Posted by Brad Bender - Google ディスプレイ ネットワーク プロダクト マネジメント担当副社長

ニーズが生まれたら、手元のデバイスですぐに解決。そんな便利な時代だからこそ、消費者の期待値はかつてないほど高まっています。それに伴い、消費者が「買いたい」「見つけたい」といった意向を示した瞬間を捉えたいというマーケティング担当者のご要望も高まっています。

今日は、そうしたタイミングを捉えたアプローチを可能にする、Google ディスプレイ ネットワークの機能をいくつか紹介します。


ユーザー層分析 - リマーケティング リスト内のユーザーについて知る


顧客についての情報、たとえば年齢層、所在地、関心分野などを把握することで、マーケティングに関する判断の精度も上がります。

AdWords のユーザー層分析では、リマーケティング リスト内のユーザーについて、属性、関心分野、所在地、使用デバイスといった集計データを得られます* 。このレポートは AdWords の管理画面の [共有ライブラリ] で確認できます。

たとえば、コンバージョンに至ったユーザーの多くがジャズが好きだとわかった場合、そのアフィニティ カテゴリをキャンペーンに追加することができます。また、顧客の多くが 25~34 歳の女性だった場合、その年齢層に合わせて広告をカスタマイズすることも可能です。詳細



例:このリマーケティング リストは 25~34 歳の割合がユーザーの 30% であり、 米国の平均である 19.9% を大きく上回っていることがわかります。

ベルギーの通信会社 BASE がユーザー層分析を利用したところ、サイクリングが好きな人は、携帯電話を購入する確率が一般的な顧客の 2 倍であることがわかりました。この分析に基づいてサイクリングが好きな人にアプローチすることで、BASE はコンバージョンの倍増に成功しています。同社は現在では、オンラインとオフラインの両方で、ユーザー層分析を広告戦略の判断材料として活用しています。


Sony PlayStation はユーザー層分析を通じて、クラシック音楽が好きな人は、自社のブランドとのエンゲージメントに至りやすいことに気づきました。同社は Google ディスプレイ ネットワークでこうした層にアプローチすることで、通常利用しているアフィニティ カテゴリと比べて 31% 高い視聴完了率を実現し、同じ予算でより多くの視聴数を獲得することができました。同社は現在、このユーザー層分析を利用して、新しいキャンペーンのターゲット ユーザーを選定しています。


vCPM(視認可能なインプレッション)を全面的に採用


ディスプレイ広告の実に 56% は、スクロールしなければ見えない位置や別のタブにあるため、ユーザーの目に触れずに終わるというデータがあります。**

こうした状況を踏まえ、インプレッション単価制を採用しているすべての Google ディスプレイ ネットワーク キャンペーンは、「視認可能なインプレッション」に基づく方式(vCPM: 視認範囲のインプレッション単価)に移行することになりました。

むこう数か月間で、視認可能なインプレッション(英語記事)、すなわちユーザーの目に触れる位置に掲載された場合以外のインプレッションに対して、広告料金が発生しなくなります。


改良された動的リマーケティング広告


ユーザーが使用するデバイスは形もサイズもさまざまです。また、コンテンツの向きが横になったり、タップ、スワイプなどの操作が加わることもあります。こうしたさまざまな掲載フォーマットに対応するには、広告の表示方法も柔軟でなければなりません。

このたび動的リマーケティングが新しくなり、デバイスの種類に応じて広告の形やサイズが自動的に調整されるようになりました。どんなモバイルサイトでも、PC 用サイトでも、アプリでも見栄えよく表示できるよう、広告の外観が調整されます。

たとえば、広告主様のロゴが青と黄色を中心とする配色なら、広告の枠線や背景も自動的に同様の配色となります。さらに、自動的に何種類かの色の組み合わせをテストし、最も掲載結果の良いものを採用していきます。またこのような自動調整に対し、好みに合わせて変更を加えることも可能です。

本日ご紹介した機能は、あらゆる規模の広告主様に活用いただけるものです。Google ディスプレイ ネットワークのこうした技術が、皆様が重要な瞬間を逃さず捉える一助となれば幸いです。


