Posted by シュリダール ラマスワミ 広告およびコマース担当上級副社長

良い広告は、ユーザーに関連性の高い製品やサービスを紹介し、ユーザーが求める製品にたどり着きやすくします。また、インターネット上のさまざまなニュース サイトやモバイル アプリなどを無料で利用できる背景にも、こうした広告の存在があります。

一方、一部の広告には 、マルウェア、画面を覆う広告、偽造品の広告といった悪質なものも存在します。Google は、ユーザーのオンライン体験を損なう悪質な広告を大きな問題として認識しており、Google で掲載できる広告に対する厳格な基準を定めています。加えて Google では、最先端のテクノロジーに投資し、世界中で 1,000 人以上の専門チームを編成することで、悪質な広告への対応を続けています。

新たに導入された保護対策によって年々停止される広告の数は増えており、昨年だけでも、7 億 8,000 万以上の広告がポリシー違反によって停止されました。もしそれらの停止された広告をひとつ 1 秒かけて確認したとすると、時間にして 25 年近くかかる計算です。

2015 年に Google が悪質な広告に対して行った主な対策は以下のとおりです。


悪質な広告をブロック


悪質な広告には、効果のないダイエット商品や、偽った情報を伝える広告もあれば、個人情報を盗み出すフィッシング詐欺サイトへユーザーを誘導するものなども存在します。Google では、コンピュータ アルゴリズムと専門チームによる分析を組み合わせることで、そうした悪質な広告の大部分を、表示される以前にブロックしています。2015 年に Google が削除した悪質な広告には、次のようなものが含まれています。



偽造品
偽ブランド時計などの偽造品を扱う 10,000 以上のサイトと、18,000 以上のアカウントを停止しました。

医薬品、サプリメント
未承認または誤解を招く医薬品や、偽った効果を宣伝する広告など、Google のヘルスケア・医薬品に関するポリシーに違反する 1,250 万以上の広告をブロックしました。

ダイエット詐欺
食事制限や運動を伴わずに急激に痩せられるなどといった、不可能な効果を謳ったサプリメントなどを宣伝するダイエット詐欺は、2015 年にユーザーから寄せられた苦情の数の上位を占めました。これを受け、Google は誤解を招く効果が表示されている 30,000 以上のサイトの表示を停止しました。

フィッシング詐欺
2015 年、Google はフィッシング詐欺を行うサイトへの対策を強化し、7,000 以上のサイトをブロックしました。


望ましくないソフトウェア
望ましくないソフトウェアによって、ユーザーのデバイスに負荷がかかったり、ホームページが無断で変更されたり、変更を元に戻せなくなったりといった状況に陥ることがあります。新たに強化された保護機能により、Google は望ましくないソフトウェアを提供する 10,000 以上のサイトを停止し、Google の広告経由でのそうしたソフトウェアのダウンロードを 99% 以上防ぎました。



ユーザーを不正に誘導する広告
ユーザー自身のコンピュータから発せられた警告メッセージなどを装い、ユーザーにクリックを促すような広告に対する対策も強化しています。2015 年の 1 年間だけでも、1,700 万以上の広告が停止されました。




ユーザー体験の向上


時には、有益な広告や、関連性の高い情報を表示する広告であっても、迷惑になることがあります。ユーザーが見たいと思っている記事を覆い隠したり、望まない広告主のサイトへのリンクを開いたりといった行為がそれにあたります。昨年 Google は、特に悪質と判断される違反に対してはアカウントを停止するなどの対応をしています。

モバイル端末での意図しないクリック
たとえば、ニュースサイトを見ている最中に、広告を誤ってクリックしてしまい別のベージが開いてしまった経験はありませんか?Google では、そのような誤操作の解消に努めており、モバイル広告のクリックが意図したものかどうかを判別する技術を開発しました。これによりユーザーは、意図しない広告サイトに飛ばされることなくニュースの続きを閲覧することができ、広告主に課金が発生することもありません。

悪質なサイトやモバイルアプリ
広告の掲載先であるサイトやアプリに対しても、対策をしています。2015 年 Google は、開発者が Google のポリシーを遵守していない 25,000 以上のモバイル アプリに対して、広告の配信を停止しました。モバイル広告が画面上のボタンの近くに表示されており、ユーザーの誤ったクリック操作に繋がるなどといったケースがそうした違反の 2/3 を占めていますが、その他にも、Google のポリシーを遵守していないサイトやアプリなども停止の対象になっています。

