Posted by 水谷嘉仁 プロダクトスペシャリストチーム

今回は 2 か月程前から AdWords の管理画面に登場している AdWords キャンペーン エクスペリメント(ACE)についてご案内します。

このツールでは、キャンペーンの変更による宣伝効果の違いを詳しく調べることができ、簡単なテストで精度の高い結果データが得られます。もちろんご利用は無料です。

このたびキーワード、入札単価、広告グループ、プレースメントだけでなく、広告自体の変更もテストできるようになりました。(ただし、広告掲載のポリシーに違反するものは不承認となります。)テスト運用期間中は、一部のユーザーを対象に変更した設定で広告が表示され、残りのユーザーには通常の設定で広告が表示されます。変更の有無による結果の違いを比較すると、変更が宣伝効果の改善につながるかどうかの判断材料になります。

テストできる項目
テキスト広告とディスプレイ広告の次の項目をテストできます。
テキスト広告ディスプレイ広告
  • 広告テキスト
  • 広告タイトル
  • 表示 URL
  • 行動を促すフレーズ
  • 画像
  • 表示 URL
  • 行動を促すフレーズ

テキスト広告とディスプレイ広告について、同じタイプの広告同士で掲載結果を比較できます(例、テキスト広告 vs テキスト広告)。Google ディスプレイ ネットワークを利用している場合は、同ネットワークでのテキスト広告とディスプレイ広告の比較も可能です。ディスプレイ広告をまだご利用でない場合は、AdWords アカウントのディスプレイ広告ビルダーを使うと簡単に作成できます。

広告のローテーションとの違い
これまで広告のローテーションを使用することで、複数パターンの広告の掲載結果を比較されていた広告主様も多くいらっしゃることと思います。キャンペーン エクスペリメントを使用するメリットは、テストするトラフィックの割合を指定できるところにあります。広告の表示タイミングを指定できるなど、広告のローテーションよりも柔軟な管理が可能です。広告のローテーション(キャンペーンの [設定] タブ)の設定は、テスト用の広告グループにも適用されます。「最適化」または「均等」の設定に応じて、通常の広告グループにある広告がローテーションで表示されると同時に、テスト用の広告グループにある広告もその中でローテーションにて表示されます。

その他の参考情報
テストの設定方法について詳しくは、こちらの動画をご覧ください。(オリジナルは英語ですが、YouTube のキャプション機能で日本語字幕を表示できます)その他の動画の一覧はこちら、よくある質問はこちらをご覧ください。

新しい設定変更を試したくてもその結果に不安を感じて諦めていた方は、是非この機能をご活用いただければ幸いです。