Posted by 水谷嘉仁 AdWords プロダクトスペシャリスト

キャンペーンの掲載結果について詳細なデータを確認するにはレポート センターをご利用いただいている場合が多いのではないでしょうか。レポートでは 地域 時間帯 などの範囲を指定して掲載結果を確認できます。これらの情報は [キャンペーン] タブ には表示されないため、レポート センターを活用することで異なる視点からの考察が可能になります。

しかし、レポートを詳細にカスタマイズして実行するのには時間がかかることが多い場合があると思います。また、レポートで確認した問題点を改善するためにキャンペーンの設定を変更するには [キャンペーン] タブに移動しなければなりません。

Google では、キャンペーン管理で使用するタブに掲載結果の詳細なデータを統合することにより、これらの問題を解決できるよう取り組んでおります。これまでプレースメントの掲載結果レポートで確認していた情報を [ネットワーク] タブ で自動プレースメントとして管理できるようになりました。また、 検索クエリ レポート を実行しなくても、[キーワード] タブの [検索クエリを表示] オプションを使用して、広告の表示された検索クエリを確認できます。

また、新しく追加されたデータの分割機能を使用して、キャンペーン管理のタブ上でデータを詳細に分析することもできます。統計情報の上にある [フィルタと表示の設定] メニューの [分割] オプションを選択すると、データを様々な単位で分割して表示できます。

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利用できる分割の単位は、キーワード、広告グループ、キャンペーンによって異なります。

キーワードを確認している場合は、 マッチ タイプ 別にデータを表示できます。ここでのマッチ タイブはキーワードに設定しているマッチ タイプではなく、キーワードが検索クエリにどのようにマッチしているかを指しています。それぞれのキーワードについて、マッチ タイプ別の掲載結果を比較することで、より深い分析に役立ちます。例えば、ある部分一致のキーワードについて、部分一致のクリック率やコンバーション率などが低い場合には除外キーワードを検討したり、非常に高い場合にはクリックやコンバージョンに結びつきやすい検索クエリを確認して新たなキーワードを検討したりすることも有効です。

キャンペーン、または広告グループを確認している場合は、 ネットワーク 別に表示して、Google および検索パートナー サイトの掲載結果とコンテンツ ネットワークの掲載結果をすばやく比較することができます。

これらの単位に加えて、キャンペーン、広告グループ、キーワードを期間に基づいて分割するオプションも最近導入されました。日別、週別、月別、四半期別、年別、曜日別に統計情報を表示して、掲載結果の変化を調べることができます。例えば、掲載結果の概要グラフでクリックの急激な低下が見られる場合、データを日別で表示して他の統計情報の変化を確認すると、トラフィックの低下の理由と考えられる原因を見つけることができます。曜日別の表示は、広告のスケジュール設定 について検討するときに役立ちます。過去数か月の掲載結果を曜日別に表示してみてください。週のある曜日の掲載結果が他の曜日と大幅に異なる場合など、ユーザー行動の動向に応じて 入札単価を調整 できます。

今後も継続して、レポート センターから [キャンペーン] タブに、さらに多くのデータを移行してまいります。これによりキャンペーンのパフォーマンスを向上させるためのヒントをより簡単にお探しいただけるようになることと思います。