エンハンスト キャンペーン入札単価設定のヒント パート 2 - 地域による入札単価調整
2013年7月3日水曜日
Posted by John Sullivan - グローバル検索ソリューション担当
本日は、シリーズでお届けしている入札単価設定のヒント第 2 弾として、地域による入札単価調整の活用方法をご紹介します。
広告の掲載結果が地域によって異なるビジネスでは、地域ごとに入札単価を最適化することで、収益や投資収益率の改善が期待できます。
地域ごとに入札単価を最適化して掲載結果を改善
エンハンスト キャンペーンでは、成果の高い地域で入札単価を引き上げ、そうでない地域で引き下げることが可能になりました。
従来のキャンペーンでは、地域によって入札単価を変えるには地域ごとにキャンペーンを作成する必要がありました。こうした作業には手間がかかるため、地域に基づいて最適化を行う際には、成果の低い地域を除外する方法が一般的でした。しかし、こうした方法では見込み顧客すべてにアプローチすることができず、ビジネスの長期的な発展が抑制される可能性がありました。
そこで今後は、成果が低い地域を完全に除外する代わりに、入札単価を引き下げることで掲載頻度や費用を調整することをおすすめします。
地域による入札単価調整値の算出方法
地域ごとに入札単価を調整する際には、まず地域別の掲載結果を分析します。
次の計算式で調整比を算出すると、コンバージョンあたりの広告費用が低い地域でコンバージョン数を増やしつつ、コンバージョンあたりの広告費用が高い地域で費用をおさえることができます。
入札単価調整値 = 100% * ((目標コンバージョン単価 ÷ 実際のコンバージョン単価) - 1 )
入札単価調整は、AdWords 管理画面(手順)か AdWords Editor(手順)で設定していただけます。
実店舗やサービス地域がある場合
実店舗型のビジネスでは、店舗の近隣のユーザーは購入する可能性が高く、サービスにかかる費用も抑えられる傾向があります。そこで、実店舗や地域限定のサービスでは、その地域を基に入札単価を調整することをおすすめします。
たとえば、店舗から 3 km 圏内のユーザーと 30 km 圏内のユーザーという 2 種類のターゲットを設定します(手順)。そのうえで、この 2 つの地域に対し、適切な入札単価調整値を設定します。
ヒントと注意
1. 地域を絞り込みすぎると、十分なクリック数やコンバージョン数が得られない可能性があります。
ビジネスの対象地域全体を網羅する広範なターゲット地域(日本全国など)もあわせて設定することをお勧めします。
2. ターゲット地域は重複してもかまいません。
重複する地域が登録されている場合、最も狭い地域の入札単価調整値が適用されます。
たとえば、東京都に +10%、港区に +20% の入札単価調整を設定した場合、港区の検索ユーザーに対する入札単価は 20% 引き上げられます。港区を除く都内のユーザーには、+10% の入札単価調整が適用されます。
[設定] タブの [地域] サブタブでは、港区での掲載結果と、港区を除く東京都全体での掲載結果とを確認できます。
3. 十分なデータがない場合、入札単価調整には注意が必要です。
不十分なデータに基づいて計算を行うと、導き出される入札単価調整値が極端な数値になり、結果として掲載結果が低下する場合があります。
入札単価調比を算出する際は、目安としてクリック数であれば 1,000 回、コンバージョン数であれば 30 回以上のデータに基づいて計算することをおすすめします。データが少ない場合は、表示期間を長めに設定することをおすすめします。
4. 定期的に掲載結果を確認します。
地域ごとの掲載結果を定期的に [地域] サブタブで定期的に確認し、目標を上回る成果を上げている地域については入札単価を引き上げます。ユーザー行動の変化に柔軟に対応し、成果の向上を目指しましょう。
入札単価設定のヒント第 2 弾はいかがでしたでしょうか。複数の入札単価調整の導入についてご紹介した第 1 弾もぜひあわせてご覧ください。
本日は、シリーズでお届けしている入札単価設定のヒント第 2 弾として、地域による入札単価調整の活用方法をご紹介します。
広告の掲載結果が地域によって異なるビジネスでは、地域ごとに入札単価を最適化することで、収益や投資収益率の改善が期待できます。
地域ごとに入札単価を最適化して掲載結果を改善
エンハンスト キャンペーンでは、成果の高い地域で入札単価を引き上げ、そうでない地域で引き下げることが可能になりました。
