動画、Google ディスプレイ ネットワーク広告出稿期間中にその効果を測定する調査です。詳細は弊社担当営業までお問い合わせ下さい(2015 年 7 月現在で「ブランド効果測定」は担当営業のいるお客様のみご利用可能です)。

Posted by Tom Beyer - Google ショッピング プロダクト マネージャー

ユーザーが商品を探し、比較しているとき、つまりユーザーが「知りたい」と考えている瞬間に、ぴったりの情報を提供する方法を Google は絶えず模索しています。それと同時に、広告主様の商品やサービスを差別化して適切なユーザーに届けられるようサポートしたいと考えています。

ショッピング広告に任意のメッセージを追加できるプロモーション テキストは、その取り組みの一環でした。そしてプロモーション テキストは多くの場合、特典や送料無料などを伝える手段として利用されています。

そこでこのたび、ショッピング広告(商品リスト広告 / PLA)に新しい自動広告表示オプションを導入する運びとなりました。


ショッピング広告の自動広告表示オプション


これはショッピング広告と並んで表示される新しい広告表示オプションで、追加の作業や費用は不要です。Merchant Center で入力いただいた情報やデータフィードを基に、送料無料や値引きに関する情報が自動的に表示されます。




プロモーション テキストの廃止


導入初期の結果から、買い物客はプロモーション テキストよりもこのようなショッピング自動広告表示オプションを好む傾向が見られ、クリック率もショッピング自動広告表示オプションの方が高くなっています。そこで、2015 年 9 月末をもってプロモーション テキストを廃止し、ショッピング自動広告表示オプションをより頻繁に表示することにしました。

現在プロモーション テキストをご利用の場合、追加の作業は不要です。広告には何の影響もなく、Google で検索する買い物客に向けて引き続き広告が表示されます。送料無料とセール価格以外のメリットを伝えたい場合は、他のショッピング広告表示オプションのご利用をおすすめします。

  • 商品評価: 集計された評価を星の数で表示し、レビューにリンク
  • 認定ショップ: 買い物しやすいショップであると Google に認定されていることを示す

国によってはご利用いただけない広告表示オプションもあります。詳細は上記のヘルプセンターでご確認ください。自動広告表示オプションの詳細についても、ヘルプセンターをご覧ください。

Posted by 小澤 未生 - シニアマーケティングマネージャー

スマートフォンの普及による生活者の変化


日本人の 50% 以上がスマートフォンを手にするようになった現在、生活者の生活環境が大きく変わってきている。我々マーケターがこの変化をどのようにうけとめ、どのような戦略をとるべきかについて、これから 4 回連続で記事をお届けし、考えてみたい。

第 1 回目は導入編として、そもそも「Micro-Moments」とは何か、そしてそれを活かすための 3 つのステップについて紹介したい。

例えば、ドライヤーが故障し、買い替えなくてはならない場合、生活者はどうするか?昔は電気店に足を運んでドライヤーを買っていたが、テクノロジーが発展した現在では、「新しいドライヤーを買いたい」という思いを実現する手段が多数存在する。

たとえば、パソコンからの購入はもはや当たり前になっており、さらには、スマートフォンだけで検索、比較して購入に至ることも多くなっている。事実、日本での全オンライン ショッピングのうち既に 49% がスマートフォン経由だというデータも存在する *1。また、スマートフォンで検索した後、パソコンで購入するケースもあれば、パソコンやスマートフォンで調べた後に、最終的には実店舗で購入するケースもあり得る。

このように、スマートフォンの普及によって、生活者が「何かをしたい」という意図を実現する手段が増えている。


マーケターにとっての Micro-Moments


こうした変化に伴い、マーケターが生活者の「意図」に触れる瞬間も増えている。Google では、このような瞬間を、「Micro-Moments」と呼んでいる。Micro-Moments とは、「何かをしたい」という意図が生じたとき、すぐに目の前にあるデバイスを使って調べる・買うといった行動を起こす瞬間を意味する。そしてこの瞬間は、生活者が何かを決断したり、ブランドに対する好みを形成する大切な瞬間でもある。

Micro-Moments が格段に増えた現在、マーケターには生活者の「意図」を理解し、活用するチャンスも増えた。では、Micro-Moments を活かしたマーケティングに必要なことは何であろうか?

