Posted by Chris Roat、ソフトウェア エンジニア スタッフ

広告表示オプションは、Google 検索を通じて情報収集を行っているユーザーに、より多くの情報を表示できる機能です。広告を見たユーザーは、たとえば店舗に直接電話をかけたり、店舗の場所を地図で確認したり、複数のリンクの中から関心に合ったページを選ぶことができます。そのため多くのケースでは、クリック率をはじめとする掲載結果が向上しています。

そこでこのたび Google では、より適切な広告表示オプションをより頻繁に表示できるよう、 AdWords のオークション システムに改善を加えることになりました。

広告ランクの算出方法を改善

Google の検索結果ページでは、広告ランクと呼ばれる指標によって広告の掲載順位が決まります。これまでこの広告ランクは、上限クリック単価と品質スコアをもとに算出されていましたが、今後は広告表示オプションも考慮されるようになりました。

また、広告と一緒に広告表示オプションが表示されるかどうかを決めるうえでも、広告ランクがより重視されるようになりました。

この変更による影響
  • 検索結果ページにおける広告の掲載順位を決める際に、広告表示オプションが考慮されるようになりました。つまり、入札単価と品質が同じであれば、広告表示オプションの効果が高いと見込まれる広告の方が上位に掲載されます。

  • 広告表示オプションの効果を判断する際には、関連性やクリック率、検索結果ページにおいて注意をひきつけやすいかといった要素が考慮されます。 

  • 広告と一緒に広告表示オプションが表示されるかどうかを決める際にも、広告ランクがより重視されるようになりました。広告表示オプションを表示するためには、品質スコアや入札単価の改善が必要になる場合があります。 

  • 最も成果が高いと思われる広告表示オプションを Google がその都度判断し、自動的に表示するようになります。したがって、効果が期待できる広告表示オプションをご自身で判断する必要がなくなります。

  • 今回の変更によって、平均クリック単価が変化する可能性があります。広告表示オプションとユーザーの関連性が高ければ、クリック単価が下がったり、掲載順位が上がる可能性があります。一方、広告の掲載順位が上がったり、競合広告主様の広告ランクが上昇した結果、クリック単価が上がる可能性もあります。

  • 現在のところ、今回の変更による影響は Google 検索に表示される広告に限られます。
ヘルプセンターの広告表示オプション広告の掲載順位の決定方法の記事もあわせてご参照ください。

広告表示オプション

今回の改善により、より状況に合った最適な広告表示オプションが、自動的に表示されるようになります。

たとえば、街中にいるユーザーが携帯電話で「自動車 修理」と検索した場合は、ユーザーが電話番号をクリックしたり、店舗への行き方を調べたりする可能性が高いため、電話番号表示オプションと住所表示オプションが表示される可能性があります。

一方、地方にいるユーザーがパソコンで「自動車 修理」と検索した場合は、販売者評価やサイトリンクが表示される可能性があります。

Google では、数か月間のテストを経て実施された今回の変更によって、よりユーザーの意図に合った広告を掲載できるようになると確信しています。

広告表示オプションを通じて広告の利便性を高めることで、広告の掲載結果向上も期待できます。ぜひ、広告表示オプションをご利用ください。