水谷 嘉仁 シニアプロダクトスペシャリスト

Google のチーフ エコノミスト Hal Varian が英語版 AdWords ブログに投稿した記事の 1 つに「平均掲載順位の指標について」があります。Hal はこの記事の中で、広告が検索結果上部の 1 番目に表示される場合と、右側のスペースの 1 番目に表示される場合とでは、大きな違いがあると述べています。Hal の言葉を引用すれば、「平均して、検索結果の上部に表示される広告は、右側に表示される広告よりかなり多くのクリックを獲得する傾向があるため、この違いはとても重要だ」ということです。

この「とても重要な違い」を踏まえ、このたび、AdWords では掲載結果を分割表示する項目として新しく「上部または側部」を追加しました。今週より、広告が Google の検索結果の上部に表示された場合と側部に表示された場合に分けて掲載結果をご確認いただけるようになります。この新しいデータを見れば、広告の掲載場所とクリック数やコンバージョンとの関係を今まで以上に詳しく分析できます。その結果、検索キャンペーンのより効果的な最適化が可能になるわけです。ブランディングを重視する広告主様にとっても「重要なブランド関連キーワードがどのようなタイミングや状況で検索結果上部への広告表示につながるか」をより正確に分析できるようになるかと思います。

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「上部または側部」データを表示する方法
広告が Google や検索サイトの結果ページのどこに表示されたかを確認するには、掲載結果を「上部または側部」によって分割表示します。方法は次のとおりです。
  1. AdWords アカウントの [キャンペーン]、[広告グループ]、[広告]、[キーワード] のいずれかのタブをクリックします。
  2. 掲載結果のデータ表の上にあるツールバーの [分割] ボタンをクリックします。
  3. プルダウン メニューから [上部または側部] を選択します。各広告に関する掲載結果の下の行に該当データが表示されます。

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なお、検索結果ページ上部に表示された広告の掲載結果データやページ上部での表示回数を増やす方法の詳細については、AdWords のヘルプセンターをご覧ください。