1 つ目は、ブランドにとっての大切な Micro-Moments を見極め逃さないこと。2 つ目は、Micro-Moments における生活者の「意図」を汲んだうえで、「最適な情報」を「最適なタイミング」で届けること。そして 3 つ目は、Micro-Moments を活かす施策の効果測定を行うことである。この 3 点は、たとえマーケティング目的が何であろうとも、普遍的である。

ここからは、購買ファネル上の認知、検討、コンバージョン、リレーションシップ強化というそれぞれの目的に沿って、上記 3 ステップを実践するための具体的な方法を見ていこう。


1. Micro-Moments を活かして認知を獲得し検討を促す


ブランド コンテンツや広告を見たあとの行動をスマートフォンとテレビで比較した調査で、興味深い結果がでている。企業のウェブサイトへの訪問経験、購入、クチコミ、好意度形成、動画の共有などにおいて、スマートフォンがテレビを上回っており、特に「共有」については実にテレビの約 4 倍という結果が得られた *2。これは、極めてパーソナルなデバイスであるスマートフォンが、ブランド メッセージを伝え、個人の行動を促す可能性が高いことを示している。

このような結果を得るには、単にスマートフォン対策をとりさえすれば良いわけではない。大きく 3 つの施策が必要である。

  1. まずは日常生活の中で膨大に発生している Micro-Moments を捉えるため、幅広いリーチを獲得する。
  2. Micro-Moments を的確に捉えるため、生活者のコンテクストを正しく把握する。
    具体的には、スマートフォンが可能にするオーディエンス、コンテンツ、ローケーション、そしてリマーケティングなどの豊富なターゲティング機能の活用により、幅広く個々の生活者の Micro-Moments を掴むことが重要である。
  3. ブランド メッセージのインパクトを確保する。これにはクリエイティブもスマートフォン環境に合わせることが効果的である。

このような施策の効果を見極めるには、広告想起率やブランド認知度の測定、検索上昇率の測定が効果的である。


2. Micro-Moments を活かしてコンバージョンを増やす


日々検索される語句のうち、なんと 15% は今までに検索されたことのない新しい語句であり、Micro-Moments も日々変化している *3。この変化を柔軟に捉えてコンバージョンを導くためには、従来のキーワードによるターゲティングだけでは限界がある。

そこで、自社のウェブサイトに関連する検索語句に対して、自動でターゲティングし広告を配信するなど、変化に応じた最適化が大切になってくる。その際はターゲティングだけでなく、広告や入札単価においても、自動化を活用し継続的にパフォーマンス改善を図ることが効果的である。

また、95% のサイト訪問者は初回訪問時にコンバージョンしないまま離脱し*4、49% のサイト訪問者はコンバージョンするまでに 2−4 回再訪問するというデータがある *5。サイトの訪問者をコンバージョンまで落とし込めるかは、ユーザー エクスペリエンスにかかっている。Google ではモバイル サイトのユーザー エクスペリエンスを高めるために、モバイルサイト作成における 25 の設計指針を提案している。ぜひ活用してほしい。

こうした施策の効果はラスト クリックだけでは測れない。オフラインとオンラインをまたいだコンバージョンや、パソコンとスマートフォンなどのデバイスをまたいだコンバージョンなど、購買ファネルの上流の動きを考慮に入れた見極めが重要である。


3. Micro-Moments を活かしてリレーションシップを強化する


生活者の Micro-Moments を継続的に捉えリレーションシップを強化する上で、アプリは欠かすことができない領域である。生活者は 1 日に平均 200 回スマートフォンを使い、利用時間の 86% はアプリ上のものだ *6。モバイル サイトにくらべて、アプリは豊富なユーザー インターフェイスやユーザー エクスペリエンスによって、高い反応率を実現できる。つまりモバイル サイトに加えてアプリを持つことで、生活者の Micro-Moments をより確実に捉え、継続的なリレーション構築、高い LTV (顧客生涯価値)が実現できる。

