Posted by アカウントストラテジスト チーム

広告主の皆様は、検索連動型広告をどのような目的でご活用されていますでしょうか。

通常ですと、資料請求や商品購入などのコンバージョンを目的としてご利用されていることが多いかと存じます。一方で、広告主様としては自社サイトへの誘導数、商品の購入数といった直接的な効果指標だけでなく、いかに自社商品を理解してもらい、ブランド形成を図るかという点も大きな課題として存在します。

そうした広告主様の課題に対する一助となるべく、検索連動型広告もブランド認知、形成に役立てていただけるのではないか? という仮説を元に、株式会社電通の協力を得て、検索連動型広告のブランド価値形成への影響を調査する取り組みを開始いたしました。

一連の調査では、自動車、飲料などの業種、商品に対してさまざまな角度から調査を行っておりますが、今回、その調査結果の一部をご紹介したいと思います。

ちなみに、米国Googleでは Enquiro と2007年12月に行った “Brand lift of Search” 調査や、2009年1月に CPG チームが実施した “Brand value of Search” 調査 (リンク先は英語です) などを発表しておりますが、日本 Google での調査では初めてのケースとなります。

ある広告主様の商品名(仮に “エコカー A” とします)で Google 検索を行ったと仮定し、検索結果の表示内容の違いによって、商品のブランドに対する態度がどの程度異なるか、下記の 2 つのグループに表示結果を分けて調査を実施しました。1 つは、自然検索結果の最上部に “エコカー A” の公式サイトが表示されている場合、もう 1 つは自然検索結果の最上部に “エコカー A” の公式サイト、および検索連動型広告のプレミアムポジションに “エコカー A” が表示されている場合です。

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結果として、自然検索のみで表示された場合よりも、自然検索と検索連動型広告に同時に表示があった場合の方が、”エコカー A” の好感 (+ 16%)・概要理解 (+ 14%)・購入意向 (+ 3%) が高まるということが分かりました。

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今回の調査結果は、検索連動型広告がコンバージョンのみならず、商品のブランド認知、ブランド形成にも活用可能であることを示しているかと思われます。

検索連動型広告を含めた検索領域のブランド価値形成に関しては、今後も継続的に調査、研究を行っていく予定になっておりますので、今後の投稿にご期待下さい。

※本件に関する電通のプレスリリースはこちらです。