Posted by 菅谷 正樹 プロダクトスペシャリストチーム

広告キャンペーンの目標が異なれば、何をもってキャンペーン成功とみなすかの「ゴール=指標」も異なると思います。たとえば、広告主様がオンラインで商品を販売している場合、「売上合計金額」を見て広告効果を計ろうとするかもしれません。広告主様が販売促進を目的としているのであれば、合計よりもユーザーからの「お問い合わせ数」が重要になるかもしれません。

こういった広告キャンペーンのゴールが多様化するにつれて、広告キャンペーンをもっと効率よく管理ができるように、今後数ヶ月かけAdWords の新しい管理画面のテスト や、その他のキャンペーン管理用のツール(例 AdWords EditorAdWords API) におけるコンバージョントラッキングの指標を変更していきます。

まず最初のステップとして、従来の AdWords 管理画面における、レポートセンターおよびコンバージョントラッキングページの「コンバージョン用語」をこのたび変更することにいたしました。

具体的には、これまで「コンバージョン」と呼んでいた指標を「ユニークコンバージョン」、「トランザクション」のことを「総コンバージョン」と項目の名称を変更します。定義自体には変更はないので、ユニークコンバージョンは、「コンバージョンに到達したユニークなクリック数」のことを指し、総コンバージョンは「広告クリック後に発生したコンバージョンイベント数」となりますのでご注意ください。
  • ユニークコンバージョン = コンバージョンに到達したユニークなクリック数
  • 総コンバージョン = 広告クリック後に発生したコンバージョンイベント数

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少し分かりにくいかもしれないので、それぞれの指標の違いを具体例をあげて見てみましょう。

たとえば、ガーデニング用品をオンライン販売している広告主様で、コンバージョントラッキングコードを「購入ありがとうございました」ページと「メールマガジンの購読確認」ページに設置しているケースを想定します。

あるユーザーが広告をクリックした後に、「ピートモス」を一袋購入してメールマガジンも購読した場合、総コンバージョンは「2」、ユニークコンバージョンは「1」 となります。さらに数日後に同じユーザーが広告をクリックせずにサイトを再訪し、今度は「移植ごて」を購入した場合、総コンバージョンは「3」となりますが、ユニークコンバージョンは「1」のままとなります。

総コンバージョンに着目することで、広告主様は簡単に AdWords 広告と AdWords 以外のオンライン広告のパフォーマンスを比較できるようになります。なぜなら、AdWords 以外のオンライン広告やキャンペーン管理ツールは、総コンバージョンを主要なコンバージョン指標としているケースが多いからです。

新しいコンバージョン用語についての詳細はこちらのヘルプセンターも参照ください。(現在英語ページのみですが、近日中に日本語ページも公開予定)


今後、AdWords EditorAdWords APIAdWords の新しい管理画面のテストにも順次、両方のコンバージョン指標を簡単に確認できるように変更していく予定です。また、Google コンテンツネットワークにおけるディスプレイ広告のパフォーマンスを確認できるように、「ビュースルーコンバージョントラッキング」のリリースも予定していますので、そちらにもご期待ください。



今回のコンバージョン用語の変更により、広告キャンペーンをより簡単に管理できるようになります。広告主様の広告キャンペーンのゴールの達成に向けてぜひご活用ください。


2009年2月13日
Posted by 浅野美都里 AdWords プロダクトスペシャリスト


平素より Google AdWords をご利用いただきまして、ありがとうございます。

前回より Inside AdWords ブログにて、AdWords の利用を開始して間もないお客様やご検討中のお客様にぜひご理解いただきたい AdWords の基本用語の第 1 回についてご紹介させていただきました。

今回は AdWords を使いこなすための用語解説の第 2 回として、AdWords キャンペーンの効果を測る様々な指標についてご紹介したいと思います。AdWords キャンペーンの仕組みをより深くご理解いただき、効果的なキャンペーンを展開するためのお役に立てれば幸いです。


それでは、キャンペーンの指標に関する各用語について見ていきましょう。


リーチ: 広告の到達力を示す指標であり、特定の期間に広告が表示された固有のユーザー(ユニークユーザー)の合計数を表します。


フリークエンシー: 固有のユーザー(ユニークユーザー)に対して特定の期間に広告が表示された平均回数を表します
          

インプレッション または インプレッション数: 広告の表示回数を意味します。インターネット広告の場合、インプレッション数 = リーチ x フリークエンシー ということになります。AdWords では、Google 検索や Google の様々なサービス、Google 広告ネットワークのサイト上で、広告主様の広告が表示された回数を確認することができます。


CTR (Click-through rate または クリック率): インプレッション数のうち、広告がクリックされた回数の割合を示します。広告のクリック数 ÷ インプレッション数 = CTR (クリック率) です。クリック率は、その広告がユーザーにとってどの位関連性が高いものであるかなど、キーワードと広告の全体的な成果を表す重要な指標となります。クリック率の詳細につきましては、こちらをご参照ください。