リレーションシップを強化できるアプリの特徴は主に 3 つある。
  1. まずは、シンプルでわかりやすく、生活者のニーズにしっかりと応える品質の高いアプリであること。
  2. コンバージョン フローが簡潔であること。例えば、実際にアプリで何かを買おうとしたタイミングで、入力情報が多ければ生活者は離脱してしまう。
  3. ディープ リンクなどのリテンション施策を活用し、生活者をできるかぎりアプリに誘導するなど、生活者を定着させる策が施されていること。

一方で、せっかく高品質のアプリを作っても、インストールされなければリレーションシップ強化にはつながらない。インストール促進の際にも、Micro-Moments が重要になる。実際 75% の生活者がアプリをダウンロードする前になんらかの検索や比較を行っている。生活者との接点である掲載面(検索結果画面、アプリ閲覧、ウェブ閲覧、動画視聴など)でのアプリプロモーションも、大切なアクションである。

そしてアプリの効果を見極めるには、アプリの CPI(1 インストールにかかるコスト)とともに、アプリによって実現する LTV(顧客生涯価値)も継続的にみていくことが重要である。


Micro-Moments を活かしたこれからのモバイル マーケティング


スマートフォンの普及により、マーケターが生活者の意図をよみとれる Micro-Moments が格段に増えており、それを的確にとらえられることが、そのブランドの成功の鍵を握るといっても過言ではない。モバイル マーケティングに取り組んでいる企業は多数存在するが、成功の糸口が掴めないという声もたびたび耳にする。今一度、「生活者の Micro-Moments を正しく見極め、最大限に活かせているか。」という観点で、マーケティング施策を見直してみてはどうだろうか。

(次回は、本記事で紹介した 3 つのステップの中でも特に「Micro-Moments を活かして認知を獲得し検討を促す」方法に焦点をあて、弊社ブランドソリューション エキスパートの中村から具体的な施策を紹介する予定です。)



連載:「Google と考える Micro-Moments」- 他の記事はこちら


第 2 回: Micro-Moments を活かして認知を獲得し検討を促す
第 3 回: Micro-Moments を活かしてコンバージョンを増やす
第 4 回: Micro-Moments を活かしてリレーションシップを強化する





*1 Criteo 調べ  http://japan.cnet.com/marketers/news/35058049/
*2 Think with Google, Why Online Video Is a Must-Have for Your Mobile Marketing Strategy, 2015 April
*3 Google 調べ
*4 Understanding Shopping Cart Abandonment(ショッピング カートの放棄に関する分析)Forrester Research 2010 年 5 月
*5 Google/Compete によるスポーツ用品に関する調査:(2011 年 9 月~2012 年 9 月)クリックストリーム BF02(アクセスしたブランドの数)
*6 Mail Online 2014, ComScore stats 2014

Posted by Dimitris Meretakis - Google ショッピング プロダクト マネージャー

Google は昨年、Google ショッピングでのオークションやランキングの状況を視覚的に把握できるオークション分析など、新たなレポート機能やキャンペーン管理機能を公開しました。

このほど、こうした新機能に加えてショッピング キャンペーン向けの入札戦略を導入することになりました。こうした入札戦略を利用すると、状況に応じて入札単価を動的に最適化できるようになります。


クリック数の最大化


この入札戦略を使用すると、予算の範囲内で最大限のトラフィックを獲得できるよう、入札単価が自動的に調整されます。ローカル在庫広告と併用して、ウェブサイトや実店舗にユーザーを誘導することもできます。

home24 でマーケティング担当バイスプレジデントを務める Mario Märzinger 氏は「大幅なコスト削減とトラフィックの増加を可能にするクリック数最大化戦略には、大変満足しています。当社の主要な商品ラインでこの入札戦略をテストしたところ、1 か月でクリック数は 7% 増、CPC は 13% 減となりました」と述べています。


拡張 CPC


それまでと変わらないコストでコンバージョンや売り上げを増やしたい広告主様向けの入札戦略で、入札単価を自分で管理したい場合やサードパーティの入札プラットフォームを使用する場合に最適です。拡張 CPC を使用し、同じ費用でコンバージョンを 7% 増加させた広告主様の例もあります。1

Shopclues.com の共同創立者で最高業務責任者の Radhika Aggarwal 氏は「当社は入札をできる限り管理し、拡張 CPC を使用することで、ユーザーの状況やオークションの動きに応じて入札を最適化することができています。拡張 CPC によるリアルタイム入札は当社の投資収益率を高め、真の業績向上に役立っています」と述べています。


