Google AdWords 業界別ご利用動向 第3回 ゲーム業界編
2007年10月5日金曜日
2007年10月5日
Posted by 柳井 亮 インダストリー マーケティング チーム
第1回(旅行業界編)、第2回(金融業界編)に続き、今回は「ゲーム業界」について、検索ユーザーや広告主様のそれぞれのご利用状況などを報告したいと思います。
ご存知のとおり、つい先日東京ゲームショウ 2007 イベントが大々的に開催され、この業界は年末商戦に向けてこれから徐々に市場が盛り上がってくることが予想されます。業界の皆様には、本格的な年末商戦前に自社製品の認知向上・販売促進について再考するためのヒントになれば幸いです。
*ゲーム業界のカテゴリー分類とユーザーの検索目的
カテゴリーとして大きく以下の4つに大別できると思いますので、それぞれの切り口でユーザーの捉え方のポイントをお伝えいたします。
また、ユーザーの検索目的も以下の2つの行動パターンに大別されると思います。
*全体的な傾向
まずはじめに、ゲーム業界の全体的な検索傾向についてご説明します。
「ゲーム業界」の検索パターンの大きな特徴として、ユーザーの頭の中で、「○○」の情報が知りたい、と一度フィルタを通しているケースが圧倒的に多いため、その商品の「固有名詞」で検索されることが非常に多いことがあげられます。
ただ例外として、モバイルゲーム業界は、その傾向と異なる部分があります。
*「家庭用ゲーム」の傾向
「商品名」で検索されることが圧倒的に多いのが特徴です。
新作タイトルのようにタイミングによって検索の波が激しいキーワードに関しては確実に対応策を講じておくことをおすすめします。
例えば、予約販売を受け付ける 場合は、その旨しっかりと広告テキストに記載すること、期限がある場合は日付を記載すること、そして、受付期間終了間際には「あと○○日!」などを記載すると効果的であることが過去の事例などから分かっています。
また、商品名の省略形である略称も多く、検索されています。
タイトルに筐体(ゲーム機名)やシリーズナンバー、サブタイトルを しっかり入れて検索する傾向があるようです。
上記を掛け合わせて設定するとよりターゲティングが可能です。
新作リリース時でしたら、タイトル+「新作」も押さえておきたいところです。また、そのゲームの特徴やそのゲームの内容を伝えたいお客様に対し、確実にメッセージを伝える為に、お客様に届くキーワードの入札をおすすめします。
たとえば、サッカーゲームであれば、クラブチーム名、有名な選手名、世界各国のリーグ名などのキーワードが挙げられます。
下記は広告原稿のサンプルです。
サッカーゲーム「○○○○○」
有名選手1000人実名で登場
欧州リーグ完全収録
www.example.com
*「オンラインゲーム」の傾向
一方、オンラインゲームは「カジュアルゲーム」(サービス自体は無料、アイテム課金)と「コアゲーム」(サービス自体が有料)という 2 つに分けることができます。
「カジュアルゲームの場合」、遊べるゲームの名前、種類、無料であること、会員数などサイトのセールスポイントをピックアップし 、ユーザーが検索するであろうキーワードをイメージして入札することが重要です。
たとえば、「ゲーム 無料」や「ゲーム アバター」などがこれに該当します。また、広告原稿もそのユーザーが心惹かれるものにすることも重要です。
無料ゲームなら「○○○○○」
100万人会員&圧倒的なゲーム数
自分だけのアバターで遊んじゃおう
www.example.com
「コアゲーム」の場合、そのゲームタイトルはもちろん、ターゲットユーザーはどんな嗜好を持っているのか、を想定したキーワードのピックアップが必要になります。また、有料であれば、広告原稿に月額○○円と記載するほうが無駄クリックを省くこともできるかと思います。
大人気MMORPG「○○○○○」
月額1200円遊び放題
入会月は会費無料
www.example.com
また、ジャンル名の類語語として、表記のゆれについても対策をおすすめします。
タイピングゲームは「入力 ゲーム」、対戦ゲームは「二人用 ゲーム」など、ユーザーが検索する可能性のあるキーワードを入札することで、幅広いユーザーをカバーできます。
*「モバイルゲーム」の傾向
「モバイルゲーム」は、「商品名」で検索されることが少なく、「ゲーム」「アプリ」「ゲーム 無料」など、固有名詞にとらわれず検索されることが大きな特徴です。
