Posted by 鈴木雅之 プロダクト スペシャリスト

既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今夏より AdWordsレポートセンター に新しく検索クエリレポート が追加されました。

検索クエリレポートを使うと、広告のクリックにつながった検索クエリとそのパフォーマンスを確認できます。また、このレポートデータか ら、ユーザーがどんなクエリ(検索キーワード)を使ってお客様の広告にたどり着いたのかを知ることができるので、新たな発見があるかもしれません。

検索クエリレポートは検索クエリと、そのクエリに対応するデータを含んでいるので、現在利用されているキーワードリストのメンテナンスに役立つかと思います。たとえば、キーワードの追加や、除外キーワードの登録などの参考情報としてご活用いただけるのではないでしょうか?

以下、本レポートの使い方の一例を書いてみます。

仮にお客様がオンラインのフラワーショップを運営しており、アニバーサリーキャンペーンに向けていくつかのキーワードを追加しようとしていると仮定してみましょう。

このキャンペーンは以下のようなキーワードを単独の広告グループに入れて設定しているので、アカウント構成としては悪くはありません。

記念日
記念日 花
結婚記念日 花

まず、新しくキーワードを追加しようとする前に、これまでにユーザーがどんなクエリを使ってお客様の広告を見つけ、そしてクリックしたのか、そこを探ってみてはいかがでしょうか?これを知るには検索クエリレポートを活用します。結果、以下のようなレポートが出てきました。

クリックして拡大

設定キーワードの「記念日 花」に加え、以下クエリでも広告が表示されクリックされたことが分かりました。

記念日 ギフト
記念日 ブーケ
記念日 フラワーアレンジメント

これらの検索クエリ キーワード マッチの値は「部分一致」です。これはお客様のアカウントにあるキーワードと類似したクエリによって、広告が表示されたことを意味しています。「記念日 ギフト」と「記念日 ブーケ」はお客様が提供している商品と非常に関連性があるので、これらのキーワードを本キャンペーンへ追加することを検討されてみてもいいかもしれません。仮に加えた場合、これら「記念日 ギフト」「記念日 ブーケ」はキャンペーンに登録された状態となるので、部分一致の拡張によるこれまでの表示よりも、広告表示の可能性がより高まります。または、「ギフト」「ブーケ」専用の広告グループをそれぞれ作成し、それらに特化した広告テキストを設定されてみてもいいかもしれません。

逆に、もしお客様 のお店が、ブーケは販売しているけれども、フラワーアレンジメントは販売していないという場合、「記念日 フラワーアレンジメント」での広告表示は望まれないかもしれません。その場合、このレポートデータを参考にして、「フラワーアレンジメント」という言葉を除外キーワードとして設定することを検討される ことも1つの手かと思います。

しかしながら、ユーザーが検索したクエリがお客様が提供している商品と完全には一致していなくても、そのユーザーが最終的に コンバージョンまで至った場合もあるかもしれないので、レポートの検索クエリだけでなくコンバージョンデータなども参考にしながら、今後のキーワード設定にご活用ください。

まとめ: 検索クエリレポートの活用方法
  • 入札キーワードが効果的にユーザーの検索クエリや潜在顧客を捉えているかご確認ください。
  • どの検索クエリが効果的なのかを把握し、入札キーワードとして登録されているかご確認ください。
  • 入札キーワードに適したマッチタイプをお選びください。
  • 新規登録が必要なキーワードがないか、もしくは削除したり除外キーワード登録が必要なものがないか、ご確認ください。

最後になりましたが、以下、検索クエリレポート使用時の注意点となりますのでこちらもあわせてご参照ください。
  • 広告のクリックにつながったクエリのみが表示されます。
  • 検索ネットワークのデータのみが含まれます(モバイル検索のデータは含まれません)。
  • 検索クエリレポートで確認可能なデータは 2007 年 5 月 2 日以降のものとなります。
  • 検索クエリに対応する入札キーワードは表示されません。
  • 検索回数の少ないものや、個人情報に関わる場合、[検索クエリ キーワードマッチ]には「X 個の固有なクエリ」と表示され、X は実際に含まれているユニーククエリ数に置き換えられます。