Posted by リテール業界担当 インダストリーマネージャー 早崎一朗 アカウントマネージャー 久米雅人


デジタルの普及により、購入前にスマートフォンや PC で製品情報や取り扱い店を検索する生活者は増え続けています。そのような中で、オンライン広告が誘引する来店数を正しく把握することは小売業界の課題の 1 つといえます。この計測を可能にする Google の新サービス、「来店コンバージョン」の導入を、株式会社セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカドーが実施しました。本事例では、その概要と成果をお伝えします。


導入の背景


コンビニ、デパート、レストランなど多様な業態を持つセブン&アイ・ホールディングスでは、現在積極的にオムニチャネル戦略を進めています。最近も、TVCM、大使館でのパーティ、店頭イベントなどでキャンペーンを盛り上げネット拡散を起こし、自社サイトへの訪問から来店へと誘導する事例を成功させています。しかし、マス媒体やオンライン広告からの来店数はアンケートで計測しているため正確性が不明、かつリアルタイム性も弱いという課題を持っていました。そこで今回、オンライン広告からの来店効果を可視化して正確な ROAS を算出し、広告投資効果の最大化を図る目的で「来店コンバージョン」の導入を決定しました。


来店コンバージョンの仕組み


来店コンバージョン計測は、ロケーション履歴をオンにしているユーザーのサンプルを集計し、匿名化したデータに基づいて、検索連動型広告をクリックして来店した全体的な人数を算出します。

導入にあたりセブン&アイ・ホールディングスは、Google マイビジネス(店舗地図情報)への登録や Wi-Fi 環境調査など、正確な数値計測のための確認作業を複数店舗と協力しながら行いました。店舗への動員につながる取り組みとして、各店舗からは前向きな協力を得られたそうです。

※なお来店コンバージョン計測は、一定の条件を満たした広告主のみご利用いただけます。ご利用にあたっては、弊社担当営業までご相談下さい。


導入の成果


今回セブン&アイ・ホールディングスにとって、オンライン広告の包括的効果を視覚化できたことと、来店を促す上でスマートフォンの優位性が明らかになったことは大きな成果でした。(計測対象:検索連動型広告からの来店数、1 か月間計測)

「来店コンバージョン」測定結果をデバイス別にみると、来店率、来店単価ともにスマートフォンが PC より効果が高いことがわかりました。スマートフォンで検索した人のうち来店した人の割合は 10.4%、PC からの来店は 7.2%(図 1 参照)。モバイル広告による 1 人あたりの来店単価は PC より約 40% 低く、費用対効果も高いという結果がでました。(図 2 参照)

(図 1 )検索からの来店率
(図 2 )検索からの来店単価



今後の展望


今回の結果を今後どう活かしていくか、セブン&アイ・ホールディングス CI 室 シニアオフィサー原田 良治 氏に伺いました。

「ネットを加えた『新しいお買い物習慣を創出する』ことが弊社グループで取り組むオムニチャネル戦略のテーマです。この実現のために、弊社では新しい機能やサービスを躊躇せずどんどん使っていく姿勢をとっています。これまではどんな成功事例でも、オンライン広告からの来店数を正確に計測できないことが悩みでした。今回「来店コンバージョン」の導入でオンライン広告からの来店数がデジタルに視覚化できただけでなく、モバイル広告が予想以上に来店に貢献していることを実証できたのは大きな発見でした。この結果を受け、今後のテレビ、チラシ、オンライン広告への投資バランスをより効果的なものに変えなければという認識に立っています。

今後さらに必要となってくる、デジタルデバイスで Micro-Moments を捉えオムニチャネルでお客様の新しいお買い物習慣を創出していく、その戦略に「来店コンバージョン」のデータを活かしていきたいと考えています。」
(CI 室 シニアオフィサー 原田 良治 氏)

*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。


株式会社セブン&アイ・ホールディングス 
http://www.7andi.com/index.html

世界 16 か国・地域におよそ 56,000 店舗、国内に約 19,000 店舗を展開し、コンビニエンスストア、スーパー、百貨店、専門店、銀行、ネット事業など、多様な業態を擁する世界でも類を見ない流通サービスグループ。

Posted by Wilfred Yeung - AdWords 入札機能上級プロダクト マネージャー

今日のユーザーは日々複数のデバイスを使い分け、常にオンライン環境に身を置いています。職場では PC、家庭ではタブレットといった具合に、複数のデバイスをシームレスに切り替えながら、ショッピングやコミュニケーションを楽しんでいます。実際、オンラインで買い物をするユーザーの 40% 近くは、購入前にスマートフォンで情報収集を行い、最終的な注文は PC やタブレットで行っています1

Google では数年にわたって、デバイスをまたいだコンバージョンのトラッキングに取り組んできました。今では世界中の広告主様が、デバイスをまたいだ分析情報を基に、検索、ディスプレイ、ショッピング キャンペーンの真価を測定できるようになっています。


デバイスをまたいだコンバージョンが [コンバージョン] 列に含まれるように


このたび、デバイスをまたいだコンバージョンのデータがキーワード単位で測定できるようになり、 [コンバージョン] 列に反映されるようになりました。この列には、サイトでの売り上げやアプリ ダウンロードなどが含まれています。

なお、[コンバージョン] 列に含まれるのは、設定ページで [コンバージョン数に含める] ように設定したコンバージョン アクションのデータのみです。ここで除外したものを含む、すべてのコンバージョンのデータは、[合計コンバージョン数] 列で確認できます。




デバイスをまたいだコンバージョンと自動入札


この [コンバージョン] 列のデータは、コンバージョンに基づく入札戦略(コンバージョン オプティマイザーや目標コンバージョン単価など)でも参照されます。

つまり、[コンバージョン] 列にデバイスをまたいだコンバージョンを含めるように設定することで、自動入札機能の計算にこのデータを含められるようになります。


設定方法:
  1. AdWords 管理画面で [運用ツール] > [コンバージョン トラッキング] を開きます。
  2. [設定] の [自動入札で参照するコンバージョン指標] で、[コンバージョン] を選択します。[コンバージョンに至ったクリック] を選択すると、デバイスをまたいだコンバージョンに関する機能は利用できません。
  3. [高度なコンバージョンを含む] をクリックし、デバイスをまたいだコンバージョンデータを [コンバージョン] 列に含める旨のチェック ボックスをオンにします。


Google では引き続き、マルチスクリーン時代のコンバージョン分析や意思決定のサポートに取り組んでまいります。デバイスをまたいだコンバージョンのデータ自動入札で活用する仕組みについては、ヘルプセンターをご覧ください。また、AdWords の自動入札の仕組みをまとめたガイド(検索向け)・(ディスプレイ向け)もあわせてご参照ください。

1 「The Role of Mobile Search on Store Purchases」、Google / Ipsos Media CT、2015 年 8 月。過去 3 か月以内に達成された購入が対象。

Posted by 緑川 徹生 - パフォーマンス ソリューション エキスパート、八十原 光良 - インダストリーマネージャー



ブライダル情報サービス「ゼクシィ」、自動車関連情報サービス「カーセンサー」、高校生の進学情報サービス「リクナビ進学」などを展開するリクルートマーケティングパートナーズ。同社では購入頻度の多くない中古車においても、情報源としてスマートフォン、モバイルアプリの利用意向が高まることを予測し、先行してモバイルアプリを開発、モバイルアプリからのコンバージョン増加、ロイヤルユーザーの醸成に成功しています。今回は Google の考える Micro-Moments の考え方と合わせて同社の取り組みをご紹介します。


Micro-Moments について


日本人の 50% 以上がスマートフォンを手にするようになった現在、生活者の生活環境が大きく変わってきています。こうしたテクノロジーの進化によって、何かをしたいと思った生活者は、すぐに目の前にあるデバイスを使って調べる・買うなどといった行動を起こすようになりました。そうした瞬間のことを、Google では Micro-Moments と呼んでいます。これらの瞬間は、生活者が何かを決断したり、またはブランドに対する好みを形成する、マーケターにとって大切な瞬間です。

また、こうした Micro-Moments は多くがモバイルから生まれています。Google の調査によると、日本では生活者の 49%* が購買判断に検索結果を考慮しているといいます。そして、「何かを知りたい」と感じた生活者が、現在一番検索を行うデバイスはモバイル**です。また、「何かを買いたい」という時について、生活者の 40%* がモバイルで商品を比較したことがあると回答をしています。

Google では、こうした Micro-Moments を活かしたマーケティングを行うには、
1) Micro-Moments を正しく見極めること、
2) Micro-Moments における生活者の「意図」を汲んだうえで、「最適な情報」を「最適なタイミング」で届けること、
3) 1), 2)ができたかの効果測定をすること
が重要だと考えています。詳細についてはこちらもご参照ください。

*Google コンシューマーバロメーター、**Google 社内データ


導入の背景と戦略


リクルートマーケティングパートナーズが自動車関連情報サービス「カーセンサー」を運営している中古車業界でもこの「何かを知りたい」、「何かを買いたい」という Micro-Moments がモバイルから多く生まれています。生活者は、気になる自動車について「知りたい」、「買いたい」と思った瞬間に目の前にあるモバイルで調べており、その結果として主要人気車種名ワードの検索はスマートフォンからの検索が全体の 70%** を占めています(下図 1 参照)。

