今年も残すところあと 4 日となりました。皆様にとって、2015 年はどのような年だったでしょうか。

今回は一年のまとめとして、本年最もアクセスを集めたブログ記事ランキングをお届けします。


Inside AdWords ブログ アクセス ランキング


第 1 位 Google 新サービス「来店コンバージョン」測定機能をセブン&アイ・ホールディングスが導入し、オンライン広告からの来店数の可視化に成功(2015 年 12 月)

来店コンバージョンとは、ロケーション履歴をオンにしているユーザーのサンプル集合を集計、匿名化したデータに基づく推定値で、広告のクリックが実店舗への来店につながっているかどうかを測定できます。

その「来店コンバージョン」計測機能を導入したセブン&アイ・ホールディングス様の事例が、先週の投稿からわずか数日で多数のアクセスを集めました。

端末別の来店率や来店単価、そしてオンライン広告の包括的効果の視覚化に成功した同社の事例を、ぜひご覧ください。



第 2 位 Google ディスプレイ ネットワークのオーディエンス ターゲティングに「カスタム アフィニティ カテゴリ」が加わります(2014 年 11 月)

第 2 位は、昨年 11 月発表の「カスタム アフィニティ カテゴリ」のご紹介でした。

「カスタム アフィニティ カテゴリ」は、広告を表示するユーザー層をご自身で柔軟に指定できる機能です。「このフットボール チームのファン(英語記事)」など、ご自身のビジネスに最も合ったユーザーにメッセージを届けることができます。

Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)に関してはこの他、「インプレッション単価」(CPM)制から「視認範囲のインプレッション単価」(vCPM)制へのアップグレードクリックの質を高める取り組みGmail 広告の導入など、様々な改善や機能が加わりました。



第 3 位 複雑なトラッキング URL 管理をより手軽に 〜改良版 URL 管理システムのご紹介(2015 年 2 月)

URL 内のパラメータやリダイレクトを通じてトラッキングを行っている方向けのアップデートが、第 3 位となりました。

これまで 1 つの URL 内で管理していた「ランディング ページの URL」と「トラッキング情報(パラメータなど)」を別々に入力するようになったことで、広告の掲載結果データをリセットしたり、広告を再審査に送ることなく、アカウント、キャンペーン、広告グループの単位でトラッキング情報を変更できるようになりました。



第 4 位 DoubleClick Bid Manager を活用して GDN 以外の配信面にリマーケティング キャンペーンを展開。目標獲得単価を維持したままコンバージョン数 75% 増加を実現(2015 年 1 月)

DoubleClick Bid Manager(DBM)でリマーケティング リストを活用し、コンバージョンを増やした楽天オーネット様の事例も、アクセスを集めました。

楽天オーネット様は、会員獲得率が高い PC 経由でのコンバージョンを増やすため、DBM を活用。今まで GDN に限られていた配信面が広がったことで、コンバージョン数がなんと 75% 増という結果を達成しました。

なお DoubleClick は、デジタル広告の作成、取引、管理をサボートする広告技術プラットフォームです。DoubleClick にご興味をお持ちの方は、こちらをご覧ください。



第 5 位 2015 年上半期(1 月 - 6 月)に話題になった YouTube 動画広告を振り返ろう(2015 年 7 月)

本年 10 周年を迎えた YouTube。その YouTube の動画広告に関する記事が、第 5 位となりました。

本記事では、本年上半期に話題になった動画広告 10 件を、4 つのポイントに沿ってご紹介しています。

2014 年上半期2014 年下半期2015 年下半期に話題になった動画広告とあわせてお楽しみください。


第 6 位 ビジネスオーナー向けの新サービス「Google マイ ビジネス」開始(2014 年 6 月)
第 7 位 検索動向から読み解く、2015 年の不動産業界トレンド(2015 年 2 月)
第 8 位 Google 広告 ブランド効果測定 活用事例(2015 年 7 月)
第 9 位 コールアウト表示オプションで商品の魅力をさらに詳しく伝えられるようになりました(2014 年 9 月)
第 10 位 Google と考える Micro-Moments(1): マーケターにとって見逃せない瞬間「Micro-Moments」とその活かし方(2015 年 8 月)



