Inside AdWords チーム

人気ブログ記事ランキング
今年も残すところ僅かとなりましたが、今回は今年度のまとめとして、毎年恒例となりました Google アナリティクス によるユーザーの皆様のアクセス数を元にした人気ブログの年間ランキング*をお届けしたいと思います。

第 1 位 Google 検索の広告レイアウトの変更について ( 2011 年 11 月)
今年度のランキング 1 位に輝いたのは、先月発表したばかりの AdWords の広告レイアウトの変更に関する投稿となりました。Google では、今年度の半ばごろから、検索を含む Google サービス全般について、デザインの改善を中心としたにユーザー利便性の向上を試みてきました。それまでサービスごとにナビゲーションが異なっていたメニューやボタンなど、デザインの統一をはかることで、ユーザーの皆様にとって Google のさまざまなサービスをより快適にご利用いただけるための変更ではありましたが、そのデザイン変更の一環として、AdWords の新たな広告のレイアウトが変更になるということで、読者の皆様からの注目を集めた結果となりました。

第 2 位 動的検索広告(ベータ版)のご紹介 ( 2011 年 10 月)
昨年 10 周年を迎えた AdWords は、まだまだ革新への挑戦は続きます。従来のキーワードによるターゲット方法を補って、手間をかけずにより多くのクリックやコンバージョンを獲得することを目的として開発された動的検索広告(ベータ版)は、お客様のウェブサイトの内容から動的に広告を生成し、ユーザーに関連性の高い検索で表示する新しいターゲットの仕組みであり、運用担当の方々の作業を軽減する可能性を秘めた機能に対して、読者の皆様の関心の高さが伺えます。

第 3 位 YouTube プロモート動画 利用開始のお知らせ ( 2009 年 10 月)
昨年の人気ブログランキングでも 2 位に入ったプロモート動画は、YouTube および Google コンテンツネットワークを通じて YouTube の動画を幅広いターゲットにプロモーションするための広告フォーマットで、すでに小規模から大手広告主まで幅広くご利用いただいています。YouTube 上からプロモート動画を設定できるページを開設し、より簡単にプロモート動画を開始できるようになったことで、AdWords との組み合わせでご利用いただいています。

第 4 位 Google ディスプレイ ネットワークのご紹介 ( 2010 年 6 月)
4 位にランキングしたのは、前年度の総合ランキングで第 7 位から急上昇した Google ディスプレイ ネットワークに関する記事でした。昨年度に続いてコンスタントにアクセスされ、まだまだランキングを駆け上がっている途中ですが、2010 年のディスプレイ広告元年を皮切りに、Google では このスペースのこれから と銘打ったマイクロサイトを立ち上げ、着実に進化を続けながら 日本のさまざまなお客様にご活用 いただいています。

第 5 位 テキスト広告の文字数制限に関するアドワーズ ポリシーが変更になります ( 2010 年 9 月)
第 6 位 商品情報表示オプションで、もっとショッピングユーザーにアピール ( 2011 年 8 月)
第 7 位 Google コンテンツ ネットワークに、リマーケティング機能が登場! ( 2010 年 4 月)
第 8 位 不正クリックについて知っておいて頂きたいこと ( 2011 年 6 月)
第 9 位 AdWords 電話サポート開始のお知らせ ( 2011 年 7 月)
第 10 位 「Google AdWords 認定資格プログラム」をリリースしました ( 2010 年 4 月)

投稿タイトル (投稿時期)

いかがでしょうか?ランキングの中で気になる記事はありますか?読みそびれてしまった記事を、こちらでご確認いただければ幸いです。


年末年始のお客様サポート休業について
12 月 29 日 (木) から 1 月 4 日 (水) は弊社休業日につき、AdWords の電話サポートおよび広告審査業務をクローズさせていただきます。メールによるお問い合わせにつきましては随時受け付けておりますが、年明け 5 日 (木)よりご回答を再開させて頂きます。通常よりもお待たせする場合がございますが、予めご了承ください。なお、期間中のご質問につきましては、以下の資料をご参照いただけますようお願いいたします。

Google AdWords
ヘルプセンター
https://adwords.google.co.jp/support/
オンライン教室
http://www.google.co.jp/adwords/onlineclassroom/
学習ビデオ
http://www.youtube.com/user/GoogleJapanMarketers
ユーザー同士によるヘルプフォーラム
http://www.google.com/support/forum/p/adwords?hl=ja

Google アナリティクス
ヘルプセンター
http://www.google.com/support/analytics/
公式ブログ
http://analytics-ja.blogspot.com/
ユーザー同士によるヘルプフォーラム
http://www.google.co.jp/support/forum/p/Google+Analytics

その他、Google サービス全般
ヘルプセンター
http://www.google.co.jp/support/
ユーザー同士によるヘルプフォーラム一覧
http://www.google.com/support/forum?hl=ja


本年度は Inside AdWords ブログをご愛顧いただきありがとうございました。来年も皆様のお役に立てるよう投稿を続けていきますので、今後とも AdWords ならびに Inside AdWords ブログを、よろしくお願いいたします。

*人気記事のランキングは、最近投稿された記事が不利にならないように、投稿日から計測日(12/18)までの 1 日あたりのページビュー数で均して計算をしています。


Michael Nestler Google+ ページ エンジニア

前回は Google+ を利用してお客様のビジネスをアピールするための新たなツールとなる Google+ ページをご紹介させていただきました。

そして、これまでにユーザーの皆様からお寄せいただいたご意見をもとに、本日より Google+ ページをより便利に管理していただくための新たなツールと設定を追加いたします。これらの新機能は、数日のうちに Google+ アカウントに表示されるようになります。現時点で表示されていない場合は、数日後にもう一度ご確認ください。

管理者の複数登録と所有権の譲渡
ビジネスの環境においては、認証情報が異なる複数の管理者で Google+ ページを管理したいとのご要望が数多く寄せられました。そこで Google+ ページの管理者を最大 50 人まで登録していただけるようになりました。管理者を登録するには、新しい [ページ設定] パネルにアクセスしてください。管理者の方は、投稿、コメントへの返信、写真の追加、プロフィール情報の変更、他の管理者の追加や登録を行うことができます。

また、Google+ ページの所有権を他者に譲渡する機能も追加しました。ただし、ページの所有権を譲渡する相手は、既存の管理者の方に限られますのでご注意願います。所有権を譲渡するには、同じく[ページ設定] で [所有権の譲渡] をクリックし、所有権を譲渡する相手を他の管理者の中から選択します。

通知設定
新たに開発されたもう 1 つの機能は、Google+ ページでのアクションをページの所有者に通知する機能です。この変更により、ビジネス ページと個人プロフィールの通知設定を別々にカスタマイズして、それぞれに最適な通知レベルを設定できるようになります。新しい設定では、ページ通知を受け取るメール アドレスを変更したり、通知の対象をカスタマイズしたり、通知方法を編集したりできます。

これらの設定を編集するには、[ページ設定] をクリックします。配信設定セクションで、通知の対象とするアクションを設定します。必要に応じて、ページ通知を受け取るメール アドレスを個人用メール アドレス以外に変更することもできます。アカウントに複数の管理者がいる場合は、全員がアクセスできる共有アドレスに受信アドレスを変更することをおすすめします。

+1 情報と Circle Count の統合
Google+ ページに表示される +1 カウントにも変更があります。今後、ページに表示される太文字のカウントには、Google+ とウェブ全体の両方で獲得した +1 情報の数に加え、お客様をサークルに追加した人の人数も合算されます。この変更により +1 情報の集計方法や、広告や検索結果での表示方法が変わることはありません。合算カウントはご自身の Google+ ページと、サイトに表示している Google+ バッジにのみ表示されます。

小さな変更ではありますが、Google でお客様のビジネスを選んでおすすめしたりフォローしたりした人の数を、これまで以上に効果的にアピールできるようになるでしょう。

新機能の詳細については、Google+ ヘルプセンターをご覧ください。Google では、Google+ をビジネスで活用するための利便性向上に取り組んでおりますので、今後もぜひご意見をお寄せください。2012 年も Google+ をよろしくお願いいたします。

Andrew Truong プロダクト マーケティング マネージャー

コンバージョン数や CPA(コンバージョン単価)を重視しておられる場合は、既にコンバージョン オプティマイザー拡張 CPC を使用して、コストを抑えつつより多くのコンバージョンを獲得できるようキャンペーンを最適化していらっしゃるかと思います。

このようなコンバージョン目標にキャンペーン設定を合わせるため、コンバージョン オプティマイザーまたは拡張 CPC を使用している既存のキャンペーンの広告ローテーションの機能を [クリック重視で最適化] から [コンバージョン重視で最適化] に移行することにいたしました。

弊社の調査では、[クリック重視で最適化] から [コンバージョン重視で最適化] に移行したキャンペーンでは、平均してコンバージョン数が 5% 増加しています。 移行時期は 2012 年を予定しています。

キャンペーンの広告ローテーションを [コンバージョン重視で最適化] に移行することを希望されない場合は、お手数ですが 2012 年 1 月 31 日までにこちらのフォームにご記入ください。


コンバージョン オプティマイザーや拡張 CPC をご利用でない場合
コンバージョン オプティマイザーと拡張 CPC についてご説明したこちらの動画をご覧ください。 また、ローテーション設定の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。

[ コンバージョン オプティマイザーについて ]

[ 拡張 CPC について(英語) ]


追記)
2012年2月6日 18:00

移行を希望されない場合のリクエストについて、受付期間を下記のように延長させていただきました。

キャンペーンの広告ローテーションを [コンバージョン重視で最適化] に移行することを希望されない場合は、お手数ですが 2012 年 2 月 14 日までこちらのフォームにご記入ください。

中島 拓也 クライアントサービス レプレゼンタティブ

いよいよ師走を迎え、年の瀬も近づいてまいりました。当ブログをご覧の皆様におかれましては、年末へのビジネス最大化に向けて、まさにラストスパートの真っ最中かと存じます。

まだ少し早いかもしれませんが、今年の運用結果を踏まえ、来年以降の広告戦略をより良いものにするために、今回は「AdWords のコンバージョンデータを活用した最適化方法」というテーマで、アカウント最適化のための AdWords の機能やツールをご紹介したいと思います。


はじめに
なにはともかく、AdWords の運用におかれましては、コンバージョン トラッキングの導入をおすすめさせていただきます。なぜならば、コンバージョン トラッキングを導入することで以下にご紹介する機能やツールが利用できるようになるからです。

コンバージョン トラッキングとは、AdWords 広告経由でサイトを訪問した人の、ビジネス目標につながる行動(コンバージョン)がどれだけあったかを計測するための機能です。たとえば、購入やニュースレターの購読申し込み、詳細情報の問い合わせ、新製品の紹介ページの閲覧などの数を、AdWords 管理画面上で確認することができます。無料のオプションですので、コンバージョン トラッキングの導入がお済みでないお客様は、この機会にご利用をご検討ください。