また、同社が独自に行ったリサーチでは、購入頻度の多くない中古車購入においても、情報源としてスマホ、及びモバイルアプリの利用意向が高まることが予測できました。そのため、コンバージョン数の拡大、モバイルアプリの特性を活かしたロイヤル ユーザーの醸成を目的として、アプリ時代の到来に先駆けてモバイルアプリへの投資の意思決定を行いました。

**Google 社内データ

(図 1 )主要車種名の検索トレンド



施策における工夫とポイント


1), 2) Micro-Moments を見極め、「最適な情報」を「最適なタイミング」で届けること


リクルートマーケティングパートナーズがモバイルアプリを開発する上で工夫した主な点は①ディープリンクの実装と、②モバイルアプリ内行動ログを活用したユーザー毎の志向性にあった広告クリエイティブ表示です。

①ディープリンクの実装により、モバイルアプリユーザーが興味のある中古車について「知りたい」、「買いたい」、と思ってスマホを手にとった時、すなわち Micro-Moments でスムーズにモバイルアプリを活用して貰うための仕組みを実現しました。具体的には既にアプリをインストールしたユーザーの Google 検索結果画面にモバイルアプリ ページのリンクを表示することで、1 クリックでモバイルアプリの該当車種画面にユーザーを誘導することが可能になりました。

また、②については、モバイルアプリ内に蓄積したユーザーの行動ログを活用することにより、ブランドや価格など、ユーザー毎に最も関連性の高いクリエイティブを広告として表示できる仕組みを実装しました。

3)効果測定


モバイルアプリではインストールから数か月間後であってもアプリ内の検索行動やコンバージョンが発生することから、同社ではアプリの CPI(Cost Per Install、インストール単価)だけでなく、インストール後 6 か月の計測期間を考慮した LTVCPA(Life Time Value CPA、生涯獲得単価)で ROI を判断しています。


施策後の成果


①の施策


コンバージョン数について、モバイルアプリからのコンバージョンが順調に増え、現在では全体の 約 15% まで増加させることに成功しました(2015 年 3 月時点、下図 2 参照)。


(図 2 )カーセンサーにおけるデバイス別コンバージョン(中古車下見)割合


また、ロイヤル ユーザーの醸成についても、モバイルアプリ ユーザーは長期に亘ってコンバージョンを生み出しており、初回来訪の 31 週後には 1 週目と比較し 4 倍以上のコンバージョンをしています。セッション数、PV 数についても、モバイルアプリ ユーザーは PC(ウェブ)と比較し、1 ユニークユーザー当たりセッション数 +526%(※5.26 倍)、PV 数 +1,573%(15.73 倍)とロイヤル ユーザーであることがわかります(下図 3 参照)。


(図 3 )ユニークユーザー当たりのセッション数、ページビュー数



②の施策


関連性の高い広告クリエイティブを配信し既存ユーザーに向けたディスプレイ広告のリマーケティングを行った結果、顕著な効果増が確認されました。具体的にリマーケティング配信の CPA について、PC のキャンペーンを基準とした場合、モバイルウェブで -2%、モバイルアプリでは -24% も改善されました。(下図 4 参照)


(図 4 )リマーケティング配信の CPA


アプリにおいては、ディープリンクを活用することで、アクティブなユーザーに対してよりよいユーザービリティを提供することが可能となり、大きな成果を収めています。


今後の展望


「当社ではモバイルアプリを戦略上重要視しています。利便性の高いユーザー エクスペリエンスを提供できる、アプリの利用によるカスタマー満足度の向上、ノーティフィケーション機能などでカスタマーの再来訪を促進し LTV 成果を向上させるなど、アプリ特有の価値と可能性があると思います。

施策に関しては「やってみないとわからない」という思想の基、積極的に新規施策に挑戦していくことで競合劣位になりにくい状況をつくっています。マーケットの新しい常識になるような施策は結果の予測が難しいため、施策の確度を見極めるプロセスは毎回行いながらも、積極的にチャレンジしたいと考えています。

今後より注目したいのは、Google が提唱する Micro-Moments という考え方です。当社が他媒体でエスノグラフィ調査を行い多数の生活者行動を細かく分析したところ、エレベータの待ち時間等、隙間時間のモバイル利用が一定量ありました。生活者の細かい行動をとらえ対応していくことが、今後より重要になってくると思います。」


執行役員 ネットビジネス本部
プロダクトマーケティング部 部長 櫻井 康平氏


同 コミュニケーションデザインG 平野 裕樹氏


*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。
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株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
  • http://www.recruit-mp.co.jp/
  • カスタマーとクライアントの出会いを創出することで、"しあわせの総量"が増えている世界を目指し、ブライダル情報サービス「ゼクシィ」、自動車関連情報サービス「カーセンサー」、高校生の進学情報サービス「リクナビ進学」などを展開

Posted by 水谷 嘉仁 - パフォーマンスソリューション エキスパート

1.  Micro-Moments を見極め、「最適なメッセージ」を「最適なタイミング」で届ける



世界中で 1 日に検索数は 30 億回を越え、日々検索される語句の 15% は今までに検索されたことがありません。*1

検索語句のレポートを分析していると、こんなのどうやって検索したの?と思うことが多々あります。コピペや音声検索でしょうか、特にモバイルの検索語句では、非常に長い住所であったり、まるで温泉の効能のような文章など予測することが難しいものが多くあります。おそらくどこか旅行先の温泉をさがしている Micro-Moments とも推測できます。

こうした多様化した生活者の Micro-Moments を柔軟に捉えるためには、従来のキーワードによるターゲティングでは限界があります。そこで、ターゲティングを自動化する「動的検索広告」を活用すると、自社のウェブサイトに関連する検索語句に対して自動で広告を配信することが可能になります。

その動的検索広告を国内で一番活用し、生活者の Micro-Moments を的確に捉えていらっしゃる楽天市場とリクルートライフスタイルに検索広告キャンペーンのデータを提供頂き、今年の 3 −4 月にかけての 1 日における時間帯別の Micro-Moments をそれぞれグラフ化してみました。


楽天市場のデータより


オンラインショッピングの Micro-Moments をデバイスごとに見てみると、モバイルのクリック数が終日においてパソコンを上回っています。生活者が「何か買いたい」と思ったときに、いかにモバイルで情報を検索しているか読み取ることができます。

ちなみに昨年のデータと比べると、昨年の同時期にはなんとパソコンのクリック数が終日においてモバイルを上回っていました。この 1 年で、モバイルのクリック数が 3 倍以上に伸びており、オンライン ショッピングはモバイルファーストになったと言えるでしょう。




リクルートライフスタイルのデータより


レストランでは、生活者が「何か食べたい」とレストラン情報を探すクリックは、お昼と夕方の食事時にピークを迎えます。特に夕方には、パソコンとモバイルのピークに時差があるのも特徴的です。やはり、モバイルでは外出先での直前の情報検索が多いことが想像され、まさにモバイルならではの Micro-Moments であると言えるでしょう。

また美容では、生活者が「髪を切りたい・ネイルをしたい」とモバイルで情報を探す時間帯には、1 日の中で大きく 4 つのピークがあるようです。察するに、学生であれば授業の合間の休み時間や、会社員であれば終業時間でしょうか。こと美容についての Micro-Moments は圧倒的にモバイルからになっています。




個々の生活者の Micro-Moments を継続的に捉える


ある調査によると、95% のサイト訪問者は初回訪問時にコンバージョンしないまま離脱し*2、また、49% のサイト訪問者はコンバージョンするまでに 2 −4 回再訪問するとも言われております*3。一方で、ターゲットを絞った広告は、その効果の度合いが 2 倍になるというデータも出ています*4。せっかく認知・検討段階でサイトを訪問した生活者を、コンバージョンまで落とし込めるかは、いかに「個々」の生活者の Micro-Moments を「継続的」に捉えられるかにかかってきます。

そのためには、サイト訪問者との接点をできるだけ多く把握する必要があります。まず最初に、ウェブサイトに訪れた生活者のサイト内での行動履歴を収集し、適切にセグメント化します。ここで、陥りがちな「策士策に溺れる」パターンに気をつけてください。より詳細に生活者をセグメント化しようと、リマーケティング リストを細分化し過ぎてしまい、実際の広告運用に活用できなくなるケースをよく見かけます。

そんな時は、Google アナリティクスのスマートリストをご活用ください。スマートリストは Google アナリティクスの 250 以上ものシグナルを使って、サイト訪問者の中からコンバージョンの可能性の高いパターンを分析し、リマーケティング リストを自動で作成します。

データ収集とセグメント化の準備ができたら次は、実際の広告運用です。検索広告・ディスプレイ広告ともにリマーケティングを活用して、個々のサイト訪問者が再度検索をしたりコンテンツを閲覧している、まさにその Micro-Moments を逃さず再びアピールします。

また、サイト未訪問者に対しても、Google ディスプレイ ネットワーク、YouTube, Gmail を通じて、生活者が購入を検討している Micro-Moments を見極め、積極的にサイト訪問を促すことが可能です。