なぜなら、モバイルゲームは、通学・通勤などの移動時間や休憩時間、待ち合わせの間など、「ひまつぶし」での利用シーンが多く、短時間で遊べるものをユーザーが欲しているからです。(モバイルマーケティングデータ研究所データより) 無料ゲームサイトが支持されている理由は、「無料」「気軽」「暇つぶし」などの要素だと思います。一方、有料サイトの場合は、キャラクターや家庭用ゲームの移植作が支持される要素だと思います。無料ゲームサイトの場合、無料であること、そのサイトでどんなサービスを受けることができるのかを想定した、キーワードの入札が必要です。
たとえば、「無料 ゲーム」「ゲーム アバター 無料」といったキーワードです。広告原稿の文字数も PC に比べ、少ないので、注意が必要です。
「○○○○○」遊び放題
無料ゲーム&アバター
www.example.com
有料ゲームサイトの場合も、無駄クリックを省く為、価格は広告原稿に記載したほうがいい場合が多いと思われます。
また、キーワードも「(キャラクター名) ゲーム」などで検索されることが多いのが特徴です。
キャラゲーなら「○○○○」
月額315円遊び放題
www.example.com
また、モバイルの場合、タイトル+「攻略」 の検索が上位を占めています。ここをうまく使いたいところです。
ジャンルは 「RPG」。タイトルも略語、正式タイトル両方で検索されています。
携帯でできるゲームと言う意味で、明示的に「携帯 ゲーム」,「無料 携帯 ゲーム」と入れてくる傾向があります。
*「ゲームセンター」の傾向
他のカテゴリと大きく異なるのが「ゲームセンター」です。
ゲームセンターの場所を知る為に検索する、といった検索利用法が多いので、Google マップ上に広告が表示される「Google ローカル ビジネス広告」 などを活用されてみてはいかがでしょうか。
*4 つのカテゴリー共通のアドバイスとして
広告主様の「セールスポイント・特徴」がしっかりしている場合は、それをしっかりと絡めたキーワードも登録しておくと良いと思います。
検索されるキーワードも、複数ワードになるにしたがい、よりピンポイントなものに変化していっておりますので「ひまつぶし ゲーム 無料」など、自社のサービスとマッチした、より多くのキーワードを探すことで、より多くのユーザーを自社サイトへ誘導することが可能になります。
また、下記のツールを活用することで、より効果を上げる事ができると思います。
Google AdWords は、特定の時間帯や曜日にのみ広告を掲載するようキャンペーンを設定できます。 15 分単位で設定できますので、テレビ CM スポットを投下した時間や、ゲームユーザーが遊ぶであろう放課後から就寝までを強化し、その他の時間は抑え目にする、など効率的な使い方ができます。
そもそも"検索"をするユーザーは、その商品へのモチベーションが非常に高いですが、検索するレベルまでモチベーションが上がっていないユーザーに対し、商品の魅力を伝える為に適しているのが、「コンテンツターゲット」「サイトターゲット」です。"検索"の前段階のユーザーをカバーできますので、より幅広いユーザーへ自社製品を広告することが可能です。
コンテンツターゲットの場合、そのサイトのコンテンツ内容にあわせた広告が配信されますので、ユーザーは、興味のあるコンテンツに関連した製品やサービスの情報を得ることができます。
サイトターゲットは、広告を掲載したいサイトを指定できますので、サッカーゲームの広告をサッカーのサイトに出す、といったことが可能です。
具体的には、 新作がリリースされる場合は、プレスリリース、ゲームレビューサイト、攻略サイトに出稿されることをおすすめします。キーワードとしては、タイトルに「新作」や「シリーズバージョン数」、「サブタイトル」も掛け合わせて入れておくと良いでしょう。
通常のゲームファンでしたら、flash ゲーム系、体験版サイトのサイトターゲットが狙い目だと思われます。
ゲームなどのように、映像や音楽が重要なセールスポイントの商品の場合、「イメージ広告」「動画広告」の活用 をおすすめします。
言葉ではどうしても伝わりにくい、メッセージがビジュアルで表示されることで、ユーザーへのインパクトもかなり変わってくると思います。
また、同じ広告グループ内で複数の広告を出稿することにより、どの広告が一番効果的か、テストをすることもできますので、一番良い結果を出した広告をテレビ CM や雑誌広告に採用する、といった新たな手法も生まれています。
いかがでしたでしょうか?最大の山場を迎える年末商戦の準備がはじまるこの時期に、今一度 Google AdWords のキャンペーン内容を見直してはいかがでしょうか?
