Posted by Vishal Goenka、AdWords コンバージョン担当プロダクト マネージャー

今日のオンライン ユーザーは商品の購入に至る過程でさまざまな広告に接触しています。たとえば、朝自宅で商品やサービスについて検索したユーザーが、職場でさらに絞り込んだ検索を行う場合があります。

ユーザーの購入経路が複雑化する中、コンバージョンのトラッキングもまた複雑化しています。コンバージョンを最も多く獲得しているキーワードや広告を特定するには、ユーザーが購入までにたどった経路の全体像を把握することが重要です。

そこで Google では、コンバージョンやユーザーの購入経路、広告費用対効果をより明確に把握するためのさまざまな新機能を、この先数か月かけてリリースしていきます。

その手始めとして、クロスアカウント コンバージョン トラッキングと、検索ユーザー行動経路レポート(クロスアカウント)の提供を開始いたします。

クロスアカウント コンバージョン トラッキング

複数の AdWords アカウントをご利用の場合、アカウントごとにタグを設定する、別のツールで作成したレポートを AdWords に統合する、といった作業が必要でした。クロスアカウント コンバージョン トラッキングを導入すれば、1 つのタグと簡単な設定ですべてのアカウントのコンバージョンをトラッキングできるようになります。

クロスアカウント コンバージョン トラッキングのメリット
  • 簡単にタグをサイトに設定できる。コード スニペットを 1 つ作成すれば、すべてのアカウントで共用できるようになります。そのため、より簡単にタグをサイトに設定でき、サイトの読み込み時間も改善されます。

  • より正確なコンバージョン レポートを作成できる。設定するタグは 1 つだけなので、アカウント間でコンバージョンが重複してカウントされることがなくなります。アカウント単体のクリックだけではなく、コンバージョンにつながった AdWords 広告のすべてのクリックのアシスト コンバージョンを確認できるため、広告掲載を総合的に分析し、アカウントを超えたキーワードの作用を総合的に把握できます。

  • 新しいアカウントでも簡単にトラッキングできる。クライアント センター アカウントに AdWords アカウントを新たに追加した場合でも、チェックボックスをオンにするだけでコンバージョン トラッキングを有効にできます。また、新しいアカウントを作成する際にコンバージョンを定義し直す必要はなくなりました。
設定方法については、ヘルプセンター記事をご覧ください。リマーケティングなどの別の用途でもタグを使用している場合は、ウェブサイトに設置しているタグを一括管理できる Google タグマネージャが便利です。

検索ユーザー行動経路レポート(クロスアカウント)

クロスアカウント コンバージョン トラッキングを導入すると、クライアント センター アカウントで検索ユーザー行動経路レポート(クロスアカウント)を使用できるようになります。このレポートでは、すべてのアカウントのすべてのキーワードを対象にコンバージョン経路を把握できます。

このレポートで確認できる情報
  • サマリー レポート: すべてのアカウントのすべての広告について、ユーザーが購入を決める前の接触状況を把握できます。
  • コンバージョン経路レポート:コンバージョンを最も多く獲得しているキーワードの組み合わせをアカウントを超えて確認できます。
  • アシスト コンバージョン レポート: すべてのアカウントについて、購入経路の初期段階に役立ったキーワードを確認できます。
詳しくは、コンバージョン トラッキングのレポートに関するヘルプセンター記事をご覧ください。

今回リリースされた新機能を、コンバージョンのトラッキングやキャンペーンの最適化にお役立ていただければ幸いです。今後もコンバージョン関連の新たな機能をリリースしていく予定です。