目標広告費用対効果


収益を重視する場合は、この入札戦略が便利です。目標とする広告費用対効果を選択いただくと、より多くの収益をもたらす商品の入札単価が高くなるよう動的に入札が行われます。

現在、目標広告費用対効果はベータ版として一部のショップに限定公開されています。ベータ版に参加していち早くお試しいただくには、こちらのフォームにご記入ください。



Google では、今後もキャンペーン管理と入札をより効果的に行っていただけるよう、さまざまな方法を検討してまいります。入札戦略の詳細については、入札戦略ツールの概要自動入札機能および入札戦略ツールのガイドをご覧ください。


1 Google ショッピング内部データ、2015 年 8 月

Posted by AdWords サポートチーム

AdWords サポートチームでは、電話・チャット・メールなど、様々なチャネルでのサポートを提供しております。

このたび、現在 AdWords をご利用いただいているお客様に、さらにサポートを活用していただくために、電話・チャットでのサポート時間を延長することとなりました。来週、2015 年 8 月 17 日(月)より、下記の時間にてお問い合わせいただけます。


従来のサポート時間

月曜から金曜  10:00 - 12:00 および 13:00 - 17:30


新しいサポート時間

月曜から木曜  10:00 - 12:00 および 13:00 - 18:00
金曜               10:00 - 12:00 および 13:00 - 17:00

※ 金曜日のみ、終了時間が異なりますので、ご留意をいただけますと幸いです。


なお、電話番号は変わらず 0120-590-092 です。また、メールフォームからのお問い合わせにつきましては、従来と変わらず、1 営業日以内にご返信を差し上げます。AdWords で提供されている各サポートの詳細については、こちらを御覧ください。

広告主のみなさまにより良いサポートを提供できるよう、今後も改善に努めてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

Posted by 香川美菜 トラベル担当 インダストリーアナリスト

Google は本日、2015 年の夏休みに関する旅行業界関連の検索キーワード動向を発表しました。日本国内で夏休みと一緒に検索されるキーワードを元に、夏の旅行業界関連の検索トレンドをまとめています。

また、旅行業界を取り巻く傾向の一つとして「旅行ニーズの多様化」と検索トレンドについてもご紹介します。


夏休みと一緒に検索される日本・海外の観光地


今年は、国内では北海道、京都、海外ではハワイ、台湾などが上位になりました。成長率が高かったのは、国内では「九州」、海外では「タイ」や「シンガポール」でした。韓国は MERS の影響があったものの、依然として旅行地としては人気がある模様です。(一時は MERS の影響で旅行需要が落ち込み、ツアーのキャンセル等が相次いだそうですが、現在は需要が回復傾向にあるとのこと)。

*調査期間 2015 年 4 月 1 日〜 6 月 30 日


検索が急上昇した日本の観光地/イベントランキング


急上昇した観光地は、開創 1200 年記念の高野山がある和歌山や、北陸新幹線が開通した金沢・北陸でした。また、子供旅行/子連れ旅行、フィンランドが急上昇しています。

フィンランドは、国内の猛暑とは反対に涼しいイメージがあり、かつ北欧の国の中でも直行便でいける国として、人気が高まっています。夏だけオープンしている「ムーミンワールド」(6 月から 8 月のみオープン)も観光地として人気が高いようです。


*調査期間 2015 年 4 月 1 日〜 6 月 30 日


旅行タイプ別トレンドにみる旅行ニーズの多様化


近年、旅行ニーズが多様化しているといわれています。そこで、検索語句をひとり旅、女子旅、シニア旅などタイプ別に分類し、検索動向を見てみました。

検索ボリュームは圧倒的に「一人旅」が多く、一人で旅行する際は、入念に情報を検索した上で、旅行を計画するようです。

また、性別や年齢などによる「デモグラ属性」や「体験型」の旅行といった、新しい旅行カテゴリーの検索も増えています。特にこれらのトレンドは、都道府県で異なる傾向が見られます。例えば北海道では、Exile のメンバーが北海道の名所を回る「男旅」という番組の影響を受け、「男旅」の検索ボリュームと急上昇率率が他の地域よりも高く現れています。