ヘルプセンターおよび公式コミュニティ アクセスランキング



AdWords では本ブログのほか、運用のヒントや疑問点への回答を得られるサイトを複数用意しています。

AdWords ヘルプセンター

AdWords ヘルプセンターは、AdWords の基本運用のアドバイス、様々な機能の設定方法や仕様の詳細をまとめたサイトです。

コンバージョン トラッキングやキーワードのマッチタイプなど、AdWords 運用に欠かせない機能が上位に並びました。

【ランキングを見る】


AdWords コミュニティ

AdWords コミュニティは、ユーザー様同士で疑問点を共有し、解決していくサイトです。そうしたユーザー様からの疑問点に加え、Google から提供している運用のヒントなども上位にランクインしました。


【ランキングを見る】


本年は AdWords をご愛顧いただきありがとうございました。2016 年も Google AdWords をよろしくお願いいたします。

Posted by 佐川 大介 - Marketing Manager


2015 年 11 月に六本木アカデミーヒルズで開催された Google 主催イベント「Google と考える新卒採用戦略 〜検索データから紐解く就活生の本音と採用課題を解決するデジタル ソリューション」の講演動画を YouTube で公開いたしました。

本イベントは、Google で人材業界を専門とする担当からの講演をはじめ、全世界で 4,300 社以上の導入実績を持つマーケティング オートメーションのマルケト様、さらに両社のサービスを活用し、施工管理技士の転職支援サービスで急成長する C4 様にご登壇いただき、デジタル マーケティングやテクノロジーを駆使した人材採用戦略の最前線についてご紹介いたしました。

当日のセッション  ※敬称略

1. オープニングトーク

グーグル株式会社 執行役員 営業本部長 武藤 健一郎

2. 学生を動かす Web 戦略の最前線

グーグル株式会社 新規顧客開発本部 マネージャー 今尾 大

3. Google 検索データから紐解く就活生の本音

グーグル株式会社 新規顧客開発本部 アカウントエグゼクティブ 藤澤 潤

4. Google テクノロジーと自社サイトを活用した新採用戦略

グーグル株式会社 新規顧客開発本部 アカウントエグゼクティブ 藤澤 潤

株式会社マルケト 戦略・ビジネス開発担当 バイスプレジデント 小関 貴志

C4株式会社 人事本部 人材採用チーム 課長代理 有益 伸一

当日はライブ配信も含めて約 150 名の方にご参加いただき、イベント後のアンケートでは、91% の方に満足とご回答いただけるイベントとなりました。

以下より、講演内容を是非ご覧ください。

1. オープニングトーク


2. 学生を動かす Web 戦略の最前線


3. Google 検索データから紐解く就活生の本音


4. Google テクノロジーと自社サイトを活用した新採用戦略

Posted by YouTube プロダクト マーケティング マネージャー 井上 貴子

国内における YouTube 上の動画広告トレンドを、2015 年下半期に話題になった動画広告 10 本をもとに 5 つのポイントに沿って紹介します。

*集計期間 2015 年 7 月 1 日〜 2015 年 11 月 15 日に投稿された動画の中から、動画の人気(自然に発生した再生回数)とプロモーション(広告から発生した再生回数)を考慮して選出されました。多くの視聴回数を獲得している動画でも、海外を含む YouTube 動画広告出稿の有無、自然動画視聴の比率など、複数の要素によってリストに入らない可能性があります。なお、動画の再生回数は 2015 年 12 月時点の数値です。


1. 視聴者の参加、動画投稿を促すプロモーション


スマートフォン等の普及により動画を撮影し共有することが簡単になってきていることから、多くの広告主が視聴者に動画投稿を促すプロモーションを実施するようになりました。

その中でも多くの視聴者が動画投稿しキャンペーンに参加した好例が、江崎グリコの「シェアハピ ダンスコンテスト」という企画です。テレビで放送された CM をそのまま動画広告にした、ポッキー「シェアハピダンス」篇の再生回数は 320 万回を超え、YouTube 限定で公開された Sharehappi スペシャルムービーの再生回数は、1,100 万回を超えました。
このプロモーションでは、「ポッキーを分かち合う行為が、だれかとのハッピーで新しい関係性につながってほしい。」というテーマに沿って、三代目 J Soul Brothers (小林直己、岩田剛典、登坂広臣)が「シェアハピ!」「ポッキー」の声とともに踊るダンス CM を公開し、一般視聴者から同ダンスを踊る投稿を募集するコンテストも実施しました。
小島よしおなどのタレントが投稿したダンス動画の再生回数が 100 万回を超えたほか、一般参加者がダンスを練習するために公開されたデモ動画の再生回数も 580 万回を超えました。動画を視聴するにとどまらず、視聴者の動画投稿を喚起したプロモーションでした。



