Posted by Senthil Hariramasamy - AdWords プロダクト マネージャー

ホテル設備の一覧であれ、人気のアパレルブランドであれ、ユーザーが広告をクリックする前に、提供している商品やサービスの詳細を伝えることが重要です。

このたび、英語圏で提供してきた構造化スニペット表示オプションを、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、ロシア語、ポーランド語、スウェーデン語でも提供することとなりました。

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構造化スニペット表示オプションは、広告主様に提供いただく情報を、テキスト広告とともに表示するものです。

あらかじめ用意された「ヘッダー」(「サービス」「設備」「保険の保障」など)の中から選択いただき、対応する値(「オイル交換」「プール」「賠償責任補償」など)を入力いただくことで、さまざまな情報を一覧表示できるようになります。

たとえばホテルの場合は、ヘッダーとして「設備」を選び、提供するホテル設備の一覧を表示することができます。

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構造化スニペットとコールアウトの使い分け



コールアウト構造化スニペット
使用目的商品やサービス独自の特長を強調する提供している商品やサービスの特定の側面を強調する
「最大 30% お得」「送料無料」
「24 時間カスタマー サポート」
(設備)「無料 Wi-Fi」「プール」
「ジム」
強調する内容任意の特徴選択したヘッダーに沿った内容
文字数制限コールアウト 1 つにつき半角 25 文字
(全角 12 文字)
値 1 つにつき半角 25 文字
(全角 12 文字)
配信される値の数の下限21
配信される値の数の上限4値の長さと画面サイズによる



構造化スニペットは広告表示オプションの一種です。広告表示オプションは通常、広告の掲載結果向上につながり、広告ランクにも影響します。広告表示オプションは必ず表示されるわけではありませんが、なるべく多くの種類を用意しておいたほうが、最適な組み合わせで表示される可能性が高くなります。

構造化スニペットについて詳しくは、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。

Posted by シュリダール ラマスワミ 広告およびコマース担当上級副社長

良い広告は、ユーザーに関連性の高い製品やサービスを紹介し、ユーザーが求める製品にたどり着きやすくします。また、インターネット上のさまざまなニュース サイトやモバイル アプリなどを無料で利用できる背景にも、こうした広告の存在があります。

一方、一部の広告には 、マルウェア、画面を覆う広告、偽造品の広告といった悪質なものも存在します。Google は、ユーザーのオンライン体験を損なう悪質な広告を大きな問題として認識しており、Google で掲載できる広告に対する厳格な基準を定めています。加えて Google では、最先端のテクノロジーに投資し、世界中で 1,000 人以上の専門チームを編成することで、悪質な広告への対応を続けています。

新たに導入された保護対策によって年々停止される広告の数は増えており、昨年だけでも、7 億 8,000 万以上の広告がポリシー違反によって停止されました。もしそれらの停止された広告をひとつ 1 秒かけて確認したとすると、時間にして 25 年近くかかる計算です。

2015 年に Google が悪質な広告に対して行った主な対策は以下のとおりです。


悪質な広告をブロック


悪質な広告には、効果のないダイエット商品や、偽った情報を伝える広告もあれば、個人情報を盗み出すフィッシング詐欺サイトへユーザーを誘導するものなども存在します。Google では、コンピュータ アルゴリズムと専門チームによる分析を組み合わせることで、そうした悪質な広告の大部分を、表示される以前にブロックしています。2015 年に Google が削除した悪質な広告には、次のようなものが含まれています。



偽造品
偽ブランド時計などの偽造品を扱う 10,000 以上のサイトと、18,000 以上のアカウントを停止しました。

医薬品、サプリメント
未承認または誤解を招く医薬品や、偽った効果を宣伝する広告など、Google のヘルスケア・医薬品に関するポリシーに違反する 1,250 万以上の広告をブロックしました。

ダイエット詐欺
食事制限や運動を伴わずに急激に痩せられるなどといった、不可能な効果を謳ったサプリメントなどを宣伝するダイエット詐欺は、2015 年にユーザーから寄せられた苦情の数の上位を占めました。これを受け、Google は誤解を招く効果が表示されている 30,000 以上のサイトの表示を停止しました。

