Posted by Sissie Hsiao - ディスプレイ ネットワーク担当ディレクター、Pasha Nahass - ディスプレイ ネットワーク担当プロダクト マネージャー

アプリ デベロッパーの皆様は、アプリのインストールを促進する新しい方法を常に模索していることと思います。しかし、インストールされたアプリの 4 つに 1 つはまったく使われていないというデータもあり(英語記事)、インストール前後でアプリの利用を継続的に促すことが課題となっています。そのため Google では、アプリ内広告フォーマットの 1 つのデザインを刷新(英語記事)するなど、優れたアプリ広告の実現に努めています。

本日はそうした取り組みの一環として、2 つの新しい広告フォーマットをご紹介します。


広告内でゲームを試せる体験プレイ広告


体験プレイ広告(注: 米国のみでご利用いただけます)は、ユーザーがアプリをダウンロードする前に広告内で最大 60 秒間ゲームを試すことができるアプリ広告フォーマットです。実際のゲームを試してもらうことで、インストールの促進が期待できます。実際にゲームをプレイしてみた上でダウンロードをするユーザーは、いわば価値の高いユーザーということになります。

体験プレイ広告の特徴:
  • 本物さながらの臨場感を楽しめる、ゲームに特化した広告
  • ユーザーはダウンロードの前にゲームを試すことが可能
  • アプリを利用する見込みが高いユーザーによる広告のクリックとダウンロードを促進できる

「クッキージャム」の体験プレイ広告



柔軟にカスタマイズできるインタラクティブ インタースティシャル広告


インタラクティブ インタースティシャル広告のベータ版も立ち上げました。インタラクティブ インタースティシャル広告とは HTML5 広告で、それぞれのアプリに適したユーザー エクスペリエンスを提供できます。HTML5 を使ってデータを動的に取り込めるため、広告制作の自由度が高まります。柔軟にカスタマイズできる点を活かし、独自のブランド戦略を前面に打ち出し、特に強調したいアプリの特徴などを盛り込むことができます。インストール済みのアプリの利用を促進したい場合に特に効果的です。

インタラクティブ インタースティシャル広告の特徴:
  • 柔軟で美しい広告フォーマット
  • 独自のテスト機能と最適化機能
  • ダウンロードの前に、アプリの一部を試すことが可能
  • 独自のブランディング機能

Zalora はインタースティシャル広告を利用し、ギャラリー形式で新商品を紹介しました。まだアプリをインストールしていないユーザーも、画面をスワイプしてアプリの価値を体感することができます。

Zalora の例: ユーザーが画面をスワイプして情報を探せるインタラクティブ インタースティシャル広告



どの程度広告をカスタマイズするかは広告主様次第です。標準テンプレートに少しだけ手を加えても、完全に独自のクリエイティブを作成しても構いません。アプリのコンテンツを動的に取り込み、リアルタイムに広告を作成したり、クリエイティブや行動を促すフレーズを複数テストして、コンバージョンの促進につながる組み合わせを見極めることも効果的です。この広告フォーマットでは、単にアプリを説明するだけでなく、アプリ独自のエクスペリエンスでユーザーを刺激し、アプリを使いたいと思わせることができるのです。


Zalora の例: スワイプ可能なインタラクティブ インタースティシャル広告で商品を紹介



Google では今後も、モバイルの小さなスクリーンで大きな効果を発揮すべく、新しい広告フォーマットの開発に取り組んでまいります。

体験プレイ広告とインタラクティブ インタースティシャル広告は現在どちらもベータ版で、一部の限られた広告主様にご利用いただいております。また体験プレイ広告は、米国でのみご提供しております。ベータ版のご利用をご希望の場合は、担当のアカウント マネージャーまでご連絡ください。

Posted by 緑川 徹生 - パフォーマンスソリューション エキスパート


これまで、認知・検討・コンバージョンという流れで、購買ファネルに沿って Micro-Moments の活用方法を解説してきましたが、最終回の今回は 4 つ目にあたる「リレーションシップ」がテーマになります。そして、モバイル マーケティングにおける「リレーションシップ」の強化について考える上で、今回はモバイルアプリに重点を置いて、Micro-Moments を捉え・活用する方法について解説します。

モバイルアプリの重要性は、従来エンターテイメント系サービス(特にゲーム)や新規事業をアプリベースで開発する場合などに語られることが多かったのですが、既存の事業における顧客との「リレーションシップ」強化という観点で考えると、より多くの企業様がアプリ作成に本格的に取り組むべき理由が見えてきます。


1. 生活者の Micro-moments を捉える上でのアプリの重要性


まず、生活者の Micro-Moments を捉える上で、アプリは欠かすことができない領域です。データで見てみると、1 人のユーザーは 1 週間に 1,500 回なんらかの操作をスマートフォン上で行っているのですが*1、時間消費の内訳を見ると、そのうち 86% の時間はアプリ上で使われています*2。これは、モバイル端末で発生する Micro-Moments について考える際に、ユーザーにとって便利なアプリ サービスを提供できていない場合、大きな機会損失を生んでいることを意味します。

ただし、ウェブサイトをすでにお持ちの企業様の場合、アプリをさらに開発するメリットを理解しないと、着手が難しいかもしれません。そんなときは、以下 4 つのアプリの強み・メリットについて考えてみてください。

  1. より豊かな UI/UX: アプリでは、ウェブと比べて豊かな表現やインターフェイスを実現できます。このため、一般的にアプリユーザーは、ウェブ上よりも高いアクティブ率(ネットサービスを活発に、あるいは日常的に利用している人の割合)を見せ、購買展開率(サービスにおけるコンバージョンの起こりやすさ)などもより高くなります。
  2. 素早いサービスの立ち上げ: スマートフォンのホーム画面にアプリのアイコンが常駐していますので、ユーザーの Mirco-Moments が生まれた直後に立ち上げてもらうことが可能です。
  3. オフライン情報の活用: 重いデータなどを都度ダウンロードする必要がありません。また、ユーザーの過去の入力情報を保存し、次回の立ち上げ時にそのまま継続的に利用することが可能です。
  4. アプリユーザーによるより高いサービス利用意向: アプリのインストールは、実は非常に強い意図を持っているユーザーによる行動です。多くのアプリユーザーは、わざわざそのサービスのブランド名やサービスに関するキーワードを検索したりして、ストアのアプリのページにたどり着き、そのサービスを利用するつもりでインストールを行うのです。

実際に、アメリカでの調査で、アプリを持っているユーザーの活発な購買活動が報告されています。

各業種のアプリ ユーザーに聞き取りしたところ、過去 30 日間でこんなにも多くの割合のユーザーが何らかの購買活動・加入契約を行っています。これはアプリが Micro-Moments を捉えていることの証左です。*3



このようにアプリは大きな可能性を秘めていますが、取り組むべきテーマが大きく 2 つあります。LTV(Life Time Value、顧客生涯価値)とインストールです。

アプリにおける LTV は、アプリユーザーが、1) どのくらいの頻度で、2) どのくらいの期間アプリを使い続け、3) またそのうちどのくらいのユーザーが実際に購買活動を行い、4) どのくらいの金額を消費するのか、という 4 つの指標で計測されます。ここでは、そのアプリがユーザーの Micro-Moments に応え続け、満足させているか、が鍵になります。

また、インストールについては、プロモーションなどによってユーザーボリュームを確保する必要があります。これも、ユーザーが「アプリが欲しい」と思う Micro-Moments をマーケティング施策によって捉えることが重要です。


2. Micro-Moments を捉えて LTV を向上させる


まずアプリを作ったことによるビジネス上の付加価値がはっきりしないと、プロモーションへの投資も難しくなってしまいます。

アプリが高い LTV を発揮するためには、「使われる質の高いアプリ」を作り、しっかりとユーザーに使い続けてもらうための「仕組みづくり」が必要です。実際に、1 ヶ月間でアプリがアンインストールされてしまう割合は 95%であり*4、20% のアプリは 1 回しか使われずに終わってしまいます*5。ユーザーの Micro-Moments に応えることができないアプリは、まず使い続けてもらうことすら難しいのです。

