Posted by 広告営業第二部 シニアアカウントプランナー 大津陽子

日本最大級の中古車登録数を誇る中古車検索サイト Goo-net をはじめとし、 Goo WORLD (輸入車情報)、Goo Bike (バイク情報)、Goo Parts (パーツ情報)、Goo Bike Parts (バイクパーツ情報)などを運営する株式会社プロトコーポレーション。数あるオンラインマーケティング施策の中でも Google AdWords をいち早く導入し、車の情報を探しているユーザーへ的確にリーチしています。これらのプロモーションに携わっている、同社 IT ソリューション部 主任 内村 光希氏、中村 純氏に Google AdWords の運用についてお話を伺いました。

導入の経緯
1996 年にサービスを開始した Goo-net は、当初バナー広告などのプロモーションをおこなってきました。2002 年、日本国内で Google AdWords が開始されたのをきっかけに、検索連動型広告への出稿を開始。そして Google ディスプレイ ネットワークへの広告配信もいち早く取り入れ、既にニーズが発生しており、目的のサイトをキーワードで検索して探している顕在層だけではなく、漠然と興味を抱いている潜在層に対してもアプローチをしています。

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「弊社がターゲットとする顧客は車やバイク、その関連製品の購入を検討している方々です。インターネットで検索をするという行動が当たり前となってきたタイミングで、Google AdWords を導入することにしました。現在ではAdWords の全体予算のうち、約 2 割をコンテンツ ターゲットに配分しています。検索連動型広告、コンテンツ ターゲット共にコンバージョン数を最大化することを目標とし、そのためにそれぞれの配信方法において CPA (コンバージョン単価)を検証し、最適化しています。」(内村氏)

イメージ広告の活用
Google ディスプレイ ネットワークへの広告配信において、同社ではテキスト広告以外にイメージ広告も活用しています。その理由を中村氏は次のように述べていらっしゃいます。

「検索連動型広告はユーザーの検索クエリごとに広告が表示されますが、ディスプレイ ネットワークでは、掲載先のサイトの PV 数に依存し、表示回数が限られています。そのため、テキスト広告だけではなくより目に留まりやすい、インパクトのあるイメージ広告を配信しています。」


コンテンツ ターゲットの効果
常に配信結果を検証しながら ROI の高いサイトに配信されるよう最適化をおこない、テキスト広告と共にイメージ広告を配信して潜在顧客の注目をを高めることで、潜在顧客に対しても指標としている CPA を維持しながらコンバージョン数の拡大に成功しています。クリックスルーコンバージョン率(広告クリック後 30 日以内にコンバージョンに至った率)は検索連動型広告におけるクリックスルーコンバージョン率とほぼ変わらない数値となり、潜在顧客層にアプローチしたことで効率的なコンバージョン獲得につながりました。また、ビュースルー コンバージョン数(広告を見たがクリックしなかったユーザーが 30 日以内にコンバージョンに至った数)は、コンテンツ ターゲットでクリック後コンバージョンに至った数の約 1.73 倍となりました。

リマーケティングの導入
Google ディスプレイ ネットワークにおける潜在層へのアプローチに着目した同社は、アカウント全体の CPA を維持しながらコンバージョン数をさらに拡大するため、リマーケティングを導入しました。Goo-net では、「トップページに訪問したがコンバージョンに至らなかったユーザー」「カートまで進んだが入力エラーとなりコンバージョンに至らなかったユーザー」「カートから内容確認まで進んだがコンバージョンに至らなかったユーザー」など、様々なパターンのリストを作成し、そのリストごとに広告を作成し、配信しました。

中村氏は、リマーケティングの魅力について次の 3 点を挙げられています。

1. コンテンツ ターゲットは “検索の前のユーザー” にアプローチできるが、リマーケティングはこれまで接触が難しかった “検索の後のユーザー” (=比較検討を行っている顕在層)に再度目に留めてもらうことができる

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2. リマーケティング対象のリストの設定方法次第で、例えば車両を決定したユーザーに対し、パーツの広告を表示する等サイト間の回遊やクロスセルを促すことができる。

3. 課金方法が CPM/CPC とフレキシブルに選択でき、入札方式で課金が決まる。

「Google AdWords は、ターゲットとする顧客の検討フェーズに応じて配信方法や広告クリエイティブを最適化できるのが良いところです。リマーケティングはまだ導入したばかりですが、今後もキャンペーンの掲載結果を見ながら細かい最適化を繰り返し、費用対効果の高いキャンペーンを展開していきたいと考えています。」(内村氏)

株式会社プロトコーポレーション
IT ソリューション部 主任 内村光希氏
IT ソリューション部 中村 純氏
「現在、プロモーション予算の多くをオンライン広告へ配分していますが、その中でも Google AdWords へかける費用は大きなもので、顧客獲得のための重要な手段となっています。」


Google ディスプレイネットワークについてはこちらのページを、その他、AdWords の活用事例については、こちらのページをご確認ください。