2009年7月1日
Posted by 安田政弘 カスタマーソリューションエンジニア


このたび、開発者の皆様のご要望に応えて、AdWords API v2009 (以下 v2009) が本番環境でもご利用いただけるようになりましたのでお知らせいたします。スピード、拡張性、柔軟性、コスト パフォーマンスのあらゆる面で改善された v2009 をいち早くご体験いただき、スムーズなバージョンアップにお役立てください。

ご存じの方もいらっしゃるかと存じますが、このバージョンの AdWords API は、今年の 4 月よりサンドボックス (テスト環境) ではご利用いただけるようになっていましたが、今回のリリースによって本番環境でもご利用いただけるようになりました。

しかしながら、ここで 1 点追加でお伝えさせていただきますと、「
本リリースは v2009 の全機能を実装した正式リリースではなく、一部の機能のみを先行リリースした」ということをご理解いただければと思います。今後段階的なリリースを繰り返し、最終的な正式リリースとなる予定ですので、あらかじめご了承ください。

v2009 のご利用方法:
本リリースのご利用にあたってはこちらよりお申し込みいただくようお願いしております。ご利用の準備が整い次第、確認のメールをお送りします。(お申し込みは英語でのご案内となります。あらかじめご了承ください。) また、v2009 ホームページにある開発者向けドキュメントも合わせてご参照ください。

さらに、v2009 のご利用準備が整うまでの間は、v2009 サンドボックスでテストいただくことが可能です。サンドボックスは Google アカウントのユーザー名とパスワードを使用することでどなたにも無料でご利用いただけます。ただし、サンドボックスはテスト用の開発環境であるため、実行中の AdWords アカウントに対するアクセスはできませんのでご注意願います。サンドボックスに関するご利用方法については
こちらのブログ(英語)をご参照ください。


今回のリリースによる変更点

  • 新しい利用規約 - ご利用用規約 (英語) を更新し、内容をより明確にしました。特に、サードパーティの開発者様に対する AdWords 機能の実装要件を再定義しました。実装必須機能とオプション機能のリストについてはこちらをご覧ください。
  • 料金の見直し - 新システムの効率改善に伴い、レート表を更新し、キーワードの追加、広告の追加、広告グループの設定など最も一般的な操作の使用料金を引き下げ、平均的な開発者の方で費用が約 20 % 削減される見込みです。
  • 今回リリースされる主なサービス - キャンペーン管理および広告グループ管理に関するサービスをリリースしました。詳しくは、v2009 ホームページをご参照ください。


今後の予定:
前述のとおり、v2009 のリリースは段階的に行われ、今後数か月にわたり新しい機能の追加や AdWords の機能への更なる対応も行ってまいります。また、追加機能を本番環境に対してリリースする前に v2009 サンドボックスにて利用いただけるようにいたします。今後、さらに追加機能を提供する際は、
米国の AdWords API ブログ および本ブログにてお知らせする予定です。

例えば予定されている機能には、以下のようなものがあります。
  • 部分エラーのサポート - バルク送信した内容が一部のエラーによってすべてロールバックされることがなくなります。これにより、同じ内容すべてを再送信することなくエラーになった内容のみ再送信することで、効率的に処理を継続することができます。
  • 非同期方式の呼び出し - より多くのデータを短時間で簡単に処理できるようになります。リクエストが完了するまで待たなくても、API サービスで前の呼び出しの受信が確認されると、すぐに次の呼び出しを実行できます。大量のリクエストも長時間待つ必要はありません (同期方式も引き続きご利用いただけます)。
  • キーワード ツール - 新しいキーワード管理ツールにより、API を使用して、AdWords キーワード ツールとキーワード最適化ツールから新しい URL 固有のキーワード候補に直接アクセスできます。
  • クライアント センターレポート機能


v13 サポートについて:
v2009 の正式リリース後も、数ヶ月の間は AdWords API v13 と v2009 の両方をご利用いただけます。今回の更新はメジャー バージョンアップとなるため、v13 のサポート期間を通常より長く行わせていただく予定 (現時点の予定では 2010 年初旬まで) です。皆様が v2009 にお申し込みいただき、いち早く新バージョンの情報を得ることでスムーズな移行をお願いいたします。

以上、今後のアップデートにご期待ください。