Posted by 小野 雄高 広告営業企画チーム

皆さん、こんにちは。これから数回にわたって、Google AdWords (アドワーズ)が新しい広告の時代にマッチした広告サービスであることを理解していただくとともに、その効果的な活用のヒントを少しずつご紹介させていただきたいと思います。

まず第1回目は、題して、『
Google の広告へのアプローチ』。

Google の広告に対する考え方
ところで、皆さんは Google が続々とリリースするプロダクトサー ビスについて、すべてあるひとつのミッションに基づいて開発されているのをご存知でしょうか。

そのミッションとは、どこかでお聞きになった方もいるかと思いま すが、「世界中の情報を整理して、世界中の人々がアクセスでき、利用できるようにする 」というものです。特に「世界中の人々」という言葉に表されているように、すべての Google プロダクトは、「利用者(ユーザー)にフォーカス」しています。もちろん、これからお話する広告プロダクトもこのミッションに基づいています。

それでは、広告にとってユーザーとは誰でしょう?広告におけるユーザーは、2者が考えられます。ひとりは、広告を出稿する広告主さま、そして、もうひとりは、 その広告に接触する消費者です。それではまず、消費者にフォーカスをするとどのようなことが見えてくるのか、現代の消費者に対応した広告およびマーケティングとはどのようなものなのかを皆さんと見て行きたいと思います。


消費者とそれを取り巻く環境 - 2 つの変化
まず、消費者にフォーカスすると何が見えてくるのでしょうか?昨今の消費者とそれを取り巻く環境においては、大きく2つの変化が起きていると言われています。ひとつは、「消費者の購買行動/情報行動」、もうひとつは「メディア状況」の変化です。
みなさんが何かモノを買うとき、普段どのような行動をしているか想像してみてください。
例えば、ある商品を TV で 知り、その商品に興味を持つと、雑誌やカタログなどでいろいろと調べてみたり、似たような商品を店頭で見て比較したりする。そして、理解を深めてから、よ うやく商品を買うという手順を自然に行っているのではないでしょうか。この商品を購入するまでの一連の流れを消費者の「購買行動」と呼び、それぞれの段階 で、情報をどこから、どのように得てきたかを消費者の「情報行動」と呼びます。

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多 くのデータが上記のような図を示していますが、情報を得る段階ごとに消費者が様々なメディアを利用していることが見て取れます。そして、特に現代の消費者 に顕著な情報行動は、各段階で「インターネット」を利用しているということです。つまり、何かモノを知ったり、調べたり、購入しようとするときに、インターネット でサイトを見たり、あるいは、検索してサイトから情報を得るという行動が非常に一般的になったということです。これが1つ目の変化です。

続いて、消費者を取り巻くメディア状況はどのようなものになってきているのでしょうか。
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これは、いわゆる
UGC (User Generated Contents) と 言われるブログをはじめとする消費者自身が作り出しているサイトが増大しているということを示しています。しかも、こうしたブログやコメント記事、さらに は携帯でパチリと撮った写真(画像)なども含めて、欲しい情報に直接到達することが可能な検索テクノロジーが発達しつづけていること、ノート PC やモバイルなど情報収集装置の普及により、いつでもどこでも自らの手で情報が収集できるようになったこと、このような要素が相まって、先ほどの UGC と呼ばれるサイトが「メディア化」してきているのです。


これからの広告およびマーケティングに必要なこと
では、このような状況の中、現代の消費者に対応した広告およびマーケティングとはどうあるべきなのでしょうか?

昨今の商品(あるいは、サービス)は、より消費者の趣味嗜好、ライフスタイルに合わせて細分化されています。そのような細分化した商品と自分の興味にあったものを追い求める消費者を結びつけるマーケティングがますます重要になっています。

先ほどの消費者の「購買行動情 報行動」と「メディア状況」を思い出してください。何かを知り、それについて調べたり、比較したりして、購入にいたるという流れは、どのような趣味嗜好、 ライフスタイルを持っていても共通した行動といえます。特に現代の消費者は、興味を持ち、「もっと知りたい」「比較検討したい」「購入したい」と考えた場 合、インターネットを利用し、検索してメディア化した無数のサイトに自ら情報を求めてやってくることも先に述べたとおりです。

このことは、これまでのデモグラ フィック、サイコグラフィックと呼ばれる年齢層や地域層などを基に枠組みし、ターゲティングを絞ることで行ってきたマーケティング手法ではつかまえきれな いような、消費者の「~したい」という興味が起こるタイミングがマーケティングの対象になってきているということを意味しています。言い換えれば、消費者 が持つ興味の数だけマーケティング対象があるのです。

興味を持って行動するタイミングを捉え、しかも、その興味に関連した広告を消費者に提供すること。新しい時代の広告ではこうした試みがすでに始まっています。私たちは、このように消費者の「~したい」という意図(= intention) をターゲティングし、消費者の興味が起こるいたるところに広告を出していくマーケティング手法を、「Marketing on Consumer Intention」 と呼んでいます。

広大な広告ネットワークを持ち、消費者の興味・関心の起こるタイミングに合わせて、関連性の高い広告が配信可能な Google AdWords がもっとも力を発揮するところです。
いかがでしたでしょうか?Google AdWords の特長はこれだけではありませんが、新しい時代の広告にマッチした広告であることを少しご理解いただけたかと思います。

次回は、Google AdWords (アドワーズ)を用いて消費者の興味・関心に合わせた広告およびマーケティングを実現していく方法をご紹介したいと思います。