Andrew Truong プロダクト マーケティング マネージャー

このたび、自動化ルールがクライアント センターにも対応し、クライアント アカウントに
まとめて実行できるようになりました。複数のアカウントをこれまで以上に簡単
かつすばやく効率的に管理できます。自動化ルールを使用するには [掲載結果]
タブまたは [予算] タブで [自動化] プルダウン メニューをクリックします。

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AdWords ヘルプセンターのこちらの記事では、クライアント センターで自動化ルー
ルを設定する手順を紹介しています。アカウントと通貨を選択するセクションが
追加されている以外は、通常のアカウントの場合とほぼ同じ手順です。

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従来どおり、[結果をプレビュー] ボタンをクリックして、ルールが正しく設定さ
れているかどうか確認することをおすすめします。プレビューを行うと、クライ
アントのタイムゾーンでのルール適用時刻と、選択した最初のアカウントに対し
て行われる変更の概要を確認できます。

よく利用されるルールについては、AdWords ヘルプセンターの記事
ご覧ください。自動化ルールの詳細については、Ad Innovations(英語)をご覧
ください。


Jerry Dischler プロダクト マネジメント ディレクター

Google では、ここ数か月間に渡り、検索を含む Google サービス全般を通じて、デザインの改善をメインにユーザー利便性の向上を試みてきました。デザインなどの統一をはかることで、Google のさまざまなサービスをよりシームレスで快適にご利用いただけるよう努めております。そのデザイン変更の一環として、Google 検索の画面において、グローバルで AdWords の新たな広告の掲載位置が設けられることになりましたのでお知らせします。

これまで、通常、広告は Google の検索結果の横に表示されていました。今後は、検索結果の下部に表示される場合があります。これは、広告の配置も含め、検索結果ページごとにレイアウトを調整することで、ユーザーの利便性を最大限に高めることを目的としています。日本では、検索クエリによってはこれまで検索結果の上部に表示されている広告のいくつかが既に下部に再度表示されておりましたが、今回の変更で、側部の広告が表示されることになります。

なお、検索結果の下に広告を表示するほうが、ページを上から下に読み進めるユーザーの動きによりマッチして効果的なケースがあることがわかっています。Google でテストしたところ、検索結果の側部より下部に表示された広告のほうが平均してクリック率が高くなっていました。

検索結果の上とそれ以外の場所に表示された広告の掲載結果を比較するには、[上部または側部] の分割表示を使用します。今後、検索結果の側部と下部、テストの表示回数はすべてまとめて「その他」という括りに分類されるようになります。これにより、検索結果の上とそれ以外の場所での広告の掲載結果の比較が簡単にできます。また、これに伴い [上部または側部] という分割表示の項目名は、2~3 週間のうちに [上部またはその他] に変更されます。

広告掲載場所の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。

Posted by 水谷嘉仁 プロダクトスペシャリストチーム

広告主の皆様は、AdWords を利用して同じような商品やサービスを宣伝する広告主様が他にも存在することを百も承知でしょう。ところが、ご自分の広告の成果を評価したり、最適化のための各種ツールをご利用の上で投資収益率を改善できていたとしても、競合相手と実績を比較する方法についてはご存じない方が多いのではないでしょうか。

そんな皆様のために Google では、AdWords 上での入札状況の透明性を高めるため、最適化タブ競合状況の分析データの提供を開始します。

競合状況の分析では、アカウントの最近 2 週間の実績を競合広告主様と比較します。広告対象の製品やサービスが該当するカテゴリについて競合状況を確認できます。該当カテゴリの割り出しは、アカウントのキーワード、広告テキスト、リンク先ページに対して、Google 検索で実際に使用された語句を照合することで行われます。アカウントに関連するカテゴリのそれぞれについて、他の広告主様の平均と比較した結果が棒グラフで示されます。

[比較範囲]
列のデータにマウスを置くと、実績が似通った競合広告主様の割合(%)、そのパーセンテージ枠における平均値と中央値、および最高値と最低値が表示されます。

下の例では、クリック率(CTR)を基準として他の広告主様と実績を比較しています。

他にも、表示回数、クリック数、平均掲載順位について競合状況を確認できます。ご自分の地域での競合状況を特に知りたい場合は、地域によってデータを分割表示することもできます。

[最適化]
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最適化タブの他の情報と同様、競合状況のデータも .csv ファイルにエクスポートできます。

競合分析のデータは、統計情報として広告主様を特定できない状態で扱われます。また、プライバシー保護の方針に基づき、広告主様の個人情報はいっさい公開されませんのでご安心ください。