1) 拡張 CPC
拡張 CPC とは、コンバージョン単価を過去の運用結果と同等以下に抑えてコンバージョン数を増やすことを目標に、システムが上限クリック単価を自動で調整する機能です。特定のキーワードやプレースメントでのオークションが、コンバージョンにつながる可能性が高いと推定される場合は上限クリック単価を引き上げ、コンバージョンにつながる可能性が低いと推定される場合は入札単価を引き下げて、そのオークションでのクリック費用を抑えることができます。

拡張 CPC 機能では、上限クリック単価が最大 30 % まで引き上げられる可能性がありますが、設定していただいているキャンペーンの予算内に収まるように調整されます。

なお、コンバージョンにつながりやすいかどうかは、オークション毎に下記のような要素によって判断されます。

* 検索ネットワーク
  - 部分一致と完全一致のマッチ タイプ
  - ユーザーの検索クエリに含まれる単語
  - サイトでの広告の過去の掲載結果

* ディスプレイネットワーク
  - サイトでの広告の過去の掲載結果
  - 広告とサイトのコンテンツの関連性
  - サイトの現在のコンテンツ

* ユーザーの属性
  - ユーザーの所在地
  - ブラウザ
  - オペレーティングシステム
  - ユーザーの言語設定
  - 時間帯

拡張 CPC の設定方法の手順は、こちらのページをご覧ください。

コンバージョン数のデータが豊富なお客様は、次にご紹介するコンバージョン オプティマイザーの利用も可能です。


2) コンバージョン オプティマイザー
コンバージョン オプティマイザーとは、予算内でコンバージョン数を最大化するための機能です。上限コンバージョン単価(1 回のコンバージョンに対してお支払い可能な金額の上限)または目標コンバージョン単価(1 回のコンバージョンに対してお支払い可能な金額の平均)を設定することで、システムが計算した最適なクリック単価で自動入札されます。そのため、クリック単価を個別に設定する必要がなく、日々のご運用にかかる時間を短縮することができます。なお、最適なクリック単価を計算する際は、拡張 CPC と同様に、オークション毎にさまざまな要素が考慮されています。

コンバージョン オプティマイザーをご利用いただくためには、過去 30 日間に、適用するキャンペーンのコンバージョン数が 15 以上あることが条件となっております。ただし、キャンペーンのコンバージョン数が少ない場合にコンバージョン オプティマイザーを適用すると、クリック単価が大きく低下してクリック数が大幅に減少することがございますのでご注意ください。

また、上限コンバージョン単価または目標コンバージョン単価を、コンバージョン オプティマイザー適用前のコンバージョン単価より大幅に低く設定した場合にも、クリック単価が低下して、クリック数とコンバージョン数が大きく減少する可能性がございます。


* コンバージョン オプティマイザーと拡張 CPC は下記の点で異なります。
  - 拡張 CPC ではキーワードやプレースメントなどで個別にクリック単価設定が可能です。コンバージョン オプティマイザーでは個別にクリック単価設定をすることはできません。
  - 拡張 CPC では設定された上限クリック単価を 30 % まで引き上げる可能性がありますが、コンバージョン オプティマイザーは適用前の上限クリック単価からどれだけ変動するか予測することはできません。


3) サーチ ファンネル
サーチ ファンネルとは、Google 検索連動型広告からコンバージョンまでの途中経路をより詳細に分析できるレポート機能です。サーチ ファンネルのデータによって、たとえば以下のことが把握できるようになります。

  - ブランド関連のキーワードと一般的なキーワードが検索と購入のプロセスにどのように相互作用するか
  - ユーザーがコンバージョンに至るまでのプロセスで発生したアシスト インプレッションまたはアシスト クリックが、コンバージョンに対してどのように影響するか
  - ユーザーがコンバージョンに至るまでにどのくらいの時間がかかるか

サーチ ファンネルでは様々な分析ツールが提供されています。たとえば [アシスト クリックとアシスト インプレッション] のレポートでは、キーワードが間接的にコンバージョンにつながっているかどうかを解析して、キーワードの価値を探ることができます。ラスト クリックについてのデータだけでなく、アシスト クリックやアシスト インプレッションの視点からのデータを確認できます。

この [アシスト クリックとアシスト インプレッション] のレポートを使い、アシスト率の高いキーワードを見つけて、そのキーワードへの投資を増やして投資収益率が向上するかをテストすることをおすすめいたします。そのキーワードを含むキャンペーンの予算をあげたり上限クリック単価を高めにして入札することで、キーワードの表示回数を多くし、より投資を増やすことができます。

また、そのキーワードをもとに新しいパターンを作成しテストをしてみましょう。新しいキーワードのパターンは、全体的に語句を増やしたり、最後に言葉を付け足したりして作成することができます。

クリックして拡大

その他のサーチファンネルの機能とその詳細につきましては、こちらのヘルプページもご覧ください。


いかがでしたでしょうか。AdWords で費用対効果の良い広告配信を実施するためにも、年末商戦で蓄積したコンバージョンデータを活用して、CPA (コンバージョン単価)の改善に取り組まれてはいかがでしょうか。なお、AdWords オンライン教室ではさまざまなヒントをご紹介していますので、この機会にぜひご覧ください。

Inside AdWords チーム

マーケティングを勉強中の皆さん、お待たせいたしました。

毎年恒例となりました、大学生を対象としたオンラインマーケティングの効果を競う世界規模のコンテスト「Google Online Marketing Challenge 2012」の開催を発表いたします。

 
このコンテストでは、参加する学生グループが Google AdWords を利用して、実際の企業の広告キャンペーンを運営することによって、効果的なオンラインマーケティングキャンペーンを立案、成功に導くことを学び、その成果を競いあっていただきます。昨年度の結果は、優勝した University of Houston を筆頭に、全世界の 100 か国から 約 50,000人におよぶ学生が参加し、広告宣伝、e コマース、マーケティング コミュニケーション、情報管理システム、マーケティング戦略、ニューメディア戦略などを専門とする大学生、大学院生の皆さんが、より実践的なオンラインマーケティングを体験いただける機会となりました。


2012 コンテストの概要
  1. 参加を希望する場合、各 3 - 6人のメンバーで構成されるグループごとに、担当教授が代表として、こちらのページからお申し込み (締切 5/1 まで)ください。
  2. いわゆる中堅企業で、過去 6 ヶ月間 AdWords をご利用いただいていない地域の企業、または NGO と直接交渉していただき、その企業、団体のためのマーケティングキャンペーンを立案していただきます。
  3. 参加する学生グループには、Google AdWords の広告費 250ドル相当分を利用する権利(ドル以外の通貨の場合、同等額の現地通貨に換算)が与えられます。
  4. まずは AdWords アカウント作成から開始して、キャンペーンの実施と改善をすすめながら、開始前と終了後に合あわせて 2 回のレポートを提出していただきます。
  5. コンテストの期間は、1/31 から 6/8 の間で連続する 3 週間を選んでいただき、6/15 までに終了レポートを提出していただきます。
  6. ご報告いただいたレポートを、マーケティングを専門とする大学教授陣が審査し、7 月に全世界と各地域の優勝者が発表される予定となります。

AdWords キャンペーンで利用する言語は自由に選択することが可能で、提出いただくレポートについても日本語、英語ほか 14 カ国語のお好きな言語で提出いただくことが可能です。

また特典として、優勝チームと教授の方には 1 週間のサンフランシスコ旅行がプレゼントされます。サンフランシスコ滞在中に Google 本社にも 1 日ご招待し、AdWords の開発チームと交流していただけます。さらに、各地域(ヨーロッパ、アメリカ、アジア)の優勝チームと教授の方は、地域の Google 支社に 1 日ご招待させていただくことも予定しています。


最後に、コンテストにお申し込みいただけるのは、大学など高等教育機関の教授や講師など教育的立場にある方に限らせていただいております。その他、コンテストに関する詳しい情報はコンテストページ (日本語)またはコンテストガイドライン (英語)をご覧ください。

伊東 裕揮 プロダクトスペシャリスト

このたび Google では AdWords Editor 9.7 をリリースいたしましたのでお知らせいたします。新しいバージョンではパフォーマンスが改善し、キャンペーンの編集やターゲット設定用の新しいオプションが複数追加されています。主な変更点は次のとおりです。
  • 大規模アカウントのダウンロード時間短縮と、切り取り、コピー、貼り付けの高速化(ドラッグ アンド ドロップを含む)
  • 選択したテキストの大文字/小文字をワンステップで変換するツールの追加
  • AdWords Editor から利用できる AdWords の設定項目の拡充(ターゲット地域の詳細設定、ユーザーのインタレスト カテゴリに基づくターゲット設定、Wi-Fi トラフィックへのターゲット設定など)
更新された機能の一覧や手順の詳細については、リリース ノートをご覧ください。


AdWords Editor を既にご利用いただいている場合は、アップグレード メッセージが自動的に表示されます。まだ AdWords Editor をご利用でない場合は、こちらのサイトから [AdWords Editor をダウンロード] をクリックしてダウンロードすることもできます。AdWords Editor の詳細については、AdWords Editor ヘルプセンターをご覧ください。

スモールビジネス マーケティング チーム

年末商戦に向けた準備はお済みでしょうか。AdWords チームへのお問い合わせで、「クリック数を伸ばしたい」「コンバージョンをもっと獲得したい」という広告主様が、年末が近づくにつれ増えてきています。すでに検索連動型広告を活用されている広告主様は多いかと思われますが、より多くの見込み顧客を獲得するためには、Google ディスプレイネットワークをより積極的に活用されることをおすすめいたします。

Google ディスプレイネットワークで最も基本的な配信方法は、「コンテンツターゲット」です。これは、広告グループにキーワード群を入れることで、自動的にキーワード群とマッチするテーマの配信先サイトを決定する配信方法です。今回はコンテンツターゲットの基本と応用をご紹介いたします。

まずコンテンツターゲットの押さえておきたい基本をおさらいしておきます。


広告グループには同じテーマのキーワード群を入れる
コンテンツターゲットで広告配信するときは、同じテーマに基づいたキーワードから構成されるリストを、広告グループに入れるのが基本です。例えば、通販サイトでクリスマス向けのキャンペーンを実施する場合、「クリスマス」「テレビゲーム」「洋服」「CD」といったように、テーマが異なるキーワードを同じ広告グループに入れてしまうと、AdWords の自動プレースメントシステムの機能が十分に発揮されません。この場合、「クリスマス プレゼント」「クリスマス ギフト」「クリスマスプレゼント ランキング」といった同じテーマのキーワードを広告グループにまとめるといいでしょう。

