AdWords API v2010 (v201008) 正式リリースのお知らせ
2010年10月5日火曜日
Posted by カスタマー ソリューション エンジニア 安田政弘
AdWords API の新バージョン (v201008) がリリースされましたのでご紹介いたします。先日 AdWords API Blog でご紹介させていただいた機能に加えて、マイクライアントセンター関連機能やリマーケティング機能もリリースしておりますので、是非ご活用ください。
新バージョンでは、これまでに利用者の皆様から頂いたフィードバックを反映させていただいた他、TrafficEstimatorService や ReportDefinitionService (v201003 ではベータ版でしたが、v201008 から正式リリースとなります) なども実装されています。
今回 TrafficEstimatorService および ReportDefinitionService が v201008 にてリリースされたことにより、v13 の同機能は、数ヵ月後にサービス終了となります。通常であれば新バージョンのリリース日から 4 ヶ月後に旧バージョンの機能はサービス終了となるのですが、これら 2 サービスについては現時点では具体的なサービス終了日を設定しておりません。現時点では 2011 年前半中にて予定しておりますが、具体的な日程が決定しだい、まずは英語版の AdWords API Blog からご案内させていただく予定です。
v201008 の主な新機能:
- レポート機能: v201003 ではベータ提供だったレポート機能が正式版になりました。ReportDefinitionService を利用して必要なレポート項目を指定するとユニークな ID が発行されますので、REST 形式の URL にその ID を指定してレポートをダウンロードします。(現在クロスクライアントレポートを活用されている方は次バージョンの API にて公開予定ですのでしばらくお待ちください)
- トラフィックの見積もり機能: これまで v13 でご利用いただいていた TrafficEstimatorService の新バージョンです。
- リマーケティング機能: リマーケティングに関する操作が AdWords API 経由でも行っていただけるようになりました。現時点では、新規にリマーケティング タグを発行する場合にのみ UserListService 経由でリマーケティング リスト (ユーザー層) を追加いただけます。既存のコンバージョン タグを利用してリマーケティング リストを作成する機能は次回のバージョンにて対応予定です。
- AdWords キャンペーン エクスペリメント機能: AdWords キャンペーンを A/B テストする機能です。既存キャンペーンの設定を残しつつ、広告の表示機会の何割かを新しいキャンペーン設定でテストすることができます。 (機能詳細はこちらの ブログをご覧ください)
- 入札単価シミュレーション機能: 入札単価シミュレーションのデータを API 経由で得ることができるようになりました。
- 拡張 CPC 機能: 拡張 CPC にも対応致しました。
- AdGroupCriterionService の partial failure 対応: AdGroupCriterionService は、広告グループに関わるキーワードやプレースメントなどのターゲット条件 (=クライテリア) を扱う為のサービスですが、このサービスに partial failure 機能 (変更対象となるクライテリアの一部のみエラーとなった場合でも、他のクライテリアに関する変更リクエストはロールバックされることなくコミットされ、エラーとなったクライテリアのみ通知される機能) が実装されました。
- 変更履歴に関する機能: CustomerSyncService を利用することで、指定した期間中の変更履歴を取得いただけます。
- マイ クライアント センター (MCC) 関連機能: MCC アカウント以下の階層構造を取得する際には ServicedAccountService をご利用ください。
- アラート取得機能: マイクライアント センター (MCC) をお持ちの場合、アラートが AdWords API 経由で取得いただけるようになりました。AlertService をご利用ください。
なお、AdWords API v201008 の仕様書はこちらからご確認いただけます。
また、より詳細な情報や、開発時に役立つ情報を英語版 AdWords API Blog にてご紹介しておりますので、是非合わせてご覧ください。
(*1) AdWords API に関するフィードバックは 開発者フォーラム (英語) もしくは、メールにて弊社担当営業までお寄せください。