競合分析の機能についてお分かりいただいたところで、データの活用方法についてヒントをお伝えします。
  • データを基に、実際のアクションにつなげます。[候補を探す] ボタンをクリックすると、アカウントを最適化するためのキーワード、入札単価、予算の候補を表示できます。
  • 広告の目的に合わせて、重要度の高い指標に注目します。重要でない指標について競合相手よりも劣っていることは、必ずしも悪いことではありません。
  • ウィークポイントからは、キャンペーンの改善方法に関するヒントが得られます。


最適化タブは、AdWords の成果を改善するためのアイディアの宝庫です。これまでの情報に加え、競合分析データもキャンペーン管理の参考としてご覧ください。きっと新たな可能性の発見にお役立ていただけることと存じます。この機能の詳細については、ヘルプセンターにも記載があります。また、動画(英語)も用意しておりますので、ご覧ください。

Posted by オンラインビジネス ソリューション チーム


先日、AdWords レポートの変更に関するお知らせでご紹介したとおり、Google では 従来 [レポート センター] にあった AdWords のレポート機能を、[キャンペーン] タブへ移行を進めています。


それに伴い、多くのお客様からレポートの作成方法や仕様の変更に関するご質問をいただいておりますので、本日は、皆様からよくいただくご質問および回答をご紹介したいと思います。


なお、レポートの作成方法や作成できるレポートの種類など、基本的なレポートの使用方法に関しては、レポートに関するトピックをご覧ください。


レポートの作成方法に関するよくあるご質問 Q. レポートを、メールで送信することはできますか。 

A. 可能です。ダウンロード パネルを開いた後、[レポートのメール送信とスケジュール設定] をクリックし、送信先のメールアドレスを選びます。


Q. [レポートのメール送信とスケジュール設定] をクリックしましたが、レポートを送信したいメールアドレスを選択できません。
A. レポートを送信したいメールアドレスは、あらかじめ [アカウント] タブの 「アカウントのアクセス」 から招待する必要がありますので、ご注意ください。


Q. レポートを送信したいメールアドレスが、既に別の AdWords アカウントで使用されているため、「管理アクセス」「標準アクセス」「読み取り専用アクセス」で招待できません。
A. アクセスレベルとして「レポート専用アクセス」を選択し、招待してください。


Q. 定期的にレポートを作成することはできますか。
A. レポートの送信先を選ぶと、レポートをメールで受信する頻度を選択できるようになります。


Q. 作成したレポートを確認することはできますか。
A. キャンペーンタブ左側ナビゲーションにある [コントロール パネルとライブラリ] を開き、「レポート」をクリックすると、作成したレポートの一覧が表示されます。確認や複製、設定の変更を行うことができます。
なお、以前に [レポート] タブでスケジュール設定したレポートも、[コントロール パネルとライブラリ] にコピーされます。そのため、同じレポートが重複して送信されます。重複を避けるためには、新しいレポートに慣れた時点で、[レポート] タブで作成したレポートを削除することをお勧めします。



レポートの種類に関するよくあるご質問 Q. アカウント レポートを作成することはできますか。 

A. 「ディメンション」タブから作成することができます。「ディメンション」タブを表示させる方法については、こちらをご覧ください。


Q. 日別レポートを作成することはできますか。
A. ダウンロードパネルを開き、「分割」欄で「セグメントを追加」をクリックします。「日」を選ぶと、日別データをダウンロードすることができます。週別レポート、月別レポートなども、同様の手順でダウンロードできます。
また、[ディメンション] タブ、[キャンペーン] タブ、[広告グループ] タブでは、時間帯別レポートを作成することもできます。


Q. コンバージョン アクション名別レポートを作成することはできますか。
A. ダウンロードパネルを開き、「分割」欄で「コンバージョン アクション名」をクリックします。
注:あらかじめ「総クリックスルー コンバージョン」列を表示させた状態でレポートをダウンロードしていただく必要がありますので、ご注意ください。


Q. 「プレースメント/キーワードの掲載結果」レポートや「配信先の掲載結果」レポートに相当するレポートを作成することはできますか。
A. 検索ネットワークにおける、キーワードごとの掲載結果自動プレースメントにおける掲載結果手動プレースメントにおける掲載結果、また、広告が掲載された個々の URL についての掲載結果は、それぞれ独立した別のレポートとしてダウンロードすることができます。


