AdWords プロダクト エキスパート 水谷 嘉仁

完全一致とフレーズ一致が一部の類似パターンにも一致するようになるシステムアップデートを5月中旬頃に予定しております。一致する類似パターンには、入力ミスや表記の違い(「ウォータープルーフ」と「ウォータープーフ」、「ダイアモンド」と「ダイヤモンド」など)、省略形(「プラモデル」と「プラモ」)、ひらがな・カタカナ・漢字(「ご飯」と「ごはん」、「コーヒー」と「珈琲」など)、外国語ではさらに単数と複数の違いや語形の変化(「flower」と「flowers」、「serving」と「serve」など)、アクセント記号(「café」と「cafe」など)、頭文字(「New York」と「NYC」など)などが含まれます。Google の調査とテストの結果、今回の変更はユーザーと広告主様の双方のメリットを広げるものと考えられます。

ユーザーの意図に注目
検索クエリの少なくとも 4% 程度には入力ミスが含まれ、文字数が多いほど入力ミスの確率も増えます。また、スマートフォンではパソコンに比べて入力ミスが多発します。たとえ入力ミスがなくても、同じものを 2 人のユーザーが検索すると、ほとんどの場合は検索クエリが若干異なるパターンになります。

そこで、Google の検索システムでは、入力ミスを検出して類似パターンに置き換えます。




入力した検索クエリと完全に一致する検索結果ではなくても、ユーザーの意図を汲み取って目的に即した検索結果を表示した方がユーザーのメリットになるため、広告表示でのキーワード マッチの対象も同様に拡大することにいたしました。

実証済みのメリットは選択も可能
Google でテストした結果、新たな一致機能ではフレーズ一致と完全一致でのクリック数が 30% 以上増え、AdWords 検索広告のクリック数がアカウント平均で 3% 増加しました。

クリック数が増加する可能性よりも、キャンペーンでの現在のキーワード マッチを維持することを重視される場合は、キャンペーンで [設定] タブから、[詳細設定] の[キーワード マッチ タイプ] で[類似パターンを含めません] を選択してください。



また、類似パターンは一緒に検索される検索クエリによって異なります。検索クエリレポート を定期的に確認し、期待する類似パターンに一致していない場合は、その類似パターンをキーワードとして登録し、期待していない類似パターンに一致している場合は、その類似パターンを除外キーワードとして登録することをおすすめします。

この新しいオプションは、すべての AdWords アカウントに表示されます。ただし、新たなキーワード マッチが始まるのは 5 月中旬になりますのでご了承ください。

キーワード マッチの詳細、レポートへの影響、その他のよくある質問については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。