アプリの成功企業は、以下の 4 つのポイントを特に押さえています。

  • わかりやすさ・アプリの品質を重視: シンプルでわかりやすいアプリ、そしてユーザーのニーズにしっかりと応えているアプリ。
  • 簡潔な登録・購買フローの実現: これは例えば、実際に何かアプリで何かを購入しようとしているユーザーに煩雑なフォームの入力を強いることは避けるべき、ということです。
  • ユーザー分析に基づくアプリ改善: ユーザー層分析を行い、Micro-Moments の発生の瞬間、アプリに期待されること、ニーズの高いユーザーグループを把握します。
  • ディープリンクを活用したリテンション施策: ユーザーの Micro-Moments 発生時にアプリで即時対応することで、ユーザーを引きつけて定着させます。


a 質の高いアプリを作る


まず、ユーザーに長く使い続けてもらえるアプリを作ることが、何にもおいて大事です。

リクルートマーケティングパートナーズは、中古車カーセンサーの事業においてアプリにいち早く取り組まれました。現在、アプリのユーザーのアクティビティはモバイルウェブにおけるそれよりも遥かに高くなっており、1 週間後の継続利用率を比較しても 5 倍、1 ユーザーあたりのセッション数は 3.5 倍にもなっています。ユーザーにアプリを利用してもらうことの付加価値は明らかです。*6

注目すべきアプリの機能としては、ユーザーの閲覧履歴や検索条件をアプリ上で記憶し、購入検討をいつでもすぐに再開できる機能や、登録した車の新着在庫のお知らせを受け取ることができるプッシュ通知があります。中古車購入を検討しているユーザーの Micro-Moments に応えようとしています。




Online to Store(O2S)では、Walmart の Saving Catcher という機能が目を引きます。これは、ユーザーが Walmart で買物を行った際に、レシートをアプリのカメラ機能で撮影すると、近隣の他の店舗のチラシの情報と比較して、最低価格との差分を次回来店時のクーポンにするというものです。

また、店舗内の在庫情報との連動や、広い店内での陳列位置の表示など、買物に役立つ機能が充実しています。Walmart のこのアプリを持っているユーザーは、持っていないユーザーに比べて来店率が 2 倍に向上し、平均購入金額が 40% も高くなっているということです。*7



このように、すでにウェブや店舗などでの成功があり、さらにユーザーとのリレーションシップを強めるためにアプリを作る場合、ユーザーの Micro-Moments を捉えてより高い LTV を生み出すことが可能です。

Google では、Android プラットフォームを提供していることから、アプリデベロッパー様にモバイルアプリのビジネス成功のためのより詳細な Tips もご用意していますので、ご覧ください。


b より使ってもらうための仕組みを作る


アプリ内の特定のページに対して直接リンクを行うディープリンクは、今後アプリでのサービス提供を考える上で必須のテクノロジーになります。このディープリンクは、実は先ほどご紹介したカーセンサー、Amazon、Walmart のアプリでも活用されています。オーソドックスな活用方法としては、直接、アプリ内の個別のキャンペーンや商品情報などにリンクを貼るというものです。

現在、ディープリンクを活用するための Google のソリューションとして、以下 3 つをご用意しています。

  • App Indexing: 自然検索結果において、アプリをすでに持っているユーザーに対しては関連するページのディープリンクを表示するというものです。
  • Voice Actions API: Google の Voice Actions から特定のアプリの特定のアクションを呼び出します。音楽を聴いたり、商品を指定して購入するなどのアクションを声で呼び出します。
  • Now API: Google Now カードからもディープリンクを呼び出すことができます。

2015 年 9 月現在、Voice Actions API および Now API はベータプロダクトであり、すべてのお客様にご実装いただけるものではありませんので、ご了承ください。



例えば食べログでは、App Indexing の導入から 5 週間後、アプリのお店ページの PV が 9.6% 増加したとのことです。*8 今後アプリを持っているユーザーに対しては、より高いアクティビティが期待される場合、ウェブではなくアプリ内の特定のページに優先的にリンクを飛ばすことが一般的な手法になってくると考えられます。

また、ディープリンクの技術は広告にも活用が可能です。現在、検索結果連動型広告において飛び先をディープリンクに指定することや、ディスプレイの再エンゲージメント広告のリンク先をディープリンクとすることなどが可能となっています。

広告においても、既存ユーザーに広告を表示する際に、ウェブサイトにリンクするかアプリのディープリンクを開くか、という選択を行う機会が今後増えてくると考えられます。


3. Micro-Moments を活用してインストールを促進する


実はアプリを多くのユーザーに見つけてもらい、インストールをしてもらうのも簡単なことではありません。アメリカでの調査によると、スマートフォン ユーザーの 2/3 は過去 1 ヶ月間アプリをダウンロードしていないそうです。*9 また、世の中には膨大なアプリがありまして、今この瞬間もアプリマーケット上に 100 万以上のアプリが存在します。

インストール ボリュームを獲得するためにも、Micro-Moments について考えることが大変重要です。そのアプリのサービスをユーザーが必要として、スマートフォンにおいて検索や調査のアクションを取る瞬間に、ふさわしいアプリの紹介を行うことができることが望ましいです。実際 75% のユーザーが、アプリをダウンロードする前に何らかの検索や比較を行うそうです。*10

Google がもっているアプリ プロモーションに利用可能な掲載面は、これらをカバーすることができます。よく使われる検索画面、それに Google Play 上の検索はユーザーの能動的な Micro-Moments を掴む大事な場所です。また関連性の高いコンテンツを見ている瞬間も、プロモーションのための重要な機会です。ユーザーのアプリに対するニーズが高まる Micro-Moments を想定しながら、プロモーションに取り組んでください。



4. Micro-Moments を活かせたか効果を測定する


では、これらの効果の計測はどのように行われるのでしょうか。

1 つが LTV に関連して、アプリそのもののパフォーマンスを計測することが重要です。
  • アプリ内分析: どのような生活者がどのようなアプリの使い方をしているのかを分析します。その分析を基にリマーケティングのリストを作ることもできます。また、例えば 30 代の女性が好むものを特定し、お勧めとして表示することで、購買にいたる可能性を上げることもできます。
  • 収益性分析: ユーザーが実際に購買にいたるまでのボトルネックを発見し、アプリの改善を行うことができます。離脱率が高いポイントはどこでしょう?また、いち早い不具合の発見にも役立ちます。
  • アトリビューション: 例えば複数のチャンネルをまたぐコンバージョンを追うことができます。皆さまのユーザーは、御社ウェブサイトも訪れて、その後にアプリでコンバージョンしているかもしれません。

もう 1 つの観点として、アプリのインストールの効率化のための計測があります。
  • 経路分析: どのキャンペーン、ネットワークのインストール効率が高かったかを判断するものです。これによって、広告配信を最適化できます。
  • インストール後アクション: インストール ボリュームばかり追うことは得策ではありません。質の高いユーザーがどの経路から獲得できているかの分析も重要になります。

最後に、実際に普段の KPI として見るべき指標を確認しましょう。

まず、インストール数はプロモーションのためにしっかりと計測しましょう。問題は、その後です。まず、リテンション(どのくらいの割合でユーザーが残ってくれるのか)、顧客単価(どれくらいお金を使ってくれるのか)、継続期間(どのくらい長くサービスにとどまってくれるのか)を計測します。これらのことが分かって初めて、LTV が算出可能になります。

この LTV の本当の価値を知らなくては、実際にどの程度インストールにコストをかけられるかの判断はできません。



5. Key Takeaways


以下 3 点が、今回のまとめです。
  • ユーザーの Micro-Moments に応え続ける質の高いアプリを作り、使い続けてもらうための仕組み(一例として、ディープリンク等)を取り入れる。
  • ユーザーの Micro-Moments を捉えるプロモーションを行う。
  • それらを実現するためには KPI の可視化と PDCA の遂行を行う。



連載: Google と考える Micro-Moments - 過去の記事はこちら

第 1 回: マーケターにとって見逃せない瞬間「Micro-Moments」とその活かし方
第 2 回: Micro-Moments を活かして認知を獲得し検討を促す
第 3 回: Micro-Moments を活かしてコンバージョンを増やす




