エンハンスト キャンペーン入札単価設定のヒント パート 3 - モバイル向けの入札単価調整
2013年7月8日月曜日
Posted by Andy Miller - モバイル検索ソリューション担当責任者
本日は、シリーズでお届けしている入札単価設定のヒント第 3 弾として、モバイル向けの入札単価調整の方法をご紹介します。
今日の消費者は常にインターネットに接続し、さまざまなデバイスを使い分けています。また 1 日のメディア利用の 38% 以上はモバイルによるものであり*、いつでも、どこでもユーザーにメッセージを届けることができる新たなチャンスが生まれています。
エンハンスト キャンペーンでは、モバイル(スマートフォン)に対する入札単価を、一定の割合で引き上げたり、引き下げたりすることができます。そこで本日は、モバイル向けの入札単価調整値の計算方法をご説明します。
PC とモバイルでの掲載結果を確認する
モバイル向けの入札単価調整値を算出する際は、まず PC とモバイルでの掲載結果を確認します。AdWords では、広告がオンラインでの商品購入やアプリのダウンロードなどに結びついた数や割合を測定することができます。実店舗への来店数などについては広告効果の測定が難しい場合もありますが、店舗への地図ページが表示された回数などを計測することで、できるだけ広告の効果を正確に把握しておくことをおすすめします。
モバイル向けの入札単価調整値を計算する
続いて、モバイルと PC(タブレットを含む)のコンバージョンの価値の比率を割り出します。
たとえば、モバイル向けと PC 向けのウェブサイトを運営し、さらに実店舗も運営している全国規模の小売業者が、過去 1 か月間に、モバイルで 1 万回、PC(タブレット)でも 1 万回のクリックを獲得したとします。
また、モバイル広告が貢献した収益は、通話で 9 万円、オンライン販売で 50 万円、来店で 50 万円、合計 109 万円となっています。一方、同じ期間に PC(タブレット)広告が貢献した収益は、通話で 1 万円、オンライン販売で 100 万円、来店で 20 万円、合計 121 万円です。
この収益をクリック数(それぞれ 1 万回)で割ると、モバイルの 1 クリックあたりの価値は 109 円、PC の 1 クリックあたりの価値は 121 円であることがわかります。つまり、モバイルのクリックの価値は、PC におけるクリックの価値の 0.9 倍(109/121)となります。
この 0.9 から 1 を引いた値(-0.1 つまり -10%)をモバイル向けの入札単価調整値として AdWords 管理画面で設定すると、モバイルの価値に見合った単価で入札できるようになります。
定期的な見直し
モバイル向けの入札単価調整も「一度設定すれば終わり」ではありません。設定した値の見直しとテストを繰り返すことで、季節的要因やユーザーの変化にも対応できるようになります。また、モバイルの画面サイズは機種によっても異なるため、広告が上位に掲載されるよう、モバイルのインプレッション シェアにも気を配ることをおすすめします。
詳細
モバイル向けの入札単価調整の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。また、ウェブ上でご覧頂けるセミナー「Learn with Google ウェビナー」もあわせてご覧ください。
なお、モバイル向けの入札単価調整は、エンハンスト キャンペーンでのみご利用いただける機能です。2013 年 7 月 22 日より、すべてのキャンペーンが自動的にアップグレードされますので、お早めの準備をお願い致します。
*The New Multi-Screen World Study http://www.google.com/think/research-studies/the-new-multi-screen-world-study.html
本日は、シリーズでお届けしている入札単価設定のヒント第 3 弾として、モバイル向けの入札単価調整の方法をご紹介します。
今日の消費者は常にインターネットに接続し、さまざまなデバイスを使い分けています。また 1 日のメディア利用の 38% 以上はモバイルによるものであり*、いつでも、どこでもユーザーにメッセージを届けることができる新たなチャンスが生まれています。
エンハンスト キャンペーンでは、モバイル(スマートフォン)に対する入札単価を、一定の割合で引き上げたり、引き下げたりすることができます。そこで本日は、モバイル向けの入札単価調整値の計算方法をご説明します。
PC とモバイルでの掲載結果を確認する
モバイル向けの入札単価調整値を算出する際は、まず PC とモバイルでの掲載結果を確認します。AdWords では、広告がオンラインでの商品購入やアプリのダウンロードなどに結びついた数や割合を測定することができます。実店舗への来店数などについては広告効果の測定が難しい場合もありますが、店舗への地図ページが表示された回数などを計測することで、できるだけ広告の効果を正確に把握しておくことをおすすめします。
モバイル向けの入札単価調整値を計算する
続いて、モバイルと PC(タブレットを含む)のコンバージョンの価値の比率を割り出します。
たとえば、モバイル向けと PC 向けのウェブサイトを運営し、さらに実店舗も運営している全国規模の小売業者が、過去 1 か月間に、モバイルで 1 万回、PC(タブレット)でも 1 万回のクリックを獲得したとします。
また、モバイル広告が貢献した収益は、通話で 9 万円、オンライン販売で 50 万円、来店で 50 万円、合計 109 万円となっています。一方、同じ期間に PC(タブレット)広告が貢献した収益は、通話で 1 万円、オンライン販売で 100 万円、来店で 20 万円、合計 121 万円です。
通話による収益 | オンライン販売の収益 | 来店による収益 | 合計の収益 | クリック数 | クリックあたりの収益 | |
モバイル(スマートフォン) | 9 万円 | 50 万円 | 50 万円 | 109 万円 | 1 万回 | 109 円 |
PC(タブレット含む) | 1 万円 | 100 万円 | 20 万円 | 121 万円 | 1 万回 | 121 円 |
この収益をクリック数(それぞれ 1 万回)で割ると、モバイルの 1 クリックあたりの価値は 109 円、PC の 1 クリックあたりの価値は 121 円であることがわかります。つまり、モバイルのクリックの価値は、PC におけるクリックの価値の 0.9 倍(109/121)となります。
この 0.9 から 1 を引いた値(-0.1 つまり -10%)をモバイル向けの入札単価調整値として AdWords 管理画面で設定すると、モバイルの価値に見合った単価で入札できるようになります。
定期的な見直し
モバイル向けの入札単価調整も「一度設定すれば終わり」ではありません。設定した値の見直しとテストを繰り返すことで、季節的要因やユーザーの変化にも対応できるようになります。また、モバイルの画面サイズは機種によっても異なるため、広告が上位に掲載されるよう、モバイルのインプレッション シェアにも気を配ることをおすすめします。
詳細
モバイル向けの入札単価調整の詳細については、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。また、ウェブ上でご覧頂けるセミナー「Learn with Google ウェビナー」もあわせてご覧ください。
なお、モバイル向けの入札単価調整は、エンハンスト キャンペーンでのみご利用いただける機能です。2013 年 7 月 22 日より、すべてのキャンペーンが自動的にアップグレードされますので、お早めの準備をお願い致します。
*The New Multi-Screen World Study http://www.google.com/think/research-studies/the-new-multi-screen-world-study.html