事例紹介 - リマーケティング導入で CPA が約 3 分の 1 に ~ Google ディスプレイ ネットワークで ROI の高いキャンペーン運用「株式会社オールコネクト」
2010年9月6日月曜日
Posted by 広告営業第六部 アカウント マネージャー 上村康太
完全報酬型のウェブ販売代行サービスを展開する株式会社オールコネクト。ウェブサイトの制作、システム開発、WEB マーケティング、コールセンター機能等を一括して運営代行し、完全成果報酬型のローリスクサービスを展開しています。様々な分野の商材を取り扱う中、WEB マーケティングにおいて Google AdWords を効果的に活用しています。今回は、同社が請け負っているインターネット接続サービス事業における AdWords 活用方法について、Web マーケティング事業部 大橋淳氏にお話を伺いました。
導入の経緯
オールコネクト社は、インターネット接続サービスの新規加入、乗り換え検討者をターゲットとしたお申し込み受付サイトの運営代行を行っています。ウェブサイトを 2008 年 4 月に開設し、そのタイミングですぐに Google AdWords を導入しました。
「WEB に特化した営業代行の業務形態をとっているため、AdWords の導入はまさに “これしかない” という選択でした。効果が早く出て ROI (投資収益率)を意識した運用ができるため、完全成果報酬型のビジネスモデルの実現には必要不可欠であると思いました。」 (大橋氏)
インターネット接続サービスは、ユーザーがあらゆる角度からの比較検討を経て決定に至る商材のうちの 1 つです。そのため、比較検討段階のユーザーがインターネットで検索をした時の接点を確実に創り出すため、検索連動型広告を実施し、サイトへの誘導をおこないました。
Google ディスプレイ ネットワークへの配信で潜在層へリーチ
KPI (評価指標)としていた CPA を守り運用をしてきた同社が、Google ディスプレイ ネットワークへ AdWords のコンテンツ ターゲットを使って広告配信をはじめたのは 2010 年 1 月のことでした。既にニーズが発生している顕在層に対して検索連動型広告を使ってアプローチしてきましたが、さらにユーザーとの接点を拡大するため、比較検討よりも前段階にいる潜在層に対してのアプローチを試みました。
「検索連動型広告で拡大を続けましたが、商材数が増えないビジネスなのでキーワード数にも 限界はあります。より一層顧客を拡大するには、ディスプレイ ネットワークへの展開は自然な流れでした。見込み顧客層にアプローチ出来るため、シーズナリティを考慮し、最適化をしています。」 (大橋氏)
コンテンツ ターゲットを開始する際、インターネット回線を契約するユーザーが閲覧するのはどのようなサイトなのかを想定し、配信するテーマを設定しました。その結果、コンバージョン数(サイトからの申込数)は検索連動型広告のみを実施していた時に比べ 10% 以上増加するとともに、CPA (1 申込あたりに発生した費用)は検索連動型広告に比べ 30% 下げることができ、潜在層に対しても費用対効果高くコンバージョンに結びつけることに成功しました。
リマーケティングの導入
Google ディスプレイ ネットワークへの広告配信は、CPA を抑えて効率よく顧客を獲得することができる大きなチャンスである – そう感じた同社では、さらに CPA を下げ、現在のマーケティング予算でさらにコンバージョン数を拡大することを目的に、AdWords のリマーケティングを導入しました。
[リマーケティングの設定の考え方 - リマーケティング対象リストの作成]
* リマーケティングの仕組みについてはこちらのページをご覧ください。
トップページに訪問したものの、コンバージョンには至らなかったユーザーをリマーケティング対象とし、それらのユーザーが Google ディスプレイ ネットワークのサイトを閲覧している際にも自社のメッセージを配信しました。
その結果、リマーケティングを実施したキャンペーンの平均 CPA は、検索連動型広告やコンテンツ ターゲットに比べ約 3 分の 1 となりました。
「リマーケティングを開始してから 2 ~ 3 日ですぐに効果が出はじめました。インターネット プロバイダーは比較検討がおこなわれる商材であり、また、検討しているユーザーはほとんど必ずどこかのプロバイダーで契約するという特性があります。そのため、一度サイトを訪れてくださったユーザーに対して、リマーケティングを使い、広告のフリークエンシーを高めることで信頼感を持っていただくことで、効率的に成約へつなげることができたのだと思います。」(大橋氏)
リマーケティングの魅力
大橋氏は、リマーケティングの魅力について、以下のポイントを挙げています。
- アカウントを別に用意することなく、タグを設置するだけで簡単に開始できる
- 他の検索エンジンから流入するユーザーもターゲットとすることができる
- コンバージョンも同じ管理画面から計測でき、予算やクリック単価がいつでも調整できるので、気軽に始めることができる
現状は、トップページとコンバージョンページにのみタグを設置していますが、今後はより工夫をしたセッティングを行ないコンバージョン率の向上することで、AdWords 全体のさらなる ROI 向上を目標としていらっしゃいます。
「AdWords の魅力は、様々なアプローチ方法が日々進化し、かつ簡単に設定でき、リアルタイムに効果を把握できる点です。新しい手法が出る度にアイデアが広がります。リマーケティングの成功で、弊社の完全成果報酬、WEB 販売代行サービスに新たなアプローチ方法ができたと実感しています。今後も積極的に活用・応用していきたいですね。WEB での販売経験のないクライアント様には弊社のサービスを通して AdWords の魅力を実感していただきたいです。」
Google ディスプレイネットワークについてはこちらのページ、Google ディスプレイ ネットワークで成功するためのヒントはこちらのページをご覧ください。その他、AdWords の活用事例については、こちらのページをご確認ください。