広告が表示されない様々な理由 - その3 予算に到達した場合 -
2009年1月13日火曜日
Posted by 中尾 宙 オンラインビジネス ソリューション チーム
広告主の皆様から、「広告が表示されない」というお問い合わせをいただく際のよくある理由について、今回は、ご利用料金が予算に到達したことが原因でキャンペーンの広告表示が抑制、停止されるケースをご紹介します。
予算に到達したため広告が表示されていない場合、主に以下 3 つの状況が発生していると考えられます。
- 短期間での急激なトラフィックの増加があった場合
- 推奨予算よりも低い予算設定をしている場合
- キャンペーンの予算を大幅に下げた場合
いずれの場合も、キャンペーンの予算を超えて請求額が発生しないように、システムにより自動的に広告配信頻度が調整された結果、掲載が停止します。
この原因による広告表示機会の損失を最小限に留めていただくため、予算の運用状況を確認する手順と、未然に掲載停止を防ぐ方法についてご紹介いたします。 (以下の解説は、標準モードでご利用の場合のものです)
予算の運用状況について確認する方法
予算に到達したため広告掲載が抑制されたかどうかを確認するためには、キャンペーンの前日のご利用料金と 1 日あたりの予算を比較し、予算の消化状況をご覧ください。
[ キャンペーン管理 ] タブ内、[ キャンペーン一覧 ] ページにアクセスします。[ キャンペーンの一覧 ] 表の上部で表示期間を「昨日」にし 、[ ご利用料金 ] 列と [ 1日の予算 ] を比較します。
過去 30 日間に 1 日の予算を超えて広告が表示された日があった場合、料金調整システムにより、その後の広告表示が抑制される場合があります。この場合、当日の 1 日の予算に到達する前に広告の表示が停止します。
これは、1 日の予算に請求対象期間の日数 (30 日間) をかけた金額以上の請求が行われないよう広告配信を調整する仕組みによるものです。
慢性的に広告の表示が少ない場合や、予算に到達したことにより広告掲載が頻繁に抑制される場合、見込み顧客にリーチする機会の損失が発生してしまいます。これを防ぐために、適切な予算を設定してください。
予算到達による掲載停止を防ぐ方法
Google では、キャンペーンの推奨予算を提供しています。推奨予算とは、予想されるトラフィック見込みに対して、最大限の効果を得るために必要であると算出された予算の推測値です。推奨予算は、アカウント管理画面より確認できます。
この推奨予算と、現在の予算を比較し、適切な設定額であるかを確認します。
[ キャンペーン管理 ] タブの [ キャンペーン一覧 ] ページにて、該当キャンペーンの左にあるチェック ボックスをオンにし、 [ 設定を編集 ] をクリックします。 [ キャンペーン設定の編集 ] ページの [ 予算オプション ] 項目にて、 [ 推奨予算の表示 ] リンクをクリックすると、キャンペーンの推奨予算が表示されます。( 下図 の赤枠 )
なお、この原因による広告表示の減少、停止は、キャンペーン単位でおこります。さらに、1 日の予算は個々のキャンペーンに適用される金額で、広告費用の合計予算額ではない点にご注意ください。 たとえば、3 つの広告キャンペーンの 1 日の予算をそれぞれ 1,000 円に設定した場合、広告費用の合計額の上限は 3,000 円になります。
適切な予算設定にすることで、掲載機会の損失を抑え、広告効果を最大限有効に活かしましょう。
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