また、Google の広告の表示を希望しているサイトやアプリが Google のポリシーを遵守していない場合には、Google は広告掲載への申し込み自体を不承認にしています。2015 年に不承認になった申し込みの総数は 140 万件以上です。


ユーザーにコントロールを


Google は、ユーザーが望む広告を表示できるよう、コントロールに必要なツールを提供しています。また、Google のポリシーに違反していると考えられる広告が表示されている場合には、ユーザーはいつでも Google へ報告することができます。


広告の表示の停止
たとえば、最近自動車に関する広告が多く表示され過ぎているなどと感じた場合には、多くの広告の隅に表示されている [×] をクリックすることで、該当するサイトからの Google 広告をそれ以降表示しないようにすることが可能です。また、その際にはぜひ、差し支えのない範囲で表示の停止の理由をお知らせいただければ幸いです。2015 年に Google がユーザーから受け取った 40 億以上のそうしたフィードバックは、広告表示の向上と Google の広告ポリシーの最適化に役立っています。



広告設定
ユーザーの広告体験を向上するために、昨年 Google は広告設定に新しいデザインを導入しました。ユーザーは、自分の興味をアップデートすることでより関連性の高い広告を表示したり、特定の広告主をブロックしたりすることができます。




2016 年に向けて


Google は、ユーザーのフィードバックを基にテクノロジーとポリシーの改善を続け、今後も常に不正行為者の一歩先を行く対応を続けて参ります。本年は、ダイエット効果を謳う広告に対してさらなる規制を加え、マルウェアやボットに対する保護機能を向上していく予定です。ユーザーにとってすべての広告が有用かつ望まれるものであるよう、Google は今後も努力を続けていきます。

Posted by Jonathan Wang, Product Manager, AdWords Bidding

自動入札戦略は入札単価をまとめて最適化できる機能ですが、頻繁すぎる設定変更や目標コンバージョン単価の設定などが原因で思うような成果が出ないこともあるでしょう。必要に応じて入札戦略の成果に目を配り、調整することも大切です。

本日は、入札戦略の状態や問題の把握に役立つ 3 つの新しいレポート機能をご紹介します。


入札戦略のステータス情報


入札戦略のステータス情報が新しくなり、詳しいステータスや対処方法が表示されるようになりました。

たとえば、入札戦略を作成、あるいはキャンペーンの構成を変更した直後はステータスが「調整中」になりますが、その調整に要する予想日数が表示されるようになりました。この例では、入札単価を最適化するため、データの収集中であることがわかります。

さらなる設定変更や掲載結果の評価は、表示された日数が経過するまでお待ちください。



入札単価の上限あるいは下限が原因で、入札戦略のステータスが「制限あり(入札単価制限)」となった場合は、影響を受けているインプレッションやキーワードの割合が表示されます。



ステータスや目標コンバージョン単価と掲載結果との関係をグラフで確認


ステータス レポートには、選択した期間について、入札戦略のステータスと掲載結果の関係がグラフで表示されます。このステータスからは、入札戦略の成果に影響を与えている要因がわかります。

たとえば、費用が増えると同時に入札戦略のステータスが「制限あり(データ不足)」になった場合、予算を引き上げた結果、入札単価の最適化に新たなデータが必要になった可能性が考えられます。

目標コンバージョン単価レポートでは、選択した期間について、過去の目標コンバージョン単価と掲載結果の関係を確認できます。たとえば、レポートのデータから、コンバージョンが減少傾向にあることがわかったとします。同じ期間内に目標コンバージョン単価も引き下げていた場合、コンバージョン減少の原因は目標コンバージョン単価の引き下げであると判断できます。


本日ご紹介したレポートは、共有ライブラリ入札戦略で確認できます。

ぜひ、新しくなった自動入札のレポート機能をお役立てください。 自動入札の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。また、入札単価の効率的な設定方法もあわせてご確認ください。