主にディスプレイ広告は認知・検討からコンバージョン、検索広告は検討からコンバージョンにかけてよく機能します。たとえ検索広告・ディスプレイ広告のキャンペーンを別々に運用していても、広告を通してリーチする生活者は同じであると考えるべきでしょう。リマーケティング戦略としては、認知・検討・コンバージョン、そしてその後のリレーションシップの強化まで、個々の生活者の  Micro-Moments を検索・ディスプレイ ネットワークをまたいで包括的に捉える必要があります。


自動化の活用


Micro-Moments を捉えるベストプラクティスとしては、ターゲティング、広告、入札単価を自動化することが効果的です。検索ネットワークでは、動的検索広告と検索広告向けリマーケティング リストと自動入札の目標 CPA を併せて活用することで、インデックスされたウェブページを活用し、訪問歴がある生活者に向けメッセージと入札単価を最適化することが可能になります。

一休レストランでは、ターゲティング・広告・入札単価の調整のすべてを自動化することで、モバイルのコンバージョン数を昨年対比で+136% に倍増することに成功しました。また、動的検索広告の検索語句レポートより、鉄板焼きやアフタヌーンティーの需要の変化をタイムリーに捉えて特集ページを開設し、それらをディスプレイ広告として運用することで新規顧客の獲得にも取り組むことができました。



ディスプレイ ネットワークで Micro-Moments を捉えるには、ぜひ、動的リマーケティングと自動入札の目標 ROAS を併せて活用してみてください。そうすることで、訪問歴がある生活者に向けメッセージと入札単価を最適化することが可能になります。

楽天市場では、動的リマーケティングで手動入札と自動入札をテストしたところ、自動入札において販売数では +12%、売上では +14% の増加が確認できました。その後、予算の拡張や目標  ROAS を調整しながら販売数を 2.6 倍、売上を 2.9 倍に成長させるまでになりました。まだ手動で入札単価を調整されているキャンペーンがあれば、ぜひ、活用してみてください。



モバイルサイトのユーザー エクスペリエンス


「最適なメッセージ」を届けるということは、広告だけではありません。広告を通して生活者がたどり着くウェブサイトも重要な役割を占めます。せっかくモバイルでの Micro-Moments を見極めても、モバイルサイトでのユーザー エクスペリエンスが良くないと簡単にはコンバージョンには結びつきません。

ユーザー エクスペリエンスの悪いモバイルサイトで広告を運用することは、野球で例えるなら打率の悪いバッターをひたすら打席に送るようなものでしょう。基本的なモバイルフレンドリー施策を抑えた上で、モバイルサイトのユーザー エクスペリエンスを高めるための 25 の設計指針も併せてご確認下さい。

LIVESENSE では、ユーザー エクスペリエンス改善の結果、コンバージョン率(応募率)は 16.7 ポイントも改善され、モバイルからの応募数が昨対比で +40% も増加しました。


2. Micro-Moments を活かせたか効果を測定する


多くの方はオンラインでのラスト クリックのコンバージョンを効果測定の指標にされていることでしょう。現時点では弊社の自動入札機能もラスト クリックのコンバージョンを基準にしているのでこれは仕方がないかもしれません。

ただし、デバイスをまたいだコンバージョンは統計的に 95% の信頼がないとレポートに表示されません。つまり、この数字がレポートされているキャンペーンについては確実にデバイスをまたいでコンバージョンしている生活者がいるといえます。生活者のモバイルでの  Micro-Moments を的確により多く捉えるためには、まずは、オンラインでのラスト クリックのコンバージョンを超えて、推定合計コンバージョンのレポートを見ることから始めてください。


3. Key Takeaways


まずは可能な限りの自動化をしてください。ターゲット、広告、入札単価のすべてを自動化することが、Micro-Moments を効率的に活かすポイントになります。

そして、モバイル UX の最適化をしてください。素晴らしいユーザー エクスペリエンスを提供することが、Micro-Moments を最大限に活かすポイントになります。

最後に、アトリビューションを活用しはじめてください。ラスト クリックを超えたコンバージョンを考慮することが、これまで以上に Micro-Moments を適切に捉えるポイントになります。

次回は "Micro-Moments を活かしてリレーションシップを強化する" というテーマで、弊社パフォーマンスソリューション エキスパートの緑川から投稿します。


連載:「Google と考える Micro-Moments」- 他の記事はこちら


第 1 回: マーケターにとって見逃せない瞬間「Micro-Moments」とその活かし方
第 2 回: Micro-Moments を活かして認知を獲得し検討を促す
第 4 回: Micro-Moments を活かしてリレーションシップを強化する




*1 Google 調べ
*2 Understanding Shopping Cart Abandonment(ショッピング カートの放棄に関する分析)、Forrester Research、2010 年 5 月
*3 Google/Compete によるスポーツ用品に関する調査:(2011 年 9 月~2012 年 9 月)クリックストリーム BF02(アクセスしたブランドの数)
*4 Media Economy Report, Magna Global, 2014 年

Posted by 水谷 嘉仁 - パフォーマンス ソリューション エキスパート  近藤 なつ美 - アカウント マネージャー

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 アルバイト求人サイト「ジョブセンス」や転職求人サイト「ジョブセンスリンク」など、インターネット メディアを運営する株式会社リブセンス。ユーザー ニーズが多様化し、ダイナミックに移り変わる市場環境に、柔軟かつスピーディーに対応するビジネス戦略が求められています。この事例では、モバイルサイトと PC サイトのユーザー エクスペリエンスを改善し、特にモバイルからの応募数の拡大に成功した取り組みをご紹介します。

導入の背景と戦略



株式会社リブセンスは、成果報酬型ビジネス モデルを活用したアルバイト求人サイト「ジョブセンス」などを中心に事業を拡大してきました。さらなる拡大に向けて、コンバージョン(応募)数増加のための選任プロジェクト チームを 2014 年 10 月に立ち上げました。目標達成のためにチームが選択した戦略は、モバイルと PC サイトのユーザー エクスペリエンスを徹底的に分析、改善し、コンバージョン率を上げるというものでした。そして、近年流入が増えているモバイルサイトでのコンバージョン数拡大に注力する方針としました。

施策における工夫とポイント



多様なコンバージョン経路を分析するため、同一セッション内でコンバージョンした場合だけでなく、一旦離脱した後にコンバージョンした場合のデータを収集しました。そしてコンバージョン パスのページ遷移をモバイルと PC サイト別に分析し、コンバージョンに対する貢献度が高いページから優先的に改善に取り組みました。

ページの改善策を決めるにあたっては、世界中 100 以上の主要ウェブサイトを研究したり、Google の提唱する [モバイルサイトの 25 の設計指針] を参考にしたりと、約 70 の改善策を考案しました。その中でも、コンバージョンに対する貢献度が最も高かったモバイルの応募フォームの改善は、求人情報を掲載いただくお客様との調整が必要でした。そのため営業チームと協力するなど社内外の協力を得ながら、必須入力項目を可能な限り簡略化し、応募フォームの長さを約半分にまで改善しました(図 1 参照)。

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(図 1)応募フォームの改善例



さらにリアルタイムで入力エラーを表示したり、1 度応募したユーザーに対して前回の必須入力項目を自動で補完したりするなど、ユーザーの入力作業の効率化も行いました。この他に、求人詳細ページの検索結果を並べ替える機能を追加しました。

また、求人情報の比較検討が簡単にできるようにするなど(図 2 参照)、最終的には約 40 個の改善策を実行しました。

施策は段階的に導入し、専任の開発リソースを確保して継続的に A/B テストを行うなど、効果を検証しながら進めました。

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(図 2)求人詳細ページの改善例



施策後の成果



今回テストを実施した改善策のうち、十分な効果が確認されたものは約 25 個ありました。なかでもモバイルの応募フォームの簡略化が予想通り最も効果があり、コンバージョン率(応募率)は 約 17 ポイントも改善されました。

全体のコンバージョン率については、テストを開始した 2014 年 10 月を基準として 12 月時点で約 20 ポイントの改善となりました(図 3 参照)。またモバイルのコンバージョン数についても、2014 年 10 月を基準として 12 月時点で 56 ポイント改善しています(図 4 参照)。

リブセンスでは、2014 年 9 月末から改善案の検討を開始し、すぐに改善を実施しました。さらに、結果の検証も 12 月末までに完了させました。ユーザーの変化に柔軟に対応するためにスピーディーに取り組んだことも大きな成功要因と言えるでしょう。


(図 3)全体コンバージョン率の推移                  (図 4)モバイル コンバージョン数の推移



今後の展望



今回の成果を受けリブセンスでは、プロジェクト終了後も定常的に A/B テストを繰り返し、ユーザーの反応を確認する体制に移行しています。検討した改善案のうち、まだ未実施なものを優先的にテストしつつ、予想に反した結果のものを再検証する予定です。検索から応募完了までのステップをできるだけ短くする工夫など、従来のサイト導線にとらわれない改善施策も含め、継続的に模索しています。

「ジョブセンスでは、求職者のスマートフォン利用が増える中、本格的な UI 向上の必要性を感じていました。今回プロジェクト化することによって、未着手となっていた課題の改善だけでなく、チーム全体が改めてユーザー視点に立ち新たな発見をすることができました。

