Posted by 小野 雄高 広告営業企画チーム

皆さん、こんにちは。Google AdWords(アドワーズ)にコンテンツターゲット広告というものがあることをご存じでしょうか?知ってはいても利用したことがない、あるいは、利用したけど思ったほど効果があがらなかったというご経験をされた方はいらっしゃいますか。

じつは、コンテンツターゲット広告は、ちょっとした使い方のポイントを抑えるだけで、ターゲットを絞って、かつ、非常に広範囲な広告配信が可能です。今日は、そんなコンテンツターゲット広告の効果をあげるポイントをいくつかご紹介します。


1) テーマ毎に広告グループを作成する
たとえば、「ノート」という言葉を聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?白い紙に罫線の引かれた大学ノートでしょうか。このページを見るために利用しているかもしれないノートパソコンでしょうか。その他、リリースノートやアイデアノートなど、「ノート」というひとつの言葉だけでは、いろいろな意味に取られてしまいますね。

意味(テーマ)がはっきりしないのは、人間もシステムも同じです。コンテンツターゲット広告では、お客様の広告とネットワーク上のページをマッチングする 際、設定されたキーワードと広告テキストから広告グループ毎に「テーマ」性を評価しています。もし、パソコン関連製品を販売する広告主さまが、広告グループに「ノート」というキーワードをひとつだけ設定している場合、この広告グループのテーマはあまり明確ではありません。そのため、パソコンに関する情報が 掲載されたコンテンツ ページとの関連性が低くなり、関連性の高いコンテンツ ページへの広告配信が少なくなるか、あるいは、(この場合は文具関連など)意図したものから少しずれているコンテンツ ページに掲載される可能性があります。

ノートパソコンに関する情報が掲載されたコンテンツ ページにより多く広告を配信するためには、たとえば「ノート パソコン」というキーワードを設定し、大学ノートでもリリースノートでもなく、「ノートパソコン」というテーマを持つ広告グループを作成する必要がありま す。もちろん、デスクトップ パソコンや周辺機器も扱っている場合は、それぞれのテーマ毎に広告グループを作成すると良いでしょう。

例)
広告グループ ノート PC
広告グループ デスクトップ PC
広告グループ PC 周辺機器

2) 関連キーワードを追加し、明確なテーマを持つ広告グループを作成する
広告グループにキーワード「ノート パソコン」を設定することにより、テーマはいくらか絞られましたが、果たしてこれで良いのでしょうか。明確なテーマを持つ広告グループになっているでしょうか。

そこで、ノートパソコンの購入を考えている方は、どのようなコンテンツ ペー ジを見ているか想像してみてください。格安のノートパソコンを探して各機種の値段が比較できるページや販売されている機種の人気ランキングが掲載されているページをみているかもしれません。もっと、こだわりのある方は、各機種の性能を比べたパソコン評価(レビュー)サイトをみているでしょう。このような関連性の高いコンテンツ ページに広告配信をしていきたい場合は、どうすれば良いでしょう。もう、お分かりの方もいらっしゃいますね。そう、広告グループのテーマ性をもっと明確にする 必要があります。ノートパソコンという一般的なテーマであった広告グループを、さらに「ノートパソコンの購入に役立つ」という明確なテーマを持つ広告グループにするため、関連キーワードを広告グループ内に追加することをお勧めします。

例)
広告グループ ノート PC
[キーワード]
ノートパソコン
ノートPC
ノートパソコン 購入
ノートパソコン 格安
ノートパソコン 特価
ノートパソコン 人気
ノートパソコン 最新
ノートパソコン 軽量
ノートパソコン 薄型
ノートパソコン 比較
・・・ etc.

これで、関連性の高いコンテンツ ページに広告が配信されていくでしょう。尚、1つの広告グループにあまりにも多くのキーワードを設定したり、またテーマを把握することが困難なキーワード構成の場合、広告とネットワーク上のコンテンツページを適切にマッチングできないために、表示回数が減少する可能性があります。広告グループのキーワードは、テーマが明確になるように適切に設定してください。

3) テーマにあった広告テキストを作成する
これまでのステップで広告グループ毎のテーマが強化されました。さらにテーマに見合った広告テキストを作成することにより、関連性を高めることができます。 設定したキーワードを反映し、キーワードと原稿の結びつきを考慮した広告テキストを作成してください。広告テキストのタイトルにテーマとなるキーワードを挿入することも有効です。

例 

4) 適切なお客様に広告を配信する
各広告主さまは、それぞれ自社の広告を見ていただきたいお客様が違います。中古品を扱っていない広告主さまの場合、中古パソコンの購入を目的としているお客様は適切な顧客とはなりません。この場合は、除外キーワードを設定することをお勧めします。

例)
広告グループ ノート PC
[キーワード]
ノートパソコン
ノートPC
ノートパソコン 購入
ノートパソコン 格安
- 中古 - 中古パソコン - 中古PC

5) Content bids を有効にする
Content bids を有効にすると、同一広告グループ内のGoogle および Google の検索パートナー サイトに掲載するされる広告と、 Google のコンテンツ ネットワークに掲載される広告とで異なる単価を設定することができます。広告グループ毎に最適な単価を設定してみてください。

6) コンテンツのみのキャンペーンを作成する
Google の検索パートナーサイトに掲載される広告とGoogle のコンテンツ ネットワークに掲載される広告のキャンペーンを分けることより、コンテンツターゲット広告に適したキャンペーンの作成や課金設定が可能になります。また、コンテンツターゲット広告のオプトイン/オプトアウトなど、パフォーマンス向上のための運用、管理がしやすくなります。

7) コンバージョントラッキングを利用する
弊社、無料のコンバージョントラッキングツールを利用し、コンテンツターゲット広告のパフォーマンスをチェックすることをお勧めします。コンバージョンの合計数とそれらのコンバージョンの価値を検討することで、より多くのターゲット ユーザーを獲得するには、予算を増やすべきなのか、広告グループを最適化するべきなのかを判断できます。パフォーマンスの低い広告グループを確認し、キーワードや広告テキストの見直し、またはコンテンツターゲット広告のオプトアウトを検討してください。

8) 広告配信先別の掲載結果レポートを活用する
先日ご紹介させていただいた広告配信先の掲載結果レポートを利用し、Google コンテンツネットワーク上のサイトごとのパフォーマンスを確認することをお勧めします。URL レベルでの表示回数、クリック数やコンバージョン数の結果から、パフォーマンスの良いサイトへの関連性を更に高めるために、キーワードや広告テキストを見直したり、関連性が低いサイトに広告が表示される場合は、除外キーワードやサイト除外機能を検討するなど、広告グループの最適化が可能です。広告配信先別の掲載結果レポートを最大限に活用していただくための 5 つのヒントも併せてご覧ください。

以上、コンテンツターゲット広告のポイントを 8 つほど、ご紹介させていただきました。更なるパフォーマンスの向上には、広告配信の結果から問題点を見つけ、改良していく必要があります。レポートのデータを有効に活用し、コンテンツターゲット広告の効果を最大限に引き出してみてください。コンテンツターゲット広告の魅力を感じていただけたら幸いです。