2. YouTube の新機能を活用したコンテンツ


YouTube は今春より、360 度動画という新機能への対応を開始しました。本機能は、デスクトップ、スマートフォンやタブレットから 360 度動画を再生すると、カメラの周りの風景を 360 度全方位視聴できる、視聴環境を提供しています。特にモバイル、タブレットで 360 度動画を視聴すると、デバイス上のスクリーン画面を傾けた方向に映像も傾き、自分の視界と近しい形で映像を見ることができます。この新機能を活用して制作された動画広告は、インタラクティブ性を組み込んだ体験を視聴者に与え、視聴回数を伸ばしました。

au が公開した「Hello, New World.」warp cube 360° ヴァーチャルトリップムービーでは、視聴者側の端末上で、人類史上最大の建造物と言われる「万里の長城」をはじめ、­幻想的なアイスランドの「ハットルグリムス教会」、ピンク色に染まったオーストラリア­の「ヒリアー湖」など、世界中を飛び回り、映像とともにバーチャルトリップを体験することができます。



日本コカ・コーラは 11 月より、対象飲料水に貼られた QR コードを読み取ると、楽曲の再生とともにサンタクロースなどの口が歌詞にあわせて動く映像を楽しむことができる、「ウィンター・ソングボトルキャンペーン」を開始しました。

このプロモーションの一貫で公開した【360°動画】Coke Lip Dub X’mas は、キャンペーン期間中に QR コードを経由して受け取ることができる映像を使いながら、冬の名曲を大勢で合唱する動画です。モバイル環境で視聴すると、コーラスに参加するメンバーの楽しそうな様子を 360 度のインタラクティブな映像と共に楽しむことができます。

その他の 360 度の動画も、https://www.youtube.com/360 でご覧いただくことができます。ぜひモバイルでご覧ください。



3. TV CM 効果の最大化


2015 年 1 月から始まった au KDDI の TV CM「三太郎シリーズ」の人気は衰えることなく、YouTube でも多数の動画広告が再生回数を伸ばしました。日本人に馴染みのある昔話の主人公たちが友達だったら…というコンセプトで作られた CM は、シリーズ開始以来、**11 ヶ月間連続で CM 総研・銘柄別 CM 好感度ランキング首位を獲得しました。

「秋のトビラ・もうひとつの鬼退治」篇では、「鬼退治」をテーマに、金太郎の初めての鬼退治を、桃太郎と浦島太郎が助けるという 3 人の友情を感動的に描く一方で、次に続く「鬼、登場」篇ではこれまでの鬼のイメージを覆す意外なキャラクターの鬼と遭遇する場面を面白おかしく表現しています。

「三太郎シリーズ」では、個々の CM がひとつのストーリーとして繋がる点や、シリーズごとに様々な登場人物が増えていく点等、「次の CM はなんだろう?」と視聴者の期待を醸成する仕組みが施されています。「鬼、登場」篇をはじめ、様々なバージョンで一寸法師が隠れキャラとして一瞬登場していることがウェブ上でも話題になり、多くのウェブメディアで取り上げられました。



4. 人気動画の要素を取り入れたコンテンツ制作


人気 YouTuber とのコラボレーション


2015 年に投稿された全ての動画の中で、国内で最も注目を集めた動画は、エグスプロージョンが公開した「本能寺の変」でした。エグスプロージョンの動画は、2015 年トレンド動画ランキング トップ 10 のうち 5 本がランクインしています。また、Google が公開した「2015 年の検索ランキング」では、”マイナンバー”という検索ワードが急上昇ランキング、話題のニュースのカテゴリーで 4 位にランクインしました。

今年話題になった 2 つのトレンドであるエグスプロージョンとマイナンバー制度を組み合わせて公開されたのが、NTT 西日本の動画広告、「マイナンバーの変 (「本能寺の変」~マイナンバー ver.~)」です。人気のダンスソングに合わせて、マイナンバー制度の仕組みや、制度導入に伴うリスク、NTT 西日本が提供する情報セキュリティーについて歌いながらわかりやすく説明する動画は、620 万再生回数を超えました。



トレンド動画カテゴリーの応用

近年では、エフェクトや音楽などを使い簡単に動画編集、投稿ができるサービスや、ループ再生されるビデオクリップを投稿できるサービスなど、様々な動画共有サイトが存在しています。それぞれの動画共有サイトの特徴を活かした動画投稿によって、話題に上がる動画フォーマットや、カテゴリーも多様化しました。

