Posted by 水谷嘉仁 プロダクトスペシャリストチーム

広告主の皆様は、AdWords を利用して同じような商品やサービスを宣伝する広告主様が他にも存在することを百も承知でしょう。ところが、ご自分の広告の成果を評価したり、最適化のための各種ツールをご利用の上で投資収益率を改善できていたとしても、競合相手と実績を比較する方法についてはご存じない方が多いのではないでしょうか。

そんな皆様のために Google では、AdWords 上での入札状況の透明性を高めるため、最適化タブ競合状況の分析データの提供を開始します。

競合状況の分析では、アカウントの最近 2 週間の実績を競合広告主様と比較します。広告対象の製品やサービスが該当するカテゴリについて競合状況を確認できます。該当カテゴリの割り出しは、アカウントのキーワード、広告テキスト、リンク先ページに対して、Google 検索で実際に使用された語句を照合することで行われます。アカウントに関連するカテゴリのそれぞれについて、他の広告主様の平均と比較した結果が棒グラフで示されます。

[比較範囲]
列のデータにマウスを置くと、実績が似通った競合広告主様の割合(%)、そのパーセンテージ枠における平均値と中央値、および最高値と最低値が表示されます。

下の例では、クリック率(CTR)を基準として他の広告主様と実績を比較しています。

他にも、表示回数、クリック数、平均掲載順位について競合状況を確認できます。ご自分の地域での競合状況を特に知りたい場合は、地域によってデータを分割表示することもできます。

[最適化]
クリックして拡大
最適化タブの他の情報と同様、競合状況のデータも .csv ファイルにエクスポートできます。

競合分析のデータは、統計情報として広告主様を特定できない状態で扱われます。また、プライバシー保護の方針に基づき、広告主様の個人情報はいっさい公開されませんのでご安心ください。

競合分析の機能についてお分かりいただいたところで、データの活用方法についてヒントをお伝えします。
  • データを基に、実際のアクションにつなげます。[候補を探す] ボタンをクリックすると、アカウントを最適化するためのキーワード、入札単価、予算の候補を表示できます。
  • 広告の目的に合わせて、重要度の高い指標に注目します。重要でない指標について競合相手よりも劣っていることは、必ずしも悪いことではありません。
  • ウィークポイントからは、キャンペーンの改善方法に関するヒントが得られます。


最適化タブは、AdWords の成果を改善するためのアイディアの宝庫です。これまでの情報に加え、競合分析データもキャンペーン管理の参考としてご覧ください。きっと新たな可能性の発見にお役立ていただけることと存じます。この機能の詳細については、ヘルプセンターにも記載があります。また、動画(英語)も用意しておりますので、ご覧ください。