コンテンツターゲット広告ににご興味がある方は、下記のオンライン教室で基本をお学びいただけますので、ぜひご覧ください。

学習用ビデオ : Google ディスプレイネットワーク: コンテンツターゲット広告活用


テキスト広告に加えて、ディスプレイ広告も出稿する
ディスプレイネットワークで、クリック数が思うように伸びないとお悩みの広告主様も多いかと存じます。このようなお客様はディスプレイ広告(バナー広告や動画広告)を活用することで、テキスト広告よりも高いクリック率を獲得できる可能性があります。また、ディスプレイ広告のフォーマットにのみ対応している配信先サイトもございますので、テキスト広告だけではリーチできない見込み顧客も広告を届けることができます。

また、ディスプレイ広告を作成するには敷居が高いと思わるかもしれませんが、管理画面からディスプレイ広告ビルダーをご利用いただくことで、簡単にディスプレイ広告を作成することができます。下記オンライン教室で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

学習用ビデオ : 10 分で完成 ! ディスプレイ広告の始め方


最後に、コンテンツターゲットの応用的な配信方法として、単価についての考え方をご紹介します。


コンテンツターゲット広告のクリック単価を最適化する
ディスプレイネットワークで、より効果的にコンテンツターゲット広告を配信するために、クリック単価をユーザー層ごとに設定する方法をご紹介します。

たとえば、「お歳暮」とそれに関連するキーワード群を広告グループに入れたとしましょう。「お歳暮」に関連したサイトに広告が表示されますが、広告を見るユーザー層は様々です。仮にお歳暮のサイトに訪れるユーザーのなかで、『ショッピング』カテゴリのサイトをよく見る人が購入の可能性が高いと考えられる場合は、そのユーザー層により強くアピールすることが重要です。下記のように設定を行うことで、特定のユーザー層にのみ、単価を引き上げて、より多く広告を表示させることができます。

下記の方法で、広告グループごとに設定するコンテンツターゲットの単価をベースに、特定のユーザー層には異なる単価を設定することができます。

1) キャンペーン設定の [ネットワーク] の項目で [最も幅広いターゲット設定に一致するページに広告を表示] に設定します。
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2) インタレストカテゴリなどのターゲットユーザーを追加します。
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3) [ターゲットユーザー] のタブから各ユーザー層にあわせた単価を設定します。
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その他のコンテンツターゲット広告の最適化 のヒントについては、下記のオンライン教室よりご覧いただくことができます。

学習用ビデオ : Google ディスプレイネットワーク: コンテンツターゲット広告の最適化



いかがでしたでしょうか。年末商戦を機にアカウントの構成を見直し、最適化されたキャンペーンでさらなる顧客の獲得につなげましょう。

なお、ディスプレイネットワーク広告以外にも、AdWords オンライン教室ではさまざまなヒントをご紹介しています。この機会に、ぜひご活用ください。


追記)
2011年11月16日 11:15

なお、今回の記事でご紹介いたしました「キーワードによるコンテンツターゲット」の場合に限り、配信対象のプレースメントにおいて、ユーザー層ごとに異なるクリック単価を設定できます。

「トピックによるコンテンツターゲット(トピックターゲット)」の場合、上記の設定だと、配信対象のユーザー層に対して、トピックごとに異なるクリック単価が適用されます。

ターゲット設定方法を組み合わせたとき、どのような単価設定が適用されるかについては、こちらのヘルプページもあわせてご参照ください。

Dennis Troper Google+ ページ プロダクト マネジメント ディレクター

数か月前に Google+ を先行公開してから、これまで 4,000 万人以上のユーザーの皆様にご利用いただき、100 を超える新機能を導入してきましたが、ビジネスという重要な側面は手つかずのままでした。

Google では、オンライン ビジネスにおいても、現実世界で見られるような人間関係を築き、顧客との結び付きを持続させることができるようにしたいと考え、ビジネス向け Google+ の提供を開始しました。ビジネス向け Google+ では、顧客との結び付きを強化できるさまざまなツールやサービスをご利用いただけます。そしてこの中核となる機能は、Google+ でのビジネス プロフィールである Google+ ページです。



Google+ ページ - ユーザーを選んで直接対話する 
Google+ をビジネスで利用するには、まず始めに Google+ ページを作成する必要があります。このページでは、ビジネスの最新情報やニュースを投稿したり、顧客と直接対話したり、特定のユーザー グループ向けにカスタマイズしたメッセージを発信したり、ウェブ全体で獲得した +1 の数を確認したりできます。顧客との関係構築に役立つ Google+ ページの機能をいくつかご紹介します。

                         

ハングアウト

顧客の顔を見ながら話がしたいこともあるでしょう。たとえば、書店を経営している場合は、新作小説を出したばかりの作家を招いてトークショーを開催したり、化粧品の新シリーズを紹介したい場合は、美容部員によるメークアップ レッスンを開きたいと思うかもしれません。ハングアウトを使用すれば簡単です。最大 9 名のユーザーと高品質のビデオチャットをワンクリックで開始できます。ハングアウトでは、商品やサービスについての意見を聞いたり、顧客の問題を解決したり、単純に親交を深めたりといった顧客とのコミュニケーションが、すべてリアルタイムで実現します。

                             

サークル
サークルを使用すると、Google+ ページのフォロワーを少数のユーザーのグループに分けて、選択したグループ内だけでメッセージを共有できます。たとえば、ロイヤリティの高い顧客を集めたサークルを作成して、特別割引を提供することができます。



+1 ボタンと Google+ バッジ - 既存顧客のおすすめ情報が新規顧客を呼び込む

Google 検索、広告内、ウェブサイト、携帯端末上で、ユーザーは +1 ボタンを使用して友人知人にお客様のビジネスをおすすめすることができます。今回、ユーザーは Google+ ページ自体を +1 できるようになり、個々の広告やサイトだけでなく、ブランドそのものを直接おすすめできるようになりました。

Google+ ページをユーザーが見つけて共有できるようにするため、サイトに追加できる 2 つのボタンをご用意しました。ボタンを入手するには、Google+ バッジの設定ページにアクセスしてください。



Google+ アイコンは、Google+ ページに直接リンクする小さいアイコンです。

今後提供予定の Google+ バッジは、サイトを訪れたユーザーがその場で自分のサークルにページを追加できる機能です。Google+ を通じてビジネスの最新情報がユーザーに流れるようになります。


+1 を獲得して広告の掲載結果を向上
近々、Google+ ページとサイトの AdWords キャンペーンをリンクして、Google+ ページ、ウェブサイト、広告、検索結果の +1 をすべて集計して表示できるようになります。

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ユーザーは、広告、検索結果、ページのどこにいても、お客様のビジネスが獲得したすべてのおすすめ情報を見ることができるので、Google+ の 4,000 万人のユーザーにとどまらず、Google を利用するすべてのユーザーにビジネスをアピールできます。Google+ ページと AdWords キャンペーンをリンクさせる方法については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。

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Google+ と他の Google サービスとの連携

Google+ の完成形は、Google でのユーザー エクスペリエンスを変えること、つまり、アイデンティティと共有機能をすべての Google サービスに織り込むことです。本日より、新たな実験的機能であるダイレクト コネクトを公開します。これにより、Google 検索で Google+ ページが簡単に見つかるようになります。ユーザーがビジネスの名称の先頭に「+」記号を付けて Google 検索を行うと、直接 Google+ ページに誘導されます。試しに、Google で「+YouTube」と検索してみてください。また、ダイレクト コネクトによって見つかったページを自動的にサークルに追加するよう促すメッセージも表示されます。なお、ダイレクト コネクトのご利用には制限がありますのでご了承ください。ダイレクト コネクトの詳細と、お客様のページでダイレクト コネクトが利用可能かどうかについては、ヘルプセンターをご覧ください。

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はじめの一歩
より多くのお客様に Google+ をビジネスでご利用いただけるよう、本日より、すべてのお客様が Google+ ページのフィールド トライアルにご参加いただけるようになりました。Google+ ページは数分で作成できます。Google+ ページを作成するには、個人の Google+ プロフィールが必要です。Google アカウントをお持ちでない場合は、簡単に作成できます。ページの作成にあたってヒントが欲しい場合は、すでに Google+ ページをお持ちの、以下の企業様のページをご確認ください。

ビジネスで Google+ を活用する方法の詳細については、ビジネス向け Google+ のサイトをご覧ください。Google+ はまだ始まったばかりです。今後も新しい機能を追加していく予定ですので、ご期待ください。最新情報やご利用のヒントを受け取りたい場合は、Google+ Your Business ページ (英語) をサークルに追加してください。また、Google+ のビジネスでの使用についてご意見やご提案がございましたら、ぜひお知らせください。


Partner Logos
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Jerry Dischler プロダクト マネジメント ディレクター

Google では、ここ数か月間に渡り、検索を含む Google サービス全般を通じて、デザインの改善をメインにユーザー利便性の向上を試みてきました。デザインなどの統一をはかることで、Google のさまざまなサービスをよりシームレスで快適にご利用いただけるよう努めております。そのデザイン変更の一環として、Google 検索の画面において、グローバルで AdWords の新たな広告の掲載位置が設けられることになりましたのでお知らせします。

これまで、通常、広告は Google の検索結果の横に表示されていました。今後は、検索結果の下部に表示される場合があります。これは、広告の配置も含め、検索結果ページごとにレイアウトを調整することで、ユーザーの利便性を最大限に高めることを目的としています。日本では、検索クエリによってはこれまで検索結果の上部に表示されている広告のいくつかが既に下部に再度表示されておりましたが、今回の変更で、側部の広告が表示されることになります。

なお、検索結果の下に広告を表示するほうが、ページを上から下に読み進めるユーザーの動きによりマッチして効果的なケースがあることがわかっています。Google でテストしたところ、検索結果の側部より下部に表示された広告のほうが平均してクリック率が高くなっていました。

検索結果の上とそれ以外の場所に表示された広告の掲載結果を比較するには、[上部または側部] の分割表示を使用します。今後、検索結果の側部と下部、テストの表示回数はすべてまとめて「その他」という括りに分類されるようになります。これにより、検索結果の上とそれ以外の場所での広告の掲載結果の比較が簡単にできます。また、これに伴い [上部または側部] という分割表示の項目名は、2~3 週間のうちに [上部またはその他] に変更されます。

広告掲載場所の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。

Ginsu Yoon グループ プロダクトマネージャー

AdWords では、関連性が高く有益な広告をユーザーに提供できるよう日々努めており、表示される広告の透明性を高め、ユーザーが管理できるよう開発を続けております。これにより、AdWords の効果的な運営に欠かせない、ユーザーからの信頼を得ることができます。

このような取り組みの一環として、本日より Google 検索結果と Gmail に「広告の表示について」というリンクを表示することにしました。

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ユーザーはこのリンクをクリックして、広告が表示された詳しい理由を確認することができます。