今年話題になった動画カテゴリーのひとつとして「マジック動画」が挙げられます。動画にはあたかも奇妙な出来事が起こっているかのように錯覚するマジックが施されている動画カテゴリーで、アメリカの Zach King が投稿した動画が人気の火付けとなりました。サントリーは JIM BEAM のプロモーションとして、この要素を上手く取り入れたマジックローラ by JIM BEAM を公開し、再生回数を伸ばしました。



5. 尺にとらわれないコンテンツ作り

「TV CM の尺にとらわれない広告表現が可能」という点は、TrueView 動画広告のひとつの特長です。今回も、通常の TV CM 用の素材に加え、長尺版を YouTube に掲載し、多くの視聴者に視聴された動画広告が並びました。フレキシブルな表現が実現できる点を活かして公開された動画は、多くの視聴者に視聴されました。

大塚製薬はカロリーメイトのプロモーションとして、「見せてやれ、底力。」の 120 秒版を公開しました。本動画広告では、主人公が受験勉強に奮闘する姿、そして家族や友達とのやりとりなど、受験までの 1 年間を描写しました。美大生をはじめとする総勢 34 名が制作した、6­,328 枚に及ぶ黒板アートのアニメーションを使い表現しています。

「頑張る人を栄養バランスで支え、応援する」というカロリーメイトのコンセプトをもとに作られた CM ストーリーをより深く伝えるために、15 秒、30 秒の TV CM 素材に加え、長尺版の CM が YouTube でも公開されました。また、YouTube で本動画の視聴後に関連動画として表示されるメイキングドキュメンタリー動画の視聴も発生し、CM のメッセージに対する理解を更に深める役割を果たしました。



au は、三太郎シリーズ の「海の声」篇 CM の放送開始後、多くの視聴者から CM で使われた楽曲の心あたたまる歌詞や美しいメロディーに関する反響を受け、YouTube で「海の声」フル ver 篇フルバージョンの公開に至りました。そして、その再生回数は 1,000 万回を超え、多くの視聴者から楽しまれる動画となりました。

本楽曲「海の声」は、「涙そうそう」や「恋しくて」などの名曲を世に送り続ける「BEGIN」が CM「海の声」篇のために作曲したオリジナル楽曲で、CM の中では登場人物の浦ちゃんが三線(さんしん)弾き語りで切なくも甘い歌声を披露しています。


*出典: Google 内部データ
**出典: CM 総合研究所調べ
集計期間: 2015 年 1 月度~ 2015 年 11 月度(2014 年 12 月 20 日~ 2015 年 11 月 19 日)

Posted by リテール業界担当 インダストリーマネージャー 早崎一朗 アカウントマネージャー 久米雅人


デジタルの普及により、購入前にスマートフォンや PC で製品情報や取り扱い店を検索する生活者は増え続けています。そのような中で、オンライン広告が誘引する来店数を正しく把握することは小売業界の課題の 1 つといえます。この計測を可能にする Google の新サービス、「来店コンバージョン」の導入を、株式会社セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカドーが実施しました。本事例では、その概要と成果をお伝えします。


導入の背景


コンビニ、デパート、レストランなど多様な業態を持つセブン&アイ・ホールディングスでは、現在積極的にオムニチャネル戦略を進めています。最近も、TVCM、大使館でのパーティ、店頭イベントなどでキャンペーンを盛り上げネット拡散を起こし、自社サイトへの訪問から来店へと誘導する事例を成功させています。しかし、マス媒体やオンライン広告からの来店数はアンケートで計測しているため正確性が不明、かつリアルタイム性も弱いという課題を持っていました。そこで今回、オンライン広告からの来店効果を可視化して正確な ROAS を算出し、広告投資効果の最大化を図る目的で「来店コンバージョン」の導入を決定しました。


来店コンバージョンの仕組み


来店コンバージョン計測は、ロケーション履歴をオンにしているユーザーのサンプルを集計し、匿名化したデータに基づいて、検索連動型広告をクリックして来店した全体的な人数を算出します。

導入にあたりセブン&アイ・ホールディングスは、Google マイビジネス(店舗地図情報)への登録や Wi-Fi 環境調査など、正確な数値計測のための確認作業を複数店舗と協力しながら行いました。店舗への動員につながる取り組みとして、各店舗からは前向きな協力を得られたそうです。

