Posted by AdWords カスタマーサポート チーム

本ブログにおいても何度かご紹介している通り、スマートフォン市場はかつてないほどの急速なスピードで成長を続けておりますが、皆様のウェブサイトと AdWords のキャンペーンは、既にスマートフォン向けに最適化されていますでしょうか。

ウェブサイトのスマートフォン最適化については以前ご紹介したとおりですが、本日は AdWords のキャンペーンに特化して、スマートフォン最適化のメリットと、その 6 つのステップをご紹介させていただきます。

皆様は、ご自身の AdWords アカウントのキャンペーンが、ユーザーのどの端末にどのように配信されているか確認されたことはありますでしょうか。PC、スマートフォン、タブレットの三種の端末すべてに対し、一つのキャンペーンを通じて同じ上限クリック単価、広告テキストで広告配信を行なっている広告主様も多いのではないでしょうか。
※キャンペーン内のデータを配信先デバイスごとに分割して見る方法については、こちらをご覧ください。

Google では、こうしたキャンペーンと切り分けて、スマートフォン専用のものを作成すると、大きく下記の 3 つのメリットがあると考えています。
  1. デバイスごとの掲載実績の可視化ができる
  2. より柔軟な運用が可能になる
  3. スマートフォンのユーザーに特化したメッセージを伝えられる
上記の 3 つのメリットを最大化するために、次の 6 つのステップでスマートフォン専用キャンペーンを作成してみましょう。
  1. 既存のキャンペーンをコピーして、スマートフォン専用のキャンペーンを作成する

    まずは、PC とスマートフォンの両方に配信されているキャンペーンをコピーして、「フル インターネット ブラウザ搭載の携帯端末」のみにチェックを入れた専用キャンペーンを新しく作成しましょう。

    ※なお、スマートフォン専用のキャンペーンで地域設定を「日本全国」より狭い範囲に設定されていると、端末または検索クエリから地域情報を取得できないユーザーへは広告配信が行われませんのでご注意ください。商圏が限られたビジネスをお持ちの場合は、「日本全国」をターゲットにしたキャンペーンをあわせて作成し、上限クリック単価を低めに設定したり広告テキストに地域名を入れたりすることで、広告表示機会の損失を最小化しながら効率よく見込み顧客のサイト誘導を促すことをおすすめします。
    ※AdWords Editor を利用してキャンペーンをコピーする方法については、こちらをご覧ください。

  2. 過去の掲載実績を元に、スマートフォン向けに適切な上限クリック単価を設定する

    切り分けを行う前のキャンペーンでも、[分割] をクリックして [デバイス] を選択すると、デバイスごとの掲載結果を見ることができます。過去のスマートフォンに配信された際のクリック率、クリック単価やコンバージョン率、コンバージョン単価をもとに、適切な上限クリック単価を設定しましょう。

  3. スマートフォンに特化した広告テキストを追加する

    スマートフォン専用キャンペーンには、広告文に「スマホ対応」「スマホからもお申込み」など、スマートフォンユーザーのサイト訪問を後押しするような文言を付け加えてみましょう。

  4. スマートフォン経由の電話発信をコンバージョンとしてトラッキングできるよう設定する

    電話での窓口をお持ちの場合、AdWords では、ウェブサイトでの購入や申込みのみならず、ウェブサイトに記載している電話番号をスマートフォンユーザーがクリックした数もコンバージョンとして計測することが可能です。

  5. 広告設定オプションを追加する

    スマートフォン向けに配信される広告では、広告サイトリンク電話番号指定オプション住所指定オプションモバイル アプリ リンク設定オプションを広告テキストと一緒に表示させることができますので、クリック率最大化のために是非設定をご検討ください。



  6. インプレッション シェアをもとに予算および上限クリック単価を最適化

    上記のステップで作成したキャンペーンで広告配信を行うと、それぞれのキャンペーン、広告グループごとのインプレッション シェアをご覧いただけるようになります。スマートフォンは PC よりも 1 ページに表示できる広告の数が少ないため、PC と同程度の平均掲載順位でも、より多くのインプレッションの損失が発生しているかもしれません。

いかがでしょうか。
是非、この機会に AdWords キャンペーンのスマートフォン対応をご検討ください。本ブログでは今後も引き続き、スマートフォン関連情報を定期的に発信していきますので、どうぞお見逃しなく。