Posted by Kensaku Nakayama, Yuki Yoshino / Mobile Apps Solution Specialist


シリコンスタジオ株式会社はゲームコンテンツ向けのミドルウェア開発を主軸とし、携帯電話用ゲームのコンテンツ開発、オンラインゲーム環境の構築事業、デジタルクリエイター派遣事業など 4 つの事業を中心に活動している日本のコンピュータゲームソフト制作会社です。

携帯電話用ゲームのコンテンツ開発の一環として 2013/7/9 にスマートフォン向けアプリ『MONSTERTAKT』の Android 版を、2013/10/4 には iOS 版を順次リリースしました。

『MONSTER TAKT』は不思議なタクトを手にした主人公がモンスターを操り、強敵と戦うシミュレーション RPG です。

今回は、モバイルアプリ用のリマーケティング機能を活用し、アプリから離れてしまうユーザー(休眠ユーザー)の呼び戻しに成功した事例をご紹介します。


導入の背景
リリース直後より Google AdWords を利用し、新規ユーザーの獲得を効果的に進めていました。しかし、徐々にアプリから離れてしまうユーザー(休眠ユーザー)も増加し始めました。

休眠ユーザーに対してアプリ復帰を積極的に促す方法を探していたところ、インストールしたユーザーに広告配信できる「リマーケティング」の機能を知り、導入を決めました。


リマーケティングの活用戦略
広告内容を検討する中で、ユーザーが休眠した理由について以下の 3 つの仮説を立てました。
  1. ゲーム内通貨(魔獣コイン)の配布が十分でなかった可能性
  2. ゲームのステージ(クエスト)追加が遅かった可能性
  3. モンスター追加が足りていなかった可能性
上の仮説に沿って広告を作成し(下図参照)、更にユーザーの休眠期間ごとに広告を分けて配信を行いました。



▲ リマーケティングで使用した広告バナー 3 種
  左上: コイン配布    右上:クエスト追加
  左下: モンスターの追加


導入後の成果
リマーケティングを導入した結果、多くの休眠ユーザーをアプリへ復帰させることに成功しました。掲載結果では通常のキャンペーンに比べてクリック率は 3-4 倍、コンバージョン率は 2-3 倍となりました。また広告内容については、コイン配布に言及するバナーが最も効果が高く、特に休眠期間が 2 週間以内であれば復帰率が高いことも確認できました。


モバイルアプリ プロモーションの可能性を広げる
このようにプッシュ通知だけでなく、イベント情報などを能動的に発信できるようになったことで、インストール後も含めたプロモーション計画が重要となってきました。ユーザ数を増やすと同時に、獲得したユーザのエンゲージメントを高める施策を作っていくことが今後のポイントとなってくると考えられます。

*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。

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シリコンスタジオ株式会社

シリコンスタジオ株式会社は、日本のコンピュータゲームソフト制作会社。ゲームコンテンツ向けのミドルウェア開発を主軸とし、携帯電話用ゲームのコンテンツ開発、オンラインゲーム環境の構築事業、デジタルクリエイター派遣事業など 4 つの事業を中心に、多くの人々に感動を与えられる企業を目指している。
http://www.siliconstudio.co.jp/

「アプリのリマーケティングを利用し、休眠していたユーザーの呼び戻しが広告で実現できたことに非常に満足しています。」広報/マーケティング部  山下 詠希氏