Posted by Andrea Cohan, AdWords プロダクト マーケティング マネージャー

キャンペーンの一部のキーワードで自動入札機能を使用し、残りのキーワードでは手動で入札単価を指定したい場合や、複数のキャンペーンで使用している同じキーワードに対して、共通の入札戦略(拡張 CPC やコンバージョン オプティマイザーなど)を適用したい場合などはありませんか?

エンハンスト キャンペーンにアップグレードすると、数週間以内に新たな自動入札ツール「入札戦略ツール」をご利用いただけるようになります。このツールを使用すると、1 つのキャンペーン内でさまざまな入札戦略を併用することができます。

入札戦略ツール

入札戦略ツールは [共有ライブラリ] で使用します。「クリックの最大化」「拡張 CPC」といった入札戦略の中から目標に合ったものを選び、その入札戦略を適用するキーワードや広告グループ、そしてキャンペーンを指定します。




入札戦略機能用途
検索ページの目標掲載位置検索結果の 1 ページ目、あるいはページ上部での広告掲載を目標に、入札単価が自動的に設定されますGoogle 検索結果ページの上部や 1 ページ目での広告掲載を増やしたい場合
クリック数の最大化指定した目標予算の範囲内でクリックを最大限に獲得できるよう、入札単価が自動的に設定されますサイト訪問者を集めることが主な目標である場合

費用を一定の範囲におさめながら、各キーワードから得られるクリックを最大化したい場合
目標コンバージョン単価目標とする平均コンバージョン単価を維持しながら、コンバージョンを最大限に獲得できるよう、入札単価が自動的に設定されます目標コンバージョン単価の範囲内でコンバージョンを最大限に獲得したい場合
拡張 CPCコンバージョンにつながる可能性に応じて、あらかじめ設定された入札単価の引き上げや引き下げを行いますコンバージョンの獲得が主な目標だが、キーワードの入札単価はご自身で設定したい場合

 目標コンバージョン単価と拡張 CPC では、広告の掲載機会が生じた時点でデバイスや場所などの情報をリアルタイムに分析し、最適な入札単価を割り出します。この技術は今後、他の入札戦略にも組み込まれる予定です。

入札戦略ツールの活用方法

入札戦略ツールでは、複数のキャンペーンで使用されているキーワードに共通の入札戦略を適用したり、1 つのキャンペーン内で複数の入札戦略を併用したりすることが可能です。

たとえば、ネットワーク セキュリティのコンサルティング会社を運営していて、認知度の向上を目標に、複数のキャンペーンで同じキーワード「ネットワーク セキュリティ」を設定したとします。このキーワードに対して「検索ページの目標掲載位置」の入札戦略を適用すれば、キャンペーンを問わず、そのキーワードで検索された際に広告が上位に掲載される可能性を高めることができます。

また、販売促進を主な目的とする別のキャンペーンでは、一部の広告グループで認知度向上のためのキーワードも設定しているとします。このような場合には、販促用の広告グループに「目標コンバージョン単価」を適用する一方、認知度向上のためのキーワードでは「検索ページの目標掲載位置」を使用することもできます。

入札戦略ツールの詳細については、ヘルプセンターでご確認ください。なお、他のすべての自動化機能と同様に、入札戦略の掲載結果については、広告掲載の目標に照らして定期的に確認することをおすすめします。

Google では、入札戦略ツールやコンバージョン オプティマイザーでの総クリックスルー コンバージョン対応といった新機能のほかにも、広告掲載の目標(投資収益率の向上など)をより簡単に達成していただくためのさまざまな機能の開発に取り組んでおります。 入札戦略ツールに関するご意見やご感想がございましたら、ぜひ Google Ads の Google+ ページ(英語)にご投稿ください。