Q. 地域別レポートを作成することはできますか。
A. 「ディメンション」タブから作成することができます。ディメンション」タブにアクセス後、まず「表示」をクリックして「地域」を選択してください。続いてダウンロード パネルを開き、レポートをダウンロードしてください。
ディメンション」タブを表示させる方法については、こちらをご覧ください。


ダウンロードしたデータ、統計情報に関してよくあるご質問 
Q. ダウンロードしたレポートが、文字化けしています。 

A. 形式として「csv」を選択していると、レポートが文字化けする場合があります。「Excel .csv」など、他の形式を選択してください。


Q. デバイスごとに分割したレポートの、「その他」とは、何を指しますか。
A. 分割項目として「デバイス」を選ぶと、データが「パソコン」「フル インターネット ブラウザ搭載の携帯端末」「その他」の 3 つに分割されます。日本で一般的に使用されている iモード、au one など対応の携帯電話は、「その他」に含まれます。


Q. キーワードレポートの統計情報と、管理画面の統計情報の数値に差があります。
A. ダウンロードしたキーワードレポートには、検索ネットワークにおける掲載結果のみが含まれます。一方管理画面では、検索ネットワークにおける掲載結果とディスプレイネットワークにおける掲載結果の合計値が確認できます。
また、管理画面の統計情報には、削除したキーワードに関する情報も含まれていますが、ダウンロードしたレポートからは除かれている場合があります。
削除したキーワードに関する情報を含めるためには、レポートをダウンロードする前に、[キャンペーン]、[広告グループ]、[キーワード]の各タブの表示設定を「削除済みを除くすべて」から「すべて」に変更してください。


Q. コンバージョン データを含んだレポートをダウンロードすると、データに数値が表示されません。
A. データに、「ビュースルー コンバージョン」列が含まれていませんか。
レポートをダウンロードする前に、「表示項目」をクリックし、「ビュースルー コンバージョン」のチェックを外してください。


Q. 「コンバージョン アクション名」や「コンバージョン トラッキングの目的」でデータを分割しましたが、レポート上に統計情報が表示されません。
A. 「コンバージョン アクション名」や「コンバージョン トラッキングの目的」別のデータを確認するためには、「総クリックスルー コンバージョン」列を含める必要があります。
レポートをダウンロードする前に、「表示項目」をクリックし、「総クリックスルー コンバージョン」にチェックを入れてください。なお、1 回のクリックが、複数の異なるコンバージョンにつながる場合があるため、クリック数や表示回数など、掲載結果に関する基本的な列はダウンロードされません。ご注意ください。




いかがでしたでしょうか。なお、レポート機能の変更点についてより詳しく知りたい場合は、こちらのレポートの変更に関するガイド(pdf ファイル) のダウンロードをお勧めいたします。

Posted by 水谷嘉仁 AdWords プロダクトスペシャリスト

Google ではこの数か月間、キャンペーン データを分析およびセグメント化するための新しい機能を導入してきました。 今後も引き続き新たなデータの種類を導入していくにあたり、Google ではこれらのレポート管理機能に簡単にアクセスできるようにしたいと考えております。こうした理由から、[フィルタと表示] と [その他の操作] メニューから主要な機能を統合し、新しいツールバーにまとめました。新しいツールバーは、各データ表の上に次のように表示されます。
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[分割] から複数のネットワークや期間の間で掲載結果を十分に分析することができます。特に [キーワード] タブでは[検索クエリのマッチタイプ] 別に掲載結果を表示できますので、キーワードの最適化にご活用ください。
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[フィルタ] から表示中のデータにその場でフィルタを作成して適用したり、フィルタ条件を保存することができます。
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[表示項目] では表示する列をカスタマイズすることができます。
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また、一時停止中や削除済みのキャンペーンや広告グループの表示と非表示を切り替えるオプションもあります。
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この使いやすくなった分析ツールとレポート機能により、今後ともAdWords キャンペーンをご活用いただけることを願っております。

Posted by 水谷嘉仁 AdWords プロダクトスペシャリスト

キャンペーンの掲載結果について詳細なデータを確認するにはレポート センターをご利用いただいている場合が多いのではないでしょうか。レポートでは 地域 時間帯 などの範囲を指定して掲載結果を確認できます。これらの情報は [キャンペーン] タブ には表示されないため、レポート センターを活用することで異なる視点からの考察が可能になります。

しかし、レポートを詳細にカスタマイズして実行するのには時間がかかることが多い場合があると思います。また、レポートで確認した問題点を改善するためにキャンペーンの設定を変更するには [キャンペーン] タブに移動しなければなりません。

