Posted by 水谷 嘉仁 プロダクトスペシャリストチーム

このたび、これまで一部の地域で試験運用を行っていた「絞り込み部分一致」が、その他の地域でもご利用いただけるようになりました。これにより、AdWords の新しいキーワード ターゲット機能で、フレーズ一致よりアプローチの範囲を広げつつ、部分一致より詳細にコントロールすることができます。絞り込み部分一致のキーワードをキャンペーンに追加すると、完全一致とフレーズ一致を主に使用している場合は特に、クリックやコンバージョンの増加と投資収益率の向上が見込めます。

絞り込み部分一致をご利用いただくには、通常の部分一致キーワードの単語の前に半角のプラス記号(+)を付けるだけです(複数の単語に付けることも可能です)。プラス記号を単語の前に付けることで、その単語自体かその類似パターンが検索クエリに含まれている場合にのみ広告が表示されます。

たとえば、類似パターンには、日本語ではタイプミスや表記の違い(「振り込み」と「振込」)、略字などがあり、英単語ではさらに単数/複数の違いや語形の変化(「floor」と「flooring」)、頭文字なども含まれます。類義語(「すばやい」と「高速」)や関連語句(「花」と「チューリップ」)は類似パターンとは見なされません。

文章では分かりにくいかもしれませんので、キーワードの各マッチ タイプの関係を表した以下の図をご覧ください。

絞り込み部分一致のキーワードに一致する検索クエリは、フレーズ一致キーワードより多く、部分一致キーワードより少ないことがわかります。マッチの仕方はプラス記号を付ける単語によっても変わります。

たとえば、「イブニング シューズ」という検索クエリは、「フォーマル +シューズ」というキーワードには一致する可能性がありますが、「+フォーマル +シューズ」というキーワードには一致しません。

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試験運用の結果から、フレーズ一致と完全一致を主に使用している場合、絞り込み部分一致のキーワードを追加するとキャンペーンのクリック数やコンバージョン数が増えることがわかっています。その一方で、部分一致の場合よりターゲットを絞り込むことができるので、望ましくない場面での広告表示は抑えることができます。

絞り込み部分一致のキーワードでは、一般的にトラフィックの量は部分一致よりもフレーズ一致に近いものになります。アカウントで部分一致キーワードを主に使用している場合、そのキーワードを絞り込み部分一致に変更すると、クリック数とコンバージョン数が大きく低下する恐れがあります。また、その変更自体によって品質スコアが向上することもありません。そのため、既存の部分一致キーワードは変更せずに絞り込み部分一致のキーワードを新たに追加し、掲載結果を評価して目標とする投資収益率を達成できるように入札単価を調整されることをおすすめします。

この新機能は、すべての地域で主な言語でご利用になれます。ぜひ AdWords にログインして管理画面で絞り込み部分一致のキーワードを追加してみてください。また、AdWords Editor や AdWords API も使用できます。詳細やご利用のヒント、よくある質問の回答などについては、AdWords ヘルプ センターをご覧ください。

(追記 7/20 17:00)
リンク先のヘルプセンターに、「日本語対応予定」と表記されておりますが、日本はすでに対応済みです。こちらの内容は追って修正されます。