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また、検索結果と Gmail の広告表示設定にもアクセスできます。

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広告表示設定 (Ads Preferences Manager)では、特定の広告主の広告をブロックすることや、広告のパーソナライズ表示を無効にすることができます。広告のパーソナライズ表示が有効になっている場合は、関連性の高い広告が的を絞って表示されるようになるため、ユーザーが広告表示の仕組みを理解した上で選択できるよう、統計情報と説明の動画も用意しました。

今回の変更による AdWords の掲載結果への影響を懸念される方もおられるかと思いますが、広告をブロックしたユーザーがその広告をクリックする可能性はほとんどなく、広告が表示されたとしても成果につながることはないと考えられます。また、検索結果ページや Gmail での広告のパーソナライズ表示を無効にしたユーザーにも、お客様の広告は表示される可能性があります。広告のパーソナライズ表示を有効にしたユーザーに表示される広告と比べて、ターゲットの絞り込みの精度は若干低下しますが、それ以外は変わりありません。


検索と Gmail の広告表示設定の詳細については、ウェブ検索ヘルプセンターをご覧ください。

Smita Hashim ローカル広告品質担当グループ プロダクト マネージャー

現在、多くのオンライン広告キャンペーンでターゲット ユーザーへのアプローチやキャンペーンの効果改善のために、ターゲット地域の機能をご活用いただいているかと思います。たとえば、米国をベースとしたオンライン代理店の iProspect では、ターゲット地域の機能を使用してクライアントの Talbots 社の広告を成果の高い地域に的を絞って掲載した結果、クリック単価を 36% 抑え、費用を抑えつつ質の高いユーザーを獲得することに成功しました。

この機能をより便利なものにするため、このたび Google では AdWords のターゲット地域の機能を Google マップと連携させることにしました。これにより、より詳細な地域情報を提供し、関連性の高いターゲット地域候補を提示して、ターゲット地域の精度を高めることが可能になるため、キャンペーンの成果向上により一層お役立ていただけることと思います。

本日は、この変更に関する第 1 回目のお知らせとして、AdWords のターゲット地域設定画面がどのように変わったかをご紹介します。ターゲット地域についてより詳しい情報を確認できるようになった新しいターゲット地域設定ツールをぜひご活用ください。


見つけやすくなったターゲット地域
たとえば、最新の AdWords キャンペーンのターゲット地域をさいたま市に設定するとします。キャンペーンの [設定] タブで、ターゲット地域セクションの検索ボックスに「さいたま」と入力すると同時に検索候補が表示されます。候補には、(1)「さいたま市」のように一致する地域、(2)「埼玉県」のように「さいたま」という語句が含まれる地域、(3)入力した地域の近辺、同じような名前の場所やその場所を含む地域などの関連性の高い地域などが表示されます。この中からビジネスに最適な場所を選択し、ターゲット地域として簡単に設定することができます。

クリックして拡大
また、ターゲット地域の具体的な範囲を地図上で確認することもできます。新しいツールでは、選択した複数の地域の境界線を同時に表示できるため、東京23区全体(灰色の大きい領域)と比べた、港区(青色の小さい領域)の範囲を確認できます。地域を選択したら、横のリンクをクリックしてターゲット地域に追加、除外したり、近辺地域を表示したりできます。

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より詳細な地域情報
選択したターゲット地域のユーザー数の目安となるリーチ情報 が表示されるようになりました。このデータは Google サイト内でのユーザー数を基にしたもので、国勢調査の人口統計とは大きく異なる場合がありますので、他のターゲット地域とユーザー数を比較する際のおおよその基準としてのみご使用ください。たとえば次下記のスクリーンショットのように、あくまでも目安の数字ではありますが、東京23区をターゲットとすることで、港区の 5 倍を上回るリーチを獲得できることがわかります。

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また、端末の IP アドレスからはユーザーを関連付けることができない地域には、「リーチの制約」ラベルが示されます。これらの地域では、端末の位置データではなく、主に検索クエリに含まれるユーザーの興味関心を示す位置情報などを使用して広告表示が行われます。

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半径を指定してターゲット地域を設定(近接ターゲット設定)する場合は、このターゲット内の地域が表示され、指定した半径の具体的な範囲を確認できます。また、半径内の個々の地域をすべて追加することもできます。


その他の変更
これらの新機能のほか、キャンペーンのプランニングの際にご注意いただきたい変更内容をいくつかご紹介します。

設定可能なターゲット地域の数: 1 つのキャンペーンで設定可能なターゲット地域の数が 300 から 10,000(+ 500 の近接ターゲット)に増えました。

カスタム シェイプ ターゲットの廃止: すでにお知らせしたとおり、この機能のサポートは今年度末をもって終了します。既存のカスタム シェイプ ターゲットには「機能は削除される予定です」というマークが表示されます。今後は、指定した半径内の地域を選択して追加できる、半径を指定したターゲット設定機能を使用されることをおすすめします。または、地域別の掲載結果レポートを作成して、カスタム シェイプ内でトラフィックが発生した地域を確認し、その地域をターゲットに設定します。


新しいターゲット地域設定ツールをぜひご活用いただき、地域別レポートやターゲット地域設定をキャンペーンの最適化にお役立てください。その他、ターゲット地域のオプションに関する詳細については、こちらのヘルプページをご覧ください。

Google 広報部

Google では、IPSOS、モバイルマーケティング協会(MMA)と協力して、世界 30 カ国、30,000 人のスマートフォンユーザーを対象に、スマートフォンに関する大規模な行動・意識調査を行いました。本日より、同調査結果を日本でも公開いたします。

この調査は、スマートフォンの普及率、利用状況・シーン、使用用途、オンラインコマース(情報収集と購入行動)、広告への反応の 5 つのカテゴリに分かれており、Our Mobile Planet サイトで、自由に調査結果をご覧いただくことができます。

調査結果から、日本に関する興味深い結果をご紹介します。
  • 日本のスマートフォンユーザーがインストールしているアプリ数は平均 45 個で、調査対象の 30 カ国中で最多でした。
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  • 日本のスマートフォンユーザーで、毎日 4 回以上モバイル インターネットを利用していると答えた人は 68% で、これはアジアにおいてもっとも高い数字でした。
  • 日本のスマートフォンユーザーの 45% が、スマートフォンで商品を購入したことがあると答えており、これはアメリカ、イギリス、ドイツに比べ約 2 倍です。
  • 日本を含むすべての調査対象国のスマートフォン ユーザーの 3 人に 1 人以上が、テレビとスマートフォンのどちらが一つを選ぶなら、スマートフォンを選ぶと答えています。

Our Mobile Planet サイトでは、調査項目や対象の国を自由に設定し、インタラクティブに調査結果を表示することができます。調査結果が表示された画面では、年齢層や性別等を変更することができますので、ぜひ様々な角度から調査結果を比較してみてください。調査結果は PNG 形式の画像、CSV、エクセルデータでダウンロード可能です。

<概要>
実施期間:2011 年 3 月~ 7 月
調査地域:世界 30 カ国(アメリカ、イギリス、イスラエル、イタリア、インドネシア都心部、インド都心部、オランダ、オーストラリア、オーストリア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、タイ、チェコ共和国、デンマーク、トルコ、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ポーラインド、マレーシア、ロシア、中国都心部、南アフリカ、台湾、日本、韓国、香港)
調査対象: 調査が行われた各国でスマートフォンからモバイル インターネットにアクセスした個人ユーザー
有効回答数: 日本:2,000 サンプル (詳細はこちらをご覧ください)

Baris Gultekin, AdWords プロダクトマネジメント ディレクター

オンライン ビジネスの問題点として、日々追加される新商品や頻繁に変わる在庫、商品の販売終了などへの対応に迫られるという悩みがよくあります。また、ターゲットとするユーザーの検索行動もめまぐるしく変化します。例えば Google の調べでは、1 日のうち 16% が初めて検索される語句(英語版)ということがわかっており、AdWords でキャンペーンをきめ細かく管理し、吟味したキーワードを数多く設定している場合でも、関連性のある検索での広告表示の機会を逃す可能性があります。また、新しい商品の広告の作成が遅れたり、ウェブサイトで実際に提供している商品に合わせて広告を更新しきれなかったりすることがあるのではないでしょうか。

こうした課題を解決するため、このたび Google では動的検索広告の提供を開始することにいたしました。これはウェブサイトの内容から動的に広告を生成し、関連性の高い検索で表示する新しいターゲットの仕組みです。従来のキーワードによるターゲット方法を補って、手間をかけずにより多くのクリックやコンバージョンを獲得することを目的として開発されました。


動的なターゲット設定、広告、リンク先ページ
動的検索広告では、Google 検索のウェブ クロール技術と関連性に関する技術を使用して、ウェブサイトで販売されている商品のインデックスを常に最新の状態に保ち、関連する検索が行われたときに広告を表示します。

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広告のタイトルは、検索クエリおよび検索クエリと最も関連性の高いリンク先ページのテキストに基づき、システムによって動的に生成されます。

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広告のその他の部分は、動的検索広告の設定時に作成したテンプレートを使用して生成されます。

動的検索広告は、他の広告と同じオークションにより表示されるかどうか決まりますが、キーワード ターゲットによって表示する広告がない場合のみ採用されます。つまり、動的検索広告は、本来なら表示される広告がない検索に限って表示されるため、リーチが広がり掲載結果が向上します。


ユーザーの利便性と効果
検索内容にぴったり一致した広告とリンク先ページが表示されれば、クリックやコンバージョンにつながる可能性も高くなります。これまで一部の広告主様を対象としたテストでも、その効果が実証されています。成果はさまざまですが、テストに参加されたほとんどの広告主様はクリック数とコンバージョン数が 5~10% 増加し、満足のいく投資収益率を実現されています。

中にはさらなる効果が期待できる結果を得られた広告主様もいらっしゃいます。アメリカで賃貸住宅情報を提供する大手ウェブサイトの Apartment Home Living はその一例です。ゼネラルマネージャーの Lawrence Cotter 氏は、常に変化し増え続ける大量の賃貸住宅情報をオンラインで管理しており、運用する AdWords キャンペーンに設定したキーワードは過去 5 年で 1,500 万個を超えました。動的検索広告を導入してから数週間経って、彼は次のように述べています。

「動的検索広告を導入したことでコンバージョン数は約 50% 増加し、平均コンバージョン単価は従来の検索連動型広告に比べ 73% も抑えることができました。

動的検索広告の機能は実に優れており、広告掲載に適した検索を見つけ出し、優れた広告を作成し、サイトで最も関連性の高いページにユーザーを誘導してくれます。」


管理、レポート、最適化
動的検索広告のターゲットには、サイト全体、サイトの商品カテゴリ、ある単語を含むページ、URL に特定の文字列を含むページを指定できます。これらを反対に除外し、従来の除外キーワードと併せて、ターゲットを絞り込むことや、在庫切れの商品を掲載したページを宣伝しないように設定することも可能です。また、クリック単価はターゲットごとに指定できます。