*1 Mail Online, “How often do YOU look at your phone? The average user now picks up their device more than 1,500 times a week”, 2014 年
*2 Flurry, “Apps Solidify Leadership Six Years into the Mobile Revolution”, 2014 年
*3 Google and Ipsos Media CT, 2014 年
Google partnered with Ipsos MediaCT on the Consumer Mobile Apps Study to uncover consumer smartphone app acquisition and usage behaviors. Online survey was conducted Sep. 12-22, 2014 in the U.S. among 8,470 smartphone users aged 18-64 who have used any smartphone apps in the past 7 days and have used Entertainment, Finance, Gaming, Local, Retail, Social, Tech, or Travel apps in the past 30 days.
*4 Nuance, 2011 年
*5 Localytics, 2014 年
*6 リクルートマーケティングパートナーズ様からの情報提供
*7 Fast Company, 2014 年
*8 食べログ様からの情報提供
*9 comScore US Mobile App Report, 2014 年
*10  Google and Parks Associates, Consumer Apps Survey, 2014 年

Posted by Pasha Nahass, Product Manager, Mobile Display Ads

スマートフォンやタブレットの大型化が進んでいますが、それでも指だけでは操作しづらいこともあります。スワイプしたつもりがタップ(クリック)になってしまったり、見るつもりのないリンクや広告をうっかりタップしてしまうこともあるでしょう。

第三者による最近の調査では、各種広告ネットワークのモバイル広告において、意図しないクリックはクリック全体の 50% にも上ると推定されています。広告主様にとってこうした状況は、不自然なクリック率の上昇や広告費用の増加にもつながります。

Google では、ディスプレイ広告フォーマットの改善を重ねるとともに、クリックの質を最大限に高めるよう努めています。2012 年には、ユーザーが意図して広告をクリックしたのかどうかを確認するクリック確認機能をバナー広告で導入(英語記事)しました。その後も、なるべくユーザーの手を煩わせずに意図しないクリックを防げるよう、こうした取り組みをさらに進めてきました。

そして今回、新たな仕組みをいくつか導入することになりました。

  1. 広告画像の縁近くをクリック不可に: モバイル イメージ広告では、ユーザーが隣のコンテンツをクリックまたはスクロールしようとしたときに、画像の縁をうっかりクリックしてしまうケースが多いようです。そこで、画像の中央部分をクリックしないと、広告主様のウェブサイトやアプリが表示されないようにしました。
  2. アプリアイコンをクリック不可に: アプリ内インタースティシャル広告で、「広告を閉じる」ボタンと重なっているインストール広告のアプリアイコンはクリック不可となります。アプリをインストールしたいユーザーは、アプリのアイコンではなくインストール ボタンをクリックし、表示されたアプリストアのページでインストールを行うことになります。
  3. クリック可能になるまで少し時間を置く: 広告が画面に表示されてからクリック可能になるまでに、少し時間を置くようにしました。ユーザーが広告の内容を見る時間を確保することで、意図しないクリックの防止が期待できます。
モバイル イメージ広告の外縁はクリック不可
アプリ内インタースティシャル広告のアプリアイコンはクリック不可


広告主とユーザーの皆様にとってメリットの高い広告を


このたびの変更によってユーザーは、意図せず別のページを開いてしまうことなく、閲覧したいページに留まることができます。また広告主様にとっても、意図しないクリックによる費用が減り、コンバージョン率が向上するというメリットがあります。実際、今回の変更に伴うクリックの質の向上により、ディスプレイ広告の平均コンバージョン率は平均で 15% 上昇しています。

ディスプレイ キャンペーンや広告フォーマットの詳細については、ヘルプセンター Google のベスト プラクティス ガイドをご覧ください。また、アプリウェブサイトで導入している、クリックの質を高めるためのポリシーも併せてご覧ください。

Posted by テクノロジー業界担当 アカウントマネージャー 田島一樹、パフォーマンス ソリューション エキスパート 緑川徹生

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コンピュータ及びインターネット用セキュリティ関連製品・サービスの開発・販売をグローバルに展開するトレンドマイクロ株式会社は、従来の PC 向けサービスに留まらず、利用者数が急増しているスマートフォン・タブレット向け総合セキュリティアプリ「ウイルスバスター モバイル」を開発し、日本国内における普及率の向上を目指しています。

この事例では、Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)のモバイルアプリ面の広告において、コンバージョン オプティマイザーとユーザー ターゲティングを戦略的に導入し、アプリ ダウンロード促進の長期的成功を収めた取り組みをご紹介します。

導入の背景と戦略


スマートフォンの総合セキュリティアプリは、ユーザーがその必要性と有用性についてよく理解していないと、なかなか費用をかけて購入に踏み切りません。そこでトレンドマイクロでは、購入前に 30 日間無料でアプリをインストールして使用してもらい、アプリの必要性を理解してもらうように努めました。

しかし、無料体験版の広告予算は限られており、従来の広告手法ではインストール単価(CPI)が目標値より高くなる結果が続き、広告の拡大も難しい状況でした。

そこで、目標 CPI 以下でより多くのユーザーを獲得するために、コンバージョン見込みが高い新規端末ユーザーへのターゲティングと、コンバージョン率を高めるためコンバージョン オプティマイザーを導入しました。

施策における工夫とポイント


スマートフォン利用期間ごとの無料アプリ ダウンロード率を見ると、新規端末ユーザーの方が圧倒的にアプリのダウンロード率が高いことがわかりました(図 1 参照)。そこで、告知するターゲット層を 2 つに分け、それぞれに向けたキャンペーンを設定しました。

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(図 1 ) 「ニールセン通信」(ニールセン株式会社)より引用


まずアプリ ダウンロードが活発であり、なおかつセキュリティ対策のニーズが高い、端末利用 90 日以内の新規ユーザーのみをターゲットとした新たなキャンペーンを作成し、展開しました。このターゲティングにより、見込み顧客へのリーチの機会が増えたことで、大幅な CPI の低下が実現しました。

また、端末利用 91 日以降のユーザーに対しては、GDN のモバイルアプリ面のリーチを活かし広範囲への広告出稿にコンバージョン オプティマイザーを導入し、入札調整の完全自動化と最適化を行うことで、CPI を目標値以内に抑制しながら獲得件数を最大化しました。

施策後の成果


今回の施策によって、「ウイルスバスター モバイル」のプロモーション効率は飛躍的に向上しました。施策前の平均 CPI と比べ、新規端末ユーザー向けキャンペーンは 69%、端末利用 91 日以上ユーザー向けキャンペーンでも 70% も CPI が低下しました(図 2)。さらにインストール数は約 1.6 倍へと拡大することができました(図 3)。

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(図 2)
(図 3)


何よりも注目すべきことは、このモバイルアプリ キャンペーンの運用が 1 年を超える長期に亘って広告効率と獲得数拡大を良好な状態で維持し続けていることです。その秘訣は、適切なターゲットユーザーの設定と継続的な広告内容の見直し、そして運用管理の自動化にあると言えるでしょう。

その時々のマーケティングの状況や課題に最も適した Google ツールを選択し導入することで、一過性の効果向上ではなく、長期的に安定した結果を出すキャンペーンとして運用できています。

今後の展望


今回の施策によって、「ウイルスバスター モバイル」を多くのユーザーにインストールしてもらい、利用者数を増やすことができました。次なるマーケティングの改善点は、無料体験から有料版への購入率を向上することです。現在は蓄積したデータを分析しながら、無料体験版ユーザーに向けたさらなる施策を展開したり、セキュリティ リスクに対する告知や、製品の有用性の理解促進のための検討・準備を進めています。

「弊社のプロダクトの特性と Google のプロダクトがうまくマッチした結果、よい成果を残すことができたと思います。今回のキャンペーンで非常に良い点は、長期的に良好な広告効率と獲得数が維持ができていることだと思います。長期的なキャンペーンが安定して打てることで、コスト管理や運用管理の最適化にもつながっています。」
トレンドマイクロ株式会社 オンラインビジネス推進部 オンラインセールス課 アカウントマネージャー 鶴賀 美由紀氏



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*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。
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トレンドマイクロ株式会社
http://www.trendmicro.co.jp/
• セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」をはじめとする、各種コンピュータ及びインターネット用セキュリティ関連製品・サービスの開発・販売