※なお来店コンバージョン計測は、一定の条件を満たした広告主のみご利用いただけます。ご利用にあたっては、弊社担当営業までご相談下さい。


導入の成果


今回セブン&アイ・ホールディングスにとって、オンライン広告の包括的効果を視覚化できたことと、来店を促す上でスマートフォンの優位性が明らかになったことは大きな成果でした。(計測対象:検索連動型広告からの来店数、1 か月間計測)

「来店コンバージョン」測定結果をデバイス別にみると、来店率、来店単価ともにスマートフォンが PC より効果が高いことがわかりました。スマートフォンで検索した人のうち来店した人の割合は 10.4%、PC からの来店は 7.2%(図 1 参照)。モバイル広告による 1 人あたりの来店単価は PC より約 40% 低く、費用対効果も高いという結果がでました。(図 2 参照)

(図 1 )検索からの来店率
(図 2 )検索からの来店単価



今後の展望


今回の結果を今後どう活かしていくか、セブン&アイ・ホールディングス CI 室 シニアオフィサー原田 良治 氏に伺いました。

「ネットを加えた『新しいお買い物習慣を創出する』ことが弊社グループで取り組むオムニチャネル戦略のテーマです。この実現のために、弊社では新しい機能やサービスを躊躇せずどんどん使っていく姿勢をとっています。これまではどんな成功事例でも、オンライン広告からの来店数を正確に計測できないことが悩みでした。今回「来店コンバージョン」の導入でオンライン広告からの来店数がデジタルに視覚化できただけでなく、モバイル広告が予想以上に来店に貢献していることを実証できたのは大きな発見でした。この結果を受け、今後のテレビ、チラシ、オンライン広告への投資バランスをより効果的なものに変えなければという認識に立っています。

今後さらに必要となってくる、デジタルデバイスで Micro-Moments を捉えオムニチャネルでお客様の新しいお買い物習慣を創出していく、その戦略に「来店コンバージョン」のデータを活かしていきたいと考えています。」
(CI 室 シニアオフィサー 原田 良治 氏)

*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。


株式会社セブン&アイ・ホールディングス 
http://www.7andi.com/index.html

世界 16 か国・地域におよそ 56,000 店舗、国内に約 19,000 店舗を展開し、コンビニエンスストア、スーパー、百貨店、専門店、銀行、ネット事業など、多様な業態を擁する世界でも類を見ない流通サービスグループ。

Posted by 香川美菜 トラベル担当 インダストリーアナリスト

Google は本日、2015 年の旅行業界関連の検索動向を発表しました。 

より多くの外国人旅行者の日本への興味関心を高めるには、日本の魅力を海外に積極的に発信することが重要です。世界において、日本の旅行関連語句がどのように検索されているか、「世界から見た日本」について検索動向をまとめました。

また、国内の旅行に関する検索動向をご紹介します。

Ⅰ. インバウンド(訪日外国人)旅行動向

カテゴリー別インバウンド関連検索(英語検索)1)2)

世界における「日本」関連の検索は増加傾向にあり、「観光(インバウンド)」関連は成長率 30% で伸びています。同時期の、世界旅行検索の成長率 11% と比較しても、訪日関連の伸びが高いこと、旅行の目的地として日本人気が高まっていることがうかがえます。


(参考:同時期の訪日外国人数の増加率は約 +50%)

1) 調査期間 2015 年 1 月 1 日〜 11 月 30 日
2) 日本関連の検索語句を、ファッション・食・日用品・コンテンツ・観光の 5 カテゴリーに分類



世界で最も検索されている、日本の地名ランキング1)2)3)

2015 年の日本地名検索では、1 位に [Tokyo]、2 位 [Ginza]、3 位 [Hiroshima] が続きました。

昨年との変化では、中華圏旅行者の爆買で話題になった [Ginza] が、年成長率 217% で急上昇しています。

[Fukushima] は、震災後の原発問題の影響で上昇していました。昨年度よりも順位は落としましたが、引き続き上位にランクインしています。

1) 調査期間 2015 年 1 月 1 日〜 11 月 30 日。日本も含む世界全体の値。
2) 英語検索で、完全一致 (昨年度と集計方法が異なる為、順位が若干異なる)
3) 一部の検索語句(Niseko、Sakura や Naruto 等)は、他カテゴリーが要因となり上位となっていたため除外 



世界で最も検索されている、日本観光地/イベントランキング(英語検索)1)2)3)

観光地/イベントに限定すると、昨年に引き続き [Mt. Fuji]、[Tokyo Disneyland]、[Tokyo Tower] がランクイン。東京の新たな名所 [Tokyo Sky Tree] も上位にランクインしました。