動的検索広告を使用したキャンペーンの掲載結果については、クリックの発生した検索クエリ、表示されたリンク先ページと生成された広告タイトル、平均クリック単価、クリック数、コンバージョン数を確認できます。また、一般的なサードパーティのトラッキング システムも利用できます。

これらのレポート機能とターゲット設定により、慣れ親しんだ方法で動的検索広告を最適化できます。コンバージョン数を最大限に増やすには、掲載結果の高いカテゴリの入札単価を引き上げ、掲載結果の低いカテゴリの入札単価を引き下げます。特定の検索クエリやウェブサイトの一部のページでの広告掲載を停止するには、除外設定を使用します。また、動的検索広告は新しいキーワードを見つける目的でも使用できます。掲載結果の高い検索クエリを特定して、広告グループにキーワードとして追加します。


リリース状況、その他
動的検索広告はすべての国と言語でご利用いただけますが、現在のところ、ベータ版として一部の広告主様に提供しております。ご利用を希望の場合は、Google のアカウント担当者に直接ご連絡ください。


詳細については、Ads Innovations ページ (英語版) または AdWords ヘルプセンターをご覧ください。

佐藤祐之 プロダクトマーケティングマネージャー

世界最大級のデジタルマーケティングのカンファレンス ad:tech tokyo が東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京にて開催されます。Google は今年も会場内にてスペシャルブースを出展し、2 日にわたり、計 5 つのブースセッションで最新のトレンドや事例をご紹介していきます。

ad:tech tokyo にいらっしゃる方は是非、Google ブースにお寄りください。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。


【セッション予定】
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◆統合されたディスプレイ広告ソリューションによる新しいマーケティングの形
10 月 27 日 (木) 11:40 - 12:20
※ マーケティング担当者、広告代理店の方々、サイト運営者、広告ネットワークに携わる方向け
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◆拡大するスマートフォンマーケットを味方につける AdMob の活用
10 月 27 日 (木) 14:40 - 15:20
※ スマートフォンビジネスに携わっている方向け
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◆メディアプランのインパクトの可視化 - オフラインとオンラインの相乗効果 -
10 月 27 日 (木) 15:40 - 16:10
※ マーケティング担当者、広告代理店の方向け
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◆コンテンツパートナーに開かれた Google の広告ソリューション 第1部
10 月 28 日 (金) 12:10 - 12:40
※ メディア運営者、サイトオーナーの方向け
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◆コンテンツパートナーに開かれた Google の広告ソリューション 第2部
10 月 28 日 (金) 12:40 - 13:10
※メディア運営者、サイトオーナーの方向け

Adam Juda 広告品質担当グループ プロダクト マネージャー

Google では、ユーザーに関連性の高い検索結果と有益なサイトを提供できるよう努めており、8 月にブラジル、ラテンアメリカ(スペイン語)、スペイン、ポルトガルにおいて、品質スコアと Google での広告ランクを決める際に関連性とリンク先ページの品質をより重視する試験的な取り組みを行いました。検索連動型広告の利便性を高めることを目標としたこの取り組みの結果、同様の変更をグローバルに実施することにいたしました。

これに伴い、一部のキャンペーンではキーワードの品質スコアや広告の掲載順位が変動する可能性がありますが、数週間以内には収まり、ほとんどのキャンペーンでは全体的な掲載結果に大きな影響は生じないものと思われます。

これまでどおり、ユーザーの検索に対して広告が高い成果を上げているキャンペーンでは、平均クリック単価が低く抑えられ、品質スコアや検索結果での掲載順位も高く維持できると見込まれます。AdWords の管理画面に表示される 10 段階の品質スコアは、引き続き Google での検索クエリと完全に一致した場合のキーワードの全般的な品質を反映したものとなります。また、これまでと同様に入札単価と品質スコアを高めることで、広告ランクも高くなります。AdWords の成果を高める最適化の手法についても、これまでと特に変わりはございませんので、確認をお願いします。

Surojit Chatterjee プロダクト マネージャー(モバイル広告)

モバイル広告は、今までとは異なる方法によって顧客と通話でつながる可能性を開き、ビジネスに新しい機会を生み出しています。広告主様にとっては優良な見込み顧客を得る新たな手段となっています。実際、Click-to-Call 機能の提供開始から 1 年以上が経った今、世界中で 50 万以上の広告主様が電話番号指定オプションを使ったキャンペーンを展開されています。

モバイル ユーザーに電話をしてもらうための最も一般的なアプローチには、Click-to-Call 広告に電話番号を掲載する方法、ウェブサイトに電話番号を掲載する方法の 2 つがあります。このうち、Click-to-Call 広告からの通話はキャンペーンの統計情報で簡単にわかります。ところが、モバイル サイトに掲載している電話番号からの通話についてはトラッキングが困難です。

本日ご紹介する新しいコンバージョン トラッキングの指標は、まさにその点で広告主様や代理店様のお役に立つものです。この新しい指標によって、ハイエンド携帯端末向けのモバイル ページから発信された通話(電話番号リンクのクリック数)を AdWords アカウントで確認できるようになります。

                                       

「通話」ボタンをわかりやすく活用しているパートナー様 Red Ventures 社Direct TV のリンク先ページ


これにより、電話番号や「通話」ボタンのクリックにつながった AdWords キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードを確認することができるようになります。この指標の導入にあたり、課金の仕組みやクリック単価に関する変更はありませんのでご安心ください。今後は、この新しいコンバージョン トラッキングの指標により、モバイル広告の成果に関するデータをより詳しく具体的にご覧いただければ幸いです。

ノースカロライナ州シャーロットのマーケティング企業である Red Ventures 様に、この新しい指標のベータ版をお試しいただきました。Red Ventures 社では、独自のトラッキング プラットフォームに加えて、この新しい指標を導入し、携帯サイトでの電話番号リンクの利用状況をトラッキングしました。同社オンライン マーケティング部長の John Sutton 氏は「これですべての広告主が、モバイル広告への投資によって獲得できた通話に関するデータを AdWords の管理画面で直接、しかも非常に詳しいレベルで分析できるようになります」と述べています。さらに、キーワードや広告ごとに異なる電話番号を用意するのが難しい広告主にとって、これは新たな付加価値を提供するものであると言うのが John 氏の意見です。

この、発信数をコンバージョンとして導入する機能によって、通話を獲得するための最適化の手段として AdWords の既存のツールを利用することも可能になります。John 氏によれば、これは「拡張 CPC目標コンバージョン単価など、コンバージョンを前提とする AdWords の機能への扉を開く」ものとなります。 新しい指標は、あらかじめ用意されたコードをリンク先ページに挿入するだけで利用開始できます。その際、リンク先ページでトラッキングするコンバージョンとして「電話」を設定します。次に、キャンペーンは通話獲得を重視して構成し、コンバージョン オプティマイザーなどの機能と組み合わせます。入札単価には、通話の獲得に焦点を合わせた目標コンバージョン単価を設定します。最終的には、発信数を重視して自動的に広告配信を最適化するようにします。

モバイル広告戦略の重要なポイントが電話の獲得であれば、ぜひこの指標をご活用ください。携帯サイトに電話番号リンクや「今すぐお電話」ボタンを設置している場合は、これらをトラッキングすることでそのクリック数を確認できるようになります。併せて、これまでコンバージョンのデータが足りないために利用できなかった AdWords の既存のツールを使って掲載結果を最適化できるようになるメリットもあります。設定方法などの詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。


追記)
2011年10月4日 16:25

お知らせした、コンバージョンの機能ですが、現在一部のお客様にお使いいただける状態で、今後段階的に全てのお客様がご利用いただけるようになる予定です。

全てのお客様にご利用いただける段階になりましたら、当ブログにてお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

追記)
2011年10月6日 9:30

いよいよ全てのお客様にご利用いただけることが可能になりましたので、ここにお知らせいたします。

David Nachum プロダクト マネージャー(モバイル広告)

モバイルでのウェブサイトの訪問時に、ユーザーにとって最も使いやすいのは、当然ながらモバイル向けにデザインされたウェブサイトです。そうしたモバイル向けのウェブサイトが、PC 向けのものと比べてどれだけ使いやすいかははっきりしています。小さなタッチスクリーンを意識したデザインであることで、探している情報にたどり着きやすく、インタラクションを起こしやすいページになります。モバイル端末からのサイトの訪問者に、できる限り快適な利用環境を提供することが、非常に重要なことだと Google は考えています。モバイルでのサイト閲覧時の使いづらさは、その会社やブランドに対する評価を下げますし、ユーザーがウェブサイト上で何か行動を起こしたり購入することを妨げます。モバイルサイトのパフォーマンスに関する最近の調査結果では、61% のユーザーが過去に困難があったサイトは再び訪れないと回答しています。

昨年 Google では、リンク先ページが Flash を多用したコンテンツの場合に、ハイエンド携帯端末に向けた広告の配信に関して制限を設け始めました。これはモバイル ユーザーのエクスペリエンス向上のための最初のステップとなりました。これから数週間のうちに、AdWords のキャンペーンでハイエンド携帯端末をターゲットしたモバイル検索からウェブサイトへの誘導をしている場合に、リンク先ページがモバイル端末に最適化されているかどうかが、広告品質を判断する要素の 1 つとして加わります。その結果、AdWords でスマートフォンに最適化されたリンク先ページを採用している広告が、よりよいパフォーマンスを発揮することが期待できます。結果的により多くのトラフィックをより安くウェブサイトへ誘導できるようになるでしょう。

この機会に、自社のウェブサイトをモバイル端末で訪問してみて、ユーザーと同じ体験を一度してみることをお勧めします。もしまだスマートフォンに最適化されていないようでしたら、Google がそのきっかけをサポートいたします。例えばアメリカで最近リリースされました無料の Google サイトというツールで簡単にスマートフォンに最適化されたウェブサイトを作成することが可能です(日本語への対応は 10 月中旬予定)。他にも、参考になる事例紹介やモバイルウェブサイトの制作に成功したビジネスを紹介しているケーススタディ、このようなモバイル対応のヒントになる Google のリソースを参考に、ウェブサイトのモバイル最適化に取り組んでいただければ幸いです。

今後もモバイルに関連する情報やイベント、取り組みなどを随時 AdWords 日本版 公式ブログにてご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。