Posted by Jerry Dischler - AdWords プロダクト マネジメント担当副社長
            
Google では今年の初めに、Google 検索、Google ディスプレイ ネットワーク、YouTube で掲載可能な次世代のアプリ訴求広告についてお知らせしました。6 月には Google I/O の一環として、ディスプレイ ネットワークでのアプリ訴求広告の提供が始まっています。本日は、Google 検索および YouTube で掲載可能なアプリ広告についてご紹介します。(英語版ブログでは今年 8 月にお知らせした機能です。)


Google 検索でアプリのインストールを促進


ユーザーが Google.com で情報、動画、音楽などを探す検索件数は、毎月 1,000 億件以上にのぼります。検索ユーザーが求めているコンテンツは、ウェブサイトで見つかることもあれば、アプリ内に存在することもあるでしょう。

AdWords でモバイル アプリのインストール キャンペーンを作成すると、Google 検索でアプリを宣伝することができます。このタイプのキャンペーンでは、対象アプリを所有していないユーザーにのみ広告が表示されるため、新規ユーザーの獲得に適しています。

地元のお買い得情報を見つけるアプリ Retale は、この広告で優れた成果を上げています。同社でモバイル マーケティング責任者を務める Christoph Hoyer 氏は、「Google 検索広告の成果は当社の予想を超え、インストール単価 2 ドル程度で見込みユーザーを大量に獲得できました」と述べています。

アプリ インストール キャンペーンにおける効果的なキーワードを探すには、検索向けアプリ広告のためのキーワード提示ツールをご利用ください。このツールでは、Google Play と Google 検索における上位の検索語句に基づいて、キャンペーンに適したキーワード候補が提示されます。

子供向け e ブックアプリ大手の FarFaria では、このツールを使って Google 検索広告のキーワードを増やした結果、クリック率 3% を維持したままでアプリのダウンロード数が 30% 向上し、インストール単価は他のモバイル ネットワークでの単価を 50% も下回りました。

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ユーザーの再エンゲージメント


アプリのダウンロードを促したら、そこで終わりではありません。ダウンロードされたアプリの 80% が 1 回しか利用されないという調査結果 1 も出ています。一度インストールしたアプリを、継続的に利用してもらうにはどうすればよいでしょうか。

ディープリンクを利用すると、Google で検索したユーザーを、インストール済みアプリ内のページに直接誘導できます。この機能の利用を希望される場合は、こちらのフォームよりベータ版にお申し込みください。

LINE、Zoopla、Booking.com、ヤフオク! といったお客様は、既にこのディープリンクを試されています。たとえば、ヤフオク! アプリをインストールしているユーザーが Google で「ダウンジャケット」と検索し、表示されたアプリ広告のデープリンクをクリックすると、ダウンジャケットを掲載したヤフオク! アプリのページが直接開きます。


YouTube でアプリを宣伝


YouTube では、映像や音声を使ってアプリのダウンロード率を 2 倍に高めることができます。TrueView 動画広告では、ユーザーの興味や関心、過去に視聴した動画、属性に基づくターゲティングが可能です。ぜひモバイル アプリ プロモーション用の TrueView 広告で、動画を視聴しているユーザーにアプローチしてください。

モバイルゲームの大手開発会社 MachineZone で収益管理の責任者を務める Deepak Gupta 氏は、次のように述べています。「YouTube では、より多くの見込み顧客を開拓できただけでなく、より「優良な」顧客にアプローチすることができました。一般的に、動画プラットフォームでは見込みの高いユーザーを開拓できますが、YouTube 経由でアプリをダウンロードしたユーザーは、他のプラットフォームを経由したユーザーに比べて 15% 価値が高いことが判明しました。」

設定は、「すべての動画キャンペーン」ページから行います。通常の TrueView 動画広告と同様の手順でキャンペーンを作成し、広告フォーマットとして「モバイル アプリの宣伝に適した動画広告フォーマットを使用する」を選択します。詳細

YTmobileapps.jpg


レポート機能やツールを活用してキャンペーンの成果を向上


アプリ キャンペーンの成功には、掲載結果についての詳しいデータと、適切な入札単価設定が必要です。検索広告で利用いただける下記機能もあわせてご活用ください。

  • アプリのダウンロードをコンバージョンとして自動計測: Google Play の Android アプリについては、アプリのインストール数がコンバージョンとして自動的に記録されます。追加の設定は必要ありません。詳細

  • コンバージョン重視の入札戦略: Android アプリの場合、キャンペーンの作成時に目標コンバージョン単価を設定すると、広告の表示機会が生じるたびに最適な入札単価が自動的に設定されます。コンバージョンが集まるまで待つ必要もありません。これによって、目標コンバージョン単価を維持しながら、インストール数を最大化できます。詳細

1 Digital Trends, 2013

Posted by E-Commerce 業界担当 インダストリーマネージャー 本橋徹 / 営業統括部長 小野雄高


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インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を中核に、多岐にわたる分野で事業を展開する楽天株式会社の経営理念は、インターネットを通じて人々と社会に力を与えること(エンパワーメント)です。「楽天市場」は世界的にもユニークな B2B2C 型のマーケットプレイスで、売り手には小規模でも出店できるようにシステム、トラフィック、ノウハウを提供、膨大なデータを元に科学的なメディア運営に取り組んでいます。

テクノロジーをフル活用する一方で、年数回開催の「楽天スーパーSALE」では 100 時間で 80 回以上(開催回により異なる)のページ更新を行っており、人手をかけてバザールの賑わい感を表現しています。この事例では、昨今のマルチスクリーン化に対応するデバイス別サイトの最適化と、オーディエンス データを使用したターゲティング戦略への取り組みをご紹介します。


導入の背景と戦略


楽天市場のモバイルからのアクセスはここ数年で急増し、利用者の半数以上が複数デバ イスを使うマルチスクリーン ユーザーとなっています。これに対応すべく、PC からスマートフォンへの重心移動が同社の課題となっていました。そこで現状を正確に把握するため、さまざまなデータを分析したところ、楽天市場のモバイル ユーザーは新規率が高く、マルチスクリーン ユーザーは客単価の高い「優良顧客」に育つ、ということがわかりました。(図 1 参照)


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(図 1)  クロスデバイスと年間顧客単価


モバイルへの投資の必要性は明確でありながら、検索・商品閲覧はモバイルで行い、購入は PC で行うようなクロスデバイス利用者も多く、従来のデバイス別の計測では、PC と比べてモバイルの CVR が低いことにより、高 CPA を招いていたことが投資への課題となっていました。

そこで、短期的な KPI 指標ではなく中長期的収益を考慮した新たな KPI 指標として、ライフタイムバリュー(LTV)ベースの ROI を導入(図 2 参照)しました。この KPI をベースにモバイルへの投資を増やし、モバイルの売り上げ増加と、CVR 改善を目的とした施策を展開することになりました。

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(図 2 )LTV を考慮した新しい KPI 指標


施策における工夫とポイント


具体的な施策としては、デバイス別に細かい入札設定ができる入札単価調整を Google AdWords に導入。これまでは入札を弱めていた未購入ユーザーも、3 年先までの LTV をプロダクト単位で試算し、KPI を再設定しました。さらに新規率が高いキーワードを特定し入札を強めたり、デバイスに適したクリエイティブを設定するなど、マルチスクリーン最適化を意識した、緻密な入札単価調整を行いました。

Google ディスプレイ ネットワークでは、オーディエンス データを活用したターゲティングの最適化を実施。【ロイヤリティ】と【行動履歴】など、1 つのセグメントに対して、効果が見込めそうなもう 1 つのセグメントを掛け合わせて効果を検証しました。

段階的にこのテストを繰り返しながら、効果の高い組み合わせを精査し、最適なセグメントを設定していきました。その上で、流入媒体ごとにフリクエンシー キャップをかけて、リーセンシーの高いユーザーへの入札を強化するなど、戦略的に施策を展開しました。

全体を通して工夫した点として、多種データからデバイス毎の性別、年代、利用時間帯、購 入傾向を分析し、パーソナライズおよびデバイスに最適化したコンテンツの AB テストを繰り返し実施しました。そして短いスパンの PDCA(Plan/Do/Check/Action)サイクルを徹底してまわすことで、成果を高めました。