*分析はすべて匿名化された集計済みデータによるものです。
**Google 調べ、2014

Posted by 大迫正治 - プロダクト & ソリューション スペシャリスト, 松田幸司, 浅岡純子 - アカウント マネージャー

ビジネスの拡大に伴い、お客様の AdWords キャンペーン、広告グループ、キーワードの数は増加し、商品やマーケティング目的毎の、より緻密で効果的な入札管理が必要とされています。効率的な売上拡大と管理コストの削減のために提供されているのが、Google 入札戦略ツールです。入札の自動化・マルチデバイス環境を考慮した最適化が簡単にできるだけでなく、複数のキャンペーンや広告グループ、キーワードに対して横断的な入札戦略を展開できるので、目的やターゲット別に最適な戦略を適用することが可能です。

ここでは、5 種類ある入札戦略の、「検索ページの目標掲載位置」と「拡張 CPC」を導入した、2 社の成功事例をご紹介します。

「検索ページの目標掲載位置」の導入【株式会社エイチームライフスタイル】

導入の背景とポイント
複数の比較サイト事業を展開する株式会社エイチームライフスタイルでは、常にビッグワードで検索結果の上位に位置することが重要となります。以前からデジタル マーケティングに注力してきた同社では、競争率の高いビッグワードを確実に上位表示してクリックさせるため、入札戦略ツールの「検索ページの目標掲載位置」を導入しました。

検索結果の最初のページ上部に表示するように自動入札を設定し、入札単価を手動で設定しつつ、システムによる自動調整を行いました。

導入後の成果
2013 年 8 月、「検索ページの目標掲載位置」の導入後、入札戦略を適用したキーワードの上部表示率は 116% 上昇し、クリック率は 138% 上昇しました。その結果、CPA は目標値以内に収めながら、コンバージョン数を 275% 増加させることに成功しました。(導入前後約 1 か月間の比較)



※ 導入前を 100 とし導入前後約 1 か月の比較値


成功のポイントと今後の展開
今回の入札戦略導入を統括した、マーケティング部 林 和樹氏は、成功のポイントと今後の展開をこのように語ります。「入札戦略ツールの導入により、単価調整の手間もなく、各キーワードを意図した上位位置に掲載できたので、効率的に大きな成果をあげることができました。キャンペーン構成を変えることなく、キャンペーン、広告グループ、キーワードを横断した個別の目標掲載位置を設定できるので、それぞれに適切な設定を計算して入札したことが、成功要因の 1 つだと思います。この位置設定機能を活用し、今後は大規模キャンペーンやゲリラ戦それぞれに臨機応変に対応する戦略を展開していきたいと考えています。」(株式会社エイチームライフスタイル マーケティング部 林 和樹)


株式会社エイチームライフスタイル
マーケティング部 林 和樹(写真左) マーケティング部 マネージャー 石川 貴裕(写真右)


「拡張 CPC」の導入 【株式会社イー・ステート・オンライン】

導入の背景とポイント
株式会社イー・ステート・オンラインは、分譲マンションを中心に不動産業界におけるインターネットを活用した販売支援サービスなどを展開、常に最新のデジタル マーケティングを研究し、効果的戦略を模索しています。同社では AdWords 効率化施策の 1 つとして、入札戦略ツールの「拡張 CPC」を導入。目標をコンバージョン最大化とし、検索広告、コンテンツ ターゲット、リマーケティングの 3 種類のキャンペーンに「拡張 CPC」を適用しました。手動で入札をコントロールする余地を残しながら、入札調整を半自動化、というのが適用時のポイントでした。

導入後の成果
「拡張 CPC」導入前と比べ、2013 年 8 月の導入後はコンバージョン単価が 24% 低下。その上で、コンバージョン数を 46% 増加させることに成功しました。目標であった、コンバージョン最大化だけでなく、単価の削減まで実現するという大きな成果を上げました。(導入前後約 1 か月間の比較)


 ※ 導入前を 100 とし導入前後約 1 か月の比較値


成功のポイントと今後の展開
「入札戦略ツール、拡張 CPC の導入により、入札調整に必要な時間が削減されただけでなく、手動で運用していた時よりも良いパフォーマンスをあげることができました。自動化により余裕ができた運用リソースを、クリエイティブ改修や戦略構築にあてたことが、より高い成果につながったと思います。また、部分的に手動の入札管理を残すことで、入札調整をリスクなく自動化したことも成功要因の 1 つだと思います。今後はさらにデータを分析しながら、当社に適した、拡張 CPC 以外の入札戦略ツールの導入も検討していこうと考えています。」(運用推進部 メディアグループ)