Google では、キャンペーン管理で使用するタブに掲載結果の詳細なデータを統合することにより、これらの問題を解決できるよう取り組んでおります。これまでプレースメントの掲載結果レポートで確認していた情報を [ネットワーク] タブ で自動プレースメントとして管理できるようになりました。また、 検索クエリ レポート を実行しなくても、[キーワード] タブの [検索クエリを表示] オプションを使用して、広告の表示された検索クエリを確認できます。

また、新しく追加されたデータの分割機能を使用して、キャンペーン管理のタブ上でデータを詳細に分析することもできます。統計情報の上にある [フィルタと表示の設定] メニューの [分割] オプションを選択すると、データを様々な単位で分割して表示できます。

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利用できる分割の単位は、キーワード、広告グループ、キャンペーンによって異なります。

キーワードを確認している場合は、 マッチ タイプ 別にデータを表示できます。ここでのマッチ タイブはキーワードに設定しているマッチ タイプではなく、キーワードが検索クエリにどのようにマッチしているかを指しています。それぞれのキーワードについて、マッチ タイプ別の掲載結果を比較することで、より深い分析に役立ちます。例えば、ある部分一致のキーワードについて、部分一致のクリック率やコンバーション率などが低い場合には除外キーワードを検討したり、非常に高い場合にはクリックやコンバージョンに結びつきやすい検索クエリを確認して新たなキーワードを検討したりすることも有効です。

キャンペーン、または広告グループを確認している場合は、 ネットワーク 別に表示して、Google および検索パートナー サイトの掲載結果とコンテンツ ネットワークの掲載結果をすばやく比較することができます。

これらの単位に加えて、キャンペーン、広告グループ、キーワードを期間に基づいて分割するオプションも最近導入されました。日別、週別、月別、四半期別、年別、曜日別に統計情報を表示して、掲載結果の変化を調べることができます。例えば、掲載結果の概要グラフでクリックの急激な低下が見られる場合、データを日別で表示して他の統計情報の変化を確認すると、トラフィックの低下の理由と考えられる原因を見つけることができます。曜日別の表示は、広告のスケジュール設定 について検討するときに役立ちます。過去数か月の掲載結果を曜日別に表示してみてください。週のある曜日の掲載結果が他の曜日と大幅に異なる場合など、ユーザー行動の動向に応じて 入札単価を調整 できます。

今後も継続して、レポート センターから [キャンペーン] タブに、さらに多くのデータを移行してまいります。これによりキャンペーンのパフォーマンスを向上させるためのヒントをより簡単にお探しいただけるようになることと思います。


Posted by 鈴木雅之 プロダクトスペシャリスト

今年 1 月のローカルビジネス広告の変更についての記事で連絡させていただきましたインタラクションレポートですが、今回の Google AdWords システムの更新でリリースされましたので紹介させていただきます。

本レポートでは、ローカルビジネス広告の情報ウィンドウが開いた回数やリンクのクリック数など、ローカルビジネス広告でのユーザーの行動(インタラクション)をレポートセンターで確認できます。
インタラクションレポートでは以下 5 項目を確認できます。
  • 広告エリアをクリックしての情報ウィンドウの表示
  • 地図のポイントをクリックしての情報ウィンドウの表示
  • [ルートを検索] のクリック数
  • [ストリート ビュー] のクリック数(サービス提供エリアのみで表示されます)
  • 情報ウィンドウからのウェブサイトへのアクセス

ローカルビジネス広告のインタラクションレポートは以下手順で確認できます。
  1. AdWords 管理画面にログイン
  2. [レポート] タブで [レポート作成] をクリック
  3. [広告の掲載結果] を選び、広告のパターンで [ローカルビジネス広告] にチェック
  4. 詳細設定(オプション)の [表示項目を追加または削除] をクリックし、ローカルビジネス広告のインタラクション列 を確認
  5. この中でパフォーマンスを知りたい項目を選び、レポート作成を実行

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これでローカルビジネス広告のインタラクションレポートを見ることができます。
表示回数、クリック回数など広告自身のパフォーマンスに加え、インタラクションの結果も参考にして、今後も引き続きローカルビジネス広告をご利用いただけると幸いです。