施策後の成果


入札単価調整、マルチスクリーンに適した KPI の再定義、オーディエンス データを活用したターゲティング施策の結果、優良顧客の育成に成功。日々の AB テスト、PDCA サイクルの積み重ねの結果、新規顧客の獲得効果の高いモバイルへの検索連動型広告投資を、適正な ROI 基準を満たしながらも 1 年間で約 4 倍に増やすことができました(図 3 参照)。また 3 か月間で訪問数を 4 割以上増やしながらも、CVR を 9% 改善(図 4 参照)するなど、質と量の双方で大きな成果が出ました。

      
(図 3) モバイル向け索連動型広告投資の推移        (図 4) 施策前後のモバイル CVR 比較


今後の展望



「楽天では、成果に直結する施策を重視し、常に改善と事業の拡大を意識しています。 モバイル売上シェアが 40% を超えている中、マーケティング戦略として今後注力していこ うと考えているのは、オムニチャネル、O2O、クロスメディア、カスタマージャーニー、動画などです。さまざまな新しいマーケティング ツールを活用しながら、さらにオーディエンスを細かく分類した上で、最適な広告露出、広告表現などに磨きをかけていきたいです。」
(楽天株式会社 執行役員 メディアプランニング統括、楽天市場事業 編成部 部長 河野 奈保 氏)

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*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。
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楽天株式会社
http://www.rakuten.co.jp/
• インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を中核に、電子書籍、トラベル、銀行、証券、クレジットカード、電子マネー、ポータル&メディア、オンライン マーケティング、プロスポーツなどのサービスをネット上からワンストップで提供

Posted by Senthil Hariramasamy - AdWords プロダクト マネージャー

最近では、最寄りのハンバーガー店を探す際も、飛行機を予約する際も、指先 1 本で必要な情報が得られます。しかも、こういった情報の検索は、わずか 10 cm 程度の小さな画面の中で行なわれています。このためモバイル広告では、表示される情報 1 つ 1 つがいっそう重要となります。

このたび Google は、必要としている情報にユーザーが簡単にアクセスできるよう、スマートフォンでの広告の表示方法を変更することになりました。

2014 年 10 月 15 日より、掲載結果の予測次第では、モバイル検索広告の広告文 2 行目(広告文 2)に代わって広告表示オプションが表示されるようになります

これは、広告表示オプションを表示することで、より高い掲載結果が見込まれる場合に起こります。広告文 2 行目は、掲載結果予測の良し悪しに従って、表示される場合とされない場合があります。今回の変更は、より関連性が高く有益な情報をユーザーに表示することを目的としています。


モバイル ユーザーに最も重要な情報を提供


目立つ場所に広告表示オプションが表示されることで、ユーザーはより簡単に、お客様のビジネスに関する下記のような追加情報(所在地や商品の特徴、サービス内容など)にアクセスできるようになります。


変更の詳細と例


下記は、架空のフラワーショップの例です。変更前は、「花束 プレゼント」という検索に対し、左側の例のようにお店のウェブサイト URL、2 行分の基本情報が表示されていたとします。

  

これに対し変更後(右側の例)は、2 行目に代わり、サイトリンクが表示されています。

続いて、以前よりサイトリンクが表示されていたケースを見てみましょう。

 before-モバイル.jpg   mobileafter.jpg

この例では、2 行目の広告文に代わり、レビュー表示オプションが表示されています。

このように、広告文の 2 行目の代わりに、より高い成果が見込まれる別の情報を提供できるようになります。これによりスマートフォン ユーザーは、1 つの広告を通じて、お店選びに役立つ様々な情報にアクセスする(通常のリンク先ページを開く、特集ページを閲覧する、ショップの評判を調べる)ことができます。


モバイル広告を最大限に活用するために


この変更に関して追加の操作はありませんが、必要に応じて広告文や設定に変更を加えていただくことをおすすめします。下記は、Google が推奨する設定です。

  • 最も重要な情報を広告見出しや広告文の 1 行目(広告文 1)に盛り込みます。 
  • 関連するすべての広告表示オプションを有効にして、ユーザーが情報を簡単に探せるようにし、クリック率を高めます。
  • モバイル向けの広告を使用して、外出先でもユーザーが簡単にアクションを起こせるようにします。モバイル検索ユーザーにとって広告の関連性が高いほど、良い結果が得られるはずです。

Google では、ユーザーのニーズを満たしお客様のビジネスチャンスの拡大につながるよう、サービスの向上に日々尽力しております。今回の変更により、お客様のモバイル広告の掲載結果がさらに向上すると考えておりますが、10 月 15 日以降この設定を無効にすることも可能です。詳細については、こちらのヘルプセンター記事をご覧ください。

Posted by Kensaku Nakayama, Yuki Yoshino / Mobile Apps Solution Specialist


シリコンスタジオ株式会社はゲームコンテンツ向けのミドルウェア開発を主軸とし、携帯電話用ゲームのコンテンツ開発、オンラインゲーム環境の構築事業、デジタルクリエイター派遣事業など 4 つの事業を中心に活動している日本のコンピュータゲームソフト制作会社です。

携帯電話用ゲームのコンテンツ開発の一環として 2013/7/9 にスマートフォン向けアプリ『MONSTERTAKT』の Android 版を、2013/10/4 には iOS 版を順次リリースしました。

『MONSTER TAKT』は不思議なタクトを手にした主人公がモンスターを操り、強敵と戦うシミュレーション RPG です。

今回は、モバイルアプリ用のリマーケティング機能を活用し、アプリから離れてしまうユーザー(休眠ユーザー)の呼び戻しに成功した事例をご紹介します。


導入の背景
リリース直後より Google AdWords を利用し、新規ユーザーの獲得を効果的に進めていました。しかし、徐々にアプリから離れてしまうユーザー(休眠ユーザー)も増加し始めました。

休眠ユーザーに対してアプリ復帰を積極的に促す方法を探していたところ、インストールしたユーザーに広告配信できる「リマーケティング」の機能を知り、導入を決めました。


リマーケティングの活用戦略
広告内容を検討する中で、ユーザーが休眠した理由について以下の 3 つの仮説を立てました。
  1. ゲーム内通貨(魔獣コイン)の配布が十分でなかった可能性
  2. ゲームのステージ(クエスト)追加が遅かった可能性
  3. モンスター追加が足りていなかった可能性
上の仮説に沿って広告を作成し(下図参照)、更にユーザーの休眠期間ごとに広告を分けて配信を行いました。



▲ リマーケティングで使用した広告バナー 3 種
  左上: コイン配布    右上:クエスト追加
  左下: モンスターの追加


導入後の成果
リマーケティングを導入した結果、多くの休眠ユーザーをアプリへ復帰させることに成功しました。掲載結果では通常のキャンペーンに比べてクリック率は 3-4 倍、コンバージョン率は 2-3 倍となりました。また広告内容については、コイン配布に言及するバナーが最も効果が高く、特に休眠期間が 2 週間以内であれば復帰率が高いことも確認できました。


モバイルアプリ プロモーションの可能性を広げる
このようにプッシュ通知だけでなく、イベント情報などを能動的に発信できるようになったことで、インストール後も含めたプロモーション計画が重要となってきました。ユーザ数を増やすと同時に、獲得したユーザのエンゲージメントを高める施策を作っていくことが今後のポイントとなってくると考えられます。

*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。

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シリコンスタジオ株式会社

シリコンスタジオ株式会社は、日本のコンピュータゲームソフト制作会社。ゲームコンテンツ向けのミドルウェア開発を主軸とし、携帯電話用ゲームのコンテンツ開発、オンラインゲーム環境の構築事業、デジタルクリエイター派遣事業など 4 つの事業を中心に、多くの人々に感動を与えられる企業を目指している。
http://www.siliconstudio.co.jp/

「アプリのリマーケティングを利用し、休眠していたユーザーの呼び戻しが広告で実現できたことに非常に満足しています。」広報/マーケティング部  山下 詠希氏

Posted by Salahuddin Choudhary - Google マップ プロダクト マネージャー

Google マップは毎月 10 億人を超えるユーザーにご利用いただいているサービスです。そして Google マップ アプリでは、レストランや自動車ディーラー、歯科医など、さまざまなビジネスが頻繁に検索されています。