A/B テストを始めた当初は、ボタンの色や文言などの細かいテストで満足してしまいがちだったのですが、テストを重ねるうちに、単なる求人サイトの延長線ではなく、改めてユーザーにとって求人サイトは本来どうあるべきなのか?を徹底的に考えるようになりました。また、Google さんから助言を受けつつ、国内外で様々な事例を調査したことで幅広い施策を数多く実施でき、短期間でのコンバージョン向上に繋がったと思います。

今後もジョブセンスのサービス ビジョン、『ユーザーの未来を輝かせる』の実現に向け、ユーザー視点に立ったサービスづくりに注力していきます。」
株式会社リブセンス アルバイト事業部 メディアグループ 三山 晋大朗 氏

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*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。
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 株式会社リブセンス
http://www.livesense.co.jp/
ジョブセンス(http://j-sen.jp/

アルバイト求人サイト「ジョブセンス」をはじめ、転職求人サイト「ジョブセンスリンク」、派遣社員求人サイト「ジョブセンス派遣」、不動産賃貸サイト「door賃貸」 、転職クチコミ サイト「転職会議」などのインターネット メディアを運営

Posted by Levent Besik - Google ディスプレイ ネットワーク プロダクト マネージャー


検索広告でコンバージョン指標「推定合計コンバージョン」をご利用いただけるようになって 1 年が過ぎました。デバイスをまたいだコンバージョンを含むデータを確認できるようになったことで、オンライン広告がどのようにコンバージョンにつながったか、その全体像をより包括的に把握できるようになりました。

検索代理店 iProspect でメディア購入の責任者を務める Jeremy Hull 氏は、この指標の導入により、モバイル広告を機とするコンバージョンが 22% 多かったことが判明したと語っています。「このデータにより、入札単価や予算についてさらに的確な判断を下せるようになり、特にモバイル広告への投資を増やすうえで役立っています。」


推定合計コンバージョンがディスプレイ ネットワークに対応



先日より、このデバイスをまたいだ推定コンバージョン指標が、ディスプレイ広告でもすべての広告主様にご利用いただけるようになりました。Google ディスプレイ ネットワークでの広告効果測定にお役立てください。

たとえば、携帯電話で自転車のレビューをチェックしていたユーザーが、ディスプレイ ネットワーク上の広告をクリックして自転車店のウェブサイトを閲覧したとします。今回測定が可能となった指標では、そのユーザーが後から PC で同じショップのサイトを訪れ自転車を購入した場合に、デバイスをまたいだコンバージョンとしてカウントされるようになります。

この指標は、AdWords 管理画面の [キャンペーン] タブで確認できます。

推定合計コンバージョン.jpg


モバイル経由のコンバージョン経路の測定



情報収集を始めるデバイスと購入を行うデバイスが異なると回答した消費者は、10 人中 9 人に上ります。1 広告経由で商品について調べた顧客が、別のデバイスから問い合わせやアプリのダウンロード、購入などを行う可能性は、ますます高まっています。

外出先で商品情報を収集し、購入経路の早い段階でディスプレイ広告をクリックする消費者が増えている今、デバイスをまたいだコンバージョンの重要性はこれまで以上に増しています。2 この指標がディスプレイ ネットワークに対応したことで、モバイルを起点とするユーザー行動の実態をこれまで以上に測定できるようになり、より的確な投資収益率の算出が可能になります。


この指標を通じて、さらに的確な成果測定が可能に



この指標で得られたデータを、重要な意思決定に役立てている広告主様の事例をご紹介します。
LendingTree では、AdWords のモバイル ディスプレイ キャンペーンによるコンバージョン数が 6% 多いことがわかりました。同社プログラマティック マーケティング責任者の Mike Doll 氏は、「この指標によって、ユーザーと広告の接点や最終的なコンバージョンの場所について、新たな情報を得られるようになりました」と語っています。同社では現在、この指標を活用してモバイル向けの予算と入札単価を決める手法を開発しています。  
全国展開の家具販売店 La-Z-Boy は、広告代理店の RPA と共に、「デバイスをまたいだコンバージョン」データを使って、コンバージョンに対するモバイル クリックのアトリビューション計測を改善しました。同社のインタラクティブ プロダクト マーケティング責任者 Matt Targett 氏は、「モバイル ディスプレイ キャンペーンが寄与したコンバージョンが、従来の測定データよりも 15% 多いことがわか りました。今後さらに多くのコンバージョンをモバイルから引き出せるよう、入札単価や予算についてさらなる検討を実施します」と述べています。

「AdWords の推定合計コンバージョンは、デバイスをまたいだユーザー行動を最も簡単にトラッキングできる指標」と語る OLX.ro(消費者間のグローバルなマーケットプレイス)では、ディスプレイ広告におけるデバイスをまたいだコンバージョンのデータを通じ、携帯端末での投資収益率をより的確に把握できるようになりました。同社でマーケティング役員を務める Razvan Acsente 氏は、最初のテストで従来よりも 80% も多いコンバージョンを測定できたことから、「モバイル マーケティングの投資を増やすことが可能になり、より多くのコンバージョンを獲得できるようになりました」と述べています。

ハングアウト オンエア



日本時間 11 月 13 日午前 4 時 30 分開催のハングアウト オンエアでは、このデータを使ってマーケティング上の重要な意思決定を行っている企業の事例をご紹介します。日本時間深夜かつ英語での開催となりますが、ご都合が合う方はぜひこちらからお申し込みください。


1 Google / Ipsos、Industry Multi-Screen Study(マルチスクリーンに関する業界調査)、2013 年
2 The Customer Journey to Online Purchase(オンライン購入までのユーザー経路)、Google、2013 年 4 月

Posted by 中山 顕作 - モバイルアプリ ソリューション スペシャリスト

サマリー
  • 2014 年 1 月にアプリ内コンバージョン トラッキングがリリース
  • アプリ内のユーザー行動を計測できるため、ROI を大きく改善することが可能
  • コンバージョン オプティマイザーと組み合わせて使用することで良質なユーザーの獲得サイクルを回すことが可能

2014 年 1 月より Google AdWords 経由でモバイル アプリをインストールしたユーザーのその後の行動を計測することができるようになりました。たとえば、モバイル アプリ内での商品購入、会員登録、ゲームのチュートリアル完了などを把握することが可能です。

従来までの AdWords のコンバージョントラッキングでは、モバイル アプリのインストールのみが計測対象でした。そのため、多くの広告主は CPI(インストール単価:Cost Per Install)を指標としたプロモーションを行っていました。しかし、今回の機能追加により AdWords 経由のユーザー行動を広告の配信面やクリエイティブごとに分析することができるようになりました。


アプリ内コンバージョン活用の流れ



もちろん、アプリ内コンバージョンのデータを元に広告配信の最適化をすすめることができます。AdWords には過去のコンバージョンデータに基づいて、最も多くのコンバージョン獲得を目指す自動調整機能(コンバージョン オプティマイザー)もあるため、多くの手間を掛けずに良質なユーザーを獲得するサイクルを回すことができます。


アプリ内コンバージョンの設定例



“アプリ内での行動分析結果をシームレスに広告に活かせる、革新的な手法です。今後は配信面や時間帯、ユーザー属性等も ROI ベースで最適化することが可能なのです。”
中山 顕作 - モバイルアプリ ソリューション スペシャリスト


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設定方法に関して不明点があり、サポートが必要な場合は AdWords サポート窓口までお問い合わせください。

Posted by Sridhar Ramaswamy - 広告およびコマース担当上級副社長

今日のユーザーは 1 日を通じて複数のデバイスを使用し、常にオンライン環境に身を置きながら、コミュニケーションやエンターテイメント、ショッピングを楽しんでいます。2013 年 9 月に実施された調査からは、複数のデバイスを所有するユーザーの 90% 以上が、ホテルの予約や家電の購入などの目的で日常的に複数のデバイスを使用していることが明らかになっています。

複数のデバイスを使い分ける消費者が増加したことを受け、マーケティング担当者の皆様からは、オンライン広告がどのようにしてコンバージョンにつながっているのかをより正確に把握したいという声が寄せられています。

コンバージョンには、店舗への来店、電話での問い合わせ、アプリのダウンロード、複数のデバイス上での検討を経た後のウェブサイトからの購入など、さまざまな形態が含まれます。こうした複雑な購入経路を把握することで、オンライン広告の成果を高め、より効果的に予算を割り当てることができるようになります。

推定合計コンバージョンについて

Google ではこの度、Google 検索での広告用に「推定合計コンバージョン」という新たなデータ項目を導入することになりました。これにより、現時点で確認できるコンバージョン データに加え、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定数も確認できるようになり、AdWords の成果をより正確に把握できるようになります。

現時点では、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定値は、Google 検索での広告でのみ計測されます。しかし今後は、検索ネットワークやディスプレイ ネットワークの広告経由のコンバージョン、そして電話での問い合わせや実店舗への訪問なども扱えるよう、改良を加えて参ります。

推定合計コンバージョンを参照すれば、Google 検索広告経由のすべてのコンバージョンを総合的に分析できるため、入札金額や予算配分などの重要な意思決定を下す際の参考となります。

近年、独自の分析技術を通じてこうしたデータを取得してきた広告主様も少なくありませんでしたが、これからはすべての広告主様がそうしたデータの恩恵を得られるようになります。