フィッシング詐欺
2015 年、Google はフィッシング詐欺を行うサイトへの対策を強化し、7,000 以上のサイトをブロックしました。


望ましくないソフトウェア
望ましくないソフトウェアによって、ユーザーのデバイスに負荷がかかったり、ホームページが無断で変更されたり、変更を元に戻せなくなったりといった状況に陥ることがあります。新たに強化された保護機能により、Google は望ましくないソフトウェアを提供する 10,000 以上のサイトを停止し、Google の広告経由でのそうしたソフトウェアのダウンロードを 99% 以上防ぎました。



ユーザーを不正に誘導する広告
ユーザー自身のコンピュータから発せられた警告メッセージなどを装い、ユーザーにクリックを促すような広告に対する対策も強化しています。2015 年の 1 年間だけでも、1,700 万以上の広告が停止されました。




ユーザー体験の向上


時には、有益な広告や、関連性の高い情報を表示する広告であっても、迷惑になることがあります。ユーザーが見たいと思っている記事を覆い隠したり、望まない広告主のサイトへのリンクを開いたりといった行為がそれにあたります。昨年 Google は、特に悪質と判断される違反に対してはアカウントを停止するなどの対応をしています。

モバイル端末での意図しないクリック
たとえば、ニュースサイトを見ている最中に、広告を誤ってクリックしてしまい別のベージが開いてしまった経験はありませんか?Google では、そのような誤操作の解消に努めており、モバイル広告のクリックが意図したものかどうかを判別する技術を開発しました。これによりユーザーは、意図しない広告サイトに飛ばされることなくニュースの続きを閲覧することができ、広告主に課金が発生することもありません。

悪質なサイトやモバイルアプリ
広告の掲載先であるサイトやアプリに対しても、対策をしています。2015 年 Google は、開発者が Google のポリシーを遵守していない 25,000 以上のモバイル アプリに対して、広告の配信を停止しました。モバイル広告が画面上のボタンの近くに表示されており、ユーザーの誤ったクリック操作に繋がるなどといったケースがそうした違反の 2/3 を占めていますが、その他にも、Google のポリシーを遵守していないサイトやアプリなども停止の対象になっています。

また、Google の広告の表示を希望しているサイトやアプリが Google のポリシーを遵守していない場合には、Google は広告掲載への申し込み自体を不承認にしています。2015 年に不承認になった申し込みの総数は 140 万件以上です。


ユーザーにコントロールを


Google は、ユーザーが望む広告を表示できるよう、コントロールに必要なツールを提供しています。また、Google のポリシーに違反していると考えられる広告が表示されている場合には、ユーザーはいつでも Google へ報告することができます。


広告の表示の停止
たとえば、最近自動車に関する広告が多く表示され過ぎているなどと感じた場合には、多くの広告の隅に表示されている [×] をクリックすることで、該当するサイトからの Google 広告をそれ以降表示しないようにすることが可能です。また、その際にはぜひ、差し支えのない範囲で表示の停止の理由をお知らせいただければ幸いです。2015 年に Google がユーザーから受け取った 40 億以上のそうしたフィードバックは、広告表示の向上と Google の広告ポリシーの最適化に役立っています。



広告設定
ユーザーの広告体験を向上するために、昨年 Google は広告設定に新しいデザインを導入しました。ユーザーは、自分の興味をアップデートすることでより関連性の高い広告を表示したり、特定の広告主をブロックしたりすることができます。




2016 年に向けて


Google は、ユーザーのフィードバックを基にテクノロジーとポリシーの改善を続け、今後も常に不正行為者の一歩先を行く対応を続けて参ります。本年は、ダイエット効果を謳う広告に対してさらなる規制を加え、マルウェアやボットに対する保護機能を向上していく予定です。ユーザーにとってすべての広告が有用かつ望まれるものであるよう、Google は今後も努力を続けていきます。

Posted by Jonathan Wang, Product Manager, AdWords Bidding

自動入札戦略は入札単価をまとめて最適化できる機能ですが、頻繁すぎる設定変更や目標コンバージョン単価の設定などが原因で思うような成果が出ないこともあるでしょう。必要に応じて入札戦略の成果に目を配り、調整することも大切です。