Posted by 第一広告営業本部 ビューティー&ヘルスケア業界担当チーム一同

ウェブ通販事業を行う皆様におかれましては、通販におけるスマートフォン活用は関心の高い領域なのではないかと考えております。

今回は健康食品通販事業における、スマートフォンを活用したコンバージョン最大化の事例をご紹介致します。


【1.背景】 健康食品業界のビジネス拡大におけるスマートフォンの重要性


スマートフォン活用の実例ご紹介の前に、まずは健康食品業界におけるスマートフォンの現状を確認してみましょう。

以下、表 ① は健康食品業界におけるスマートフォンの検索量推移です。

※表 ① 健康食品業界におけるスマートフォンの検索量推移(2012 年 1 月から 2015 年 9 月)
※Source : Google Internal Tool  / 健康食品通販業界の複数ワードから作成

こちらは、2012 年 1 月から 2015 年 9 月までの間に健康食品関連の検索語句をスマートフォンから顧客が検索した量の推移です。2012 年 1 月を 1 とした場合、2015 年 1 月時点では約 5 倍に、また月最新の 2015 年 9 月では約 7 倍程度まで増加が伺えます。

この急成長から健康食品業界においてスマートフォンの重要性が非常に高いことがご理解頂けることと存じます。

では、このスマートフォンの検索量増加が健康食品通販ビジネスにどのような好影響をもたらすでしょうか。

考えられるのはサイト流入数の増加からのコンバージョン数増加です。
表 ② は一般的な健康食品サイトにおけるオンライン顧客の購買遷移です。

※表 ②  一般的な健康食品サイトのオンライン顧客購買遷移(カスタマージャーニー)
※Source : 筆者作成

オンラインにおいて顧客は流入からサイトへの滞在を経由し、初回購入、サンプル請求などコンバージョンに至ります。健康食品業界自体の検索量がスマートフォンにより増加することは、流入数の絶対増、ひいては購入やサンプル請求などコンバージョン数増加につながると考えられます。

このようにスマートフォンの検索量増加は健康食品通販ビジネスにおけるコンバージョン数増加において追い風であり、非常に好ましい状況であることが考えられます。


【2. 課題】 スマートフォンコンバージョンにおける課題


スマートフォンの影響力の高まり、また、コンバージョンへの有用性は以上のように確認できましたが、課題も存在します。

以下表 ③ は表 ② のカスタマージャーニーをより詳細にしたものです。

※表 ③  一般的な健康食品サイトのオンライン顧客購買遷移(カスタマージャーニー)詳細
※Source : 筆者作成

実際のところサイトに滞在した顧客は各遷移において一定数離脱しますが、特にカートでの離脱はコンバージョン直前の離脱ですので機会損失の影響が高くなります。

ではスマートフォンにおけるカートでの離脱を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。

Google ではスマートフォンでのカートにおける購入フォーム入力における課題に注目しました。

表 ④ をご覧ください。Google の Our Mobile Planet によるこちらの調査では、健康食品のメインターゲット層である 35 歳以上の消費者の約 20% が、スマートフォン上での商品購買時におけるフォーム入力を障害に感じているという結果が出ました。

※表 ④  スマートフォン上での商品購入において「入力するのが難しい」と回答したユーザーの割合 (2013 年日本での調査)
※Source : Google によるモバイル調査「Our Mobile Planet」より作成

この調査結果から、スマートフォンにおいては、カートでの従来的なフォーム入力手続きが購入のハードルを上げ、カートでの離脱を招いていると予想されます。

カートまで来訪している顧客は購買意向が高いと想定されるため、離脱による機会損失のインパクトが高いことが考えられます。

急増するスマートフォンからのトラフィックを効率よくコンバージョンにつなげるためには、この課題を解決することが必要です。


【3. 課題解決のための施策】 通話による購買遷移の設置と Google によるコンバージョン トラッキング


スマートフォン上の購買遷移において、フォーム入力時のカート離脱を防ぎ、コンバージョンを促進するために、Google では通話による購入遷移設置に注目しました。

具体的な施策として、スマートフォンカートやランディングページの分かりやすい場所に「通話購入ボタン」を設置しました。そしてそのボタンのクリック数を把握できるコンバージョン トラッキング タグを設置し(設定方法はこちら)、コンバージョンへの貢献を計測しました。