広告営業本部 リテール業界担当 アソシエイト アカウント マネージャー 久保寺佑季

株式会社インターワールドは、「SHOP JAPAN®」「Hill’s Collection ®」「exabody ®」などで知られるテレビショッピングを展開する株式会社オークローンマーケティングのグループ会社で、主にこれらのサービスの広告戦略企画や実施を担当しています。同社は早いタイミングからテレビショッピングと連動したウェブサイトを構築し、Google AdWords を使ったオンラインプロモーションをおこなってきました。近年では検索連動型広告に加え、Google ディスプレイ ネットワークへの広告配信を意欲的に実施しています。その取り組みについて、株式会社インターワールド 常務取締役 メディア本部長 村中智光氏、メディア本部 クロスメディア ディヴィジョン インターネットDR メディア セクションの山田正芳氏、児玉花菜子氏、福島絵里子氏にお話を伺いました。


ウェブ上の “コールセンター” として
テレビ視聴以外の顧客を獲得する新たなメディアとして
テレビショッピングを主体とし事業展開をする中で、ウェブサイトは大きく 2 つのポイントで同社では重要な位置づけとなっています。1 つはウェブ上の”コールセンター”として迷わず購入につなげるための位置づけ、もう 1 つは、テレビ視聴以外の顧客を獲得する新たなメディアとしての位置づけです。前者は、テレビショッピングを見た人を的確にサイトへ誘導するため、まさにウェブ上のコールセンター的な役割を果たしていますが、近年テレビショッピングは見ていないものの、商品に対するニーズが高い消費者をどのようにウェブサイトへ誘導するかが重要な戦略となっていました。

こうした事業のオンライン戦略と並行する形で、Google AdWords の活用範囲は広がっていきました。商品名などをダイレクトに検索する消費者に向け広告を表示する検索連動型広告から、商品に興味を持ってくれそうな消費者が多く集まるブログサイトや商品に近しいサイトなどが集まる Google ディスプレイ ネットワークへの広告掲載に投資範囲が拡大し、現在では AdWords のターゲティング手法であるリマーケティングを軸に効率的にコンバージョンを獲得しつつ、ディスプレイ広告の利用を拡大しています。

「弊社では、広告の掲載効果としてコンバージョンを重視しています。新しい施策についてトライ & エラーは繰り返すべきだと考えていますが、一般的に純広告は予算や最適化を考えると気軽にトライしづらいものです。その点、AdWords は、少額の予算でも新たな施策を実行しやすいので、まずはやってみようと思いました。」(村中氏)


リマーケティングを利用し効率的にコンバージョンを拡大
ディスプレイ広告の積極的な活用を進める中、同社は AdWords のリマーケティングを導入。そのきっかけは、一度ウェブサイトに訪れた消費者を如何に効率良くコンバージョンに結びつけることができるかを検討していたことでした。

[購入の段階ごとにリストを分けて生成し、リマーケティングで広告を配信]

「コールセンターにお電話いただいたお客様のうち、6 ~7 割が商品購入につながっていますが、ウェブサイトはそれに比べ低い数値となっています。興味を持ってウェブサイトにいらしてくださったのに、その機会を損失しているのです。一度サイトへ来訪したお客様へリマーケティングで再アプローチすることが、有効な方法ではないかと考えました。」(村中氏)

一度ウェブサイトに訪れたユーザーをリスト化し、リマーケティングで再度広告を配信した結果、CPA (獲得単価)は一般的なキーワードによる検索連動型広告の -88% に。商品名に関連するキーワード以外の一般キーワードにおける検索連動型広告の CPA に比べ、リマーケティングの CPA が大幅に低くなりました。また、費用対効果を見ながら徐々に配信先を広げていった結果、リマーケティングによる購入が昨年の3倍以上に増加し、投資対効果の高い新規顧客の獲得に成功しました。


インタレスト カテゴリ+リマーケティングで新規顧客のみをターゲットに
リマーケティングによる効率的なコンバージョン数の拡大をさらに加速すべく、同社が次に活用したのがインタレスト カテゴリでした。インタレスト カテゴリは、Google ディスプレイ ネットワーク全体のターゲット ユーザー層にアプローチできるターゲティング手法で、予め選択したカテゴリ(自動車ファン、スポーツファン、旅行ファンなど)に関心があると思われるユーザーに対して広告が表示される機能です。同社はこの機能を使い、例えば釣りに関連する商材の場合は釣りに興味がある男性のカテゴリを選択するなど、明確にマッチするカテゴリに対して広告を配信しました。
そしてさらに、これらの広告からサイトにアクセスしたものの、直接コンバージョンに至らなかったユーザーに再アプローチをすべく、リマーケティングを活用。インタレスト カテゴリで配信した広告から購入に至ったユーザーをリスト化し、購入済みユーザーを除外してリマーケティングで広告を配信することで、興味がありそうな潜在顧客層のみをターゲットにアプローチすることができました。

[インタレスト カテゴリとリマーケティングの組み合わせで広告を配信]

結果、新規顧客からのコンバージョンが大幅に拡大しました。リマーケティングの実施前に比べ、コンバージョン数は約 9 倍、CPA は -65% と、ターゲットを絞って広告の配信をコントロールすることで、投資対効果高く新規顧客を獲得することができたのです。

「AdWords は広告クリエイティブ、ターゲティング、配信期間の自由度などのニーズが満たされており、また、PDCA サイクルを早くまわせるためトライ & エラーを検証しやすいと思います。」と AdWords の戦略策定に携わるチームの皆さんは評価しています。今後はスマートフォンユーザー向けの広告最適化や YouTube をプラットフォームにした動画プロモーション/動画を視聴したユーザーに対するリマーケティングでのアプローチなどを検討しているとのことです。

「リマーケティングを活用するには、リストの事前準備が必要です。ウェブマスターチームとのスムーズな連携を心掛け、シーズン需要の盛り上がりタイミングに備え、広告配信予定期間より前もってリストを蓄積するようにしています。」
(右より)
株式会社インターワールド 
常務取締役 メディア本部長 村中智光氏、メディア本部 クロスメディアディヴィジョン インターネットDRメディア セクション 福島絵里子氏、リーダー 児玉花菜子氏、マネージャー 山田正芳氏


Google ディスプレイ ネットワークについてはこちらのページを、その他の活用事例については、こちらのページをご確認ください。

Christian Oestlien プロダクトマネージャー

Google では数ヶ月前に、検索中のユーザーが信頼できる友人や知人のおすすめ情報を簡単に見つけることができる、+1 ボタンという機能をリリースしました。信頼できる知り合いが推奨する情報は、最も有効な情報源の 1 つです。その後 +1 ボタンは世界中で何百万ものウェブサイトに設置され、毎日 40 億回以上も表示されています。そして10月上旬からいよいよウェブ上のディスプレイ広告でも +1 ボタンをご利用いただけるようになります。

お客様が Google ディスプレイ ネットワークにディスプレイ広告を掲載している場合は、広告に +1 ボタンとおすすめ情報が表示されるようになります。ユーザーはワンクリックで広告のリンク先ページを友人や知人にすすめることができます。

ディスプレイ広告に個人的なおすすめを組み込むことで、ユーザーと広告の関係性の変化が期待できます。友人や知人のおすすめ情報が表示されるようになることで、ディスプレイ広告はより強力なものになります。

たとえば、A さんが割引航空券の広告を見て、友人にもすすめようと +1 ボタンをクリックしたとします。その後、Google にログインしている A さんの友人や知人にその割引航空券の広告が表示されると、広告の下に A さんの写真と A さんが +1 したことを示すテキストが表示されます。

(PC 広告 サンプル)
(モバイル広告 サンプル)
+1 ボタンとおすすめ情報はディスプレイ広告の下部に表示され、ユーザーが広告にカーソルを合わせるまではフェード アウトした状態になります。「x」をクリックすると、その時点でオーバーレイは非表示になります。

また、この広告が A さんの友人や知人に表示される可能性も高くなります。友人のおすすめは高い関連性を示すシグナルとなるので、Google ディスプレイ ネットワークでは、ユーザーによる推奨を受けている広告を積極的に表示します。具体的には、推奨したユーザーの友人がアクセスするすべてのページで、その広告がオークションに含められます。もちろん、特定のプレースメントやユーザー層(インタレスト カテゴリリマーケティング リストなど)をターゲットに設定している場合は、設定した条件に一致するページにのみ広告が表示されます。また、除外しているプレースメントやカテゴリで広告が表示されることはありません。

なお、広告に対する +1 は、広告のリンク先ページに対応付けられます。そのため、+1 ボタンが検索結果ページ、ウェブサイト、ディスプレイ広告のどこでクリックされても、結果に違いはありません。あるコンテンツを +1 すれば、表示されている場所を問わず、ウェブ全体でそのコンテンツに対して +1 が 1 つ適用されます。

なお、Google ディスプレイ ネットワークの +1 ボタンは、イメージ広告、GIF 形式のアニメーション広告、Flash 広告、ディスプレイ広告ビルダーで作成した広告、厳選されたモバイル広告枠に追加されます。また、Google ディスプレイ ネットワークの内外どちらにも掲載可能な DoubleClick リッチメディア広告に、+1 ボタンを含めるよう設定することもできます。

広告に +1 ボタンやおすすめ情報を表示したくない場合は、本日より AdWords のキャンペーン設定でキャンペーンごとに無効化できます。

+1 ボタンの詳細や、広告と検索結果に与える影響については、Google の +1 ボタンに関するサイトをご覧ください。

第一広告営業本部 シニアアカウントプランナー 小林哲男

数えきれない程多くのサイトが広告掲載先の候補となる Google ディスプレイ ネットワーク。その中でも YouTube は、日本のインターネット人口の約 51.0% へリーチ* する大きなサイトの 1 つです。今回はこの YouTube を活用し、まさにターゲットとする層へのリーチに成功した事例をご紹介します。

医療事業を核とし、バイオケミカル事業などをグループで展開する協和発酵キリン株式会社。同社は 2008 年の商号変更をきっかけに、改めて消費者に対し企業への理解を深めていくコミュニケーション戦略を必要としていました。こうしたコミュニケーション戦略の一貫として、中高年に高い人気を誇る「サンダーバード」のキャラクターを起用したオンラインキャンペーンを展開、YouTube を活用しています。今回の施策について、協和発酵キリン株式会社 コーポレートコミュニケーション部 広報担当マネジャー 薬学博士 長谷川一英氏にお話を伺いました。

40 代、50 代男性をターゲットにしたトリプルメディア戦略
「協和発酵キリンが ”医療用医薬品を販売する会社” で、さらに ”製薬会社の中でも抗体医薬に強い会社” であることを知っていただくことが今回のキャンペーンに力を注いだポイントです。」長谷川氏はこれまで、いかに消費者に対して商号変更後の社名を認知してもらい、最終的にロイヤリティを獲得していくか、そのコミュニケーション方法を検討していました。事業の特性上、これらのコミュニケーションは段階を追って進めていく必要があります。今回は、これまで重点を置いてきた社名認知、業態認知のフェーズの次の段階である、機能認知(抗体医薬に強い会社であることを認知)を進めていくフェーズでした。