株式会社イー・ステート・オンライン 運用推進部 メディアグループ
(写真右から)課長 吉成 隆氏/ 脇田 由美子氏/ 課長代理 堀内 真紀氏/ 近藤 寿子氏/ 千脇 愛子氏


入札戦略ツールで成果の可能性を広げる
現在 5 種類の入札戦略が提供されています。Google が蓄積したデータと技術を活用して、今後も継続的に改善に努めて参ります。自社サービスとターゲット特性、目標と相性の良い入札戦略ツールを選択し、成果の可能性を広げましょう。

-------------------------------------------------------------------
株式会社エイチームライフスタイル
中古車一括査定サービス「ナビクル」や、中古車お探しサービス「なびくる+」など、比較サイト事業を展開。
http://at-lifestyle.co.jp/

株式会社イー・ステート・オンライン
(東京建物グループ)
インターネットを利用した各種情報処理・情報提供サービス業。
http://www.e-state.ne.jp/


Posted by Surojit Chatterjee、グループ プロダクト マネージャー

今日の消費者は常にインターネットに接続し、あらゆるデバイスで情報を探しています。消費者に的確な広告を届けるには、所在地や時間帯、使用しているデバイスなど、検索をしているユーザーの状況に合わせてアプローチ方法を調節することが重要です。エンハンスト キャンペーンでは、ユーザーの状況によって入札単価を調整することができます。
例: ある小売業者が、店舗の近くで「パーティ グッズ」と検索するユーザーに積極的にアプローチしたいと考えています。エンハンスト キャンペーンの入札単価調整機能を使用すると、たとえば店舗から 1 キロ以内で発生した検索では入札単価を 50% 引き上げる、平日は 20% 引き下げる、スマートフォンでは 25% 引き上げる、といった設定が可能です。
今回のブログでは、新しい単価設定機能とモバイル向けの入札単価調整についてご説明します。単価設定機能については、3 月 14 日に開催されるウェビナー(オンラインのセミナー)「エンハンストキャンペーン 新しい機能の詳細説明と操作方法」でもご紹介しますので、あわせてご参加ください。

入札単価調整
エンハンスト キャンペーンではまず、基本となるデフォルトの入札単価を設定します。続いて入札単価調整を通じ、ユーザーの状況に合わせて入札単価を増減するよう設定できます。顧客層に合致する時間帯や地域で高めの入札単価を設定すると、広告の掲載機会が増えて、来客数や売上の増加を見込めます。逆に、購入につながりにくい時間帯や地域、デバイスの入札単価を低めに設定すると、来客数自体は減る可能性もありますが、投資収益率を向上させることができます。

エンハンスト キャンペーンでは、デスクトップやノート パソコン、タブレットなど画面サイズの大きいデバイスの単価設定はひとまとめにして取り扱います。こうした画面の大きいデバイスを使用するユーザーの検索行動に大きな違いはなく、広告の総合的な掲載結果も大差ないことが判明しているからです。

複数の入札単価調整を設定している場合は、それらを掛け合わせた値が適用されます。地域をもとにした入札単価調整を複数設定している場合は、最も狭い地域の設定が使用されます。
例: 前述の小売店が、キーワード「パーティ グッズ」の上限クリック単価を 100 円に設定しているとしましょう。スマートフォン ユーザーが水曜日に店舗の近くで「パーティ グッズ」を検索した場合のクリック単価は、

100 円 : デフォルトの上限クリック単価
x
(100% + 50%) : 1 キロ圏内
x
(100% - 20%) : 平日
x
(100% + 25%) : スマートフォン
=
150 円

という計算式により、150 円となります。
AdWords 管理画面の計算ツールを使用すると、複数の入札単価調整を掛け合わせた入札単価を確認できます。





モバイル向けの入札単価調整を設定する
ユーザーは、スマートフォンでさまざまな操作を行います。モバイル サイトからオンラインで商品を購入することもあれば、店舗に電話をかけたり、運転ルートを確認して店舗まで出向いたり、あるいはアプリをダウンロードしたりすることもあるでしょう。スマートフォンで検索したユーザーが、最終的な購入を別のデバイスで行う場合も考えられます。しかし、従来のレポート機能では、ユーザーが複数のデバイスをまたいでたどった経路を確認することが難しく、モバイルの効果が過小評価される場合もありました。このため、さらに詳しい分析を通じてモバイルの効果の把握に努めているマーケティングの担当者も多いことでしょう。モバイル向けの単価設定や成果の測定手法については、大規模家電量販店 Radio Shack の事例紹介(PDF、英語のみ)をご覧ください。