デバイスをまたいだコンバージョン

これは推定合計コンバージョンの立ち上げの一環として導入されたもので、広告がクリックされたデバイスと異なるデバイスやブラウザで達成されたコンバージョンを指します。

たとえば、通勤中のユーザーが携帯電話から「ホノルル ホテル」と検索し、広告をクリックしたとします。このユーザーは帰宅後、今度はタブレットから同じウェブサイトにアクセスし、宿泊予約を行いました。これがデバイスをまたいだコンバージョンの一例です。

デバイスをまたいだコンバージョンの数は、 Google にログインしているユーザーのデータを元に算出されます。仕組みについてはこちらをご覧ください。

デバイスをまたいだコンバージョンは、今後数週間かけて世界中の AdWords 広告主様にご利用いただけるようになる見込みです。ただしこのデータは、サンプルとなるデータが少ない場合は表示されない場合があります。このデータを参照するには、信頼度の高いデータを得るために十分なコンバージョン数が記録されていることが条件となります。

Google ではここ数か月間、デバイスをまたいだコンバージョンの傾向を掴むため、数千人の AdWords 広告主様を対象に分析調査を行ってきました。

旅行業界では、このデータを活用することで、測定できるコンバージョン数を平均 8% 増やすことができました。また、携帯電話を起点として、その後別のデバイスで達成されたコンバージョンについては、測定数が 33% 増加しました。そして、ユーザーが携帯電話で航空便やホテルの情報を検索した後、別のデバイスで購入操作を行った場合の売り上げも、広告と適切に結び付けることが可能になりました。

エンターテイメントや小売販売などの他の業種でも、同様の効果が確認されています。 これらの業種では、推定合計コンバージョンを導入することで、測定できるコンバージョン数がそれぞれ 12%、7% 増加しています。

アメリカンアパレル社のマーケティング マネージャーを務めるショーン・シングルトン氏は、次のように話します。

 「オンライン広告への投資が別のデバイスでのコンバージョンに影響していることは理解していましたが、それがどの程度の数字になるのかを把握する方法がありませんでした。新たに 5.3% 多くのコンバージョンを AdWords の推定コンバージョンに関連付けられることがわかってから、クリック 1 回あたりの価値をより正確に算出できるようになりました。また、モバイル広告が引き金になっているコンバージョン数が当初の推定より 16% 多いこともわかったため、モバイルへの投資を強化しました。」

より正確な効果測定に向けて

Google では、広告主の皆様が最適な意思決定を下せるように、サービスの開発に取り組んでいます。今後数か月で、電話での問い合わせ件数や店舗への来店数も推定合計コンバージョンに含まれるようになる予定です。実際、Google 広告を目にしたユーザーが店舗に電話を入れる件数は、1 か月で 4,000 万回以上に上っています。そうしたユーザーの多くは、実店舗の場所を、モバイルから Google で検索しています。

Google では引き続き、新機能の導入に精力的に取り組んで参ります。推定合計コンバージョンについての皆様からご意見も募集しています。


Posted by エンジニアリング担当上級副社長、シュリダール ラマスワミ

Google AdWords ではこの度、現在のキャンペーンのアップグレード版である「エンハンスト キャンペーン」(Enhanced Campaigns) を提供することになりました。これは、現在急速に進んでいるマルチスクリーンの世界で、キャンペーンをよりシンプルに、そしてよりスマートに管理するための最初のステップです。

エンハンスト キャンペーンを展開する理由

マルチスクリーン時代の消費者は、コミュニケーションやショッピングを行ったり、オンラインの世界を楽しむために、さまざまな端末を利用しています。最新の調査 (PDF 版、米国版/英語のみ)では、複数のデバイスを利用する消費者の 90% が 1 日のうちにそれらの端末間を「途切れることなく」移動していることが明らかになっています。また、 PC 、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、ハイブリッド端末、ミニタブレット、ネット接続型テレビなど、インターネットへ接続する端末の数や種類は急増しています。今後も様々なデジタル端末が登場するにつれ、境界線は一層曖昧になると予測されます。たとえば、端末が集約の方向に向かうと、消費者がタブレットとデスクトップを使ってとる行動はかなり類似したものになるでしょう。 

これは企業にとって大きなチャンスではあるものの、マーケティングはさらに複雑になり、これまで以上に時間もかかります。たとえばあるピザ レストランが、午後 1 時に職場の PC で「ピザ」と検索する人には、オンラインの注文フォームやメニューへのリンクなどを表示し、午後 8 時にレストランの 1 キロ圏内からスマートフォンで「ピザ」と検索する人に対しては、Click-to-Call による電話番号やレストランの位置などを表示したいと考えているとしましょう。この場合、消費者に的確な広告を表示するためには、場所や時間、使用している端末の種類といった条件を踏まえることがますます重要になっているのです。

エンハンスト キャンペーンを利用すると、前述のピザ レストランは複数の異なるキャンペーンのレポートや広告設定オプションを集めて比較することなく、すべてを 1 つのキャンペーンで管理することが可能になります。また、複数のキャンペーンの設定や管理を行うことなく、場所や時間、端末の種類といったユーザーの状況に基づき、あらゆる端末を対象に最適な広告を消費者に届けることができます。
   
エンハンスト キャンペーンの主な機能

主な機能の概要は次の通りです。

1. マルチスクリーンの世界に対応する強力なマーケティング ツール

消費者が求めるのは、端末、場所、時間など、自分の状況に関連する検索結果です。エンハンスト キャンペーンでは、こうしたマルチスクリーンの世界に向けたキャンペーンや予算の管理を改善することができます。また、入札調整では、1 つのキャンペーン内の端末、場所、時間などのあらゆる要素について、入札を管理することが可能です。

例:朝食を提供するコーヒーショップが、スマートフォンで「コーヒー」や「朝食」と検索する地域内の消費者に広告を表示したいと考えています。この場合は入札調整を使って、1 キロ圏内からの検索には 25% 高く、午前 11 時以降の検索には 20% 低く、スマートフォンからの検索には 50% 高く、入札することができます。この入札調整は、 1 つのキャンペーンに含まれるすべての広告とキーワードに適用されます。

2. ユーザーの置かれた状況に応じて最適化される、より高度な広告

外出中で店舗の近くにいる消費者とデスクにいる消費者では、同じ人物でも求めているものが違う場合もあるでしょう。エンハンスト キャンペーンでは、端末、場所、時間の組み合わせごとにキャンペーンを作成しなくても、端末に応じて適切な広告テキスト、サイトリンク、アプリ、広告設定オプションを表示することができます。

例:実店舗とオンラインでの販売を展開する全国的な小売店では、 スマートフォンで検索を行う消費者に Click-to-Call や住所の表示が含まれる広告を、そして PC で検索を行う消費者に E コマースサイトの広告を 1 つのキャンペーンで表示することが可能です。

3. 新しいコンバージョン タイプを集計する先進的なレポート

テクノロジーにより、消費者は広告に対して新しい方法で行動を起こせるようになっています。潜在顧客は広告を見てアプリをダウンロードすることもあれば、電話で問い合わせを行うこともあるでしょう。マーケターがこうした行動を容易に計測したり、比較するのはこれまで困難なことでした。エンハンスト キャンペーンでは、アプリのダウンロードを目標とする広告主様のために、より充実したコンバージョン レポート機能をご用意しています。

例 : レポート上ではアプリのダウンロードやデバイスごとの統計情報を確認することができます。

エンハンスト キャンペーンへのアップグレード

エンハンスト キャンペーンは現在移行期間です。今後、エンハンスト キャンペーンと従来のキャンペーン設定のどちらを利用するか、キャンペーンごとに選択できるようになります。 すべてのキャンペーンが 、2013 年の中旬頃までにエンハンスト キャンペーン にアップグレードされる予定です。

エンハンスト キャンペーンはマルチスクリーンの世界におけるマーケティング活動のサポートをするために設計されています。ただし、移行にはいくつかの変更が必要になる場合があります。下記は変更の際に役立つ情報です。
(英語のみのものもあります。日本語は随時、更新していきます)

この先、数週間にわたって、ブログ「Inside AdWords」や Google+ ページでヒントや成功事例とともに、新しい機能を発表する予定です。ぜひご意見をお寄せください。

2013 年 5 月 8 日追記
すべてのキャンペーンの自動アップグレードが開始される時期は、7 月 22 日(米国時間)の予定です。

Posted by Wilfred Yeung - プロダクト マネージャー

AdWords コンバージョン オプティマイザー拡張 CPC は、入札単価を手動で最適化する手間を省き、費用を抑えながらコンバージョン数を増やすことができるように開発されました。

また 2011 年には、コンバージョン率の高い広告をより多く表示できるよう、広告のローテーションの設定に [コンバージョン重視で最適化] のオプションが追加されました。Google のデータによれば、[クリック重視で最適化] から [コンバージョン重視で最適化] に切り替えたキャンペーンでは、コンバージョン数が平均で 5% 増加しています。

そして 2012 年 11 月 12 日の週からは、さらなる掲載結果向上のため、コンバージョン オプティマイザーや拡張 CPC のご利用状況と広告ローテーション設定を下記のとおり連動させる予定です。
  • [クリック重視で最適化] が選択されているキャンペーン 昨年 12 月にお知らせしたとおり、コンバージョン オプティマイザーや拡張 CPC を使用しており、広告のローテーション設定で [クリック重視で最適化] を選択しているキャンペーンでは、その設定が [コンバージョン重視で最適化] に切り替わります。この変更の対象とならないようにするには、11 月 9 日までにこちらのフォームで適用除外の申請をしてください。