本日は、入札戦略の状態や問題の把握に役立つ 3 つの新しいレポート機能をご紹介します。


入札戦略のステータス情報


入札戦略のステータス情報が新しくなり、詳しいステータスや対処方法が表示されるようになりました。

たとえば、入札戦略を作成、あるいはキャンペーンの構成を変更した直後はステータスが「調整中」になりますが、その調整に要する予想日数が表示されるようになりました。この例では、入札単価を最適化するため、データの収集中であることがわかります。

さらなる設定変更や掲載結果の評価は、表示された日数が経過するまでお待ちください。



入札単価の上限あるいは下限が原因で、入札戦略のステータスが「制限あり(入札単価制限)」となった場合は、影響を受けているインプレッションやキーワードの割合が表示されます。



ステータスや目標コンバージョン単価と掲載結果との関係をグラフで確認


ステータス レポートには、選択した期間について、入札戦略のステータスと掲載結果の関係がグラフで表示されます。このステータスからは、入札戦略の成果に影響を与えている要因がわかります。

たとえば、費用が増えると同時に入札戦略のステータスが「制限あり(データ不足)」になった場合、予算を引き上げた結果、入札単価の最適化に新たなデータが必要になった可能性が考えられます。

目標コンバージョン単価レポートでは、選択した期間について、過去の目標コンバージョン単価と掲載結果の関係を確認できます。たとえば、レポートのデータから、コンバージョンが減少傾向にあることがわかったとします。同じ期間内に目標コンバージョン単価も引き下げていた場合、コンバージョン減少の原因は目標コンバージョン単価の引き下げであると判断できます。


本日ご紹介したレポートは、共有ライブラリ入札戦略で確認できます。

ぜひ、新しくなった自動入札のレポート機能をお役立てください。 自動入札の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。また、入札単価の効率的な設定方法もあわせてご確認ください。

Posted by 第一広告営業本部 ビューティー&ヘルスケア業界担当チーム一同

ウェブ通販事業を行う皆様におかれましては、通販におけるスマートフォン活用は関心の高い領域なのではないかと考えております。

今回は健康食品通販事業における、スマートフォンを活用したコンバージョン最大化の事例をご紹介致します。


【1.背景】 健康食品業界のビジネス拡大におけるスマートフォンの重要性


スマートフォン活用の実例ご紹介の前に、まずは健康食品業界におけるスマートフォンの現状を確認してみましょう。

以下、表 ① は健康食品業界におけるスマートフォンの検索量推移です。

※表 ① 健康食品業界におけるスマートフォンの検索量推移(2012 年 1 月から 2015 年 9 月)
※Source : Google Internal Tool  / 健康食品通販業界の複数ワードから作成

こちらは、2012 年 1 月から 2015 年 9 月までの間に健康食品関連の検索語句をスマートフォンから顧客が検索した量の推移です。2012 年 1 月を 1 とした場合、2015 年 1 月時点では約 5 倍に、また月最新の 2015 年 9 月では約 7 倍程度まで増加が伺えます。

この急成長から健康食品業界においてスマートフォンの重要性が非常に高いことがご理解頂けることと存じます。

では、このスマートフォンの検索量増加が健康食品通販ビジネスにどのような好影響をもたらすでしょうか。

考えられるのはサイト流入数の増加からのコンバージョン数増加です。
表 ② は一般的な健康食品サイトにおけるオンライン顧客の購買遷移です。

※表 ②  一般的な健康食品サイトのオンライン顧客購買遷移(カスタマージャーニー)
※Source : 筆者作成

オンラインにおいて顧客は流入からサイトへの滞在を経由し、初回購入、サンプル請求などコンバージョンに至ります。健康食品業界自体の検索量がスマートフォンにより増加することは、流入数の絶対増、ひいては購入やサンプル請求などコンバージョン数増加につながると考えられます。