エンハンスト キャンペーンでは、入札単価調整を通じ、モバイルでの広告掲載順位やクリック数、費用をコントロールすることができます。以下で入札単価調整の参考例をいくつかご紹介します。
  • オーストラリアの小売業界の広告主様は、モバイル向けの入札単価をデスクトップの平均 103% に設定しています。
  • アメリカの不動産業界の広告主様は、モバイル向けの入札単価をデスクトップの平均 91% に設定しています。
  • カナダの旅行業界の広告主様は、モバイル向けの入札単価をデスクトップの平均 88% に設定しています。
現在のキャンペーンをエンハンスト キャンペーンにアップグレードすると、モバイル向け入札単価調整の設定に応じて、見込まれる表示回数、クリック数、費用の変化を確認できます。入札単価調整の推奨値は、類似の広告主様が設定しているモバイル向けの入札単価をもとに算出されます。

入札単価は、キーワードや広告、広告設定オプション、リンク先ページとともに、広告の成果に影響する要素の一つです。入札単価調整を設定した後も、定期的に成果を測定し、キャンペーンの目標達成に向けた調整を行ってください。

ご意見、ご要望
エンハンスト キャンペーンに関してご意見、ご要望がございましたら、こちらのフォーム(英語)からお寄せください。今後のサービス改善に役立てさせていただきます。


水谷 嘉仁 シニア プロダクト スペシャリスト

このたび、検索結果の上部に広告を表示するための単価設定の目安となる、「ページ上部表示の推定入札単価」という新しい指標が AdWords に追加されました。この指標は First Page Bid の見積もりに似ており、検索結果の上部に広告を表示するために必要な 上限クリック単価 の見積もりとなります。

さらに、レポートの分割項目として「上部または側部」が新しく追加され、広告が Google の検索結果の上部に表示された場合と右側に表示された場合に分けて掲載結果をご確認いただけるようになりました。 広告の掲載場所とクリック数やコンバージョンとの関係を今まで以上に詳しく分析できるので、検索キャンペーンのより効果的な最適化が可能となります。平均して、検索結果の上部に表示される広告は、右側に表示される広告よりかなり多くのクリックを獲得する傾向があります。この情報と新しいページ上部表示の推定入札単価を入札単価設定の目安としてお役立てください。

注: ページ上部表示の推定入札単価は単価設定の目安としてご利用いただけますが、この推定値より高い単価を設定しても、ページ上部への広告掲載が保証されるわけではありません。広告掲載順位、および広告ランク は、品質スコア、クリック単価、予算やアカウントの設定、ユーザーや競合する広告主様の動向によって決まります。

ページ上部表示の推定入札単価を表示する方法は次のとおりです。
  1. [キーワード] タブに移動します。
  2. [表示項目] をクリックします。
  3. プルダウンメニューから [表示項目の変更] を選択します。
  4. [ページ上部表示の推定入札単価] チェックボックスをオンにして、[保存] をクリックします。
クリックして拡大

ページ上部表示の推定入札単価の詳細については AdWords ヘルプセンター をご覧ください。

Baljeet Singh シニアプロダクトマネージャー

YouTube 上の動画コンテンツへのアクセスを増やす効果的な方法として、おかげさまでプロモート動画は多くの広告主様から支持(海外事例のご紹介)をいただいております。プロモート動画を使うと、動画を検索しているユーザーや視聴しているユーザーに対して自社の YouTube 動画を宣伝できます。これまでプロモート動画はクリック単価(CPC)ベースで課金されていました。これは AdWords の検索連動型広告と同じように、ユーザーがプロモート動画広告をクリックするたびに費用が発生する仕組みです。

しかし、来る 5 月 25 日より、このプロモート動画の単価を再生単価(コスト パー ビュー、CPV)モデルに変更し、実際に視聴したかどうかがより重視されるようになります。この変更により、ユーザーがプロモート動画をクリックし、その動画コンテンツの再生を開始したタイミングで課金されるようになりますので、プロモート動画をご利用の皆さまにはご確認をお願いします。この課金モデルの導入によって、広告費用が広告掲載の目標、つまり「多くの人々に実際に動画を見てもらう」という目標の達成にさらに直結します。

