Google Analytics と AdWords のコンバージョン レポートの違いについて
2007年8月23日木曜日
2007年8月23日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス
前回は AdWords と Analytics の広告キャンペーンレポートのデータの違いを紹介させていただきましたが、今回は両製品のコンバージョン トラッキングの機能やデータの違いについて解説させていただきます。
*Analytics と AdWords の*1コンバージョン
Analytics はコンバージョンを参照情報(検索エンジンやキーワード等)やページビューと関連付けることで、サイトへの導線やサイト内のユーザー遷移を評価することができます。一方 AdWords は、コンバージョンを広告費用と関連付けることで広告の投資効果を評価することができます。
*Analytics と AdWords コンバージョン レポートの違い
Analytics の場合、サイト解析を目的としているので、ある訪問がコンバージョンに至ったかどうかが重要です。そのためコンバージョンはコンバージョンが発生した日に記録されます。これにより、全体の訪問数に対するコンバージョンの割合を計測することができるので、サイトのパフォーマンス(導線、ユーザビリティ、コンテンツの有用性)を評価する指標となります。
一方、AdWords の場合、広告の費用対効果をトラッキングすることが目的なので、ある広告に対するクリックがコンバージョンに繋がったかどうかが重要です。そのためコンバージョンは、コンバージョンが発生した時点ではなく、広告がクリックされた日に記録されます。
これは、広告が最初にクリックされてから 30 日以内であれば、:*2ポストクリック効果により、発生したコンバージョンについても、クリックされた日時にさかのぼって記録することを意味します(ただし、再来訪時に別の広告をクリックした場合、その別の広告がクリックされた日時で記録します)。広告のクリック数に対するコンバージョン数の割合が分かり、その広告の費用対効果を計測することができます。
下図は広告をクリックしてからコンバージョンに到達するまでの行動パターン別に、Analytics、AdWords それぞれコンバージョンを記録する日を表しています。
-パターンA
8月1日に Adwords をクリックして、同一セッション内にコンバージョンに到達した場合は、Analytics、AdWords ともに8月1日にコンバージョンが記録されます。
-パターン B
8月1日に AdWords をクリックして、8月2日にブックマークからサイトへ再訪後にコンバージョンに到達した場合は、Analytics は8月2日にコンバージョンが記録され、AdWords は広告がクリックされた8月1日にコンバージョンが記録されます。
パターンC
8月1日に AdWords をクリックして、8月2日に再度 AdWords をクリックして、同一セッション内にコンバージョンに到達した場合は、Analytics、AdWords ともに8月2日にコンバージョンが記録されます。
このように2つのコンバージョン トラッキングは特性の異なる機能なので、目的に合わせて併用していただき、効果的な分析にお役立てください。
*以下用語の解説です。
*1【コンバージョン】
コンバージョンとは、サイトの訪問者が買物や会員登録、カタログ請求などサイトの目標に到達した時点で顧客へ転換( Conversion )したことを指し、サイトを評価する上で重要な指標のひとつとなっています。
この目標に到達したセッション(訪問)の数をコンバージョン数といいます。コンバージョンは前述したように”訪問者が顧客へ転換した数”なので、同一のセッション内に何度同じ目標に到達してもコンバージョンは 1 回のままです。コンバージョン率はコンバージョン数を全てのセッション数で割ったものです
*2【ポストクリック効果】
検索ユーザが以前にクリックした広告の製品を、お気に入りに登録後、再びサイトを訪れて、コンバージョンが発生する効果のことをポストクリック効果といいます。
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス
前回は AdWords と Analytics の広告キャンペーンレポートのデータの違いを紹介させていただきましたが、今回は両製品のコンバージョン トラッキングの機能やデータの違いについて解説させていただきます。
*Analytics と AdWords の*1コンバージョン
Analytics はコンバージョンを参照情報(検索エンジンやキーワード等)やページビューと関連付けることで、サイトへの導線やサイト内のユーザー遷移を評価することができます。一方 AdWords は、コンバージョンを広告費用と関連付けることで広告の投資効果を評価することができます。
*Analytics と AdWords コンバージョン レポートの違い
Analytics の場合、サイト解析を目的としているので、ある訪問がコンバージョンに至ったかどうかが重要です。そのためコンバージョンはコンバージョンが発生した日に記録されます。これにより、全体の訪問数に対するコンバージョンの割合を計測することができるので、サイトのパフォーマンス(導線、ユーザビリティ、コンテンツの有用性)を評価する指標となります。
一方、AdWords の場合、広告の費用対効果をトラッキングすることが目的なので、ある広告に対するクリックがコンバージョンに繋がったかどうかが重要です。そのためコンバージョンは、コンバージョンが発生した時点ではなく、広告がクリックされた日に記録されます。
これは、広告が最初にクリックされてから 30 日以内であれば、:*2ポストクリック効果により、発生したコンバージョンについても、クリックされた日時にさかのぼって記録することを意味します(ただし、再来訪時に別の広告をクリックした場合、その別の広告がクリックされた日時で記録します)。広告のクリック数に対するコンバージョン数の割合が分かり、その広告の費用対効果を計測することができます。
下図は広告をクリックしてからコンバージョンに到達するまでの行動パターン別に、Analytics、AdWords それぞれコンバージョンを記録する日を表しています。
-パターンA
8月1日に Adwords をクリックして、同一セッション内にコンバージョンに到達した場合は、Analytics、AdWords ともに8月1日にコンバージョンが記録されます。
-パターン B
8月1日に AdWords をクリックして、8月2日にブックマークからサイトへ再訪後にコンバージョンに到達した場合は、Analytics は8月2日にコンバージョンが記録され、AdWords は広告がクリックされた8月1日にコンバージョンが記録されます。
パターンC
8月1日に AdWords をクリックして、8月2日に再度 AdWords をクリックして、同一セッション内にコンバージョンに到達した場合は、Analytics、AdWords ともに8月2日にコンバージョンが記録されます。
このように2つのコンバージョン トラッキングは特性の異なる機能なので、目的に合わせて併用していただき、効果的な分析にお役立てください。
*以下用語の解説です。
*1【コンバージョン】
コンバージョンとは、サイトの訪問者が買物や会員登録、カタログ請求などサイトの目標に到達した時点で顧客へ転換( Conversion )したことを指し、サイトを評価する上で重要な指標のひとつとなっています。
この目標に到達したセッション(訪問)の数をコンバージョン数といいます。コンバージョンは前述したように”訪問者が顧客へ転換した数”なので、同一のセッション内に何度同じ目標に到達してもコンバージョンは 1 回のままです。コンバージョン率はコンバージョン数を全てのセッション数で割ったものです
*2【ポストクリック効果】
検索ユーザが以前にクリックした広告の製品を、お気に入りに登録後、再びサイトを訪れて、コンバージョンが発生する効果のことをポストクリック効果といいます。