  • [均等にローテーション] が選択されているキャンペーン
    先日お知らせしたとおり、[均等にローテーション] が選択されているキャンペーンでは、設定から 90 日が経過すると、自動的に最適化表示に切り替わります。コンバージョン オプティマイザーや拡張 CPC を使用しているキャンペーンでは、その最適化がクリック重視ではなくコンバージョン重視で行われるようになります。

  • 初めてコンバージョン オプティマイザーや拡張 CPC を有効にするキャンペーン
    初めてコンバージョン オプティマイザーや拡張 CPC を有効にしたキャンペーンでは、広告のローテーション設定がデフォルトで [コンバージョン重視で最適化] に切り替わります。コンバージョン数を最大化するにはこの設定がおすすめですが、別の設定に変更することも可能です。
コンバージョン オプティマイザー拡張 CPC広告のローテーションの詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。また、今回の変更やコンバージョンを最大化する機能について他の広告主様と情報交換をするには、AdWords ヘルプフォーラムをご利用ください。

Posted by Yasuko Sato, Online Sales Group

このブログでも何度かご紹介している運用サポートサイト AdWords ビジュアルナビ、ご活用いただいていますでしょうか。ビジュアルナビ上のコンテンツのうち、AdWords の効果改善のために確認すべき項目をまとめた「効果改善チェックシート(基礎編)」を以前このブログでご紹介しましたが、本日は基礎編を終えた方のための「応用編」をご紹介いたします。

効果改善チェックシート応用編
こちらは、チェックシート基礎編を終えた方向けの応用編となっており、
 Step 4: ディスプレイ ネットワークの強化
 Step 5: 新しいプラットフォームの利用
に関して確認すべき項目をご案内しています。



以下に、チェックシート応用編にて確認すべき項目としてご案内している内容を一部、ご紹介いたします。

ディスプレイ キャンペーン オプティマイザーの利用
ディスプレイ キャンペーン オプティマイザーは、過去のコンバージョン データをもとにターゲットや単価の設定を自動調整することでコンバージョン数の最大化を目指す機能です。




動画広告(TrueView)の導入
TrueView 動画広告は、Youtube において動画広告を配信できる広告フォーマットです。

何より特徴的なのは、その課金体系です。動画が表示されただけでは課金されず、ユーザーが動画を 30 秒以上視聴した場合(30 秒以下の動画であれば最後まで視聴した場合)もしくは動画の視聴開始を積極的に選択した場合のみに、料金が発生します。




商品リスト広告の導入
商品リスト広告は、商品の画像・名称・価格・企業名などの情報を、Google 検索の検索結果の右上に表示することができる広告フォーマットです。

Google ショッピング用に登録している商品情報データをもとに、自動で広告が作成・配信されるため、手間をかけずに商品情報を広告として掲載することができます。



AdWords カスタマーサポート チームでは、これからもお客様にとって有用なコンテンツを届けられるよう、AdWords ビジュアル ナビを随時更新して参ります。

なお、AdWords ビジュアル ナビでは運用に関するアドバイスを掲載しています。こちらのアドバイスは過去の運用実績に基づいてのご提案ですが、全ての広告主様に等しく効果の保証をするものではございません。あくまでお客様のビジネスやターゲットとする顧客層により異なる点があることをご了承ください。

また、コンテンツは随時更新しておりますが、最新の機能については AdWords ヘルプセンターにてご確認いただくことをおすすめいたします。



Posted by Anurag Agrawal モバイル検索広告プロダクト マネージャー

モバイル検索は、アプリケーションを探しているユーザーと企業とをつなぐ強力なチャネルとなっています。昨年、Google では Click-to-Download 広告に改良を加え、モバイル アプリケーション媒体向けには、モバイル アプリ向けカスタム検索広告をリリースしました。本日は、アプリの宣伝、トラッキング、収益化をより容易にする AdWords の新機能をご紹介します。

モバイル アプリ リンク設定オプションを使用して自社アプリを宣伝する


すべての AdWords アカウントに、新しい広告設定オプションである「モバイル アプリ リンク設定オプション」が追加されています。企業やサービスを検索しているモバイル ユーザーが、その企業がアプリケーションを持っていることを必ずしも知っているわけではありません。そこで、モバイル アプリ リンク設定オプションを使うと、検索広告にモバイル アプリのダウンロード用リンクを追加できます。この拡張機能により、ブランド、製品、サービスを検索しているユーザーに向けて、広告主様のモバイル アプリを効果的に宣伝することができます。

モバイル アプリ リンク設定オプションは、広告主様のモバイル アプリケーションに新しい配布チャネルを提供し、ユーザーには新しいアプリを発見する機会を提供します。ベータ版テストに参加された広告主様の事例では、モバイル アプリ リンク設定オプションを使用したキャンペーンで、クリック率が 6% 上昇しました。
 

モバイル アプリ リンク設定オプションは、[広告設定オプション] タブにあります。新機能「アプリ選択ツール」により、 Google Play ストアや iTunes App Store で広告主様のアプリが見つけやすくなります。


この機能の初期のベータ テストに参加した、GrubHub のケースをご紹介します。GrubHub は、よりシンプルな手順でレストランに食事の配達を注文できる、ウェブ/モバイル サービスを提供しています。モバイル アプリ リンク設定オプションを使用することにより、フード デリバリー サービスを探す携帯電話ユーザーを自社の携帯サイトに呼び込むだけでなく、アプリのダウンロード ページへのリンクを追加しました。


GrubHub チームの Abby Hunt 氏は、モバイル ユーザーへのアピールの重要性について次のように述べています。「GrubHub の食事の配達はいつでも、どこでもがモットーです。そのため、モバイル端末の存在はとても重要なのです。たとえば、会社帰りや登校中などにユーザーがモバイル端末をチェックして食事を注文すれば、そのユーザーの場所がすぐにわかります。」

 

モバイル アプリ リンク設定オプションのベータ テストに参加した GrubHub は、自社モバイル サイトや広告経由のアプリにアクセスするオプションを、食事を注文するユーザーに提供しています。


Click-to-Download 広告の内容を充実させる、より便利なアプリケーションの情報


Google では Click-to-Download 広告を強化し、モバイル アプリケーションのダウンロードを目的とする広告に、より多くの情報が表示されるようにしました。昨年には広告テキストの横にアプリのアイコンを追加しましたが、今回の変更では、広告ユニット自体に、アプリに関するより詳しい情報を組み込んでいます。検索中に広告主様の Click-to-Download 広告が表示されると、広告主様のアプリについて説明や画像プレビューを見ることができます。また、料金やアプリの評価も表示されます。

Click-to-Download 広告についてのこれらの追加情報は、Google Play ストアや iTunes App Store から自動的に取得されます。私たちは、この新機能が、広告主様の Click-to-Download 広告をより魅力的にし、Google で検索するユーザーにも役立つことを期待しています。

Quicken Loans Inc. は、米国内最大のオンライン住宅賃貸業者であり、5 大貸店舗業者のひとつです。同社は Click-to-Download 広告を使用して、自社の Mortgage Calculator App を宣伝しています。効果は抜群で、モバイル ユーザーによる自社の検索数が飛躍的に向上しました。


Quicken Loans の Greg Broda 氏はこう話します。「新しい Quicken Loans Mortgage Calculator アプリを宣伝するにあたり、Google のモバイル用 Click-to-Download 広告プラットフォーム以外の選択肢は頭にありませんでした。その結果、ユーザーの中でも最もターゲットとする層にアプリを提供できています。」

 

Quicken Loans は、Click-to-Download 広告を導入。アプリのプレビューと料金情報も追加され、ユーザーをアプリのダウンロード ページに誘導できます。

AdWords で Android アプリのダウンロードをトラッキング


広告主様は、AdWords 広告経由での Android アプリのダウンロードを AdWords コンバージョンとしてトラッキングできます。Click-to-Download 広告やモバイル アプリ リンク設定オプションを介して Google Play ストアからモバイル アプリがダウンロードされたときに、ダウンロードがコンバージョンとしてカウントされます。

モバイル アプリ向けカスタム検索広告 によるモバイル アプリケーションの収益化


モバイル アプリ向けカスタム検索広告が配信する検索機能を使用すると、モバイル アプリケーションを収益化することができます。アプリ内で検索をするユーザーに対し関連した広告を表示し、そのコンテンツやサービスを収益化することが可能です。このたび発表された新しい AdMob SDK では、スマートフォンに加えタブレット アプリにもカスタム検索広告が提供できるようになりました。これまでのモバイル アプリ向けカスタム検索広告の成功事例については Inside AdSense ブログをご覧ください。

モバイル アプリケーションは、企業が顧客にリーチする大きなチャンスをもたらします。モバイル検索は、そのための重要なチャネルです。Google ではこれからも新製品・機能を投入し、モバイル アプリケーションの宣伝、トラッキング、収益化を通して顧客企業の業績向上に貢献していきたいと考えています。