入札の仕組み
今後もプロモーションの作成時に上限入札単価を決めていただきますが、これまでの上限クリック単価ではなく、上限再生単価(1 回の動画再生にいくらまで支払ってもよいか)を設定していただきます。プロモート動画には、これまでどおり AdWords ディスカウンター が採用され、広告費用を自動的に抑えられる仕組みになっています。同じ(または類似の)キーワードやプレースメントで他のプロモーションと競合している場合に、単価をその競合プロモーションより 1 円だけ高くすることでプロモート動画を掲載できます。

ダッシュボードの変更
プロモート動画キャンペーンは、これまでと同様に AdWords または ads.youtube.com で設定し、管理できます。ただし 5 月 25 日からは、すべてのプロモート動画キャンペーンの課金条件が正式に CPC から CPV に変更され、それぞれのシステムの広告ダッシュボードに変更が反映されますのでご注意願います。また AdWords を通じて YouTube プロモート動画を購入されている場合は、しばらくの間キャンペーン ダッシュボードにクリック単価や CPC という表記を見かけるかもしれません。CPV の導入が完了し、システム内の表記の調整が済むまでしばらくお待ちください。


こちらのヘルプセンター に詳しい説明やよくある質問をまとめてあります。ぜひご覧ください。今回の課金モデルの変更によって、皆様の広告目標と事業目標の達成に、プロモート動画が一層お役に立てることを願っています。

水谷 嘉仁 シニアプロダクトスペシャリスト

このたび AdWords のトラフィック見積もりのアルゴリズムを更新いたしましたのでお知らせいたします。これにより、クリック数、広告費用、広告掲載順位などの見積もりデータが、以前よりさらに正確に提示されるようになります。この変更は、本日よりすべての AdWords アカウントで有効となります。

AdWords アカウントをお持ちの方は、トラフィックの見積もりをいくつかの方法で確認できますが、キーワードのトラフィック見積もりをトラフィック見積もりツールキーワード ツール、[キーワード] タブで行うことができます。

トラフィック見積もりは、キーワード候補を評価し、アカウントに追加するかどうかを決める際や、これらのキーワード候補の入札単価や予算を検証する際に役立ちます。

入札単価を適切な額に設定しているかどうか確認する場合は、トラフィック見積もりツールで上限クリック単価の欄に別の値をいくつか試しに入力してみてください。これらの値でトラフィックの見積もりがどのように変わるか確認し、投資対効果が最も高くなる数値を導き出せます。新しい予算を決める際も同じ方法で検討できます。

新しいトラフィック見積もりが、皆さまのキーワードの入札単価や予算の設定にお役にたてば幸いです。ご意見やご感想などがございましたら、こちらのページ(英語) からお聞かせください。

Posted by 水谷嘉仁 プロダクトスペシャリストチーム

AdWords での最適化を突き詰めていった場合、自社が取り扱う商品やサービスの季節トレンド、月次または日次での検索数やクリック数の変動に合わせて、Adwords アカウントを管理するには時間と手間がかかります。そこで、この管理業務を効率化できれば、その時間を他の業務にあてることができますので、Google では「自動化ルール」という新しい機能を開発しました。この機能を使用すると、広告主様はアカウントの管理を 24 時間 365 日 AdWords のシステムに任せて、他の重要な業務に専念することができます。

自動化ルールでは、アカウントの特定の要素(選択したキーワード、広告グループ、キャンペーン、広告原稿)の入札単価、予算、ステータスを、設定した時間に自動的に変更するルールを作成できます。たとえば、自動化ルールを作成して次のようなタスクを自動的に行うことができます。
  • 特別セールを開始する曜日の時間帯に合わせて、セールを宣伝する広告グループを有効にする
  • 「セール」という単語を含むすべてのキーワードについて、入札単価を First Page Bid(検索クエリがキーワードと完全に一致する場合、Google 検索結果の最初のページに広告を掲載するのに必要なクリック単価の見積もり)まで引き上げる
  • 販売数の多い週末のトラフィックを増やすため、1 日の予算を金曜日に引き上げ、日曜日に引き下げる

具体的な例として、Google オンラインストアで販売されているアラーム時計の宣伝について考えてみましょう。「アラーム時計」が検索された場合に、広告を最上位に表示したいとします。この場合、平均掲載順位が 2 位以下になると「アラーム時計」という言葉を含むキーワードの入札単価を自動的に引き上げるルールを作成します。これにはまず、対象のキャンペーンの [キーワード] タブに移動し、[自動化] プルダウンをクリックして [次の場合に上限クリック単価を変更する] を選択します。