Google ではこのたび、Android、iPhone、iPad 向けに Google マップ アプリの最新バージョンをリリースし、いくつかの新機能を追加いたしました。広告機能も改善されており、より効果的に広告を掲載できるようになっています。

新しい Google マップ アプリでは、ユーザーが検索を行うと、関連性の高い広告が画面下部に表示されるようになりました。広告には見出し、広告文、ルート検索へのリンクが含まれます。ユーザーが広告をタップするか上にスワイプすると詳細情報が表示され、通常のクリック単価制で課金が発生します。この操作は「場所の詳細を取得」と呼ばれます。



Google マップ アプリ内の検索広告

ユーザーが場所の詳細を取得すると、店舗の住所や電話番号、写真、レビューなどの詳細情報が表示されます。この画面での操作は、有料クリックと料金が発生しないクリックに分けられます。

料金が発生しないクリックには、後から確認する目的での情報の保存、友人との情報の共有、ナビゲーションの開始などがあります。こうしたクリックの集計データは、アカウントの詳細分析タブでご確認いただけます。



場所の詳細を取得

有料クリックには、ルート検索、Click-to-Call の通話や、広告見出しのクリックがあります。なお、有料クリックによって料金が発生するのは、1 回の広告表示あたり 2 回までです。掲載結果の表を「クリック タイプ」で分割すると、有料クリックの内訳を確認することができます。

Google マップ アプリに広告を表示する方法

Google マップ アプリに広告を表示するには、検索ネットワークをターゲットとするキャンペーンを作成して住所表示オプションを設定するか、AdWords Express で広告を作成する必要があります。また、キャンペーンのネットワーク設定では、検索パートナーにも広告を掲載するよう設定してください。

Google マップ アプリに掲載される広告の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。新しい Google マップ アプリは Google PlayApp Store から無料でダウンロードしていただけます。

Posted by マーケティング部 小澤 未生

日本のユーザーが日常生活で接触するメディアの 91% がスクリーンメディア(スマートフォン、パソコン、タブレット、テレビ)だということをご存知ですか?モバイルデバイスが普及した現代社会は、ユーザーが複数のデバイスを使う「マルチスクリーン社会」です。本日公開する「マルチスクリーン ワールド」は、マルチスクリーン社会における消費者行動とスマートフォン ユーザーの利用動向を、インタラクティブに楽しみながら知ることができるデータサイトです。

マルチスクリーン ワールド」調査データサイトの概要

本サイトは、マルチスクリーンとスマートフォンをテーマとした各種の Google 独自調査「The New Multiscreen World」「Our Mobile Planet」「Mobile Site Perception Study(GoMo)」からデータを抜粋し、項目別に見やすくご紹介しています。年代別、男女別でデータを比較することもでき、ビジネスに役立つ、マルチスクリーンに関するあらゆるデータをダウンロードしたり、メールや SNS で共有することができます。

マルチスクリーン ワールド」はパソコン、タブレット両方で閲覧することが可能です。タブレットで閲覧すると、タブレットを左右に振ったり、傾けたり、タップして各種データを並べ替えて、インタラクティブにデータの閲覧を楽しむことができます。

マルチスクリーン社会における消費者行動と、それがビジネスに与えるインパクト等、様々なデータを掲載した「マルチスクリーン ワールド」をぜひご活用ください。

トップページ代表的スクリーン デバイスデバイスの使い分け

Posted by 柿原 正郎 マーケット インサイト シニア リサーチマネージャー

2013 年 7 月 23 日、Google はスマートフォンの利用に関する調査「Our Mobile Planet」により、日本におけるスマートフォン普及率が 2011 年と比較し 4 倍以上となり、企業にとってスマートフォン市場が大きな可能性を秘めていることを明らかにしました。

IPSOS MediaCT との協力により実施した本調査からは、2 年前にはわずか 6 %だった日本人のスマートフォン普及率は、現在では 4 人に 1 人にまで拡大していることがわかりました。また、日本におけるスマートフォン利用率はアメリカやイギリスと比べても高く、10 人中 8 人がスマートフォンを毎日利用するまでになっています。これは、5 人中 4 人が外出時に必ず携帯を持ち歩くと回答しており、10 人中 7 人が毎日スマートフォンから検索を行うと回答していることからも明らかです。

しかし、ここまでスマートフォンが生活の必需品として浸透しているにもかかわらず、企業によるスマートフォンに最適化されたウェブサイトの運営率はまだ低く、多くの企業は増加するスマートフォン ユーザーのトラフィックに対応していないというのが現状です。

「国内の消費者がスマートフォンを取り入れている一方で、日本企業はまだ開拓の余地が残っています。まずは、顧客を知るという基本が非常に重要になります。市場の大きな可能性をモバイルから見つけることができれば、顧客の心をつかむこともできるでしょう。」(Google 広告ソリューション推進本部)

モバイルが普及するにつれ、企業の規模やビジネスを展開する国にかかわらず、日本企業も変化しようとしています。今スマートフォン ユーザーの 10 人に 8 人は、商品やサービスについて調べる際に携帯端末を利用しています。その内 3 人に1 人は、スマートフォンで検索した商品をパソコンで購入しており、4 人に 1 人は、実際の店舗で購入しています。その他の検索率の高い分野には、旅行(59%)や外食(46%)、求職(20%)などがあります。

本調査によると、スマートフォン ユーザーの約 10 人に 9 人が地域に関する情報を検索し、その内 10 人に 8 人が問い合わせ、来店、購入や予約といった何らかの行動をとっています。また、4 人に 1 人は、そうした地域検索を日常的に行なっています。

さらに、国内のスマートフォン ユーザーの 92% はモバイル広告を認識しています。つまり、企業はモバイル端末で見やすいウェブサイトを構築し、検索エンジン、モバイル ウェブサイト、スマートフォン アプリなどに広告を掲載することで、急速に拡大するスマートフォン市場をより効果的に攻略できます。

「企業の規模やビジネスを展開するエリアにかかわらず、日本企業はスマートフォンによって変化しようとしています。もし広告主が、スマートフォン戦略を開始するタイミングを待っているならば、すぐにでも始めることをお勧めします。」(Google 広告ソリューション推進本部)

モバイルからマルチスクリーンへ

日本の消費者はモバイルへ移行しただけでなく、マルチスクリーン化にも適応しています。国内のスマートフォン ユーザーの 3 人に 1 人は、TV よりもスマートフォンを選ぶと回答しており、多くのユーザーが両方を同時に使っています。そうしたスマートフォン ユーザーの大半は、TV 視聴中にも頻繁にスマートフォンを利用し、41% はコンピューターでインターネットにアクセスしている最中にもスマートフォンを利用しています。

また、スマートフォン ユーザーの 2 人に 1 人が、オフライン広告(TV、広告、印刷物など)で知った商品やサービスをスマートフォンから検索していることからわかるように、マルチスクリーン ユーザーへのリーチは非常に重要になります。

「私たちは以前から、マーケターの皆さまにモバイルへの移行の重要性を伝えてきましたが、もうそれだけでは不十分です。日本の消費者はマルチタスクのエキスパートであり、企業はデスクトップ、タブレット、モバイル端末、TV といったすべてのデバイスで展開できるキャンペーンを作り始めたほうがいいでしょう。」(Google 広告ソリューション推進本部)

Our Mobile Planet サイトについて

Google は Ipsos MediaCT の協力の下、2011 年から毎年継続して、 スマートフォンからインターネットを利用している国内の 1,000 人の成人男女(18 歳から 64 歳)を対象に市場調査を行いました。アンケートは 2013 年第 1 四半期に実施され、国内における対象の分布には CATI 調査と同様の基準が用いられています。

また、Our Mobile Planet サイトには、広告主、デベロッパー、そしてマーケターの皆さまのモバイルの知見を高め、独自にグラフを作成できるツールが用意されています。このツールでは、年間トレンドや属性別のデータを調べ、スマートフォンの利用動向を細かく検証できます。スマートフォンの利用動向を細かく検証できます。世界 48 カ国の 2013 年現在の情報もご利用いただけます。