通話購入はスマートフォン上での入力という手間を省くうえ、お客様との会話を通じ、関係強化も期待できます。

以下(※表 ⑤)は、株式会社健康家族様によるランディングページへの通話ボタン設置の例です。


※表 ⑤  株式会社健康家族様の「にんにく卵黄」と「仙寿の水」のランディングページにおける実際の通話購入遷移


【4. 配信結果】通話による購入遷移の設置による影響


4-1 :  コンバージョン数増加に関する影響


株式会社健康家族が通話購入のボタンをランディングページに設置する前合計 2 ヶ月と、後合計 2 ヶ月のコンバージョン数(※注 1)を確認したところ、以下(表 ⑥)の通りコンバージョン数が 30% 増加しました。
※注 1:スマートフォン流入からのコンバージョン数。またコンバージョン数は「入力フォームからの購入完了数」と「通話ボタンクリック数」の合算。

※表 ⑥  通話購入ボタン設置前後比較
※Source : AdWords によるコンバージョントラッキングより作成

4-2 :  コンバージョン率への影響

また、コンバージョン率(CVR)への影響を測るために、通話ボタンがないランディングページと設置されたランディングページで前後比較(前後 6 日間での比較)したところ、通話購入のボタンがある期間の CVR が約 35% 増加していました。

通話購入遷移のボタンを設置することでコンバージョン数と CVR 両方へのポジティブな結果が出ています。


【5. おわりに】 通話購入遷移を設けコンバージョン数を増加させる


表 ① のデバイス別検索量推移を見る限り、スマートフォンの影響は非常に高まっており、今後もさらに検索が増加することが考えられます。

健康食品通販だけでなく、広く通販業界でもスマートフォンの重要性が増し、その活用がビジネスの拡大のために必須になることが予測されますので、Google のスマートフォン向け広告に更に注力するなど、ぜひ早めにコンバージョンを増加させるための施策をお考えになってはいかがでしょうか。

今年も残すところあと 4 日となりました。皆様にとって、2015 年はどのような年だったでしょうか。

今回は一年のまとめとして、本年最もアクセスを集めたブログ記事ランキングをお届けします。


Inside AdWords ブログ アクセス ランキング


第 1 位 Google 新サービス「来店コンバージョン」測定機能をセブン&アイ・ホールディングスが導入し、オンライン広告からの来店数の可視化に成功(2015 年 12 月)

来店コンバージョンとは、ロケーション履歴をオンにしているユーザーのサンプル集合を集計、匿名化したデータに基づく推定値で、広告のクリックが実店舗への来店につながっているかどうかを測定できます。

その「来店コンバージョン」計測機能を導入したセブン&アイ・ホールディングス様の事例が、先週の投稿からわずか数日で多数のアクセスを集めました。

端末別の来店率や来店単価、そしてオンライン広告の包括的効果の視覚化に成功した同社の事例を、ぜひご覧ください。



第 2 位 Google ディスプレイ ネットワークのオーディエンス ターゲティングに「カスタム アフィニティ カテゴリ」が加わります(2014 年 11 月)

第 2 位は、昨年 11 月発表の「カスタム アフィニティ カテゴリ」のご紹介でした。

「カスタム アフィニティ カテゴリ」は、広告を表示するユーザー層をご自身で柔軟に指定できる機能です。「このフットボール チームのファン(英語記事)」など、ご自身のビジネスに最も合ったユーザーにメッセージを届けることができます。

Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)に関してはこの他、「インプレッション単価」(CPM)制から「視認範囲のインプレッション単価」(vCPM)制へのアップグレードクリックの質を高める取り組みGmail 広告の導入など、様々な改善や機能が加わりました。



第 3 位 複雑なトラッキング URL 管理をより手軽に 〜改良版 URL 管理システムのご紹介(2015 年 2 月)

URL 内のパラメータやリダイレクトを通じてトラッキングを行っている方向けのアップデートが、第 3 位となりました。

これまで 1 つの URL 内で管理していた「ランディング ページの URL」と「トラッキング情報(パラメータなど)」を別々に入力するようになったことで、広告の掲載結果データをリセットしたり、広告を再審査に送ることなく、アカウント、キャンペーン、広告グループの単位でトラッキング情報を変更できるようになりました。



第 4 位 DoubleClick Bid Manager を活用して GDN 以外の配信面にリマーケティング キャンペーンを展開。目標獲得単価を維持したままコンバージョン数 75% 増加を実現(2015 年 1 月)

DoubleClick Bid Manager(DBM)でリマーケティング リストを活用し、コンバージョンを増やした楽天オーネット様の事例も、アクセスを集めました。