クリックして拡大
表示されたウィンドウで、入札単価を 10 % 引き上げるよう指定します。また、上限単価を 350 円に設定します。さらに、どのような場合に入札単価を引き上げるのか設定します。この場合は、キーワードに「アラーム時計(=alarm clock)」という語句が含まれること、平均掲載順位が 2 位を下回ることが条件です。

クリックして拡大
そして、毎日午前 6 時にこのルールを適用するよう設定します。ルールを適用するかどうかの判断は、前日得られたデータに基づいて決定するよう指定します。ルールに名前を付け、ルールが適用されるたびにメールで変更内容を受信できるように設定します。

最後に [結果をプレビュー] をクリックして、その時点でルールが適用された場合の変更内容のリストを確認します。設定に問題がなければ [保存] をクリックします。

作成したルールの管理や、日ごとにどのような変更が自動的に行われたかの確認は、アカウントの [コントロール パネルとライブラリ] セクションの [自動化ルール] で行えます。

以上、自動化ルールに関する概略をご説明いたしました。定期的に実施する管理作業がもしございましたら自動化されてみてはいかがでしょうか? ぜひお試しのうえご意見ご感想をこちらのリンクからお寄せください。お待ちしております。


自動化ルールの詳細については、AdWords ヘルプセンターにも記載しておりますので、そちらもご覧ください。

Posted by カスタマー ソリューション エンジニア 安田政弘

AdWords API の新バージョン (v201008) がリリースされましたのでご紹介いたします。先日 AdWords API Blog でご紹介させていただいた機能に加えて、マイクライアントセンター関連機能やリマーケティング機能もリリースしておりますので、是非ご活用ください。

新バージョンでは、これまでに利用者の皆様から頂いたフィードバックを反映させていただいた他、TrafficEstimatorService や ReportDefinitionService (v201003 ではベータ版でしたが、v201008 から正式リリースとなります) なども実装されています。

今回 TrafficEstimatorService および ReportDefinitionService が v201008 にてリリースされたことにより、v13 の同機能は、数ヵ月後にサービス終了となります。通常であれば新バージョンのリリース日から 4 ヶ月後に旧バージョンの機能はサービス終了となるのですが、これら 2 サービスについては現時点では具体的なサービス終了日を設定しておりません。現時点では 2011 年前半中にて予定しておりますが、具体的な日程が決定しだい、まずは英語版の AdWords API Blog からご案内させていただく予定です。

v201008 の主な新機能:
  • レポート機能: v201003 ではベータ提供だったレポート機能が正式版になりました。ReportDefinitionService を利用して必要なレポート項目を指定するとユニークな ID が発行されますので、REST 形式の URL にその ID を指定してレポートをダウンロードします。(現在クロスクライアントレポートを活用されている方は次バージョンの API にて公開予定ですのでしばらくお待ちください)
  • トラフィックの見積もり機能: これまで v13 でご利用いただいていた TrafficEstimatorService の新バージョンです。
  • リマーケティング機能: リマーケティングに関する操作が AdWords API 経由でも行っていただけるようになりました。現時点では、新規にリマーケティング タグを発行する場合にのみ UserListService 経由でリマーケティング リスト (ユーザー層) を追加いただけます。既存のコンバージョン タグを利用してリマーケティング リストを作成する機能は次回のバージョンにて対応予定です。
  • AdWords キャンペーン エクスペリメント機能: AdWords キャンペーンを A/B テストする機能です。既存キャンペーンの設定を残しつつ、広告の表示機会の何割かを新しいキャンペーン設定でテストすることができます。 (機能詳細はこちらの ブログをご覧ください)
  • 入札単価シミュレーション機能: 入札単価シミュレーションのデータを API 経由で得ることができるようになりました。
  • 拡張 CPC 機能: 拡張 CPC にも対応致しました。
  • AdGroupCriterionService の partial failure 対応: AdGroupCriterionService は、広告グループに関わるキーワードやプレースメントなどのターゲット条件 (=クライテリア) を扱う為のサービスですが、このサービスに partial failure 機能 (変更対象となるクライテリアの一部のみエラーとなった場合でも、他のクライテリアに関する変更リクエストはロールバックされることなくコミットされ、エラーとなったクライテリアのみ通知される機能) が実装されました。
  • 変更履歴に関する機能: CustomerSyncService を利用することで、指定した期間中の変更履歴を取得いただけます。
  • マイ クライアント センター (MCC) 関連機能: MCC アカウント以下の階層構造を取得する際には ServicedAccountService をご利用ください。
  • アラート取得機能: マイクライアント センター (MCC) をお持ちの場合、アラートが AdWords API 経由で取得いただけるようになりました。AlertService をご利用ください。