抗体医薬の主なターゲット層は、健康に対する意識が高く、新しいものに対する受容性が高い 40 代、50 代の男性です。今回のキャンペーンでは、これらのターゲットとなる消費者が親しみを持ち、かつ業態との親和性も高い「サンダーバード」を活用しました。タイアップ ソーシャルメディアに加え、YouTube を使ってキャンペーンサイトへユーザーを集めるトリプルメディア戦略を取りました。

キャンペーンサイトで自然に機能理解を深める
2011 年 5 月にリリースしたキャンペーンサイト『THUNDERBIRDS Lab.』は、ユーザー参加型のキャンペーンサイトで、サイトに訪れたユーザーが入隊テストを受け隊員になることで、随時追加されるミッションに参加できるようになります。コンテンツを充実させることで、このミッションを通して協和発酵キリンの最先端医療に対する理解を深めることができるようにしました。

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入隊するとオリジナルのアバターを作成することができる等の特典をつけ、段階を区切って新しいミッションを追加していくことで、ユーザーが何度も訪れ、徐々に機能理解を深めてくれるような工夫を施しています。

キャンペーンサイトへ、まさにターゲットとなるユーザーを連れてくる YouTube の役割
今回の施策において、YouTube はキャンペーンサイトにターゲットユーザーを誘導するための大きな役割を担いました。カスタマイズ可能な YouTube ブランドチャンネルを使い、エンターテイメントを楽しむ YouTube ユーザーに対し、アバターメーカーなどキャンペーンサイトと異なるコンテンツを用意しました。また、YouTube トップページにマストヘッド広告を掲載し、サンダーバードをフックにブランドチャンネルへの誘導をおこなっています。

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「最初は今回のターゲットに YouTube はあまり合致しないと思っていましたが、実際には 40 代、50 代も多く利用していることがわかりました。」(長谷川氏)

YouTube には『YouTube インサイト』という動画を視聴したユーザーのデモグラフィックや視聴動向など匿名の統計情報を把握できる分析機能があります。このインサイトにより、40 代、50 代、かつ男性を中心に動画が視聴されていることが検証され、当初ターゲットとしていたユーザーへのリーチに成功しました。また、キャンペーンサイトに設定した Google Analytics でキャンペーンサイトの流入元を確認したところ、YouTube からの流入が多く、他の流入元サイトと比べて最も高い数値を記録しました。

[協和発酵キリンブランドチャンネルの YouTube インサイトによる統計情報 ※開始 1 ヶ月時点]

「キャンペーンサイトの訪問者の行動を分析してみても、直帰率が少なく、きちんとサイトを見てくれるユーザーが集まりました。YouTube のブランドチャンネルを通じ、まさにターゲットとする世代のユーザーと接点を持つことができたのが要因であると考えています。」(長谷川氏)

「抗体医薬という難しいテーマに対する理解を深めるため、段階を区切ってストーリーを追加していきました。何度もサイトを訪れてもらうため、キャンペーンサイトや YouTube ブランドチャンネル内のコンテンツもスケジュールを組んで更新するようにしています。」
協和発酵キリン株式会社 コーポレートコミュニケーション部 広報担当マネジャー 薬学博士 長谷川一英氏


Google ディスプレイネットワークについてはこちらのページを、その他の活用事例については、こちらのページをご確認ください。

* Source: Nielsen Online NetView, May 2011 (パネル種別: Home and Work)

スモールビジネス マーケティング チーム

Google では毎日、AdWords  をご運用いただいている広告主様から、たくさんのお問い合わせをいただいております。今回はその中から、多くお問い合わせをいただく内容を、それらに関連するビデオと共に、一部ご紹介したいと思います。


1. 広告ランクの仕組み
AdWords では、広告の掲載順位はすべて「広告ランク」によって決定され、広告ランクが高い順に、広告が検索ページやディスプレイ ネットワーク上のページに表示されます。なお、この「広告ランク」は「入札単価」と「品質スコア」の 2 つの要素により決定され、このどちらか、または両方を高めていただくことが「広告ランク」の改善につながります。
広告ランクの仕組みや改善方法について、さらに詳しくお知りになりたい方はこちら。 [ 動画を見る ]

2. コンバージョン トラッキング
ご運用中の広告やキーワードの効果を的確に把握するには、コンバージョンに注目してみてください。ご予算に対して、何件のコンバージョンが発生したかをご確認いただくことで、費用対効果と運用上の課題を把握することができます。無料のコンバージョン トラッキング機能で、このコンバージョンを分析いただけます。
コンバージョンやコンバージョン トラッキングに関する詳しいビデオはこちら。 [ 動画を見る ]

3. Google ディスプレイ ネットワークへの広告配信
Google ディスプレイ ネットワークは、AdWords 広告を掲載する 100 万以上もの Google ディスプレイ パートナー、YouTube、Google 関連サイトで構成されます。さらにディスプレイ ネットワークでは、テキストや画像、リッチメディア、動画など、さまざまな広告フォーマットが利用でき、ユーザーの関心を惹き付ける広告を幅広く配信することが可能です。
ディスプレイ ネットワークに関する詳細や、広告の配信方法に関するビデオはこちら。 [ 動画を見る ]

4. モバイル広告の運用
AdWords ではPCに加えて、Android や iPhone などフル インターネット ブラウザを搭載した高機能端末のほか、日本で一般的に普及している従来型の携帯電話にも広告が配信できます。現在、モバイル端末からの検索数やAdWords 広告の表示数およびクリック数は急成長しており、この成長は今後も継続していくと考えられています。
モバイル広告の運用に関する詳細や、設定方法に関するビデオはこちら。 [ 動画を見る ]

いかがでしたでしょうか?これらのヒントが広告主様のお役に立ちましたら幸いです。

AdWords オンライン教室では、以上のようなご運用のヒントとなる情報を、ビデオ形式にて多数ご覧いただけます。ご運用状況や目的別にわかりやすくご紹介しておりますので、ぜひご活用ください。

水谷 嘉仁 シニア プロダクト スペシャリスト

このたび、検索結果の上部に広告を表示するための単価設定の目安となる、「ページ上部表示の推定入札単価」という新しい指標が AdWords に追加されました。この指標は First Page Bid の見積もりに似ており、検索結果の上部に広告を表示するために必要な 上限クリック単価 の見積もりとなります。

さらに、レポートの分割項目として「上部または側部」が新しく追加され、広告が Google の検索結果の上部に表示された場合と右側に表示された場合に分けて掲載結果をご確認いただけるようになりました。 広告の掲載場所とクリック数やコンバージョンとの関係を今まで以上に詳しく分析できるので、検索キャンペーンのより効果的な最適化が可能となります。平均して、検索結果の上部に表示される広告は、右側に表示される広告よりかなり多くのクリックを獲得する傾向があります。この情報と新しいページ上部表示の推定入札単価を入札単価設定の目安としてお役立てください。

注: ページ上部表示の推定入札単価は単価設定の目安としてご利用いただけますが、この推定値より高い単価を設定しても、ページ上部への広告掲載が保証されるわけではありません。広告掲載順位、および広告ランク は、品質スコア、クリック単価、予算やアカウントの設定、ユーザーや競合する広告主様の動向によって決まります。

ページ上部表示の推定入札単価を表示する方法は次のとおりです。
  1. [キーワード] タブに移動します。
  2. [表示項目] をクリックします。
  3. プルダウンメニューから [表示項目の変更] を選択します。
  4. [ページ上部表示の推定入札単価] チェックボックスをオンにして、[保存] をクリックします。
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ページ上部表示の推定入札単価の詳細については AdWords ヘルプセンター をご覧ください。

清水一浩 プロダクトマーケティングマネージャー

このたび、アドワーズの導入をご検討されております企業の方々を対象にした、Google アドワーズ 認定講師による Google アドワーズ導入セミナーを開始いたします。

Google アドワーズ導入セミナーでは、アドワーズの導入の際によく皆様が持つ疑問や不安などを解消し、スムーズにアドワーズを導入いただけるように、アドワーズに関して高い知識を持った Google アドワーズ認定講師がサポートいたします。

また、本セミナーへの参加は無料ですので、まずはお気軽にご参加いただき、アドワーズについて知って頂ければ幸いです。

9月のセミナースケジュール:
  • 2011 年 9 月 8 日 (木) 14:20  - 16:20 [インターネット・アカデミー渋谷校]
  • 2011 年 9 月 23 日 (金) 14:30 - 16:30 [大阪産業創造館]
  • 2011 年 9 月 28 日 (水) 14:20 - 16:20 [インターネット・アカデミー渋谷校]


セミナーへのご参加は、Google アドワーズ導入セミナー専用ページ よりお申し込み頂けます。また、10 月以降のセミナースケジュールについては、セミナー情報ページにて随時更新していきますので併せてご確認ください。

なお、セミナー参加のお座席には限りがありますので登録はお早めにどうぞ。

また、併せて Google アドワーズ認定講師も募集いたしております。Google アドワーズ認定講師としてアドワーズ導入のセミナー実施に興味がある方は、セミナー専用ページ内にて記載の Email アドレスまでご連絡ください。 認定講師の資格取得の条件についてご案内致します。

皆様の積極的なご参加をお待ち申し上げております。

伊東 裕揮 プロダクトスペシャリスト

このたび Google では AdWords Editor 9.5 をリリースいたしましたのでお知らせいたします。

AdWords Editor の新しいバージョンの 9.5 では、キャンペーン エクスペリメント住所指定オプションのほか、AdWords のキャンペーン管理に役立つさまざまな機能がサポートされています。更新された機能の一覧については、AdWords Editor バージョン 9.5 リリース ノートをご覧ください。

ここでは主な変更点をご紹介いたします。

AdWords Editor バージョン 9.5 の主な変更点

キャンペーン エクスペリメント
キャンペーンのテストを次のように管理できるようになりました。
  • テストのステータス(「コントロール専用」、「テスト専用」、「コントロールとテスト」など)を広告グループ、広告、キーワード単位で適用、編集する
  • デフォルトの上限クリック単価、ディスプレイ ネットワークの上限クリック単価、上限インプレッション単価の調整比を広告グループ単位で適用、編集する
  • 上限クリック単価の調整比をキーワード単位で適用、編集する
  • テスト ステータスと単価調整比を CSV と XML 形式でインポート、エクスポートする
住所指定オプション
バージョン 9.5 より、住所指定オプションがサポートされるようになりました。任意の住所で新しい住所指定オプションを手動作成したり、既存の住所指定オプションを編集することができます。また、住所指定オプションの情報を CSV と XML 形式でダウンロード、アップロードすることができます。