楽天オーネット様は、会員獲得率が高い PC 経由でのコンバージョンを増やすため、DBM を活用。今まで GDN に限られていた配信面が広がったことで、コンバージョン数がなんと 75% 増という結果を達成しました。

なお DoubleClick は、デジタル広告の作成、取引、管理をサボートする広告技術プラットフォームです。DoubleClick にご興味をお持ちの方は、こちらをご覧ください。



第 5 位 2015 年上半期(1 月 - 6 月)に話題になった YouTube 動画広告を振り返ろう(2015 年 7 月)

本年 10 周年を迎えた YouTube。その YouTube の動画広告に関する記事が、第 5 位となりました。

本記事では、本年上半期に話題になった動画広告 10 件を、4 つのポイントに沿ってご紹介しています。

2014 年上半期2014 年下半期2015 年下半期に話題になった動画広告とあわせてお楽しみください。


第 6 位 ビジネスオーナー向けの新サービス「Google マイ ビジネス」開始(2014 年 6 月)
第 7 位 検索動向から読み解く、2015 年の不動産業界トレンド(2015 年 2 月)
第 8 位 Google 広告 ブランド効果測定 活用事例(2015 年 7 月)
第 9 位 コールアウト表示オプションで商品の魅力をさらに詳しく伝えられるようになりました(2014 年 9 月)
第 10 位 Google と考える Micro-Moments(1): マーケターにとって見逃せない瞬間「Micro-Moments」とその活かし方(2015 年 8 月)



ヘルプセンターおよび公式コミュニティ アクセスランキング



AdWords では本ブログのほか、運用のヒントや疑問点への回答を得られるサイトを複数用意しています。

AdWords ヘルプセンター

AdWords ヘルプセンターは、AdWords の基本運用のアドバイス、様々な機能の設定方法や仕様の詳細をまとめたサイトです。

コンバージョン トラッキングやキーワードのマッチタイプなど、AdWords 運用に欠かせない機能が上位に並びました。

【ランキングを見る】


AdWords コミュニティ

AdWords コミュニティは、ユーザー様同士で疑問点を共有し、解決していくサイトです。そうしたユーザー様からの疑問点に加え、Google から提供している運用のヒントなども上位にランクインしました。


【ランキングを見る】


本年は AdWords をご愛顧いただきありがとうございました。2016 年も Google AdWords をよろしくお願いいたします。

Posted by 佐川 大介 - Marketing Manager


2015 年 11 月に六本木アカデミーヒルズで開催された Google 主催イベント「Google と考える新卒採用戦略 〜検索データから紐解く就活生の本音と採用課題を解決するデジタル ソリューション」の講演動画を YouTube で公開いたしました。

本イベントは、Google で人材業界を専門とする担当からの講演をはじめ、全世界で 4,300 社以上の導入実績を持つマーケティング オートメーションのマルケト様、さらに両社のサービスを活用し、施工管理技士の転職支援サービスで急成長する C4 様にご登壇いただき、デジタル マーケティングやテクノロジーを駆使した人材採用戦略の最前線についてご紹介いたしました。

当日のセッション  ※敬称略

1. オープニングトーク

グーグル株式会社 執行役員 営業本部長 武藤 健一郎

2. 学生を動かす Web 戦略の最前線

グーグル株式会社 新規顧客開発本部 マネージャー 今尾 大

3. Google 検索データから紐解く就活生の本音

グーグル株式会社 新規顧客開発本部 アカウントエグゼクティブ 藤澤 潤

4. Google テクノロジーと自社サイトを活用した新採用戦略

グーグル株式会社 新規顧客開発本部 アカウントエグゼクティブ 藤澤 潤

株式会社マルケト 戦略・ビジネス開発担当 バイスプレジデント 小関 貴志

C4株式会社 人事本部 人材採用チーム 課長代理 有益 伸一

当日はライブ配信も含めて約 150 名の方にご参加いただき、イベント後のアンケートでは、91% の方に満足とご回答いただけるイベントとなりました。

以下より、講演内容を是非ご覧ください。

1. オープニングトーク


2. 学生を動かす Web 戦略の最前線


3. Google 検索データから紐解く就活生の本音


4. Google テクノロジーと自社サイトを活用した新採用戦略

Posted by YouTube プロダクト マーケティング マネージャー 井上 貴子

国内における YouTube 上の動画広告トレンドを、2015 年下半期に話題になった動画広告 10 本をもとに 5 つのポイントに沿って紹介します。

*集計期間 2015 年 7 月 1 日〜 2015 年 11 月 15 日に投稿された動画の中から、動画の人気(自然に発生した再生回数)とプロモーション(広告から発生した再生回数)を考慮して選出されました。多くの視聴回数を獲得している動画でも、海外を含む YouTube 動画広告出稿の有無、自然動画視聴の比率など、複数の要素によってリストに入らない可能性があります。なお、動画の再生回数は 2015 年 12 月時点の数値です。