なお、AdWords API v201008 の仕様書はこちらからご確認いただけます。

また、より詳細な情報や、開発時に役立つ情報を英語版 AdWords API Blog にてご紹介しておりますので、是非合わせてご覧ください。

(*1) AdWords API に関するフィードバックは 開発者フォーラム (英語) もしくは、メールにて弊社担当営業までお寄せください。

Posted by 水谷 嘉仁 プロダクスペシャリストチーム

このたび、新しい自動入札機能として拡張 CPC(クリック単価)をリリースすることになりました。この機能は、上限クリック単価を使用しているキャンペーンでの投資収益率(ROI)を向上させる目的で導入されたものです。拡張 CPC を使用すると、広告の表示の機会が得られるたびに推定コンバージョン率が算出され、上限クリック単価が自動的に調整されます。この推定コンバージョン率の算出には、キャンペーンの過去のコンバージョン トラッキング データが使用されます。この機能により、全体的なコンバージョン単価を引き上げることなくコンバージョン数を増やし、また、上限クリック単価の管理に費やす時間も削減できます。


仕組み
拡張 CPC の仕組みを説明するために、次のような例を見てみましょう。たとえば、模型飛行機のキットの販売にあたり、「模型飛行機」「模型飛行機 キット」「模型飛行機 作り方」というキーワードを設定したキャンペーンに対して拡張 CPC を有効にしたとします。また、各キーワードの上限クリック単価は 30 円に設定したとしましょう。これまでの履歴から「模型飛行機 キット」でのコンバージョン率が高かった場合、ユーザーがこのキーワードで検索すると、AdWords システムはこのオークションの上限クリック単価をたとえば 32 円に引き上げます。コンバージョンの可能性が非常に高い場合、拡張 CPC では上限クリック単価を最大 30 % 引き上げます。つまり、この場合に請求されるクリック単価は最大で 39 円になります。
一方、これより一般的な「模型飛行機」でのコンバージョン率が低かった場合、ユーザーがこのキーワードで検索すると、AdWords システムはこのオークションの上限クリック単価をたとえば 20 円に引き下げます。このように、コンバージョン データに基づいて入札単価を調整することによって、平均コンバージョン単価を引き上げることなく売り上げの増加に貢献できます。

拡張 CPC には、コンバージョンの可能性を予測する際にさまざまな要因を考慮するという独自の機能が備わっています。たとえば以下のような特徴があります。
  • Google ネットワークの検索パートナーやコンテンツ パートナーのサイトごとの過去のコンバージョン データに基づいて、入札単価を調整します。
  • キーワード内の単語(「キット」など)ごとに、どんな場合にコンバージョンにつながりやすいのかを認識し、ユーザーの検索クエリの一部にそのキーワードが含まれている場合「模型飛行機 キット 子供向け」など)の入札単価を調整します。
  • ユーザーの所在地、言語設定、ブラウザ、オペレーティング システムなどの属性を検出して、それらの属性によって広告のコンバージョンの可能性がどのように変化するのかを分析します。

開始方法
拡張 CPC を使用するには、まず、キャンペーンに対して コンバージョン トラッキング を有効にする必要があります。コンバージョン トラッキングを使用すると、拡張 CPC のような投資収益率を向上させる機能を利用できるようになるだけでなく、コンバージョン達成の頻度やコンバージョンに対するお支払い金額について有益な情報を入手することもできます。

既にコンバージョン トラッキングを使用している場合は、簡単に開始できます。キャンペーンの [設定] タブの [単価設定と予算] セクションに移動して、[拡張 CPC] の下にあるチェックボックスをオンにするだけです。

投資収益率の向上を目指すにあたって、拡張 CPC とコンバージョン オプティマイザーのどちらを使用すべきかをお悩みの場合は、これらのツールの違いについての よくある質問 をご覧ください。

