推定合計コンバージョン:マルチスクリーン時代に対応するための新たな分析データ
2013年10月9日水曜日
Posted by Sridhar Ramaswamy - 広告およびコマース担当上級副社長
今日のユーザーは 1 日を通じて複数のデバイスを使用し、常にオンライン環境に身を置きながら、コミュニケーションやエンターテイメント、ショッピングを楽しんでいます。2013 年 9 月に実施された調査からは、複数のデバイスを所有するユーザーの 90% 以上が、ホテルの予約や家電の購入などの目的で日常的に複数のデバイスを使用していることが明らかになっています。
複数のデバイスを使い分ける消費者が増加したことを受け、マーケティング担当者の皆様からは、オンライン広告がどのようにしてコンバージョンにつながっているのかをより正確に把握したいという声が寄せられています。
コンバージョンには、店舗への来店、電話での問い合わせ、アプリのダウンロード、複数のデバイス上での検討を経た後のウェブサイトからの購入など、さまざまな形態が含まれます。こうした複雑な購入経路を把握することで、オンライン広告の成果を高め、より効果的に予算を割り当てることができるようになります。
推定合計コンバージョンについて
Google ではこの度、Google 検索での広告用に「推定合計コンバージョン」という新たなデータ項目を導入することになりました。これにより、現時点で確認できるコンバージョン データに加え、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定数も確認できるようになり、AdWords の成果をより正確に把握できるようになります。
現時点では、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定値は、Google 検索での広告でのみ計測されます。しかし今後は、検索ネットワークやディスプレイ ネットワークの広告経由のコンバージョン、そして電話での問い合わせや実店舗への訪問なども扱えるよう、改良を加えて参ります。
推定合計コンバージョンを参照すれば、Google 検索広告経由のすべてのコンバージョンを総合的に分析できるため、入札金額や予算配分などの重要な意思決定を下す際の参考となります。
近年、独自の分析技術を通じてこうしたデータを取得してきた広告主様も少なくありませんでしたが、これからはすべての広告主様がそうしたデータの恩恵を得られるようになります。
デバイスをまたいだコンバージョン
これは推定合計コンバージョンの立ち上げの一環として導入されたもので、広告がクリックされたデバイスと異なるデバイスやブラウザで達成されたコンバージョンを指します。
たとえば、通勤中のユーザーが携帯電話から「ホノルル ホテル」と検索し、広告をクリックしたとします。このユーザーは帰宅後、今度はタブレットから同じウェブサイトにアクセスし、宿泊予約を行いました。これがデバイスをまたいだコンバージョンの一例です。
デバイスをまたいだコンバージョンの数は、 Google にログインしているユーザーのデータを元に算出されます。仕組みについてはこちらをご覧ください。
デバイスをまたいだコンバージョンは、今後数週間かけて世界中の AdWords 広告主様にご利用いただけるようになる見込みです。ただしこのデータは、サンプルとなるデータが少ない場合は表示されない場合があります。このデータを参照するには、信頼度の高いデータを得るために十分なコンバージョン数が記録されていることが条件となります。
Google ではここ数か月間、デバイスをまたいだコンバージョンの傾向を掴むため、数千人の AdWords 広告主様を対象に分析調査を行ってきました。
旅行業界では、このデータを活用することで、測定できるコンバージョン数を平均 8% 増やすことができました。また、携帯電話を起点として、その後別のデバイスで達成されたコンバージョンについては、測定数が 33% 増加しました。そして、ユーザーが携帯電話で航空便やホテルの情報を検索した後、別のデバイスで購入操作を行った場合の売り上げも、広告と適切に結び付けることが可能になりました。
エンターテイメントや小売販売などの他の業種でも、同様の効果が確認されています。 これらの業種では、推定合計コンバージョンを導入することで、測定できるコンバージョン数がそれぞれ 12%、7% 増加しています。
アメリカンアパレル社のマーケティング マネージャーを務めるショーン・シングルトン氏は、次のように話します。
「オンライン広告への投資が別のデバイスでのコンバージョンに影響していることは理解していましたが、それがどの程度の数字になるのかを把握する方法がありませんでした。新たに 5.3% 多くのコンバージョンを AdWords の推定コンバージョンに関連付けられることがわかってから、クリック 1 回あたりの価値をより正確に算出できるようになりました。また、モバイル広告が引き金になっているコンバージョン数が当初の推定より 16% 多いこともわかったため、モバイルへの投資を強化しました。」
より正確な効果測定に向けて
Google では、広告主の皆様が最適な意思決定を下せるように、サービスの開発に取り組んでいます。今後数か月で、電話での問い合わせ件数や店舗への来店数も推定合計コンバージョンに含まれるようになる予定です。実際、Google 広告を目にしたユーザーが店舗に電話を入れる件数は、1 か月で 4,000 万回以上に上っています。そうしたユーザーの多くは、実店舗の場所を、モバイルから Google で検索しています。