1. 視聴者の参加、動画投稿を促すプロモーション


スマートフォン等の普及により動画を撮影し共有することが簡単になってきていることから、多くの広告主が視聴者に動画投稿を促すプロモーションを実施するようになりました。

その中でも多くの視聴者が動画投稿しキャンペーンに参加した好例が、江崎グリコの「シェアハピ ダンスコンテスト」という企画です。テレビで放送された CM をそのまま動画広告にした、ポッキー「シェアハピダンス」篇の再生回数は 320 万回を超え、YouTube 限定で公開された Sharehappi スペシャルムービーの再生回数は、1,100 万回を超えました。
このプロモーションでは、「ポッキーを分かち合う行為が、だれかとのハッピーで新しい関係性につながってほしい。」というテーマに沿って、三代目 J Soul Brothers (小林直己、岩田剛典、登坂広臣)が「シェアハピ!」「ポッキー」の声とともに踊るダンス CM を公開し、一般視聴者から同ダンスを踊る投稿を募集するコンテストも実施しました。
小島よしおなどのタレントが投稿したダンス動画の再生回数が 100 万回を超えたほか、一般参加者がダンスを練習するために公開されたデモ動画の再生回数も 580 万回を超えました。動画を視聴するにとどまらず、視聴者の動画投稿を喚起したプロモーションでした。



2. YouTube の新機能を活用したコンテンツ


YouTube は今春より、360 度動画という新機能への対応を開始しました。本機能は、デスクトップ、スマートフォンやタブレットから 360 度動画を再生すると、カメラの周りの風景を 360 度全方位視聴できる、視聴環境を提供しています。特にモバイル、タブレットで 360 度動画を視聴すると、デバイス上のスクリーン画面を傾けた方向に映像も傾き、自分の視界と近しい形で映像を見ることができます。この新機能を活用して制作された動画広告は、インタラクティブ性を組み込んだ体験を視聴者に与え、視聴回数を伸ばしました。

au が公開した「Hello, New World.」warp cube 360° ヴァーチャルトリップムービーでは、視聴者側の端末上で、人類史上最大の建造物と言われる「万里の長城」をはじめ、­幻想的なアイスランドの「ハットルグリムス教会」、ピンク色に染まったオーストラリア­の「ヒリアー湖」など、世界中を飛び回り、映像とともにバーチャルトリップを体験することができます。



日本コカ・コーラは 11 月より、対象飲料水に貼られた QR コードを読み取ると、楽曲の再生とともにサンタクロースなどの口が歌詞にあわせて動く映像を楽しむことができる、「ウィンター・ソングボトルキャンペーン」を開始しました。

このプロモーションの一貫で公開した【360°動画】Coke Lip Dub X’mas は、キャンペーン期間中に QR コードを経由して受け取ることができる映像を使いながら、冬の名曲を大勢で合唱する動画です。モバイル環境で視聴すると、コーラスに参加するメンバーの楽しそうな様子を 360 度のインタラクティブな映像と共に楽しむことができます。

その他の 360 度の動画も、https://www.youtube.com/360 でご覧いただくことができます。ぜひモバイルでご覧ください。



3. TV CM 効果の最大化


2015 年 1 月から始まった au KDDI の TV CM「三太郎シリーズ」の人気は衰えることなく、YouTube でも多数の動画広告が再生回数を伸ばしました。日本人に馴染みのある昔話の主人公たちが友達だったら…というコンセプトで作られた CM は、シリーズ開始以来、**11 ヶ月間連続で CM 総研・銘柄別 CM 好感度ランキング首位を獲得しました。

「秋のトビラ・もうひとつの鬼退治」篇では、「鬼退治」をテーマに、金太郎の初めての鬼退治を、桃太郎と浦島太郎が助けるという 3 人の友情を感動的に描く一方で、次に続く「鬼、登場」篇ではこれまでの鬼のイメージを覆す意外なキャラクターの鬼と遭遇する場面を面白おかしく表現しています。

