水谷 嘉仁 シニアプロダクトスペシャリスト

オンライン広告のメリットとして、キャンペーンのターゲット地域を特定の国、地域、都市などに設定できる点があります。たとえば、レンタカーの会社が大阪でレンタカーを探しているユーザーにアプローチする場合は、キャンペーンのターゲットを大阪に設定し、広告に大阪限定の割引情報を記載することができます。

2 月より新たに 17 か国で都市レベルのターゲット設定がご利用可能になりましたが、Google では引き続きターゲット地域をより正確で使いやすく柔軟なものにするよう努めております。このような改善の一環として、2011 年 7 月 8 日より AdWords のターゲット地域の設定機能をいくつか変更いたします。予定されている変更内容は次のとおりです。
  • 既存の地域の変更: 実際の地域区分が変更されたため、またはターゲット地域が重複しているため、日本、デンマーク、スペイン、オランダなどの国で一部のターゲット地域が削除されます。実際の地域区分が変更された例として、フィンランドでは 2010 年に 6 つの州が廃止されました。AdWords でこれらの州をターゲットにすることはできなくなりますが、都市は引き続きターゲットに設定できます。変更後、こちらのリストに記載されている地域は新しいキャンペーンに追加できなくなります。既存のキャンペーンでこれらの地域をターゲットに設定している場合は、リストに記載されている推奨地域に移行していただく必要があります。ご自身で行われない場合は自動的に移行されます。場合によっては移行先の地域が広範囲になることもありますので、リストを十分にご確認ください。
  • カスタム シェイプ(マルチポイント/多角形ターゲット)の終了: カスタム シェイプのターゲット設定は追加できなくなります。現在のキャンペーンの既存のカスタム シェイプは引き続き表示、削除することが可能で、2011 年末までご使用いただけます。その後、AdWords キャンペーンに設定されているカスタム シェイプのターゲット地域はすべて、使用可能な地域(付近の都市や、地図上の特定の地点を中心として指定した半径内など)に移行されます。カスタム シェイプのターゲット地域をご使用の場合は、代わりとなる地域に置き換えることをおすすめします。ご自身で行われない場合は 2011 年末に自動的に移行されます。
  • 「広告に住所を表示する」機能の削除: 現在、一部の国では、地図上の地点の周辺地域をターゲットとするキャンペーンで [広告に住所を表示する] チェックボックスをオンにすると、広告に住所を表示することができますが、このオプションは使用できなくなります。ビジネス拠点や電話番号を表示する場合は、住所指定オプションをご利用ください。

AdWords API を介してこれらの機能をご使用の場合は、AdWords API ブロク(英語) で変更の詳細をご覧ください。

以上の変更は 2011 年 7 月 8 日より開始されますので、お早めにキャンペーンのターゲット地域の設定を代わりの地域に変更することをおすすめします。