第一広告営業本部 金融業界 担当統括部長 前田誠

1981 年の創立以来、日本発唯一の国際クレジットカードブランドとして独自のグローバル化を推進してきた株式会社ジェーシービー。現在、190 の国と地域に展開し、カード会員は全体で 6,421 万人、うち 602 万人以上のお客様が日本以外の国と地域で発行された JCB カードを利用しています。こうした海外における JCB ブランドの展開戦略にも、Google AdWords は活用されています。海外におけるブランド浸透を推進する、株式会社ジェーシービー ブランド事業統括部門 ブランドマーケティング部 販売促進グループ 主任 金瀬 伸吾氏に、AdWords の利用についてお話を伺いました。


課題は東アジア地域での認知を高めること
有効な施策はGoogle のディスプレイ ネットワークだった
「弊社は日本発の国際カードブランドとして、海外とりわけ東アジア市場においての認知度を高めるにはどのようにすれば良いかを常に検討しています。数々のプロモーション施策が考えられますが、その中でも Google ディスプレイ ネットワークを使った広告配信が最適な課題解決手段であると判断しました。」(金瀬氏)

Google ディスプレイ ネットワークは世界規模の広告配信ネットワークであり、日本国内から配信先の言語と地域を設定することでフレキシブルに広告を配信することが可能です。今回同社では、予め配信先のサイトやその掲載箇所を指定することができる AdWords の「プレースメント ターゲット」という配信方法を使い、中国・台湾・韓国の方々を対象とした広告配信を実施しました。

実際に中国で配信した広告とランディングページの例

数ある海外への広告配信の方法から Google ディスプレイ ネットワークを選択した理由として、金瀬氏は以下の2つのポイントを挙げています。

1) 現地媒体社との個別の調整が不要
広告配信や効果把握にまつわる管理が一元化されることで、効率よく最適な箇所に広告を配信することができる

2) ワンストップで最適な海外のサイトへ広告掲載が可能
世界に拠点を持つ Google の広告配信ネットワークを活用することができる

「具体的な準備が始まってから約 2 週間後にはプロモーションを開始することができました。このスピードの速さも AdWords の魅力です。」(金瀬氏)


現地のあらゆる掲載先に対応できるようクリエイティブを作成
プロモーション期間中にも最適化を実行
今回プロモーションを実行した中国・台湾・韓国エリアでは、日本観光の見所やショッピング情報を紹介し、JCB カードを持つメリットを訴求するランディングページを用意。旅行関連のサイトや日本のファッションを紹介するサイトなどをプレースメント ターゲットを使って予め指定し、ランディングページへのトラフィックを促進しました。広告クリエイティブは AdWords の全ての広告サイズに対応したクリエイティブを事前に準備し、配信したいサイトに柔軟に対応できるようにしました。

AdWords の全ての広告サイズに対応したクリエイティブを用意

「Google ディスプレイ ネットワークでの広告配信は、掲載するサイトごとにインプレッション数やクリック数、クリック率、クリック単価などの細かい掲載結果を把握できるので、プロモーションの期間中でも広告配信量を調整したり、掲載するサイトを変更するなどの最適化を行うことができます。こうした分析機能を活用することで、プロモーションの PDCA サイクルを確実に回すことができました。」(金瀬氏)

今後のさらなる取り組みとして同社は、今回の経験を次に活かすことはもちろん、OUT to OUT 型のプロモーション(例えば中国の方々に韓国旅行を提案する等のプロモーション施策)も視野に入れ、日本国内でのコントロールの元にディスプレイ広告を配信できるGoogle ディスプレイ ネットワークのメリットを活かした効果的な活用方法を検討しています。

「Google にはさらなる広告配信ネットワークの拡大を期待しています。優良サイトのネットワーク拡充がさらなるGoogle ディスプレイ ネットワークの進化につながると考えています。」
株式会社ジェーシービー ブランド事業統括部門 ブランドマーケティング部 販売促進グループ 主任 金瀬 伸吾氏


Google ディスプレイネットワークについてはこちらのページを、その他、AdWords の活用事例については、こちらのページをご確認ください。