「三太郎シリーズ」では、個々の CM がひとつのストーリーとして繋がる点や、シリーズごとに様々な登場人物が増えていく点等、「次の CM はなんだろう?」と視聴者の期待を醸成する仕組みが施されています。「鬼、登場」篇をはじめ、様々なバージョンで一寸法師が隠れキャラとして一瞬登場していることがウェブ上でも話題になり、多くのウェブメディアで取り上げられました。



4. 人気動画の要素を取り入れたコンテンツ制作


人気 YouTuber とのコラボレーション


2015 年に投稿された全ての動画の中で、国内で最も注目を集めた動画は、エグスプロージョンが公開した「本能寺の変」でした。エグスプロージョンの動画は、2015 年トレンド動画ランキング トップ 10 のうち 5 本がランクインしています。また、Google が公開した「2015 年の検索ランキング」では、”マイナンバー”という検索ワードが急上昇ランキング、話題のニュースのカテゴリーで 4 位にランクインしました。

今年話題になった 2 つのトレンドであるエグスプロージョンとマイナンバー制度を組み合わせて公開されたのが、NTT 西日本の動画広告、「マイナンバーの変 (「本能寺の変」~マイナンバー ver.~)」です。人気のダンスソングに合わせて、マイナンバー制度の仕組みや、制度導入に伴うリスク、NTT 西日本が提供する情報セキュリティーについて歌いながらわかりやすく説明する動画は、620 万再生回数を超えました。



トレンド動画カテゴリーの応用

近年では、エフェクトや音楽などを使い簡単に動画編集、投稿ができるサービスや、ループ再生されるビデオクリップを投稿できるサービスなど、様々な動画共有サイトが存在しています。それぞれの動画共有サイトの特徴を活かした動画投稿によって、話題に上がる動画フォーマットや、カテゴリーも多様化しました。

今年話題になった動画カテゴリーのひとつとして「マジック動画」が挙げられます。動画にはあたかも奇妙な出来事が起こっているかのように錯覚するマジックが施されている動画カテゴリーで、アメリカの Zach King が投稿した動画が人気の火付けとなりました。サントリーは JIM BEAM のプロモーションとして、この要素を上手く取り入れたマジックローラ by JIM BEAM を公開し、再生回数を伸ばしました。



5. 尺にとらわれないコンテンツ作り

「TV CM の尺にとらわれない広告表現が可能」という点は、TrueView 動画広告のひとつの特長です。今回も、通常の TV CM 用の素材に加え、長尺版を YouTube に掲載し、多くの視聴者に視聴された動画広告が並びました。フレキシブルな表現が実現できる点を活かして公開された動画は、多くの視聴者に視聴されました。

大塚製薬はカロリーメイトのプロモーションとして、「見せてやれ、底力。」の 120 秒版を公開しました。本動画広告では、主人公が受験勉強に奮闘する姿、そして家族や友達とのやりとりなど、受験までの 1 年間を描写しました。美大生をはじめとする総勢 34 名が制作した、6­,328 枚に及ぶ黒板アートのアニメーションを使い表現しています。

「頑張る人を栄養バランスで支え、応援する」というカロリーメイトのコンセプトをもとに作られた CM ストーリーをより深く伝えるために、15 秒、30 秒の TV CM 素材に加え、長尺版の CM が YouTube でも公開されました。また、YouTube で本動画の視聴後に関連動画として表示されるメイキングドキュメンタリー動画の視聴も発生し、CM のメッセージに対する理解を更に深める役割を果たしました。



au は、三太郎シリーズ の「海の声」篇 CM の放送開始後、多くの視聴者から CM で使われた楽曲の心あたたまる歌詞や美しいメロディーに関する反響を受け、YouTube で「海の声」フル ver 篇フルバージョンの公開に至りました。そして、その再生回数は 1,000 万回を超え、多くの視聴者から楽しまれる動画となりました。

本楽曲「海の声」は、「涙そうそう」や「恋しくて」などの名曲を世に送り続ける「BEGIN」が CM「海の声」篇のために作曲したオリジナル楽曲で、CM の中では登場人物の浦ちゃんが三線(さんしん)弾き語りで切なくも甘い歌声を披露しています。