Posted by 柳井 亮 インダストリー マーケティング チーム
第1回(旅行業界編)、第2回(金融業界編)に続き、今回は「ゲーム業界」について、検索ユーザーや広告主様のそれぞれのご利用状況などを報告したいと思います。
ご存知のとおり、つい先日東京ゲームショウ 2007 イベントが大々的に開催され、この業界は年末商戦に向けてこれから徐々に市場が盛り上がってくることが予想されます。業界の皆様には、本格的な年末商戦前に自社製品の認知向上・販売促進について再考するためのヒントになれば幸いです。
*ゲーム業界のカテゴリー分類とユーザーの検索目的
カテゴリーとして大きく以下の4つに大別できると思いますので、それぞれの切り口でユーザーの捉え方のポイントをお伝えいたします。
- 「家庭用ゲーム」
- 「オンラインゲーム」
- 「モバイルゲーム」
- 「ゲームセンター」(アーケードゲーム)
また、ユーザーの検索目的も以下の2つの行動パターンに大別されると思います。
- 「商品の内容が詳しく知りたい」(メーカーサイト/評価サイトへ)
- 「その商品を購入したい」(通販サイト/価格比較サイトへ)
*全体的な傾向
まずはじめに、ゲーム業界の全体的な検索傾向についてご説明します。
「ゲーム業界」の検索パターンの大きな特徴として、ユーザーの頭の中で、「○○」の情報が知りたい、と一度フィルタを通しているケースが圧倒的に多いため、その商品の「固有名詞」で検索されることが非常に多いことがあげられます。
ただ例外として、モバイルゲーム業界は、その傾向と異なる部分があります。
*「家庭用ゲーム」の傾向
「商品名」で検索されることが圧倒的に多いのが特徴です。
新作タイトルのようにタイミングによって検索の波が激しいキーワードに関しては確実に対応策を講じておくことをおすすめします。
例えば、予約販売を受け付ける 場合は、その旨しっかりと広告テキストに記載すること、期限がある場合は日付を記載すること、そして、受付期間終了間際には「あと○○日!」などを記載すると効果的であることが過去の事例などから分かっています。
また、商品名の省略形である略称も多く、検索されています。
タイトルに筐体(ゲーム機名)やシリーズナンバー、サブタイトルを しっかり入れて検索する傾向があるようです。
上記を掛け合わせて設定するとよりターゲティングが可能です。
新作リリース時でしたら、タイトル+「新作」も押さえておきたいところです。また、そのゲームの特徴やそのゲームの内容を伝えたいお客様に対し、確実にメッセージを伝える為に、お客様に届くキーワードの入札をおすすめします。
たとえば、サッカーゲームであれば、クラブチーム名、有名な選手名、世界各国のリーグ名などのキーワードが挙げられます。
下記は広告原稿のサンプルです。
サッカーゲーム「○○○○○」
有名選手1000人実名で登場
欧州リーグ完全収録
www.example.com
*「オンラインゲーム」の傾向
一方、オンラインゲームは「カジュアルゲーム」(サービス自体は無料、アイテム課金)と「コアゲーム」(サービス自体が有料)という 2 つに分けることができます。
「カジュアルゲームの場合」、遊べるゲームの名前、種類、無料であること、会員数などサイトのセールスポイントをピックアップし 、ユーザーが検索するであろうキーワードをイメージして入札することが重要です。
たとえば、「ゲーム 無料」や「ゲーム アバター」などがこれに該当します。また、広告原稿もそのユーザーが心惹かれるものにすることも重要です。
無料ゲームなら「○○○○○」
100万人会員&圧倒的なゲーム数
自分だけのアバターで遊んじゃおう
www.example.com
「コアゲーム」の場合、そのゲームタイトルはもちろん、ターゲットユーザーはどんな嗜好を持っているのか、を想定したキーワードのピックアップが必要になります。また、有料であれば、広告原稿に月額○○円と記載するほうが無駄クリックを省くこともできるかと思います。
大人気MMORPG「○○○○○」
月額1200円遊び放題
入会月は会費無料
www.example.com
また、ジャンル名の類語語として、表記のゆれについても対策をおすすめします。
タイピングゲームは「入力 ゲーム」、対戦ゲームは「二人用 ゲーム」など、ユーザーが検索する可能性のあるキーワードを入札することで、幅広いユーザーをカバーできます。
*「モバイルゲーム」の傾向
「モバイルゲーム」は、「商品名」で検索されることが少なく、「ゲーム」「アプリ」「ゲーム 無料」など、固有名詞にとらわれず検索されることが大きな特徴です。
