Posted by Andrea Cohan - AdWords プロダクト マーケティング マネージャー

シリーズでお届けしている入札単価設定のヒント第 5 回目となる今回の記事では、エンハンスト キャンペーンにおける自動入札機能の活用方法についてご紹介します。

デバイス、地域、時間帯による入札単価調整は、エンハンスト キャンペーンの一部として追加された機能で、キャンペーンを複数作成することなく入札単価をコントロールすることができます。多くの広告主様から、成果向上や効率化に役立つとの評価をいただいていますが、アカウントの規模が大きいときなどには入札単価の細かな管理が負担になることもあります。

単価設定は AdWords で成功するためにきわめて重要な要素ですので、時間を節約しつつ最適な単価を自動的に設定する自動化ツールをご用意しました。

AdWords の自動入札ツール「入札戦略ツール」のメリット
  • 大量のキーワードの入札単価を効率的に調整
    キーワードが 100 個あっても、100 万個あっても、自動化ツールが広告目標に応じて動的に入札単価を計算するため、時間と労力を節約することができます。
     
  • キャンペーンの作成と入札戦略を分離
    入札戦略ツールでは、キャンペーン内の一部の広告グループにのみ、あるいは複数のキャンペーンに対して同時に、さまざまな入札戦略を導入することができます。このため、アカウント構造に縛られない柔軟な最適化が可能です。
     
  • オークションのたびに最適な入札単価を計算
    入札戦略のうち「目標コンバージョン単価」と「拡張 CPC」の 2 つでは、地域、デバイス、パートナー サイト、オペレーティング システムといった情報をリアルタイムに分析し、広告の表示機会が生まれるたびに入札単価を自動的に計算します。
     
  • 手間をかけずに入札単価の継続的な最適化を実現
    AdWords の入札戦略ツールを利用すると、手作業で掲載結果を確認して入札単価を変更し続けることなく、掲載結果の変動に対応することができます。
     
  • すべての広告主様のアカウントで無料で利用可能
    AdWords の自動入札ツールは無料で、AdWords 管理画面内からどなたでもご利用いただけます。また、各入札戦略に適用した単価や設定は、後からいつでも変更できます。
自動入札が役立つ場面
 
目標コンバージョン単価(入札戦略ツール版のコンバージョン オプティマイザー)
最も強力な自動化ツールです。広告の表示機会が生まれるたびに、コンバージョン獲得の可能性に応じて最適な入札単価が計算されます。単価決定時には、地域、時間帯、デバイス、掲載先ネットワークといったリアルタイムの情報が考慮されます。

目標のコンバージョン単価を維持しつつ最大限のコンバージョンを獲得することが主な目的の場合は、この戦略を広告グループやキャンペーンに適用しましょう。

「目標コンバージョン単価」戦略では、入札単価調整比を自動的に設定しますが、モバイル向けの入札単価調整を -100% に設定すると、スマートフォンを掲載対象から外すことができます。
拡張 CPC
ご自身で設定した入札単価に自動的な調整を加えることで、掲載結果を伸ばす機能です。この入札戦略では、「目標コンバージョン単価」戦略と同じリアルタイムのコンバージョン予測技術によって、広告主様が設定した単価を引き上げたり引き下げたりします。

拡張 CPC を使用する場合でも、デバイス、地域、時間帯の要素が、コンバージョン トラッキングでは計測できない形でコンバージョンに貢献することがわかっている場合は、入札単価調整を併用しても構いません。

たとえば、モバイルでのクリックが実店舗への来店につながることがわかっている場合は、拡張 CPC を利用しつつ、入札単価調整を通じてモバイル向けの入札単価を引き上げます。
クリック数の最大化
費用を目標範囲内に収めながら最大限のクリック数を獲得することが目的の場合に有効です。手動で設定した入札単価調整を活かしつつ自動化を行います。
検索ページの目標掲載位置
検索結果の 1 ページ目、あるいはページ上部に広告を掲載して露出を増やしたい場合に便利です。この入札戦略でも、手動で設定した入札単価調整を活かしつつ自動化を行います。
これらの 4 つの入札戦略は、[共有ライブラリ] で管理することができます。

自動入札戦略の調整には多少時間がかかることもありますが、自動入札のメリットを活かして、時間と労力を節約しながら成果を高めることができます。自動化と入札単価調整の詳細についてはヘルプセンターをご覧ください。