その他、ローカルビジネス広告についてはこちらを、インタラクションレポートについてはこちらのヘルプページもご参照ください。

Posted by 山本 光 アカウントストラテジスト

検索連動型広告の優れた広告テキスト作成のポイントは、AdWords をご活用の広告主様に徐々に浸透してきているように感じています。様々なポイントがあるとは思いますが、例えば「広告テキストのタイトル内に、ユーザーが検索するキーワードを含める」などは、広く知られているテクニックかと思います。広告テキストに対するユーザーの視認性が高まり、クリック率(以下、CTR = Click Through Rate) が高まる傾向にあります。

しかし、私が日々ご提案申し上げているさまざまなお客様のキャンペーンを見ていると、上記にあげたテクニックだけではなく、広告テキストの CTR の変化には、実にさまざまな要因があるように見受けられます。テクニカルな要因も重要ではありますが、何よりユーザーが検索するキーワードに込められた意図をより深く理解し、対策を練ることによって、現状より多くの CTR を得ることも夢ではないかもしれません。

よって今回から、Google AdWords をご利用のお客様に注目して「突出して高い CTR を持つ広告」をピックアップし、それらが「なぜ CTR が高いのか?」を調べ、シリーズ化して結果をご報告していきたいと思いますので、よろしくお付き合いください。

まず、あらゆる条件ではとりとめもなくなってしまうため、本投稿の方向性について以下のように定義します。

キーワードは、一般名詞のトップクエリ
ここでは「日本」「ウィキペディア」など人名やそれ以外に存在しない特定の対象を表す固有名詞ではなく、「アルバイト」「中古車」「保険」「転職」などのような、検索数が非常に多い普通名詞、一般名詞のキーワードが対象です。アカウント全体の成果において、これらのキーワードの運用改善は、特に大きな影響があると予測されます。

ゴールは、CTR の最大化
CTR が上がっても、それが獲得(コンバージョン)に繋がらなければ意味が無いとお考えになる広告主様は多いと思いますが、まずはコンバージョン最大化の一つ手前のステップとして、CTR をどのように最大化するかに着目していただければと思います。

前置きは以上です。では、早速見ていきましょう。

まずは、以下のグラフをご覧下さい。あるキーワードの検索結果に掲載された広告の 1位~ 10 位の CTR 例です。※考え方をお伝えする為のグラフですので、実際の数値とは若干異なります。

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この例をみた場合ですが、1 位と 6 位の広告主様の CTR が突出して高くなっています。1 位の広告主様は 2 位の広告主様の 2 倍以上の CTR があるのは普通かと思いますが、着目すべき点として、6 位の広告主様が 2 位~ 5 位の広告主様よりも CTR が高い状況でした。特に検索結果の上のスペース、俗に言うプレミアムポジションに位置することが多いはずの 2 位、3 位の広告主様よりも高い CTR を得ているのは、特筆すべき点かと思います。

当然、検索ユーザーのニーズや広告原稿での訴求内容にそれぞれ差があるので、一概には申し上げられませんが、それでもこの圧倒的な差を説明する材料とは考えにくい状況であったため、ある調査機関が行っていた該当の業界における「ブランドランキング調査」を参照した所、あらゆる評価項目において、1 位と 6 位の広告主様が、他広告主様に大差をつけており、ランキングの 1 位と 2 位をそれぞれ飾っていることが分かりました。

実際、このような例は他にも多くあります。強力なブランドは、多少の広告訴求の違いをものともせず、多くのユーザーのクリックを集めるパワーがあると言っても過言ではないかと思います。検索連動型広告においても、ブランド力は、非常に重要であることがお分かりいただけるかと思います。

「では、われわれはまずブランド力をつけてから、検索連動型に望まなければいけないのか」ということが、結論かと言うとそうではありません。必ずしもブランド力があることが、常に優位に立てる要因となるわけではありませんので、次回はその辺りを整理しつつ、更に分析をしてみたいと思います。

続きます!


Posted by 中島弘樹 AdWords プロダクトスペシャリスト

先日、Google Japan ブログでお知らせいたしましたように、Google モバイルの検索結果の表示に変更がありました。


モバイル広告をすでに実施されている広告主様の中には、この変更が広告の配信にも関係あるのか気にされている方もいらっしゃると思いますが、今回の変更は検索結果のみに関係するものになります。モバイル広告の配信方法については従来通りで変更はございません。

より使いやすくなった Google モバイルの検索サービスとともに、Google モバイル広告を今後一層活用していただければ幸いです。


※ 広告と検索結果のイメージ
(注:下の画面は、実際の検索結果画面のレイアウトに基づいて制作したイメージとなります)

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Posted by 江 建 オンラインビジネス ソリューション チーム