なぜなら、モバイルゲームは、通学・通勤などの移動時間や休憩時間、待ち合わせの間など、「ひまつぶし」での利用シーンが多く、短時間で遊べるものをユーザーが欲しているからです。(モバイルマーケティングデータ研究所データより) 無料ゲームサイトが支持されている理由は、「無料」「気軽」「暇つぶし」などの要素だと思います。一方、有料サイトの場合は、キャラクターや家庭用ゲームの移植作が支持される要素だと思います。無料ゲームサイトの場合、無料であること、そのサイトでどんなサービスを受けることができるのかを想定した、キーワードの入札が必要です。
たとえば、「無料 ゲーム」「ゲーム アバター 無料」といったキーワードです。広告原稿の文字数も PC に比べ、少ないので、注意が必要です。
「○○○○○」遊び放題
無料ゲーム&アバター
www.example.com
有料ゲームサイトの場合も、無駄クリックを省く為、価格は広告原稿に記載したほうがいい場合が多いと思われます。
また、キーワードも「(キャラクター名) ゲーム」などで検索されることが多いのが特徴です。
キャラゲーなら「○○○○」
月額315円遊び放題
www.example.com
また、モバイルの場合、タイトル+「攻略」 の検索が上位を占めています。ここをうまく使いたいところです。
ジャンルは 「RPG」。タイトルも略語、正式タイトル両方で検索されています。
携帯でできるゲームと言う意味で、明示的に「携帯 ゲーム」,「無料 携帯 ゲーム」と入れてくる傾向があります。
*「ゲームセンター」の傾向
他のカテゴリと大きく異なるのが「ゲームセンター」です。
ゲームセンターの場所を知る為に検索する、といった検索利用法が多いので、Google マップ上に広告が表示される「Google ローカル ビジネス広告」 などを活用されてみてはいかがでしょうか。
*4 つのカテゴリー共通のアドバイスとして
広告主様の「セールスポイント・特徴」がしっかりしている場合は、それをしっかりと絡めたキーワードも登録しておくと良いと思います。
検索されるキーワードも、複数ワードになるにしたがい、よりピンポイントなものに変化していっておりますので「ひまつぶし ゲーム 無料」など、自社のサービスとマッチした、より多くのキーワードを探すことで、より多くのユーザーを自社サイトへ誘導することが可能になります。
また、下記のツールを活用することで、より効果を上げる事ができると思います。
- 「広告のスケジュール設定 」
Google AdWords は、特定の時間帯や曜日にのみ広告を掲載するようキャンペーンを設定できます。 15 分単位で設定できますので、テレビ CM スポットを投下した時間や、ゲームユーザーが遊ぶであろう放課後から就寝までを強化し、その他の時間は抑え目にする、など効率的な使い方ができます。
- 「コンテンツターゲット」「サイトターゲット」の活用
そもそも"検索"をするユーザーは、その商品へのモチベーションが非常に高いですが、検索するレベルまでモチベーションが上がっていないユーザーに対し、商品の魅力を伝える為に適しているのが、「コンテンツターゲット」「サイトターゲット」です。"検索"の前段階のユーザーをカバーできますので、より幅広いユーザーへ自社製品を広告することが可能です。
コンテンツターゲットの場合、そのサイトのコンテンツ内容にあわせた広告が配信されますので、ユーザーは、興味のあるコンテンツに関連した製品やサービスの情報を得ることができます。
サイトターゲットは、広告を掲載したいサイトを指定できますので、サッカーゲームの広告をサッカーのサイトに出す、といったことが可能です。
具体的には、 新作がリリースされる場合は、プレスリリース、ゲームレビューサイト、攻略サイトに出稿されることをおすすめします。キーワードとしては、タイトルに「新作」や「シリーズバージョン数」、「サブタイトル」も掛け合わせて入れておくと良いでしょう。
通常のゲームファンでしたら、flash ゲーム系、体験版サイトのサイトターゲットが狙い目だと思われます。
ゲームなどのように、映像や音楽が重要なセールスポイントの商品の場合、「イメージ広告」「動画広告」の活用 をおすすめします。
言葉ではどうしても伝わりにくい、メッセージがビジュアルで表示されることで、ユーザーへのインパクトもかなり変わってくると思います。
また、同じ広告グループ内で複数の広告を出稿することにより、どの広告が一番効果的か、テストをすることもできますので、一番良い結果を出した広告をテレビ CM や雑誌広告に採用する、といった新たな手法も生まれています。
いかがでしたでしょうか?最大の山場を迎える年末商戦の準備がはじまるこの時期に、今一度 Google AdWords のキャンペーン内容を見直してはいかがでしょうか?