Google では引き続き、新機能の導入に精力的に取り組んで参ります。推定合計コンバージョンについての皆様からご意見も募集しています。
今日のユーザーは 1 日を通じて複数のデバイスを使用し、常にオンライン環境に身を置きながら、コミュニケーションやエンターテイメント、ショッピングを楽しんでいます。2013 年 9 月に実施された調査からは、複数のデバイスを所有するユーザーの 90% 以上が、ホテルの予約や家電の購入などの目的で日常的に複数のデバイスを使用していることが明らかになっています。
複数のデバイスを使い分ける消費者が増加したことを受け、マーケティング担当者の皆様からは、オンライン広告がどのようにしてコンバージョンにつながっているのかをより正確に把握したいという声が寄せられています。
コンバージョンには、店舗への来店、電話での問い合わせ、アプリのダウンロード、複数のデバイス上での検討を経た後のウェブサイトからの購入など、さまざまな形態が含まれます。こうした複雑な購入経路を把握することで、オンライン広告の成果を高め、より効果的に予算を割り当てることができるようになります。
推定合計コンバージョンについて
Google ではこの度、Google 検索での広告用に「推定合計コンバージョン」という新たなデータ項目を導入することになりました。これにより、現時点で確認できるコンバージョン データに加え、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定数も確認できるようになり、AdWords の成果をより正確に把握できるようになります。
現時点では、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定値は、Google 検索での広告でのみ計測されます。しかし今後は、検索ネットワークやディスプレイ ネットワークの広告経由のコンバージョン、そして電話での問い合わせや実店舗への訪問なども扱えるよう、改良を加えて参ります。
推定合計コンバージョンを参照すれば、Google 検索広告経由のすべてのコンバージョンを総合的に分析できるため、入札金額や予算配分などの重要な意思決定を下す際の参考となります。
近年、独自の分析技術を通じてこうしたデータを取得してきた広告主様も少なくありませんでしたが、これからはすべての広告主様がそうしたデータの恩恵を得られるようになります。
デバイスをまたいだコンバージョン
これは推定合計コンバージョンの立ち上げの一環として導入されたもので、広告がクリックされたデバイスと異なるデバイスやブラウザで達成されたコンバージョンを指します。
たとえば、通勤中のユーザーが携帯電話から「ホノルル ホテル」と検索し、広告をクリックしたとします。このユーザーは帰宅後、今度はタブレットから同じウェブサイトにアクセスし、宿泊予約を行いました。これがデバイスをまたいだコンバージョンの一例です。
デバイスをまたいだコンバージョンの数は、 Google にログインしているユーザーのデータを元に算出されます。仕組みについてはこちらをご覧ください。
デバイスをまたいだコンバージョンは、今後数週間かけて世界中の AdWords 広告主様にご利用いただけるようになる見込みです。ただしこのデータは、サンプルとなるデータが少ない場合は表示されない場合があります。このデータを参照するには、信頼度の高いデータを得るために十分なコンバージョン数が記録されていることが条件となります。
Google ではここ数か月間、デバイスをまたいだコンバージョンの傾向を掴むため、数千人の AdWords 広告主様を対象に分析調査を行ってきました。
旅行業界では、このデータを活用することで、測定できるコンバージョン数を平均 8% 増やすことができました。また、携帯電話を起点として、その後別のデバイスで達成されたコンバージョンについては、測定数が 33% 増加しました。そして、ユーザーが携帯電話で航空便やホテルの情報を検索した後、別のデバイスで購入操作を行った場合の売り上げも、広告と適切に結び付けることが可能になりました。
エンターテイメントや小売販売などの他の業種でも、同様の効果が確認されています。 これらの業種では、推定合計コンバージョンを導入することで、測定できるコンバージョン数がそれぞれ 12%、7% 増加しています。
アメリカンアパレル社のマーケティング マネージャーを務めるショーン・シングルトン氏は、次のように話します。
「オンライン広告への投資が別のデバイスでのコンバージョンに影響していることは理解していましたが、それがどの程度の数字になるのかを把握する方法がありませんでした。新たに 5.3% 多くのコンバージョンを AdWords の推定コンバージョンに関連付けられることがわかってから、クリック 1 回あたりの価値をより正確に算出できるようになりました。また、モバイル広告が引き金になっているコンバージョン数が当初の推定より 16% 多いこともわかったため、モバイルへの投資を強化しました。」
より正確な効果測定に向けて
Google では、広告主の皆様が最適な意思決定を下せるように、サービスの開発に取り組んでいます。今後数か月で、電話での問い合わせ件数や店舗への来店数も推定合計コンバージョンに含まれるようになる予定です。実際、Google 広告を目にしたユーザーが店舗に電話を入れる件数は、1 か月で 4,000 万回以上に上っています。そうしたユーザーの多くは、実店舗の場所を、モバイルから Google で検索しています。
Google では引き続き、新機能の導入に精力的に取り組んで参ります。推定合計コンバージョンについての皆様からご意見も募集しています。