拡張 CPC の詳細や、コンバージョン トラッキングを設定する手順 については、各リンク先をご覧ください。


Posted by 水谷 嘉仁 プロダクトスペシャリストチーム

AdWords アカウントを最適化するにあたっては、トラフィックの増加や広告費用の抑制、投資収益率の向上など、何らかの目標を念頭に置かれていることと思います。

キーワード入札単価予算 など、現在 [最適化] タブ で提示される候補は、費用を上げることなくトラフィックを増やすことを目標としたものですが、本日より数週間以内に、最適化の方針となる広告掲載の目標 を、次の 3 種類の中からお選びいただけるようになります。
  • 費用とトラフィックのバランスを重視 - トラフィックを増やすことと費用を抑えることのいずれかを目的とした候補がバランスよく提示されます。これまで [最適化] タブに表示されていた候補はこれに該当します。
  • 費用の維持または削減 - 現在の費用を維持または削減するための候補が提示されます。
  • トラフィックの増加 - 費用に応じてトラフィックを増やすための候補が提示されます。
クリックして拡大
アカウントの目標を指定すると、その目標に沿った候補が [最適化] タブに表示されるようになります。指定した目標は [最適化] タブで保存され、いつでも変更できます。
今回の変更がアカウントの最適化のお役に立つことを願っております。また、今後も新たな目標を追加していく予定ですので、ぜひご活用ください。
[最適化] タブの詳細については、AdWords ヘルプ センター をご覧ください。

Posted by オンラインビジネス ソリューション チーム

今回は、AdWords のヘルプセンターや、AdWords 管理画面からいただくお問合せの中から、よくあるお問い合わせを紹介させていただきます。

お問い合わせの内容: 「キーワードの入札単価を個別に設定したいのですが、出来ません。どうすればいいのでしょうか?」

このような、キーワードごとに異なる上限クリック単価を設定したいけど出来ません、というお問い合わせをいただくことがあります。原因を調べますと、その多くの場合、初心者モードから標準モードにアップグレードしたお客様が、Budget Optimizer が設定されていることに気づかずお問い合わせされる場合が多いようです。

Budget Optimizer を設定されていらっしゃるキャンペーンの場合、キーワードごとに個別の上限クリック単価を設定することは出来ません。

Budget Optimizer は、30 日間のご予算と上限クリック単価のみを設定していただくことで、予算内におけるクリック数(トラフィック、集客数)が最大になるように、自動的にキーワードの単価を調整するツールです。 どのキーワードに予算を集中させるかなど細かな調整は全て自動で行うため、お客様ご自身でキーワードごとの入札単価を調整することは出来ません。

もし、お客様がご自身で キーワードごとの単価の調整などを希望される場合は、キーワードの入札単価設定オプションを、「Budget Optimizer」から「個別単価設定」に変更する必要があります。

クリックして拡大

入札単価設定を Budget Optimizer から切り替える変更の手順は下記をご覧ください。

  1. 標準モードの場合
  2. 初心者モードの場合

2007年4月23日
Posted by 小笹 文 広告営業企画チーム

Google AdWords の入札方法に、「希望平均単価を設定」という機能が追加されました。

これまで AdWords の入札方法は、「クリック単価やインプレッション単価をいくらまでなら入札できるか」を指定する、上限クリック単価(上限CPC)上限インプレッション単価(上限CPM) によるものでした。しかし、今回リリースした「希望平均単価を設定」機能を使用すると、実質課金されるクリック単価 (CPC)、またはインプレッション単価 (CPM) の希望平均額を指定することができるようになります。こちらをご利用いただくことで、キャンペーン全体の予算をご希望の費用とできる限り近づけることができるようになります。

具体例を使って少し説明してみましょう。

例えば、広告主様が平均クリック単価を 60円にしたい場合、上限クリック単価を設定した後、しばらくの間キャンペーンの運用をしながら、平均クリック単価が 60円前後となるよう定期的に上限クリック単価の調整をしていただいているというお話をよくお聞きします。

このような場合、「希望平均単価を設定」機能をご利用いただき、ご希望の平均クリック単価を 60円に指定いただくと、設定後は AdWords のシステムが、その平均クリック単価(60円)にできる限り近づけるよう調整をします。調整のためにその都度アカウントにログインしていただく必要はありません。上限クリック単価での設定に比べ、キャンペーン開始後の平均クリック単価の管理がしやすくなります。

この機能は、段階的に提供していますので、まだご確認できていないかたはお手数ですが今しばらくの間お待ちください。また、この機能は、ある程度の期間ご利用をいただくことを前提としており、希望平均単価どおりの平均クリック単価をいつでも実現できるとは限りませんのでご注意ください。

その他、詳細に関してはこちらよりご確認ください。