Posted by 中山 顕作 - モバイル ソリューション スペシャリスト

モバイル アプリは加速度的に人々の生活に浸透しています。2012 月末時点の Flurry Analytics における調査結果では、スマートフォン利用者は 1 日あたり 127 分をアプリ内で過ごしていることが明らかになっています(テレビ視聴時間は 168 分/日)。また、2012 年の別調査では、モバイル アプリの利用時間は 3:1 の割合でモバイル ウェブをはるかに上回っています。従来のように、モバイル ウェブへの広告配信のみでは、ユーザー獲得の先細りが懸念されます。


Google AdWords からモバイル アプリ面へ 簡単に広告配信ができるようになりました。

Google AdWords は、2012 年 6 月より世界最大級のスマートフォン向けモバイル アプリ広告ネットワーク「AdMob」と統合し、モバイル アプリを利用するユーザーに広くリーチできるようになりました。モバイル アプリへの広告配信では、Google Play ストアや App Store のカテゴリーを選択することや、個々のアプリを直接指定することにより、ターゲットとするユーザーにリーチすることができます。

モバイル アプリ面への広告配信では、新規携帯端末購入者へのターゲティングや利用者の興味・関心などアプリの利用状況に応じたより精密なターゲティングが可能となります。そのため、広告主様の業種によっては、モバイル ウェブ広告よりも投資対効果が高いという報告も受けています。

【事例】モバイル アプリ面の活用で新規会員獲得数が 25 %増加
    交通系クライアントによるモバイル向けプロモーション


本クライアントはより多くのモバイル ユーザーの獲得を狙い、モバイル ウェブ面への広告配信の他にモバイル アプリ面へ広告出稿を行いました。

広告掲載を進め、最適化を行った結果、モバイル ウェブ面のみに配信した場合に比べて CPA を抑えつつ新規会員獲得 25 % 増を達成しました。モバイル アプリ面へ獲得導線を広げたことで、親和性の高いプレースメントに対して適切に配信を行うことができ、効率良く新規会員の獲得に成功しました。

デスクトップ PC からモバイルへのシフトに合わせて、多くのウェブ サービスではユーザー獲得の入り口をアプリへ移し始めています。スマートフォン利用の流れが加速する中で、ユーザーへ十分にリーチしていくためにも、モバイル アプリへの広告配信を是非、ご活用ください。

サポートのご案内

アプリ面へ広告配信するためのキャンペーン作成に関しては、AdWords ヘルプページ、もしくは AdWords ビジュアルナビに設定方法の資料がございますので、そちらをご参照ください。また、設定方法に関して不明点があり、サポートが必要な場合は AdWords サポート窓口までお問い合わせください。

Posted by 大塚 ケビン ・ アソシエイト プロダクト マーケティング マネージャー

Google では、これまで多くの企業とスマートフォンがどのようにビジネスを根底から変えていくかについて話し合ってきましたが、話題の中心はもはや「なぜスマートフォンに投資すべきなのか?」ではありません。スマートフォン端末やタブレット端末の利用者数の急増は、統計データから既に誰もが理解しているところであり、問題は、「スマートフォンにどのように投資すればよいのか?」です。

そこで Google では、皆様のこうしたスマートフォンに関する疑問にお答えするため、「THE MOBILE PLAYBOOK」を作成しました。企業の状況はそれぞれに異なりますが、話題に上る課題は共通点が多いことから、スマートフォン戦略を進める上で企業の経営者が必ず取り上げる 5 つの疑問を抽出しました。

企業の経営者が必ず取り上げる 5 つの疑問
  • スマートフォンで人々にどのように新しい価値を提供できるのか?
  • スマートフォンは、どのようにユーザー体験を変えていくのか?
  • 社内のスマートフォン対応は進んでいるのか?
  • スマートフォンはどのようにマークティングを変えていくのか?
  • タブレットユーザーにどのようにアプローチするのか?
サイト内では、こうした疑問を解く鍵として、業界での先進事例や競合の動向を参考にしながら、アイディアを練る、フォーカス グループやアンケートを通じて顧客層のスマートフォンの利用状況を把握する、スマートフォン向けの予算を設定して実践と修正を重ねる、代理店やパートナーに相談する、スマートフォン対応に必要な社内リソースを確保するなどの手法も提案しています。

Google では、スマートフォン革命は社会環境の変化であり、オンラインとオフライン世界の双方で、ユーザーの関わり方を一変させると考えています。急増するスマートフォンとタブレット ユーザーへの自社ブランドの訴求力を高めるのと同時に、この新たなマーケティング チャネルで、顧客にアプローチする画期的なマーケティング戦略を生み出すために、この「The Mobile Playbook」がお役に立てば幸いです。

The Mobile Playbook は、www.themobileplaybook.com で皆様のパソコン、スマートフォン、タブレットでご覧頂けます。是非、スマートフォンへの対応を社内でご検討なさるときのきっかけ、またガイドブックとしてご活用して頂ければ幸いです。

Posted by Chrix Finne - プロダクト マネージャー

Google Play や iTunes Store に登録されているアプリの合計数は今や 100 万件を超え、アプリを宣伝する広告主様にとって、効率的にアプリを宣伝するための機能は最優先課題となっています。Google ではおよそ 2 か月前に、AdMob ネットワークの 30 万件以上のモバイル アプリに AdWords 広告を掲載できるようにしました。そしてこの度、アプリを宣伝する広告主様の投資収益率を最大化するため、新たな機能をご提供することになりました。

コンバージョン オプティマイザーがモバイル アプリに対応

コンバージョン オプティマイザーは投資収益率を最大化するためのツールで、過去の実績に基づいて入札単価を自動調整します。この機能を使用すると、コンバージョン単価を抑えながら、検索ネットワークとディスプレイ ネットワークの両方でコンバージョンを増やすことが可能です。そして今回この機能が、アプリを宣伝する広告主様にもご利用いただけるようになりました。



コンバージョン オプティマイザーでは、クリック単価の代わりに、アプリ ダウンロード 1 回あたりの広告費用を元に目標コンバージョン単価を設定します。すると AdWords のシステムは、過去のコンバージョン データなどに基づき、設定した目標コンバージョン単価を維持しながらダウンロード数を最大限に増やすよう、クリック単価を自動調整します。

掲載結果はキャンペーンごとに異なりますが、ベータ版の初期段階に実施されたキャンペーンの結果では、ダウンロード 1 回あたりの広告費用が 20% 以上も抑制されました(注: 目標コンバージョン単価制は、設定された単価を保証するものではありません)。アプリを宣伝する広告主の皆様も、ぜひ無料の自動最適化ツール「コンバージョン オプティマイザー」をご活用ください。

テキスト広告にアプリ情報を追加

アプリの宣伝にあたっては、ユーザーの関心を捉え、ダウンロードへ導くことが重要です。そのため Google では、料金、口コミなどのアプリ情報が広告に追加表示されるよう、テキスト広告に変更を加えました。


アプリを宣伝するテキスト広告では、これらの情報が順番に表示されます。 
ユーザーが広告をクリック(タップ)すると、青い「ダウンロード」ボタンが大きく表示されます。
「ダウンロード」ボタンをクリック(タップ)すると、アプリのダウンロード ページに移動します。

テキスト広告のリンク先としてアプリのダウンロード ページを指定すると、自動的にアプリの画像や各種情報が広告に追加されます。レビューなどの情報も、自動的に最新のものに更新されます。なお、広告にこうした情報を掲載した多くのケースで、コンバージョン単価が 25% 程度抑制されました。

これらの機能の詳細については、米国太平洋標準時間 9 月 12 日午前 10 時に開催されるウェブ セミナーでもご紹介いたします。英語のみ、また日本時間早朝の開催となりますが、ご興味をお持ちの方は次のリンクからお申し込みください : http://goo.gl/B49ma

追記(2012 年 9 月 28 日):
広告をクリックした場合の挙動について、一部不正確な記載がございました。お詫びして訂正させて頂きます。
訂正前 :ユーザーが広告をクリック(タップ)するたびに、これらの情報が順番に表示されます。
訂正後 :アプリを宣伝するテキスト広告では、これらの情報が順番に表示されます。 ユーザーが広告をクリック(タップ)すると、青い「ダウンロード」ボタンが大きく表示されます。

