Posted by 江 建 オンラインビジネス ソリューション チーム

当ブログでは、広告代理店様や広告主様向けに AdWords に関する最新情報をお届けしていますが、オンラインマーケティングの最適化において、皆さまにとって強力な味方となる Google の無料のアクセス解析サービス「Google Analytics」 をご活用いただくための方法やヒント、ベストプラクティスなどを、新しく連載形式で紹介させていただきます。

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Google Analytics は、2005 年 12 月のサービス開始後、もともと招待制であったサービスのオープン化、追加機能の開発、ユーザーインターフェースの刷新などを次々と行い、高機能でありながら、サイトの規模を問わず、使い勝手のよいウェブビーコン型のアクセス解析ソリューションとなっています。
近年、インターネット上でのマーケティング活動の重要性が増していく中、アクセス解析は、ツールの進化とともに、ますます多くの企業でご活用いただけるようになっています。

従来、企業のウェブサイトのリニューアルは、ウェブマスターやデザイナーの経験と感覚に基いて行われていました。ところが、今では、アクセス解析は、サイト改善のために欠かせないアプローチとなり、実際にデータを計測して、問題点を把握した上で、精度の高い仮説に基づいたリニューアルが主流となりつつあります。

さらに、ウェブサイトのリニューアルの場面だけでなく、広告主さまがキーワード広告を成功に導くためにも、アクセス解析の活用によるウェブサイトの改善が、AdWords の運用と同じくらい重要となります。

なぜなら、いかにうまく AdWords の入札管理を行って、広告費をかけてサイトに集客しても、ユーザービリティに問題があるために、訪問者が離脱してしまえば、サイト運営者が期待する成果を達成してもらえないからです。

ウェブサイト上のユーザーの行動をブラックボックスにするのではなく、アクセス解析ツールによって可視化することで、サイトの抱える根本的な問題を発見することができ、広告の費用対効果を高めるための具体的な対策を特定できます。改善までのステップを大きく分けると、次のようになるでしょう。

  1. 【PLAN】目標の定義
  2. 【DO】データの計測
  3. 【CHECK】問題点の特定
  4. 【ACTION】改善

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ところで、AdWords をご利用のお客様のうち、広告の費用対効果を高める手段として、Google Analytics を AdWords と連携させて戦略的にご利用されて方は、それほど多くはありません。その原因はいくつかあるかと思いますが、膨大なレポートのどこを重点的に見ればよいか、連携させるとどのような利点があるか、データを次のアクションにどのように活用すればよいか、などが挙げられるでしょう。

そこで、本連載では、日本のオンラインマーケティング担当者の皆様のお役に立てますよう、広告の費用対効果を高めるための Analytics の活用方法と、ウェブマスター向けのレポートの基本項目やコンバージョン以外の指標について、ご紹介させていただきたいと思いますので、今後の投稿にご期待ください。