Posted by 有園雄一 広告営業企画チーム

みなさんは携帯電話でインターネットを使っていらっしゃるでしょうか。

頻繁に利用されている方やほとんど使った経験のない方など、さまざまだと思います。モバイルウェブサイトの利用方法や用途なども、「ショッピングをする」「ニュースを読む」「音楽をダウンロードする」「地図で目的地を探す」など、ユーザーによって多岐に渡っていることと思います。

また、広告主としてモバイルでキャンペーンを実施する際も、そのキャンペーンの独自の目的やターゲット・ユーザーを設定していると思いますので、それに応じて異なる手法やキーワードを考える必要があり、戦略が多岐に渡っているのはいうまでもないことでしょう。

モバイルに限ったことではありませんが、ユーザーの側からみても、広告キャンペーンを実施する広告主の側からみても、目的やターゲットなどが異なる為に、どのキャンペーンにも共通して応用できるセオリーは少ないのが現実だと思います。そのため、個々のキャンペーンや広告を試行錯誤しながら最適化していくというプロセスが重要になってくる訳です。

しかしながら、多くのキャンペーンに共通して使える Tips があるのをご存知でしょうか?

じつは、Google が提供しているモバイルにおける検索数の推移をみると、休日に検索数が増加する傾向があるようです。

もう少し具体的に言うと、毎週、週末にはモバイルの検索数は伸びる傾向にありますし、年末年始やゴールデン ウィークなどの大型連休の場合には、その傾向がさらに顕著になっているようです。たとえば、Google モバイルで今年のゴールデン ウィーク期間中と4月上旬の同一期間のデータを検索数の多いトップ 500 個のキーワードで比較してみると、ゴールデン ウィークは約 3 倍も多くなっています。

実際に 2007 年 4 月から 5 月の Google モバイルでの検索数の推移を下記グラフで見てみましょう。

土曜日、あるいは、日曜日にあたっている 4月1日、7日、14日、21日が山になっているのがお分かり頂けると思います。また、4 月後半から 5 月始めのゴールデン ウィークと重なる時期にグラフが最も高くなっています。

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繰り返しになりますが、週末や大型連休などの休日、祝祭日にモバイルの検索数が上昇する現象は、Google モバイルのサービスを開始して以来、継続してみられる傾向です。

このような現象の背後には、何らかの理由があるのではないかと思われます。おそらく、多くのユーザーに共通した行動パターンがあるのではないでしょうか。

ここまで読み進めてきて、すでに多くのみなさんが察していらっしゃると思いますが、外出時に携帯電話でインターネットを利用するというユーザー行動が垣間見えてきます。あくまでも仮説ではありますが、私たちがモバイルのウェブサイトを閲覧したり、検索したりする頻度は、圧倒的に外出時が多いということではないかと思います。PCは持ち運ばないけれども、携帯電話は必ず持って出かけるという人は多いはずです。PCを持って出かけない、つまり、休日の出先で情報を取得するためには携帯電話に頼らざるを得ない、ということになるのではないでしょうか。

モバイルの検索数は、週末や休日・祝祭日に多くなります。年末年始やゴールデン ウィークなど長期の連休ではその傾向がさらに顕著になるようです。

このような傾向からみて、広告主の方々にとって、週末や休日・祝祭日に予算を多めに配分することで、より効果的・効率的なモバイル広告キャンペーンを実施できる可能性が出てきます。逆にいえば、この傾向をうまく活用しないと機会損失につながる可能性があるかもしれません。クリック率やコンバージョン率などに変化がないとしても、検索数が上昇するということは、ほかの条件が同じであるなら、同じクリック単価でより多くのアクセスを得ることができることになりますし、同じ獲得単価でより多くのコンバージョンを得ることになります。

夏休みやお盆休みなど、今後やってくる長期休暇の時期に向けて、モバイル広告を積極的に活用してみてはいかがでしょうか。