アカウント情報のバックグラウンドでのダウンロード
作業中とは別のアカウントの情報を、バックグラウンドでダウンロードできるようになりました。ダウンロードが終わるまで待つことなく作業を続行できるので、大規模なアカウントの作業をする場合など、作業効率が改善されます。

そのほか、変更を元に戻す機能や、複数アイテムの追加手順が改善されるなど、細かな点でも操作性が向上しています。

文字数の長いテキスト広告への対応
以前、本ブログにてご紹介いたしました、日本を含む一部の国を対象とする、文字数の長いテキスト広告にも、バージョン 9.5 より対応しました。


バージョン 9.5 へアップグレードするには、AdWords Editor アカウントへのログイン時に表示されるアップグレードのメッセージにしたがってダウンロードしていただく、もしくは AdWords Editor のウェブサイト からもダウンロードしていただけます。バージョンの AdWords Editor をインストールした後は、アカウント情報の再ダウンロードが必要となります。コメントや未送信の変更が失われないようにするには、アップグレードの確認画面で [バックアップ後、更新] を選択し、バックアップ ファイルを保存してからアカウント情報を再度ダウンロードして、AdWords Editor にバックアップ ファイルをインポート してください。なお、AdWords Editor の以前のバージョンを手動でアンインストールしていただく必要がある場合もあります。

詳細については、リリース ノートまたは AdWords Editor ヘルプセンターをご覧ください。

伊東 裕揮 プロダクトスペシャリスト

EC サイトを運営されている広告主様をはじめ、ショッピングに関連する検索をしているユーザーに対して、より関連性の高い商品情報を見せたいとお考えの広告主の方は多いかと思います。また、検索するユーザーにとっても、検索結果として適切な商品情報が表示されれば、意味のある検索結果を得られることになるでしょう。そのようなニーズに対応するため、AdWords では「商品情報表示オプション」と呼ばれる機能がいよいよ日本でも利用できるようになりました。

この機能を利用すると、 Google Merchant Center にご登録いただいている商品情報を、 AdWords 広告として表示することができます。従来の AdWords 広告文の下に「+」ボックスが表示され、このボックスをクリックすると商品名や画像、価格などがリストとなって表示されます。 Google Merchant Center のアカウントに設定を追加すれば、特定のキーワードに対して表示する商品を調整することもできます。


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広告料金はクリック単価( CPC )課金となっており、広告テキストもしくは商品情報のリンクをクリックしたときのみ課金されます。ユーザーが「+」ボタンをクリックして商品情報を表示させただけでは、料金が請求されることはありません。

ちなみに、Android や iPhone などのハイエンド携帯端末にも、この商品情報表示オプションの広告は対応しています。最近の調査(英語)* では、ハイエンド携帯端末ユーザーのうち 79% のユーザーがショッピングの最中に携帯端末を使って商品情報や価格を調べている、という調査結果も出ており、ショッピングとハイエンド携帯端末はとても親和性の高い組み合わせと言えるでしょう。


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Google Merchant Center と AdWords の両方をすでにお使いでしたら、商品情報表示オプションの設定方法はとても簡単です。

まず Google Merchant Center にログインし、設定画面で AdWords のお客様 ID を入力し、 AdWords のアカウントと Google Merchant Center のアカウントを紐付けます。その後、 AdWords の管理画面にログインし、対象となるキャンペーンを選択して「広告設定オプション」のタブに移動し、「新しい広告設定オプションを作成」ボタンをクリックしてください。 AdWords アカウントに紐付けされている Google Merchant Center アカウントが表示されますので、適切なアカウントを選択すれば完了です。このオプションのためだけに新しくキャンペーンや広告グループを作成する必要もなく、キーワードや広告文を変更する必要もありません。


詳細については、商品情報表示オプションのヘルプセンターおよび Google Merchant Center ヘルプセンターをご覧ください。

*出典) “The Mobile Movement - Understanding Smartphone Users,” a co-study from Google and conducted by Ipsos OTX

水谷 嘉仁 シニアプロダクトスペシャリスト

英語以外の言語で広告を作成している場合は、表示 URL に国際化ドメイン名(日本語のドメイン名など)を使用して、その言語を話すユーザーにアピールしたいと思われたことがあるのではないでしょうか。本日は、AdWords で表示 URL とリンク先 URL に ASCII 以外の文字(アクセント記号や分音符号付きのラテン文字、ラテン文字以外の言語など)を使用できるようになりましたのでお知らせいたします。

広告主様は AdWords で広告を作成する際に、表示 URL とリンク先 URL の欄に Unicode 文字を入力できます。Google ではこの URL が Unicode と Punycode の両方で正しく機能することを確認し、ユーザーが広告主様のサイトに問題なくアクセスできるようにしています。

また、ユーザーに自国語以外で URL が表示されないようにするため、表示 URL はユーザーの表示言語と一致する場合にのみ Unicode 文字で表示し、それ以外の場合は Punycode で表示します。

なお、今後も AdWords の表示 URL とリンク先 URL に関するすべてのポリシーが適用されますのでご注意ください。特に、表示 URL とリンク先 URL のドメインは一致させる必要があるため、ASCII 以外の文字を表示 URL に使用する場合は、リンク先 URL にも必ず同じ文字を使用してください。

また、マルチバイト文字を含める場合は、文字数制限が異なることがあるのでご注意ください。詳細については、こちらのヘルプセンターをご覧ください。

Surojit Chatterjee モバイル広告プロダクト マネージャー

この 1 年ほどでタブレット型端末の利用が急速に広まりましたが、Google ではこれに伴い、フル インターネット ブラウザ搭載のタブレット型端末に表示する広告について、ユーザーと広告主様の利便性を向上できるよう取り組みを続けております。そしてこのたび、タブレット型端末向けの新しい Google 検索画面の提供を開始いたしました。

新しい Google 検索画面はタブレットの大きな画面を最大限に生かした、タッチ操作のしやすいものとなっております。また、タブレット型端末の操作性に合わせて、タブレットに表示する検索連動型広告のデザインも変更しました。これらのデザイン変更のほか、Google 検索に表示される広告の数もタブレットの向きに応じて次のように変化するようになりました。
  • タブレットを横向きにして検索クエリを入力すると、検索結果の上部に最大 2 つの広告が表示されます。
  • タブレットを縦向きにして検索クエリを入力すると、検索結果の上部に最大 3 つの広告が表示されます。
  • タブレットの向きに関わらず、ハイエンド携帯端末の場合と同じように、検索結果の下部にも最大 3 つの広告が表示されます。
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タブレット型端末をターゲットとするすべてのキャンペーンで、タブレット向けの新しい検索画面に広告が表示されるようになります。これに伴い AdWords アカウントでも、タブレット広告の掲載結果を効率的に確認、管理できるよう、次の変更を行いました。

今回のタブレット向け検索画面のリリースにより、ユーザーの検索利便性が高く維持されると同時に、広告主様にとってもタブレット キャンペーンの掲載結果の向上が期待できます。

ビジネスと消費者の関わりをより密接なものにするターゲット設定の詳細については、こちらをご覧ください。

Stuart Spiteri アジア太平洋地域 プラットフォーム部門 ディレクター

今や数十万もの広告主がビジネス拡大のために検索連動型広告を利用しています。検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに的確に関連した広告を検索結果画面に表示するテキスト形式の広告は、十年近くの技術革新を経て、ビジネスと顧客との接点を提供するオープンなプラットフォームとして確立されています。

今では、画像や映像、インタラクティブ広告などのディスプレイ広告を目にすることも増えてきました。検索連動型広告と同様、ユーザーに興味を抱いている分野の製品やサービス、アイデアの情報を提供します。また、広告主にとってディスプレイ広告は認知と売り上げの拡大に必要不可欠です。ウェブサイトの運営者やオンライン媒体社にとっては、ユーザーが利用するオンラインコンテンツやウェブサービスの運用資金を生みます。

しかし、多数のディスプレイ広告のフォーマットが存在し、膨大なウェブサイトの選択肢があるなかで、広告主がディスプレイ広告キャンペーンを企画・管理するには相当な時間が必要となります。この煩雑性のため、多くの広告主はディスプレイ広告に手を出しあぐねているか、もしくは限られた範囲で諦めてしまっています。

一方で、パブリッシャーの中には 80 %もの広告枠の余剰を抱えているものもあります。販売した広告枠についても、莫大な数の広告主とキャンペーンの管理に追われています。

Google は、より優れた技術の上に作られた優れたシステムが、ディスプレイ広告市場全体のパイを拡大し、全員にとってのメリットをもたらすことができると信じています。

Google のディスプレイ広告へのアプローチの 3 原則は以下の通りです:

1.ディスプレイ広告の売買システムの簡素化
DoubleClick 広告製品は、広告主及び媒体が数千にも及ぶサイトに渡る広告キャンペーンや広告フォーマットの管理を容易にします。

2.広告主や代理店が測定できる効果の明示
Google ディスプレイネットワークと YouTube 全体にディスプレイ広告キャンペーンを展開することができるよう、新しい機能を追加しています。また、広告の効果を測定できる指標とレポーティング技術の開発を続けています。

3.エコシステムの開放
検索連動型広告同様に、ディスプレイ広告もオープンで手軽なものにしたいと考えています。

Google はこれら 3 原則を実践できるように取り組んできました。そして本日、DoubleClick Ad Exchange を発表し、参加者全員にとってオープンなディスプレイ広告のエコシステムを作るために前進することができることを嬉しく思います。DoubleClick Ad Exchange はオンライン媒体と広告ネットワーク・代理店ネットワークの間のディスプレイ広告枠の売買がリアルタイムで取引できるマーケットプレイスです。

媒体と広告ネットワークは大量の広告と広告枠を管理しています。リアルタイム入札で価格設定が行えるオープンマーケットプレイスで(メディアを購入する)バイヤーと(広告を販売する)セラー(オンライン媒体社)をつなげることで、Ad Exchange はディスプレイ広告や広告枠をより効率的に、より容易にインターネット上で割り当て・展開することができます。これにより広告主の ROI を高め、媒体のオンラインコンテンツによる収益の最適化を図ることができます。

AdWords の広告主は既存の AdWords 同様のインターフェースを使用して Ad Exchange 内のサイトに広告を出稿することができるようになります。つまり、より質の高いサイトに広告を出稿することができるということになります。同様に、Ad Exchange はまた、AdSense 媒体により多くの、そしてより質の高いディスプレイ広告の広告主との取引の機会を提供します。

ディスプレイ広告市場全体のシェアを拡大することは、広告主、媒体、最終的にはユーザーのインターネットでの体験をより良いものにすると信じています。DoubleClick Ad Exchange は、よりオープンなマーケットプレイスの創出に貢献し、また、そのビジョンの達成に向けての確実な一歩となります。