昨年に引き続き、[Universal Studio] の成長率が高く 93% でした。関西系の観光地の成長率は軒並み高く、注目度も非常に高まっています。

他にも、京都の [Arashiyama] の成長率が高く、 京都の名所として、また竹林の嵐山として人気が高まっています。
1) 調査期間 2015 年 1 月 1 日〜 11 月 30 日。日本も含む世界全体の値。
2) 英語検索で、完全一致 (昨年度と集計方法が異なる為、順位が若干異なる)
3) 一部の検索語句(Niseko、Sakura や Naruto 等)は、他カテゴリーが要因となり上位となっていたため除外
 


急上昇したインバウンド検索の特徴(多言語含む)

インバウンドで急上昇した(対前年の成長率が高い)検索語句の特徴として、1) 宿泊関連が多いこと、2) 東京以外の地域が多いことがあげられます。


1) 調査期間 2015 年 1 月 1 日〜 9 月 30 日
2) 一定規模の検索量があり、上昇率が上位 1000 の検索語句を分類


ここでいう宿泊関連には、「施設名」、「地名と宿泊の掛け合わせ」の検索語句が含まれますが、[Ryokan] という検索も上昇しています。訳されることなく、「旅館」そのものの概念が、語句と合わせて浸透しつつあることがうかがえます。
  • 検索語句例(検索量が多い順):Ryokan、Ryokan Kyoto、Ryokan Tokyo、Hiiragiya Ryokan、Hoshi Ryokan など
  • 他 Ryokans として複数形で検索されるケースも見られた。

「東京以外の地名」は、東京に比べて成長率が高い地域が多くみられました。特に大阪の検索成長依率は高く、特に簡体字・繁体字で [大阪] 関連の検索が多くありました。(実際に、「検索量が多かった語句」と「成長率トップ 1,000 語句」で、「東京」と「それ以外」の割合を比較すると、「成長率トップ 1,000 語句」の方では、東京以外が占める割合が高い傾向にあります。)



Ⅱ. 国内旅行動向

検索から見る動向

日本国内の旅行関連は年成長率 11% で増加しています。昨年同様に、モバイルからの検索が増えています(直近 2 年間のモバイル検索の成長率は 20%)。

今年の旅行検索のシーズナリティを見ると、検索のピークが GW と夏休みに加え、シルバーウィークにも存在したことが特徴でした。今年は例年よりも日の並びがよく、長めの休みを取りやすかったことが理由と考えられます。



 
国内・海外観光地ランキング1)

観光地別の旅行ニーズをみると、海外旅行は対前年比 6%、国内旅行は 14%(インバウンドは 30%)で成長しています。今年は旅行業界の売上傾向と同様2)に、海外旅行の増加は穏やかであった一方で、国内旅行の伸びが高いことが特徴としてうかがえます。観光地のランキングを見ると、国内観光地ではディズニーランドがトップ、次に USJ(ユニバーサルスタジオ)、沖縄が続いています。
海外観光地では、台湾、ハワイ、韓国が上位にランクインしています。観光地により、検索の増減に差が出ています。アジアの一部(タイ、ベトナム、香港)の検索は増加する一方で、欧州方面を中心に検索の減少がみられます(下図では割愛しているが、イタリア以外の欧州方面においても減少)。


年間を通じ、国際情勢など外部環境が主な要因で海外旅行が停滞する一方で、国内旅行の充実を求める声が高まりつつあることがいえます。来年度も引き続き、温泉等の国内資源、ローカル体験、民泊、長期滞在/ステイケーション3)へのニーズが高まることが想定されます。これらのニーズの変化をいち早く捉えマーケティングや商品造成に活かし、トライ&エラーを繰り返せるか否かが、多様化する旅行業界で益々重要となるでしょう。 

1) 海外観光地のランキングは、「旅行・観光・ツアー」との掛け合わせのランキング
2) 詳細は観光庁の「旅行業者取扱額」を参照下さい。http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/toriatsukai.html
3) ステイケーションとは「ステイ(STAY)」と「バケーション(VACATION)」から生まれた造語。近場のホテル等でゆったりと過ごすといった、新しい休暇のあり方。



こうした検索動向の分析には、Google の無料オンラインツール、Google トレンド(http://www.google.co.jp/trends/)もぜひご活用下さい。

Posted by Sissie Hsiao - ディスプレイ ネットワーク担当ディレクター、Pasha Nahass - ディスプレイ ネットワーク担当プロダクト マネージャー