中島 拓也 クライアントサービス レプレゼンタティブ

いよいよ師走を迎え、年の瀬も近づいてまいりました。当ブログをご覧の皆様におかれましては、年末へのビジネス最大化に向けて、まさにラストスパートの真っ最中かと存じます。

まだ少し早いかもしれませんが、今年の運用結果を踏まえ、来年以降の広告戦略をより良いものにするために、今回は「AdWords のコンバージョンデータを活用した最適化方法」というテーマで、アカウント最適化のための AdWords の機能やツールをご紹介したいと思います。


はじめに
なにはともかく、AdWords の運用におかれましては、コンバージョン トラッキングの導入をおすすめさせていただきます。なぜならば、コンバージョン トラッキングを導入することで以下にご紹介する機能やツールが利用できるようになるからです。

コンバージョン トラッキングとは、AdWords 広告経由でサイトを訪問した人の、ビジネス目標につながる行動(コンバージョン)がどれだけあったかを計測するための機能です。たとえば、購入やニュースレターの購読申し込み、詳細情報の問い合わせ、新製品の紹介ページの閲覧などの数を、AdWords 管理画面上で確認することができます。無料のオプションですので、コンバージョン トラッキングの導入がお済みでないお客様は、この機会にご利用をご検討ください。



1) 拡張 CPC
拡張 CPC とは、コンバージョン単価を過去の運用結果と同等以下に抑えてコンバージョン数を増やすことを目標に、システムが上限クリック単価を自動で調整する機能です。特定のキーワードやプレースメントでのオークションが、コンバージョンにつながる可能性が高いと推定される場合は上限クリック単価を引き上げ、コンバージョンにつながる可能性が低いと推定される場合は入札単価を引き下げて、そのオークションでのクリック費用を抑えることができます。

拡張 CPC 機能では、上限クリック単価が最大 30 % まで引き上げられる可能性がありますが、設定していただいているキャンペーンの予算内に収まるように調整されます。

なお、コンバージョンにつながりやすいかどうかは、オークション毎に下記のような要素によって判断されます。

* 検索ネットワーク
  - 部分一致と完全一致のマッチ タイプ
  - ユーザーの検索クエリに含まれる単語
  - サイトでの広告の過去の掲載結果

* ディスプレイネットワーク
  - サイトでの広告の過去の掲載結果
  - 広告とサイトのコンテンツの関連性
  - サイトの現在のコンテンツ

* ユーザーの属性
  - ユーザーの所在地
  - ブラウザ
  - オペレーティングシステム
  - ユーザーの言語設定
  - 時間帯

拡張 CPC の設定方法の手順は、こちらのページをご覧ください。

コンバージョン数のデータが豊富なお客様は、次にご紹介するコンバージョン オプティマイザーの利用も可能です。


2) コンバージョン オプティマイザー
コンバージョン オプティマイザーとは、予算内でコンバージョン数を最大化するための機能です。上限コンバージョン単価(1 回のコンバージョンに対してお支払い可能な金額の上限)または目標コンバージョン単価(1 回のコンバージョンに対してお支払い可能な金額の平均)を設定することで、システムが計算した最適なクリック単価で自動入札されます。そのため、クリック単価を個別に設定する必要がなく、日々のご運用にかかる時間を短縮することができます。なお、最適なクリック単価を計算する際は、拡張 CPC と同様に、オークション毎にさまざまな要素が考慮されています。

コンバージョン オプティマイザーをご利用いただくためには、過去 30 日間に、適用するキャンペーンのコンバージョン数が 15 以上あることが条件となっております。ただし、キャンペーンのコンバージョン数が少ない場合にコンバージョン オプティマイザーを適用すると、クリック単価が大きく低下してクリック数が大幅に減少することがございますのでご注意ください。

また、上限コンバージョン単価または目標コンバージョン単価を、コンバージョン オプティマイザー適用前のコンバージョン単価より大幅に低く設定した場合にも、クリック単価が低下して、クリック数とコンバージョン数が大きく減少する可能性がございます。


* コンバージョン オプティマイザーと拡張 CPC は下記の点で異なります。
  - 拡張 CPC ではキーワードやプレースメントなどで個別にクリック単価設定が可能です。コンバージョン オプティマイザーでは個別にクリック単価設定をすることはできません。
  - 拡張 CPC では設定された上限クリック単価を 30 % まで引き上げる可能性がありますが、コンバージョン オプティマイザーは適用前の上限クリック単価からどれだけ変動するか予測することはできません。


3) サーチ ファンネル
サーチ ファンネルとは、Google 検索連動型広告からコンバージョンまでの途中経路をより詳細に分析できるレポート機能です。サーチ ファンネルのデータによって、たとえば以下のことが把握できるようになります。

  - ブランド関連のキーワードと一般的なキーワードが検索と購入のプロセスにどのように相互作用するか
  - ユーザーがコンバージョンに至るまでのプロセスで発生したアシスト インプレッションまたはアシスト クリックが、コンバージョンに対してどのように影響するか
  - ユーザーがコンバージョンに至るまでにどのくらいの時間がかかるか

サーチ ファンネルでは様々な分析ツールが提供されています。たとえば [アシスト クリックとアシスト インプレッション] のレポートでは、キーワードが間接的にコンバージョンにつながっているかどうかを解析して、キーワードの価値を探ることができます。ラスト クリックについてのデータだけでなく、アシスト クリックやアシスト インプレッションの視点からのデータを確認できます。

この [アシスト クリックとアシスト インプレッション] のレポートを使い、アシスト率の高いキーワードを見つけて、そのキーワードへの投資を増やして投資収益率が向上するかをテストすることをおすすめいたします。そのキーワードを含むキャンペーンの予算をあげたり上限クリック単価を高めにして入札することで、キーワードの表示回数を多くし、より投資を増やすことができます。

また、そのキーワードをもとに新しいパターンを作成しテストをしてみましょう。新しいキーワードのパターンは、全体的に語句を増やしたり、最後に言葉を付け足したりして作成することができます。

クリックして拡大

その他のサーチファンネルの機能とその詳細につきましては、こちらのヘルプページもご覧ください。


いかがでしたでしょうか。AdWords で費用対効果の良い広告配信を実施するためにも、年末商戦で蓄積したコンバージョンデータを活用して、CPA (コンバージョン単価)の改善に取り組まれてはいかがでしょうか。なお、AdWords オンライン教室ではさまざまなヒントをご紹介していますので、この機会にぜひご覧ください。

Surojit Chatterjee プロダクト マネージャー(モバイル広告)

モバイル広告は、今までとは異なる方法によって顧客と通話でつながる可能性を開き、ビジネスに新しい機会を生み出しています。広告主様にとっては優良な見込み顧客を得る新たな手段となっています。実際、Click-to-Call 機能の提供開始から 1 年以上が経った今、世界中で 50 万以上の広告主様が電話番号指定オプションを使ったキャンペーンを展開されています。

モバイル ユーザーに電話をしてもらうための最も一般的なアプローチには、Click-to-Call 広告に電話番号を掲載する方法、ウェブサイトに電話番号を掲載する方法の 2 つがあります。このうち、Click-to-Call 広告からの通話はキャンペーンの統計情報で簡単にわかります。ところが、モバイル サイトに掲載している電話番号からの通話についてはトラッキングが困難です。

本日ご紹介する新しいコンバージョン トラッキングの指標は、まさにその点で広告主様や代理店様のお役に立つものです。この新しい指標によって、ハイエンド携帯端末向けのモバイル ページから発信された通話(電話番号リンクのクリック数)を AdWords アカウントで確認できるようになります。

                                       

「通話」ボタンをわかりやすく活用しているパートナー様 Red Ventures 社Direct TV のリンク先ページ


これにより、電話番号や「通話」ボタンのクリックにつながった AdWords キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードを確認することができるようになります。この指標の導入にあたり、課金の仕組みやクリック単価に関する変更はありませんのでご安心ください。今後は、この新しいコンバージョン トラッキングの指標により、モバイル広告の成果に関するデータをより詳しく具体的にご覧いただければ幸いです。

ノースカロライナ州シャーロットのマーケティング企業である Red Ventures 様に、この新しい指標のベータ版をお試しいただきました。Red Ventures 社では、独自のトラッキング プラットフォームに加えて、この新しい指標を導入し、携帯サイトでの電話番号リンクの利用状況をトラッキングしました。同社オンライン マーケティング部長の John Sutton 氏は「これですべての広告主が、モバイル広告への投資によって獲得できた通話に関するデータを AdWords の管理画面で直接、しかも非常に詳しいレベルで分析できるようになります」と述べています。さらに、キーワードや広告ごとに異なる電話番号を用意するのが難しい広告主にとって、これは新たな付加価値を提供するものであると言うのが John 氏の意見です。

この、発信数をコンバージョンとして導入する機能によって、通話を獲得するための最適化の手段として AdWords の既存のツールを利用することも可能になります。John 氏によれば、これは「拡張 CPC目標コンバージョン単価など、コンバージョンを前提とする AdWords の機能への扉を開く」ものとなります。 新しい指標は、あらかじめ用意されたコードをリンク先ページに挿入するだけで利用開始できます。その際、リンク先ページでトラッキングするコンバージョンとして「電話」を設定します。次に、キャンペーンは通話獲得を重視して構成し、コンバージョン オプティマイザーなどの機能と組み合わせます。入札単価には、通話の獲得に焦点を合わせた目標コンバージョン単価を設定します。最終的には、発信数を重視して自動的に広告配信を最適化するようにします。