当ブログでは、広告代理店様や広告主様向けに AdWords に関する最新情報をお届けしていますが、オンラインマーケティングの最適化において、皆さまにとって強力な味方となる Google の無料のアクセス解析サービス「Google Analytics」 をご活用いただくための方法やヒント、ベストプラクティスなどを、新しく連載形式で紹介させていただきます。

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Google Analytics は、2005 年 12 月のサービス開始後、もともと招待制であったサービスのオープン化、追加機能の開発、ユーザーインターフェースの刷新などを次々と行い、高機能でありながら、サイトの規模を問わず、使い勝手のよいウェブビーコン型のアクセス解析ソリューションとなっています。
近年、インターネット上でのマーケティング活動の重要性が増していく中、アクセス解析は、ツールの進化とともに、ますます多くの企業でご活用いただけるようになっています。

従来、企業のウェブサイトのリニューアルは、ウェブマスターやデザイナーの経験と感覚に基いて行われていました。ところが、今では、アクセス解析は、サイト改善のために欠かせないアプローチとなり、実際にデータを計測して、問題点を把握した上で、精度の高い仮説に基づいたリニューアルが主流となりつつあります。

さらに、ウェブサイトのリニューアルの場面だけでなく、広告主さまがキーワード広告を成功に導くためにも、アクセス解析の活用によるウェブサイトの改善が、AdWords の運用と同じくらい重要となります。

なぜなら、いかにうまく AdWords の入札管理を行って、広告費をかけてサイトに集客しても、ユーザービリティに問題があるために、訪問者が離脱してしまえば、サイト運営者が期待する成果を達成してもらえないからです。

ウェブサイト上のユーザーの行動をブラックボックスにするのではなく、アクセス解析ツールによって可視化することで、サイトの抱える根本的な問題を発見することができ、広告の費用対効果を高めるための具体的な対策を特定できます。改善までのステップを大きく分けると、次のようになるでしょう。

  1. 【PLAN】目標の定義
  2. 【DO】データの計測
  3. 【CHECK】問題点の特定
  4. 【ACTION】改善

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ところで、AdWords をご利用のお客様のうち、広告の費用対効果を高める手段として、Google Analytics を AdWords と連携させて戦略的にご利用されて方は、それほど多くはありません。その原因はいくつかあるかと思いますが、膨大なレポートのどこを重点的に見ればよいか、連携させるとどのような利点があるか、データを次のアクションにどのように活用すればよいか、などが挙げられるでしょう。

そこで、本連載では、日本のオンラインマーケティング担当者の皆様のお役に立てますよう、広告の費用対効果を高めるための Analytics の活用方法と、ウェブマスター向けのレポートの基本項目やコンバージョン以外の指標について、ご紹介させていただきたいと思いますので、今後の投稿にご期待ください。

Posted by 鈴木雅之 プロダクトスペシャリスト

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、先日 AdWords 管理画面の表示方法を変更させていただきました。今日はその内容についてご案内させていただきます。

まず、AdWords にログインすると以下のような画面が表示されるかと思います。

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これまでは 1 キャンペーンにつき 1 列で統計情報を表示しておりましたが、今後は画面右側の [統計情報] プルダウンメニューで以下表示方法を選ぶことができるようになりました。

  • すべての検索/コンテンツ ネットワークを分割表示
  • Google 検索/検索パートナー/コンテンツ ネットワークを分割表示
  • Google 検索/検索パートナーのみ表示
  • Google 検索のみ表示
  • 検索パートナーのみ表示
  • コンテンツ ネットワークのみ表示


例えば、「概要」を選択した場合、表示期間として指定した期間中のキャンペーン全体のパフォーマンスが表示されます。一方、「Google 検索/検索パートナー/コンテンツネットワークを分割表示」を選択した場合は、各キャンペーンの当該期間のパフォーマンスに加え、Google、検索パートナー、コンテンツネットワークでの結果もあわせて見ることができます。

その結果、各キャンペーンで一番効果を上げている属性、あるいは最適化を検討したほうがいい区分をより視覚的に把握できるようになりました。

また今回の変更に伴い、広告グループページの [概要] タブの表示も次のように変更させていただきました。

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これまで「検索」列には Google、検索パートナー両者の合計だけが表示されておりましたが、今回の画面表示の変更により


ごとのパフォーマンスを見ることができるようになりました。

その他、今回の変更についてはこちらのヘルプページもご参照ください。
今後キャンペーンの分析、最適化を行う際はこれらの情報も参考にしていただけると幸いです。

引き続き Google AdWords をよろしくお願いいたします。