アプリ デベロッパーの皆様は、アプリのインストールを促進する新しい方法を常に模索していることと思います。しかし、インストールされたアプリの 4 つに 1 つはまったく使われていないというデータもあり(英語記事)、インストール前後でアプリの利用を継続的に促すことが課題となっています。そのため Google では、アプリ内広告フォーマットの 1 つのデザインを刷新(英語記事)するなど、優れたアプリ広告の実現に努めています。

本日はそうした取り組みの一環として、2 つの新しい広告フォーマットをご紹介します。


広告内でゲームを試せる体験プレイ広告


体験プレイ広告(注: 米国のみでご利用いただけます)は、ユーザーがアプリをダウンロードする前に広告内で最大 60 秒間ゲームを試すことができるアプリ広告フォーマットです。実際のゲームを試してもらうことで、インストールの促進が期待できます。実際にゲームをプレイしてみた上でダウンロードをするユーザーは、いわば価値の高いユーザーということになります。

体験プレイ広告の特徴:
  • 本物さながらの臨場感を楽しめる、ゲームに特化した広告
  • ユーザーはダウンロードの前にゲームを試すことが可能
  • アプリを利用する見込みが高いユーザーによる広告のクリックとダウンロードを促進できる

「クッキージャム」の体験プレイ広告



柔軟にカスタマイズできるインタラクティブ インタースティシャル広告


インタラクティブ インタースティシャル広告のベータ版も立ち上げました。インタラクティブ インタースティシャル広告とは HTML5 広告で、それぞれのアプリに適したユーザー エクスペリエンスを提供できます。HTML5 を使ってデータを動的に取り込めるため、広告制作の自由度が高まります。柔軟にカスタマイズできる点を活かし、独自のブランド戦略を前面に打ち出し、特に強調したいアプリの特徴などを盛り込むことができます。インストール済みのアプリの利用を促進したい場合に特に効果的です。

インタラクティブ インタースティシャル広告の特徴:
  • 柔軟で美しい広告フォーマット
  • 独自のテスト機能と最適化機能
  • ダウンロードの前に、アプリの一部を試すことが可能
  • 独自のブランディング機能

Zalora はインタースティシャル広告を利用し、ギャラリー形式で新商品を紹介しました。まだアプリをインストールしていないユーザーも、画面をスワイプしてアプリの価値を体感することができます。

Zalora の例: ユーザーが画面をスワイプして情報を探せるインタラクティブ インタースティシャル広告



どの程度広告をカスタマイズするかは広告主様次第です。標準テンプレートに少しだけ手を加えても、完全に独自のクリエイティブを作成しても構いません。アプリのコンテンツを動的に取り込み、リアルタイムに広告を作成したり、クリエイティブや行動を促すフレーズを複数テストして、コンバージョンの促進につながる組み合わせを見極めることも効果的です。この広告フォーマットでは、単にアプリを説明するだけでなく、アプリ独自のエクスペリエンスでユーザーを刺激し、アプリを使いたいと思わせることができるのです。


Zalora の例: スワイプ可能なインタラクティブ インタースティシャル広告で商品を紹介



Google では今後も、モバイルの小さなスクリーンで大きな効果を発揮すべく、新しい広告フォーマットの開発に取り組んでまいります。

体験プレイ広告とインタラクティブ インタースティシャル広告は現在どちらもベータ版で、一部の限られた広告主様にご利用いただいております。また体験プレイ広告は、米国でのみご提供しております。ベータ版のご利用をご希望の場合は、担当のアカウント マネージャーまでご連絡ください。

Posted by Dimitris Meretakis - Google ショッピング プロダクト マネージャー

年末年始にオンライン ショッピングに目を向けるユーザーは年々増えています。この時期は、オンライン ショップに買い物客を呼び込むチャンスといえます。

Google はこのほど、ショップの皆様がトラフィックを十分に獲得できているかを確認できるクリックシェアの提供を開始いたします。クリックシェアとは、「ショッピング広告で発生する可能性があった全クリック数」に対する「実際のクリック数」の割合を示す新しい指標です。


クリックシェアの利用方法


クリックシェアを活用すると、トラフィックを伸ばす余地がある商品グループを見極めることができます。必要に応じて広告を目立たせ、年末商戦期のサイトのトラフィックを最大限に増やしましょう。