モバイル広告戦略の重要なポイントが電話の獲得であれば、ぜひこの指標をご活用ください。携帯サイトに電話番号リンクや「今すぐお電話」ボタンを設置している場合は、これらをトラッキングすることでそのクリック数を確認できるようになります。併せて、これまでコンバージョンのデータが足りないために利用できなかった AdWords の既存のツールを使って掲載結果を最適化できるようになるメリットもあります。設定方法などの詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。


追記)
2011年10月4日 16:25

お知らせした、コンバージョンの機能ですが、現在一部のお客様にお使いいただける状態で、今後段階的に全てのお客様がご利用いただけるようになる予定です。

全てのお客様にご利用いただける段階になりましたら、当ブログにてお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

追記)
2011年10月6日 9:30

いよいよ全てのお客様にご利用いただけることが可能になりましたので、ここにお知らせいたします。

Posted by Lisa Shieh プロダクトマーケティングマネージャー

このたび AdWords の広告ローテーションに新たなオプションが加わり、コンバージョンを重視した広告表示が可能になりました。これまでのオプションは次の 2 つでした。
  • 最適化(クリック): クリック率の高い広告を表示します
  • ローテーション(オークション): すべての広告をより均等に表示します

そこに 3 つ目のオプションとして、コンバージョンが見込める広告を重点的に表示できるオプション、最適化(コンバージョン)が加わりました。

これまで Google では、広告グループ内で複数の広告をテストされることをおすすめしており、クリック率の最も高い広告を重点的に表示するオプションはそのうえで欠かせない機能でしたが、クリック率が最も高い広告のコンバージョン率が、必ずしも最も高いとは限らないことから、コンバージョンを重視するオプションのご要望が多く寄せられていました。そこで登場したのがこのオプションです。

新しい設定をご利用になるには、アカウントでコンバージョン トラッキングを有効にしていただく必要があります。このツールで収集されたデータに基づいて、コンバージョンの見込みが最も高い広告が特定されます。データが十分でない場合は、クリックの見込みが最も高い広告が表示されます。

コンバージョン トラッキングを有効にされましたら、キャンペーンの [設定] タブの [詳細設定] の [広告掲載: 広告のローテーション、フリークエンシー キャップ] セクションで [最適化(コンバージョン)] オプションをお選びいただけるようになります。このオプションを選択すると、Google と Google の検索およびディスプレイ ネットワークに掲載されるすべての広告に適用されます。

クリックして拡大
成果をあげている広告を重視するこのオプションが、広告をテストし、広告目標達成に効果のある広告を特定するうえで皆さまのお役に立てばと思いますので、ぜひご活用いただければ幸いです。

なお、機能の詳細については、こちらのヘルプセンターをご覧ください。

Posted by 菅谷正樹 プロダクトスペシャリストチーム

このたび、コンバージョントラッキングの画面が新しくなりました。今回の変更で新しく 3 つのタブが用意されましたので、新しい機能を中心にご紹介していきたいと思います。なお、今回の変更はあくまで画面の変更なので、コンバージョントラッキングコードの張り替える必要はありませんので、ご安心ください。

1. コンバージョン数タブ
アクションごとのコンバージョン統計情報を確認するための画面です。

*「トラッキングステータス」項目が新しく追加されました。例えば「まだコンバージョンが一度も発生した事がない」「最近コンバージョンが発生しなくなった」「現在もコンバージョンが発生している」というような状態を、アクションごと、つまりコンバージョンコードごとに確認できます。

*「値」項目が新しく追加されました。こちらは、アクションごとに設定できる「コンバージョン収益」を「総クリックスルーコンバージョン」に掛けた結果が集計されて表示されます。

*「新しいコンバージョン」ボタンでアクションを簡単に追加できます。また「Google Analytics からインポート」ボタンで Google Analytics の目標とトランザクションを AdWords へインポート することもできます。Analytics データをインポートするための詳細な手順については、こちら をご確認ください。

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2. ウェブページタブ
こちらは新しく追加された画面で、どのコンバージョンページからコンバージョンが発生しているか確認できます。この画面を確認することで、例えば「お客様が意図したページからコンバージョンが発生しているか」「コンバージョンが発生していないページはどこか」などのトラブルシュートが簡単になります。

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3. コードタブ
アクションの設定を編集したり、コンバージョンコードを取得する画面です。こちらは以前の画面と比べて、見た目以外は大きな変更はありません。

お客様がまだコンバージョントラッキングを利用したことがなければ、ぜひ試してみてください。コンバージョントラッキングを利用することで、お客様の広告キャンペーンの広告効果をより詳細に把握することが可能になります。コンバージョンコードをお客様の任意のコンバージョンページに張り付けるだけなので、設定はとても簡単です。コンバージョントラッキングの詳細については、こちら でご確認ください。

Posted by 山澤 麻里子 プロダクトスペシャリストチーム

Google コンテンツ ネットワーク でのディスプレイ広告の価値をより適切に評価できるように、ビュースルー コンバージョンが AdWords のキャンペーン レポートでご確認できるようになります。

AdWords 上のディスプレイ広告は、ブランド認知を向上させ購入意欲を刺激することに適した広告ですが、今回ご紹介する ビュースルー コンバージョン機能 を利用することにより、広告主様はより適切にディスプレイ広告の効果測定を行うことができます。

具体的にいえば、ビュースルー コンバージョンは、「ディスプレイ広告を見ることはみたが、広告をクリックしなかったユーザーが、最終的には 30 日以内にコンバージョンを達成した」場合にカウントされることになり、より厳密なコンバージョン数の把握が可能になります。

では、ビュースルー コンバージョンがどのように機能するか、もう少し詳しくご説明しましょう。

例えば、あなたはペットフードのオンライン ショッピングを提供して、サイトに「メールマガジンの登録ページ」と「ショッピングカートの thank you ページ」の 2 つのページにコンバージョンを設定している広告主様だとしましょう。

ユーザーはあなたのディスプレイ広告を見ましたがクリックしませんでした。しかし、30 日以内にユーザーはサイトに再度訪問し、メールマガジンへの登録とオーガニックのキャットフードを購入した場合、AdWords 管理画面のキャンペーンのレポートに 2 つのビュースルー コンバージョンを確認されることになります。

ちなみに、ビュースルー コンバージョン機能は、Google コンテンツ ネットワークでのディスプレイ広告と他の広告ネットワークでのディスプレイ広告のパフォーマンスを容易に比較することができるので、ディスプレイ広告運用の最適化や広告費用の効率化を考えていただく際に役にたつでしょう。

なお、このビュースルー コンバージョン機能を利用していただくには、Adwords コンバージョン トラッキング の実装が必要になります。

Google コンテンツ ネットワーク上でのビュースルー コンバージョンについての詳細は、ヘルプ センター をご参考ください。このビュースルー コンバージョン機能が、より有益な情報として皆様のディスプレイ広告の最適化にご活用していただければ幸いです。

Posted by 菅谷正樹 プロダクトスペシャリストチーム

Analytics と AdWords の両方をご利用頂いているお客様に朗報です。

このたび、Analytics の目標トンザクションデータを AdWords のコンバージョンとして インポートする機能 が新しく追加されました。この機能によってインポートされたコンバージョンデータは、通常の AdWords コンバージョントラッキングと同様に AdWords の管理画面で確認できます。

この機能を使うと、たとえば Analytics 利用中のお客様が AdWords 管理画面でコンバージョンを確認したい場合に、改めてコンバージョントラッキングコードをサイトに追加する必要がありません。また Analytics からインポートしたコンバージョンデータを、コンバージョンオプティマイザーに利用できるというメリットもあります。

<利用開始の手順>
この機能の利用の条件は以下の通りです。
  1. AdWords アカウントと Analytics アカウントがリンクされていること
  2. Analytics のデータ共有設定で「その他の Google サービスのみ」がチェックされていること
  3. AdWords キャンペーン経由のトラフィックがある Analytics の目標が 1 つ以上存在すること

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上記の条件を満たしていれば、AdWords のコンバージョントラッキングページに、「Analytics の目標とトランザクションをリンク 」というリンクが表示されます。リンクをクリックすると、Analytics の目標の一覧が表示されるので、インポートする目標を選択して、アクション名とトラッキングの目的を入力して、「リンク」ボタンをクリックすれば設定は完了です。インポートされたアクションには、「Google Analytics」 というラベルが付くので、通常の AdWords のアクションと区別できます。

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<注意点>
Analytics の目標とトランザクションと AdWords にインポートされたコンバージョンは一致しませんが、ご安心ください。2 つのトラッキングシステムはカウント方法が異なります。インポートされたコンバージョンは AdWords のコンバージョンの仕様にあわせて表示されるため、Analytics 上で表示されるコンバージョン数とは異なります。

たとえば、AdWords の場合、広告をクリックした日に遡ってコンバージョンがカウントされますが、Analytics の場合、コンバージョンが発生した日にカウントされます。また、クッキーの有効期限も異なります。2 つのトラッキングシステムのコンバージョンの特性の違いついては、こちらの Analytics ブログに詳しく記載されていますので、ご参考ください。