Posted by 広告ソリューション推進本部 丹下智貴

AdMob モバイル広告と AdWords の一部統合

AdMob を 2 年前に買収した際に、私たちはモバイルとモバイル ディスプレイ広告の可能性に対して大きなチャレンジに挑みました。その 2 年後、スマートフォンの利用が世界中で急激に広がっている中、モバイルを利用するユーザーとエンゲージしたいという企業のニーズが増加しており、私たちは更なる可能性を感じています。

そして遂に 6 月より、100 万以上の AdWords の広告主様が、世界最大級のスマートフォン向けモバイル アプリ広告ネットワーク「AdMob」を通して、モバイル端末を利用する 3 億 5 千万以上の関与度の高い消費者にリーチすることができるようになりました。つまり、AdMob モバイル広告は AdWords の一部、新しく統一されたデジタル広告プラットフォームとして生まれ変わったのです。

この統合により、AdWords の広告主様に下記の機能を提供できるようになりました。
  • AdWords インターフェース内から直接モバイル アプリの広告在庫へアクセス
  • AdMob ネットワーク内の 30 万以上のモバイル アプリ上でキャンペーンを作成、管理
  • 複数のプラットフォームでモバイル キャンペーンを作成、配信、最適化
  • 広告の掲載先を管理画面上で確認
2011 年 4 月時点では 11 カ国だった AdMob の配信国は、現時点で 23 カ国まで増えており、各国 10 億以上の広告リクエストを持つグローバル リーチを提供しております。

AdWords でモバイル アプリをターゲットとするキャンペーンを設定するには、[キャンペーン] タブで「新しいキャンペーンを作成」をクリックし、「ディスプレイ ネットワークのみ」「モバイル アプリ」の順に選択します。



キャンペーンの作成画面ではさらに、特定のメーカーのスマートフォンやタブレット端末、もしくは機種(例 : Samsung Galaxy )を指定し、広告掲載の対象となるユーザーを絞り込むこともできます。AdWords ではまた、携帯電話会社や Wi-Fi、OS のバージョンをもとにターゲティングを行うこともできます。



広告主様は、Google Play Store や App Store のカテゴリーを選択したり、 Flood it といった個々のアプリを検索することで、希望の閲覧者にリーチできます。 近日中には、皆様が指定したターゲット設定に当てはまる端末の数や表示回数を予測できるようになる予定です。



Google アナリティクスでモバイル アプリ解析が可能に

モバイルは人々のコミュニケーション、働き方、そして楽しみ方を変えつつあります。今や、業界で起こっている多くの取り組みや革新は、モバイル アプリによってドライブされています。Google Play だけでも 60 万以上のモバイル アプリがあり、ダウンロード数は 150 億以上にのぼっています。業界全体を通してこの勢いが続くと期待されています。モバイルは、マーケターや事業者、デベロッパーにとっても、最先端であると同時に、中心的な存在になりつつあります。多くの人がモバイル アプリの価値を認識している今、適切に分析や投資、マーケティングを行うための洗練された解析ツールの重要性が高まっています。

そこで、Google アナリティクスでは、「モバイルアプリ解析」と呼ばれる一連のレポートをベータ版としてリリース致しました。その結果、マーケターや事業者、デベロッパーの皆様は、モバイル アプリをより的確に分析できるようになりました。これらのレポートは、ダウンロードからエンゲージメントに至るまで、モバイル ユーザーの行動をすべて測定できるようにデザインされています。アプリのライフサイクルのステージごとに、データにもとづいた適切な判断を下せるようになり、アプリの価値向上に役立てることができます。

Google アナリティクス モバイル アプリ解析では、下記の分析が可能です。
  1. 新規とユーザー : ダウンロードや新規ユーザーなどの指標
  2. エンゲージメント : 再訪問やアプリのクラッシュ、コンバージョンなどの指標
  3. 効果 : アプリの売上とアプリ内での購買などの指標
*ご紹介している画面は正式リリース時に改定される可能性がございます。



モバイル アプリ解析の詳細については Google アナリティクス公式ブログもご参照ください。

なお、ベータ版は、限定したホワイトリスト・ユーザーに提供する予定です。アプリをお持ちで、ご興味がある場合は、こちらのフォーム(英語)に必要事項をご記入下さい。フォームを送信いただいた方に、順次ベータ版の提供を開始させていただきます。将来的には、Google アナリティクスをご利用の皆様全員にサービスを提供できる予定です。

モバイル アプリのユーザーを効率的に獲得

Google の広告ネットワークを活用すれば、大規模にかつ効率的にモバイル アプリを宣伝できます。ユーザーが Google モバイル検索を通じてビジネスやモバイル アプリを探している絶好のタイミングで広告を掲載したり、モバイル上の様々なプレミアム コンテンツに広告を掲載したりすることも可能です。
  1. モバイル検索ネットワークの活用

    Click-to-Download :
    検索結果ページに表示される広告にダウンロード リンクを追加し、モバイル アプリのダウンロードをユーザーに直接促します。



    モバイル アプリ リンク設定オプション :
    検索結果ページに表示される拡張機能を使えば、貴社のウェブサイトへユーザーを誘導するだけでなく、貴社モバイル アプリの存在をユーザーに紹介する機会を得ることができます。


  2. モバイル ディスプレイ ネットワークの活用

    Google ディスプレイ ネットワークにおける Click-to-Download :
    膨大なパートナー数を誇る Google ディスプレイ ネットワークで Click-to-Download 広告を活用すれば、iPhoneユーザーや Android ユーザーに対し、簡単に貴社モバイル アプリを宣伝できます。さらに Android については、ほとんど手間をかけずにダウンロード数をトラッキングすることも可能です。



Google では、すべてのユーザー、広告主様にとって有益なサービスを提供するために努力を行ってきました。AdMob と AdWords の統合は、その一環です。モバイルの利用は世界中で伸び続けています。私たちは、モバイル端末やユーザーの使い方、コンテクストの特徴を的確にとらえた統合ソリューションをこれからも開発してまいります。

2012 年 8 月 28 日 11: 30 追記 :
一部、以前の管理画面を元にしたご案内がありましたので、最新の手順に差し替えさせていただきました。お詫びして訂正させていただきます。


Posted by Jay Akkad, プロダクト マネージャー(モバイル広告)

モバイル端末は、ますます人々の生活に根付いてきています。地域情報を調べることは、モバイルで最もよく使われる機能の 1 つです。実際、日本では 91% 以上の人が地域情報を検索したことがあるとのアンケート結果(PDF)が出ています。その割合いは他の国々でも概ね 80% を超えています(英語ブログ記事)。Google マップを使って、観光やショッピング、外食などの情報を調べて、行き先を決める人が大勢います。

モバイルでの検索行動を通じて、顧客にアプローチする方法をさらに改善するために、Google ではモバイル向け Google マップ アプリのローカル広告のフォーマットを先日刷新しました。テストの結果からは、新しいフォーマットでクリック率が倍増するという効果が見られました。この新しいフォーマットは Android の最新のモバイル Google マップでご覧になれます。

刷新されたフォーマットでは、以下のような改善がされています:
  • [ルート・乗換案内] や電話をかける Click-to-call のような重要な機能はより見やすくなり、利用できる場所も増えました
  • 広告をクリックした際には、リンク先ページは引き続きマップ アプリ内で開かれ、マップのナビゲーション機能もそのまま使えるようになりました

上:モバイル Google マップのローカル広告新フォーマット
下:従来のフォーマット




モバイルのテクノロジーによって、スマートフォンやタブレットを用いた新しい方法で顧客にリーチできるようになってきています。例えば、ユーザーは検索し、結果をクリックしてウェブサイトを訪問するだけでなく、クリックして電話をかけたり、地図で行き方を調べたりすることが可能です。モバイル Google マップでのローカル検索広告を利用するには、AdWords のキャンペーン設定で以下の点を確認してください:


これからもモバイルを活用した様々な事例により、広告主様と顧客のビジネス チャンスに貢献できるような尽力していければ幸いです。