従来のキャンペーンでは、地域によって入札単価を変えるには地域ごとにキャンペーンを作成する必要がありました。こうした作業には手間がかかるため、地域に基づいて最適化を行う際には、成果の低い地域を除外する方法が一般的でした。しかし、こうした方法では見込み顧客すべてにアプローチすることができず、ビジネスの長期的な発展が抑制される可能性がありました。
そこで今後は、成果が低い地域を完全に除外する代わりに、入札単価を引き下げることで掲載頻度や費用を調整することをおすすめします。
地域による入札単価調整値の算出方法
地域ごとに入札単価を調整する際には、まず地域別の掲載結果を分析します。
- [設定] タブ、[地域] サブタブの順にクリックします。
- レポートの期間としてある程度長めの期間(過去 30 日間など)を指定します。
- [地域の詳細] ボタンをクリックして、[広告表示につながった地域名] または [ユーザーの所在地] を選択します。
- 都道府県単位での掲載結果を確認するには、[表示] ボタンをクリックして [地域] を選択します。
- [ダウンロード] をクリックすると、このデータを CSV などの形式で確認できます。
次の計算式で調整比を算出すると、コンバージョンあたりの広告費用が低い地域でコンバージョン数を増やしつつ、コンバージョンあたりの広告費用が高い地域で費用をおさえることができます。
入札単価調整値 = 100% * ((目標コンバージョン単価 ÷ 実際のコンバージョン単価) - 1 )
地域 | コンバージョン数 | 費用 | コンバージョン 1 件あたりの広告費用 | コンバージョンあたりの費用の目標 | 地域による入札単価調整値 |
---|---|---|---|---|---|
東京 | 100 | 8 万円 | 800 円 | 1,000 円 | 100% * [(1,000÷800) - 1] = +25% |
名古屋 | 120 | 10 万 8,000 円 | 900 円 | 1,000 円 | 100% * [(1,000÷900) - 1] = +11% |
大阪 | 70 | 10 万 5,000 円 | 1,500 円 | 1,000 円 | 100% * [(1,000÷1,500) - 1] = -33% |
福岡 | 85 | 8 万 5,000 円 | 1,000 円 | 1,000 円 | 100% * [(1,000÷1,000) - 1] = 0% |
入札単価調整は、AdWords 管理画面(手順)か AdWords Editor(手順)で設定していただけます。
実店舗やサービス地域がある場合
実店舗型のビジネスでは、店舗の近隣のユーザーは購入する可能性が高く、サービスにかかる費用も抑えられる傾向があります。そこで、実店舗や地域限定のサービスでは、その地域を基に入札単価を調整することをおすすめします。
たとえば、店舗から 3 km 圏内のユーザーと 30 km 圏内のユーザーという 2 種類のターゲットを設定します(手順)。そのうえで、この 2 つの地域に対し、適切な入札単価調整値を設定します。
ヒントと注意
1. 地域を絞り込みすぎると、十分なクリック数やコンバージョン数が得られない可能性があります。
ビジネスの対象地域全体を網羅する広範なターゲット地域(日本全国など)もあわせて設定することをお勧めします。
2. ターゲット地域は重複してもかまいません。
重複する地域が登録されている場合、最も狭い地域の入札単価調整値が適用されます。
たとえば、東京都に +10%、港区に +20% の入札単価調整を設定した場合、港区の検索ユーザーに対する入札単価は 20% 引き上げられます。港区を除く都内のユーザーには、+10% の入札単価調整が適用されます。
[設定] タブの [地域] サブタブでは、港区での掲載結果と、港区を除く東京都全体での掲載結果とを確認できます。
3. 十分なデータがない場合、入札単価調整には注意が必要です。
不十分なデータに基づいて計算を行うと、導き出される入札単価調整値が極端な数値になり、結果として掲載結果が低下する場合があります。
入札単価調比を算出する際は、目安としてクリック数であれば 1,000 回、コンバージョン数であれば 30 回以上のデータに基づいて計算することをおすすめします。データが少ない場合は、表示期間を長めに設定することをおすすめします。
4. 定期的に掲載結果を確認します。
地域ごとの掲載結果を定期的に [地域] サブタブで定期的に確認し、目標を上回る成果を上げている地域については入札単価を引き上げます。ユーザー行動の変化に柔軟に対応し、成果の向上を目指しましょう。
入札単価設定のヒント第 2 弾はいかがでしたでしょうか。複数の入札単価調整の導入についてご紹介した第 1 弾もぜひあわせてご覧ください。