コンバージョン: 一般的に商用目的のウェブサイト上で獲得できる最終的な成果を指します。たとえば、資料請求者や商品購入者を獲得することがコンバージョンと見なされ、AdWords でコンバージョンが達成されるのは、ユーザーが広告をクリックし、注文を完了したり、サービスの申し込みなどの行動をウェブサイトで実行したときです。

AdWords では、この重要な指標であるコンバージョントラッキングについて、以下のようなツールをご用意しています。
1. コンバージョン トラッキングについてはこちら  2. コンバージョン オプティマイザーについてはこちらをご参照ください。                     


投資収益率 (ROI): 売上や販売促進につながったコンバージョンから生み出された利益に関連する広告費用の割合です。つまり、広告キャンペーン費用によって獲得した関連するビジネスにおける利益の回収率を意味します。AdWords では、ご利用いただいた広告キャンペーンの統計情報から上記コンバージョン数を把握できることで、投資収益率 (ROI) を別途マニュアルで算出することができます。詳細につきましては、こちらをご参照ください。


いかがでしたでしょうか?AdWords では、より効果的なキャンペーンを展開していただけるよう、各種データやツールをご提供しております。

なお、AdWords の用語解説は、AdWords ヘルプセンターの用語解説ページ でもご確認いただけます。AdWords ヘルプセンター およびラーニングセンター とあわせて、是非ご利用ください。
今後とも AdWords をどうぞよろしくお願いいたします。

2008年10月31日
Posted by 浅野美都里 AdWords プロダクトスペシャリスト

平素より Google AdWords をご利用いただきまして、ありがとうございます。

Inside AdWords 読者の皆様の中には、既に AdWords を使いこなしているお客様もいらっしゃれば、まだ AdWords をご利用されて間もないお客様や、開始をご検討中のお客様もいらっしゃると思います。そこで今回より、AdWords の利用を開始して間もないお客様やご検討中のお客様に有用と思われる、AdWords の基本用語を月 2 回ほどのペースでご紹介したいと思います。AdWords 広告の仕組みをより深くご理解いただき、効果的な運用をするためのお役に立てれば幸いです。


まずは、コストパフォーマンスの指標に関する用語からスタートです。

CPC (クリック単価/Cost per Click):
広告の露出によって得られるユーザーのクリック 1 回あたりのコストを示します。AdWords では、広告グループまたはキーワードに設定した CPC に基づき、ユーザーが広告をクリックした回数に応じて広告主様に課金されます。検索ネットワークをターゲットとするキャンペーンでは、キャンペーンの広告グループやキーワードごとに CPC (クリック単価) を設定します。コンテンツネットワークをターゲットとするキャンペーンでは、キャンペーンの広告グループ、キーワード、プレースメントごとに CPC (クリック単価) を設定します。AdWords の CPC に関する詳細は、こちら をご参照ください。

CPM (Cost per Mill): 広告露出 1,000 回あたりのコスト(料金)を示します。CPM 広告は、商品、サービスの告知など認知を高めることを得意としているため、広告の表示回数 1,000 回ごとに一定の料金が課金される方式となります。AdWords の場合、プレースメントターゲットなど通じ効果の高いサイトに広告を出せるため、一般的なバナー広告と比べて CTR が相対的に高いのが特徴です(広告主様によっては、この点をうまく活用になり、高い CTR を稼ぎ出して、前述の CPC 広告よりも結果としてクリック単価が安くなる場合もあります)。また、AdWords では、広告グループ、キーワード、プレースメントに設定した CPM に基づき、広告が表示される回数に応じて、広告主様に課金されます。さらに詳しい情報は、こちら をご参照ください。

CPA (アクション単価/Cost per Action/Cost per Acquisition): 広告によって誘導されたユーザーが広告主様のサイト内で会員登録や商品購入または特定のアクションに至った回数 1 回あたりの広告料金を示します。AdWords で CPA を重視した広告を展開されたい場合は、特定のコンバージョン目標に基づいて広告掲載費用を管理する機能、Conversion Optimizer をぜひご利用ください。上限コンバージョン単価を設定すれば、Conversion Optimizer が目標となるコンバージョン単価に基づいて CPC (クリック単価) を監視し、調整するため、時間の節約および広告の投資収益率拡大の効果があります。


いかがでしたでしょうか?AdWords では、コストパフォーマンスを最大限に引き出す各種機能、仕組みをご提供しております。今後とも AdWords をどうぞよろしくお願いいたします。

なお、AdWords の用語解説は、AdWords ヘルプセンターの用語解説ページ でもご確認いただけます。AdWords ヘルプセンター およびラーニングセンター とあわせて、是非ご利用ください。