まず、[商品グループ] タブに [クリックシェア] 列を追加します。この例では、「winter coats」のクリックシェアは 30% となっています。これは、「winter coats」の広告に対してクリックを獲得できるチャンスが 100 回あった内、実際にクリックを獲得できた回数は 30 回であったという意味です。この情報を基に「winter coats」の入札単価を調整して、広告がより多くの人の目に触れるようにしましょう。また、特に人気が高い商品については頻繁にチェックし、こまめに入札単価を見直します。


商品グループのクリックシェア指標



チェックリスト


トラフィックを増加させるだけでなく、キャンペーンを微調整して新たなユーザーにアプローチすることも、年末商戦期の売り上げ増加につながります。Google では、この時期に備えるための 2 つのチェックリストをご用意しました。年末年始のシーズンにぜひお役立てください。


このチェックリストやクリックシェアのデータを活用し、ぜひ良い年末、そしてお正月をお迎えください。

Posted by Alexandra de Sá Moreira、グローバル プロダクト エキスパート、アプリ検索プロモーション

2015 年も残すところあと 1 ヶ月となりました。クリスマスや年末年始を控えたこの時期には、多くのユーザーがモバイル端末で買い物や旅行の予約、そして年始を迎える準備を行っています。実際、「おせち レシピ」や「おせち 通販」といった検索にモバイル端末が使用される割合は年々増えており、2014 年には 50% を上回っています

さらに、スマートフォンの販売台数が増える 12 月や、新たな目標(語学や貯金など)への挑戦のきっかけとなりやすい年始には、アプリのダウンロード数が増える傾向があります。


アプリ プロモーション 4 つのヒント


こうした年末年始は、アプリを宣伝する絶好の機会です。この時期に、適切な場所へ適切なタイミングで広告を掲載していただけるよう、4 つのヒントをご紹介します。

  1. ユニバーサル アプリ キャンペーンを利用する
    ユニバーサル アプリ キャンペーンは、Google ネットワーク全体(Google 検索、Google Play、YouTube、Google ディスプレイ ネットワーク)に広告を掲載し、広告主様が設定した目標インストール単価で Android アプリのインストール数を最大化するサービスです。

    1 つのキャンペーンを設定するだけで、既にアプリを利用しているユーザー、新しいアプリを検索しているユーザー、YouTube で動画を視聴しているユーザー、ウェブを閲覧しているユーザーに広くアプローチできます。

  2. Google Play ストアへの広告掲載を増やす
    4 人に 1 人のアプリユーザーは検索でアプリを見つけています(英語記事)1。多くの人がアプリを検索している Google Play に広告を掲載しましょう。

    また、Google Play デベロッパー コンソールでストアの情報掲載ページをテストし、できるだけ多くのユーザーにアプリをダウンロードしてもらえるようにしましょう。Google Play ストアに掲載する説明文やグラフィックを何パターンもテストし、インストール数を最大化できる方法を探ってください。

  3. モバイル端末の新規ユーザーをターゲットにする
    期間中、多くの人が新しいスマートフォンを手に入れます。こうしたユーザーがまず行うのは、アプリのインストールです。こうした需要をとらえるには、モバイル端末の新規ユーザーを対象としたターゲティングが効果的です。

    具体的には、AdWords でモバイルアプリのインストール キャンペーンを作成し、[インタレストとリマーケティング] で [新しい携帯端末] を選択します。必要に応じて入札単価を設定してください。

  4. 動画でユーザーを引き付ける
    新しいアプリ ユーザーにアプローチするには動画が効果的です。他のメディアに比べ、YouTube ユーザーがアプリをダウンロードする可能性は平均 2 倍2。米国では、オンラインで買い物をするユーザーの 42% が動画で下調べをしており、64% が YouTube で商品を探しています3。ブランド認知度の向上だけでなく、アプリのインストールを促進する手段としても動画を活用しましょう。

    YouTube を利用した「アプリのインストール」 キャンペーンでは、広告主様のアプリに関連するコンテンツや、広告主様のアプリに関心があるユーザーに広告を表示できます。また目標コンバージョン単価による自動入札にも対応しているため、入札管理の手間をおさえつつ成果をあげることができます。


1 Google / Ipsos、Mobile App Marketing Insights: How Consumers Really Find and Use Your Apps(モバイルアプリ マーケティング実態調査: アメリカの消費者はどのようにアプリを見つけ、利用しているか)、2015 年 5 月
2 Google 内部データ(2014 年)
3 Google 消費者アンケートに基づく統計データ(アメリカ)、2014 年 3 月。調査対象: YouTube、Hulu、ESPN.com、Facebook、comedycentral.com、Tumblr、Instagram、Vimeo、AOL、MTV.com