Posted by 富田 ちえ オンラインビジネス ソリューション チーム

AdWordsではキャンペーンの予算を引き上げることなく、広告効果を高めることを最適化と呼んでいます。

もちろん、それぞれの広告主様が抱える課題や目標が違うために、最適化の内容はさまざまですが、最適化の入門者の方からは「より多くの見込み顧客に自社の広告を表示させ、質の高いトラフィックを集めたい」というご要望をよくお寄せいただきます。

アカウント設定や広告テキストに問題はないのに、表示回数が思うように上がらないということでお悩みの場合、その原因が次のように「キーワード設定」にある場合が多いようです。

a. 登録キーワードが特殊すぎる場合
b. キーワードを全て完全一致で登録している場合
c. 地域ターゲットと地域名キーワードを併用している場合

そこで、本投稿では「青森県にある高級家具販売店の経営者が AdWords で店舗の宣伝をしている」という想定で、それぞれの最適化方法についてご説明したいと思います。


a. 登録キーワードが特殊すぎる場合
これは、想定広告主の場合、「スタイリングチェア(仮称)」や「マルチベッド(仮称)」など、固有の商品名をキーワードとして登録する場合です。

クリック率は高くなりますが、一般的なインターネットユーザーが検索語句として利用しないため、広告の表示機会が減り、潜在顧客を逃す可能性があります。型番を入札キーワードとして登録することも同様です。

この場合、登録したキーワードがインターネットユーザーにどれくらい利用されているかを確認するために、ぜひキーワードツールをご利用ください。

キーワードツールを使うメリットは、登録キーワードの検索回数が分かるだけではなく、自社の商品やサービスに関連する関連語句の発見ができることです。

下図は、実際に想定広告主が「スタイリングチェア」や「マルチベッド」がどれくらい検索されているか確認した結果の画面です。
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これをみると、「スタイリングチェア」や「マルチベッド」の検索回数が非常に少ないことが分かります。一方、家具のカテゴリである「ベッド」や「チェア」は多くのインターネットユーザーに検索され、「子供 椅子」や「本棚 家具」のように 2 語で構成されている用語は、検索回数が少し減る傾向にあることが一目で分かります。

一般的にキーワードの検索ボリュームは、下図のような分布を示しますので、キーワード選択のモデルとして覚えておきましょう。
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キーワードツールを用いた検索ボリュームの確認方法については、下記の投稿もご参考にしていただけると思います。

キーワードツールで検索ボリュームデータの公開を始めました

また、キーワード関連のツールとして先日発表されたキーワード最適化ツール(英語名: Search-based Keyword Tool) に関する詳細は、以下のブログをご参照ください。

キーワード最適化ツールが日本でも可能になりました


b. キーワードを全て完全一致で登録している場合
これは、入札キーワードをすべて完全一致で登録している場合です。

完全一致は、ターゲットユーザを絞り込むことができるメリットがありますが、検索ボリュームの少ない特殊すぎるキーワードや、2 語や 3 語から成るキーワードで適用すると、表示回数が著しく減少するため不向きです。想定広告主の場合では、スタイリングチェアを完全一致登録することを指します。

完全一致は、「家具」のような検索ボリュームの多いキーワードにのみ利用しましょう。

下図は、キーワード「木製いす」を、完全一致、フレーズ一致、部分一致で登録した場合で、それぞれ広告が表示される検索語句の一例を示しています。完全一致にすると、見込み顧客を逃すことをお分かりいただけると思います。

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ところで、レポート機能のひとつである、完全一致のインプレッションシェアでは、すべてのキーワードが完全一致であると仮定してキーワードのインプレッションシェアを測定するため、キーワードマッチがインプレッションシェアの低さの要因となっているかどうかを判断することができます。

完全一致のインプレッションシェアをレポート作成して確認する方法は、こちらのヘルプページをご参照ください。

また、完全一致から部分一致に変更すると、余分なクリックが増えることを懸念される場合、下記の対策を行いましょう。
  • 検索クエリレポートを作成して除外キーワードを設定する。(利用方法はこちらのブログを参照ください)
  • 広告原稿で明確にターゲットユーザを絞り込む(広告見出しで、「高級家具専門店」と明記し、「木製 いす 格安」というキーワードで、安さを求める顧客を除外する)

c. 地域ターゲットと地域名キーワードを併用している場合
これは、キャンペーンに地域ターゲット設定を行っているにもかかわらず、地域名を含むキーワードを登録している場合です。この場合、表示機会が減少する可能性があります。

特定地域のターゲットは、
  • キャンペーンに地域ターゲットを設定する
  • 入札キーワードに地域名を入れる
か、のいずれかの方法で実現できます。これは、Google の地域ターゲット設定機能が、ユーザーの検索クエリも使用して、特定の地域や都市をターゲットとする広告を掲載するためです。たとえば、東京のユーザーが「青森 家具店」と検索すると、青森地域をターゲットとする広告が表示されます。

想定広告主の家具量販店は青森県にあるので、キャンペーンの地域ターゲットを「青森」に設定するか、地域ターゲットは「日本」のままで、入札キーワードを「家具 青森」や「椅子 格安 青森」で登録すれば、青森県の潜在顧客に広告を掲載できます。

したがって、地域ターゲットには、上記のどちらか一方をご利用いただき、地域ターゲット設定と、地域名を含むキーワードを併用しないようにしましょう。


いかがでしたでしょうか?以上、検索ネットワークでの表示回数が極端に少ない場合の対処方法を 3 つご紹介いたしました。

なお、コンテンツネットワークにおけるキーワードの最適化方法は、こちらのへルプページもご参照ください。