旅行各社からも利用者より「ローカル文化を体験・交流したい」、「自分だけの経験をしたい」、「自由に柔軟に日程を組みたい」など、旅行ニーズの多様化を表すコメントが多いという意見が聞かれました。


*調査期間 2015 年 1 月 1 日〜 6 月 30 日

*旅行カテゴリーは以下の通り:() 内は検索語句の例
体験型:何かを体験できる旅行(「体験旅行 ツアー」、「アグリツーリズム」、「仕事旅行」)
デモグラ属性:女性・男性などの属性による旅行(「女子旅」、「男旅」、「シニア旅」)
カップル・新婚旅行(「カップル 旅行」、「新婚旅行 海外」)
ひとり旅(「ひとり旅」、「ひとり旅 おすすめ」など)


シルバーウィークの検索動向


今年はシルバーウィークの検索ピークが 2013 年、2014 年と比較して早まっており、検索ボリュームも多くなっています。すでに 7 月上旬には、宿泊施設・ツアーに空きがないケースもあったようです。今後、シルバーウィークのカレンダー並びによっては、年末年始・夏休み・GW と並ぶ、新たな旅行シーズンになりそうです。


こうした検索動向の分析には、Google の無料オンラインツール、 Google トレンド(http://www.google.co.jp/trends/)もぜひご活用下さい。

Posted by Sven Herschel - Google Merchant Center プロダクト マネージャー

Google ショッピング キャンペーンで商品を宣伝する際の鍵となるのが、商品情報や在庫状況をまとめたデータフィードです。Google Merchant Center にアップロードしたデータフィードを最新の状態に保つことで、Google で買い物をしているユーザーに、目当ての商品が自分の店にあることを知らせることができます。

スムーズな広告の更新や表示を可能にするため、このたび Google Merchant Center に 2 つのデータフィード拡張機能が加わりました。

  • オンライン商品在庫フィード: 一部商品の価格、在庫状況、セール価格に変更があった場合に、この「オンライン商品在庫フィード」を送信すると、その変更点のみをすぐに更新できます。在庫状況や価格が頻繁に変わる場合に便利です。
  • Google スプレッドシート アドオン: より簡単にフィードをアップロードできるよう、 Google スプレッドシートに追加された拡張機能です。スプレッドシートから直接、Merchant Center 関連のメニューを開くことができます。


オンライン商品在庫フィード - 一部の属性のみを迅速に更新


商品の価格、在庫状況、セール価格などが頻繁に変わる場合は、新しいオンライン商品在庫フィードが便利です。

オンライン商品在庫フィードとは、一部の商品の更新情報のみを含む短いフィードです。このフィードを送信すると、全商品のフィードを送信し直すことなく、変更のあった商品の属性のみを更新できます。

  • フィード処理の高速化: 価格や在庫状況に関する新しい情報をその都度送信し、該当する属性だけを更新できます。一部の商品に関する更新情報のみを送信できるため、処理が速くなります。このフィードの処理中にエラーが発生しても、商品フィード全体には影響しません。
  • 商品に関する情報を最新の状態に: 価格や在庫状況が突然変わっても、変更があった商品をすぐに更新できるため、最新の情報を掲載することができます。

オンライン在庫フィードのご利用方法について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。


Google スプレッドシート アドオンで、Google スプレッドシートから直接フィードをアップロード


Google スプレッドシート(英語動画)は、Google Merchant Center に在庫情報(フィード)をアップロードする手段のひとつです。フィードの管理に Google スプレッドシートをご利用の場合は、新しい Google スプレッドシート アドオン「Google Merchant Center」を追加することで、簡単にフィードの作成やアップロード、検証を行えるようになります。

  • スプレッドシートから商品を直接検証: データフィードをアップロードする前に個々の行や Google スプレッドシート全体の検証を行い、エラーや警告がないか確認できます。
  • スプレッドシートから商品を直接アップロード: スプレッドシートを開いたまま、スプレッドシート全体を Merchant Center にアップロードできます。アップロードの結果はサイドバーに表示されるため、フィードの処理結果がすぐにわかります。

Google Merchant Center Spreadsheet.png

Google スプレッドシート アドオンのご利用方法について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。

最新の商品情報をより簡単にアップロードできる拡張機能を、ぜひご活用ください。