このようにスマートフォンの検索量増加は健康食品通販ビジネスにおけるコンバージョン数増加において追い風であり、非常に好ましい状況であることが考えられます。


【2. 課題】 スマートフォンコンバージョンにおける課題


スマートフォンの影響力の高まり、また、コンバージョンへの有用性は以上のように確認できましたが、課題も存在します。

以下表 ③ は表 ② のカスタマージャーニーをより詳細にしたものです。

※表 ③  一般的な健康食品サイトのオンライン顧客購買遷移(カスタマージャーニー)詳細
※Source : 筆者作成

実際のところサイトに滞在した顧客は各遷移において一定数離脱しますが、特にカートでの離脱はコンバージョン直前の離脱ですので機会損失の影響が高くなります。

ではスマートフォンにおけるカートでの離脱を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。

Google ではスマートフォンでのカートにおける購入フォーム入力における課題に注目しました。

表 ④ をご覧ください。Google の Our Mobile Planet によるこちらの調査では、健康食品のメインターゲット層である 35 歳以上の消費者の約 20% が、スマートフォン上での商品購買時におけるフォーム入力を障害に感じているという結果が出ました。

※表 ④  スマートフォン上での商品購入において「入力するのが難しい」と回答したユーザーの割合 (2013 年日本での調査)
※Source : Google によるモバイル調査「Our Mobile Planet」より作成

この調査結果から、スマートフォンにおいては、カートでの従来的なフォーム入力手続きが購入のハードルを上げ、カートでの離脱を招いていると予想されます。

カートまで来訪している顧客は購買意向が高いと想定されるため、離脱による機会損失のインパクトが高いことが考えられます。

急増するスマートフォンからのトラフィックを効率よくコンバージョンにつなげるためには、この課題を解決することが必要です。


【3. 課題解決のための施策】 通話による購買遷移の設置と Google によるコンバージョン トラッキング


スマートフォン上の購買遷移において、フォーム入力時のカート離脱を防ぎ、コンバージョンを促進するために、Google では通話による購入遷移設置に注目しました。

具体的な施策として、スマートフォンカートやランディングページの分かりやすい場所に「通話購入ボタン」を設置しました。そしてそのボタンのクリック数を把握できるコンバージョン トラッキング タグを設置し(設定方法はこちら)、コンバージョンへの貢献を計測しました。

通話購入はスマートフォン上での入力という手間を省くうえ、お客様との会話を通じ、関係強化も期待できます。

以下(※表 ⑤)は、株式会社健康家族様によるランディングページへの通話ボタン設置の例です。


※表 ⑤  株式会社健康家族様の「にんにく卵黄」と「仙寿の水」のランディングページにおける実際の通話購入遷移


【4. 配信結果】通話による購入遷移の設置による影響


4-1 :  コンバージョン数増加に関する影響


株式会社健康家族が通話購入のボタンをランディングページに設置する前合計 2 ヶ月と、後合計 2 ヶ月のコンバージョン数(※注 1)を確認したところ、以下(表 ⑥)の通りコンバージョン数が 30% 増加しました。
※注 1:スマートフォン流入からのコンバージョン数。またコンバージョン数は「入力フォームからの購入完了数」と「通話ボタンクリック数」の合算。

※表 ⑥  通話購入ボタン設置前後比較
※Source : AdWords によるコンバージョントラッキングより作成

4-2 :  コンバージョン率への影響

また、コンバージョン率(CVR)への影響を測るために、通話ボタンがないランディングページと設置されたランディングページで前後比較(前後 6 日間での比較)したところ、通話購入のボタンがある期間の CVR が約 35% 増加していました。

通話購入遷移のボタンを設置することでコンバージョン数と CVR 両方へのポジティブな結果が出ています。


【5. おわりに】 通話購入遷移を設けコンバージョン数を増加させる


表 ① のデバイス別検索量推移を見る限り、スマートフォンの影響は非常に高まっており、今後もさらに検索が増加することが考えられます。

健康食品通販だけでなく、広く通販業界でもスマートフォンの重要性が増し、その活用がビジネスの拡大のために必須になることが予測されますので、Google のスマートフォン向け広告に更に注力するなど、ぜひ早めにコンバージョンを増加させるための施策をお考えになってはいかがでしょうか。