*出典: Google 内部データ
**出典: CM 総合研究所調べ
集計期間: 2015 年 1 月度~ 2015 年 11 月度(2014 年 12 月 20 日~ 2015 年 11 月 19 日)

Posted by リテール業界担当 インダストリーマネージャー 早崎一朗 アカウントマネージャー 久米雅人


デジタルの普及により、購入前にスマートフォンや PC で製品情報や取り扱い店を検索する生活者は増え続けています。そのような中で、オンライン広告が誘引する来店数を正しく把握することは小売業界の課題の 1 つといえます。この計測を可能にする Google の新サービス、「来店コンバージョン」の導入を、株式会社セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカドーが実施しました。本事例では、その概要と成果をお伝えします。


導入の背景


コンビニ、デパート、レストランなど多様な業態を持つセブン&アイ・ホールディングスでは、現在積極的にオムニチャネル戦略を進めています。最近も、TVCM、大使館でのパーティ、店頭イベントなどでキャンペーンを盛り上げネット拡散を起こし、自社サイトへの訪問から来店へと誘導する事例を成功させています。しかし、マス媒体やオンライン広告からの来店数はアンケートで計測しているため正確性が不明、かつリアルタイム性も弱いという課題を持っていました。そこで今回、オンライン広告からの来店効果を可視化して正確な ROAS を算出し、広告投資効果の最大化を図る目的で「来店コンバージョン」の導入を決定しました。


来店コンバージョンの仕組み


来店コンバージョン計測は、ロケーション履歴をオンにしているユーザーのサンプルを集計し、匿名化したデータに基づいて、検索連動型広告をクリックして来店した全体的な人数を算出します。

導入にあたりセブン&アイ・ホールディングスは、Google マイビジネス(店舗地図情報)への登録や Wi-Fi 環境調査など、正確な数値計測のための確認作業を複数店舗と協力しながら行いました。店舗への動員につながる取り組みとして、各店舗からは前向きな協力を得られたそうです。

※なお来店コンバージョン計測は、一定の条件を満たした広告主のみご利用いただけます。ご利用にあたっては、弊社担当営業までご相談下さい。


導入の成果


今回セブン&アイ・ホールディングスにとって、オンライン広告の包括的効果を視覚化できたことと、来店を促す上でスマートフォンの優位性が明らかになったことは大きな成果でした。(計測対象:検索連動型広告からの来店数、1 か月間計測)

「来店コンバージョン」測定結果をデバイス別にみると、来店率、来店単価ともにスマートフォンが PC より効果が高いことがわかりました。スマートフォンで検索した人のうち来店した人の割合は 10.4%、PC からの来店は 7.2%(図 1 参照)。モバイル広告による 1 人あたりの来店単価は PC より約 40% 低く、費用対効果も高いという結果がでました。(図 2 参照)

(図 1 )検索からの来店率
(図 2 )検索からの来店単価



今後の展望


今回の結果を今後どう活かしていくか、セブン&アイ・ホールディングス CI 室 シニアオフィサー原田 良治 氏に伺いました。

「ネットを加えた『新しいお買い物習慣を創出する』ことが弊社グループで取り組むオムニチャネル戦略のテーマです。この実現のために、弊社では新しい機能やサービスを躊躇せずどんどん使っていく姿勢をとっています。これまではどんな成功事例でも、オンライン広告からの来店数を正確に計測できないことが悩みでした。今回「来店コンバージョン」の導入でオンライン広告からの来店数がデジタルに視覚化できただけでなく、モバイル広告が予想以上に来店に貢献していることを実証できたのは大きな発見でした。この結果を受け、今後のテレビ、チラシ、オンライン広告への投資バランスをより効果的なものに変えなければという認識に立っています。

今後さらに必要となってくる、デジタルデバイスで Micro-Moments を捉えオムニチャネルでお客様の新しいお買い物習慣を創出していく、その戦略に「来店コンバージョン」のデータを活かしていきたいと考えています。」
(CI 室 シニアオフィサー 原田 良治 氏)

*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。


株式会社セブン&アイ・ホールディングス 
http://www.7andi.com/index.html

世界 16 か国・地域におよそ 56,000 店舗、国内に約 19,000 店舗を展開し、コンビニエンスストア、スーパー、百貨店、専門店、銀行、ネット事業など、多様な業態を擁する世界でも類を見ない流通サービスグループ。